これまでのあらすじ
レゾナンスギアの副作用で互いの過去を知り、さらに絆を深めたアルカとレイル。
そして、ついに本社の決戦の日が訪れ、緊迫した雰囲気がデベロッパー内に流れ始めたが...?


ストーリー:カウンター・アタック
第22話「帰国エクスプレス」


デベロッパーの臨時ハンガー横の港に、長大な百足の様な形状の多脚アームヘッドが浮かんでいる。
「さあいよいよ決行の日だ...本社への移動はこの"タウゼントフューサー"を用いる」
既に機体上部に、各アームヘッドが搭載されている。


正式名称、本土攻略戦要片道切符兵器・鬼百足改・タウゼントフューサー。
第一次ギガントマキア末期に生産された特殊機体を改修したものであり、"短期間でのアームヘッドの大陸間輸送"をコンセプトにした機体である。


...出発前の準備中、レイルとアルカの前に独創的なフルフェイスメットを被った男が現れた。
「!...お前、何者だぜ?」
レイルは警戒する。もしや新手のファントム戦士?
「フッ気付かないか...俺様だよ」


「その声は...オーバンさん?」
「いや俺様は最早オーバンではない、戦場を駆ける稲妻...雷電のオーバーンさ」
オーバン、いや雷電のオーバーンと名乗る男は一ヶ月の間に劇的な変化を遂げた様だ。
「俺様は遂に最強のアームヘッドの手掛かりを掴んだ...」


「通りすがりの謎の女学生...彼女の見せてくれた兵器の資料(ロボットアニメ)を見て俺様は衝撃を受けた...」
雷電のオーバーンの開発した、2機の非人型アームヘッド。やや大きい有人機とデュアルホーンの無人機だ。
「あ、あの機体は一体...?」


「フッその時が来れば見せてやろう、究極のアームヘッドの真の力をな...!」
そう言い雷電のオーバーンは機体の準備に向かった....。
「くっなんという自信だぜ...まさかあのヘルメットに何か特別な機能があるのぜ...?」
「いや、多分違うと思うよレーラビくん」


ーーーーー


...海上。
アームヘッドを満載したタウゼントフューサーが凄まじい速さで脚を動かし水上を走っている。
これは脚が沈むよりも早く水を蹴り水上を走行するヘブンの原生生物、エリマキカッパドラゴンから着想を得た走法らしい。


ツヴァイのコクピット内、水上歩行の振動は最小限に抑えられているがそれでも凄まじい揺れだ。
「うわあああああ!アルカ!助けてほしいぜ!!」
レイル・レーラビは恐怖のあまりアルカにしがみついていた。


「レーラビくん...やっぱり海は苦手なんだね...」
激しく狼狽するレイルをなだめるアルカは妙な感情を抱いたいた...
(なんだか、僕に弟が出来たみたいだ)
こんなに変で頼りない男が、自分の運命を変えた男なのだと...


...突如職員用回線が開かれる!
『緊急事態発生!周囲に飛行型アームヘッド複数!ステルスホーンの影響で補足遅れました!』
『本社の連中め、やはり気付いていたか....だがその程度ではな』
既にこちらの機体も起動済みである!臨戦!


『敵機は恐らく我々の留守中に本社が接収した無人機だ...遠慮せずやってくれたまえ!』
『フッ了解!雷電のオーバーン、出る!』
雷電のオーバーンの機体、ドルザーンと、無人機ガンヴァルが飛び立つ!


次回、第23話「帰国エクスプレス②」に続く。


  • ドルザーン:DrD-02
雷電のオーバーンの開発した空中戦闘に特化した戦闘機型アームヘッド。
ガンヴァルとの連携で真価を発揮する。


  • ガンヴァル:DrD-03
雷電のオーバーンの開発したデュアルホーンの飛行型ファントム。
ドルザーンとの連携で真価を発揮する。



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最終更新:2017年01月10日 15:46