これまでのあらすじ
御蓮の九姫市に到着したアルカとレイルは、中途半端に会話を盗み聞きされた所為で外国から派遣された新手の不良として認識されてしまう。


ストーリー:カウンター・アタック
第15話「不良ダークサイド②」


制服の上から若草色のジャケットを着用し、旧世代兵器のプロペラを背負った大男が二人の前に立ち塞がる。
「こんにちは、俺の名は重爆撃機先輩だ。」
「俺はレイル・レーラビだぜ。...何か用ぜ?」
「突然で申し訳ないが、我が主、殿様先輩の傘下に加わっていただきたい」


(レーラビくん、あの人なんて言ってるの)
(...殿様先輩とかいうのが俺たちをスカウトしてるようだぜ)
(ええっ、あの伝説のトノサマが!?すごい)
(...伝え方を間違えた気がするぜ)
そう、アルカは御蓮語を話せないのだ。


「...ヨソ者の俺たちを傘下に入れてどうするつもりだぜ?」
「我ら先輩勢力に敵対する者を排除する。その為に手を貸してもらう」
重爆撃機先輩が手で何らかのサインを出す。
「殿様先輩、お願いします」異音!


「レーラビく...」「ぜぜ!?」
何の仕掛けも無い床がどんでん返し回転!アルカが攫われた!
『拒否権はないでおじゃるよ』
扇子を持ち、チョンマゲアームホーンを装備した偉そうなシュランゲが舞い降りてくる!
説明不要!こいつが殿様先輩だ!


「貴様!アルカを返すぜ!」「ぐはあ!」
アームヘッド筋力で目の前の重爆撃機先輩を殴り飛ばし、殿様先輩の元へ走るレイル!
『無駄でおじゃるよ』
突然コンクリート床が畳返しトラップに変化!


「ぜぼっ」
プロトデルミス繊維畳に弾き飛ばされるレイル!
「明日の昼、近くの採石場で答えを待つ。よく考えてくることだな」
『それまでこの洋物娘は余が頂いていくでおじゃるよ』
去っていく二人の先輩...。
「ま、待つぜ...アルカは.....うーん」


ーーーーー


蝋燭の灯りだけが照明の暗い和室。
レイルは畳の上で目を覚ました。
「気が付いたでござるか?」
「ぜ...お前は」
刹那、小さい風が吹き、蝋燭の炎が一瞬大きくなる。


一瞬だけその男の姿が照らされる。
「拙者は忍者ケンゾウ...反先輩レジスタンスでござる」
そこには学生服を着...黒い頭巾で顔を隠した男が居た。
「忍者ぜ.....。」
ゴレンニンジャ、まさか実在したとは...。


ーーーーー


一方その頃、何らかの能力で連れ去られたアルカは座敷牢に閉じ込められていた。
「...あれ?さっきまで僕は外に居たはず....レーラビくんは?」
死の参勤交代...。


次回、第16話「不良ダークサイド③」に続く。


  • 先輩シリーズ
古代の力、または鍛錬により強力な能力を発現した御蓮の特殊パイロットの総称。
限定的だが非常に強力な能力と、戦闘スタイルを端的に表した"先輩ネーム"を持つ。
(出典:アームヘッド三章ジ・エンド)



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最終更新:2017年01月10日 15:40