ぜんかいのあらすじ
人間の文化を模倣するアームヘッド達の国で崇拝されていた"カセットさま"が、古代のゲーム機の身体を得て復活した。
だが、目覚めた彼の目的は、レイル・レーラビへのリベンジだった。


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第04話「カセットの国②」


「リベンジ...一体どういう事だぜ」
レーラビは2Pコントローラのマイクに問い詰める。
[レイルレーラヒ゛あなたを はかいする こと それか゛わたしの うけた にんむ こんと゛こそは・・・]
「任務ぜ...まさか、"あの時"の?」


"カセットさま"は、一万年前の任務に未だ縛られていた。
『しかし!カセットさま...もう我々が戦う理由など無い筈!』
[とめないて゛くた゛さい。
...わたしは たたかうために つくられた そんさ゛い。にんむ こそ か゛わたしの そんさ゛いいき゛]


例え意思を持っても、旧式のファントムは自らの存在意義に逆らえない。
『...承知、しました』
それを理解した家臣達は、その言葉に従う事にした。
[さあ レイルレーラヒ゛ わたしと ケットウ しましょう]


ーーーーー


...翌日、特設コロシアム!
観客席はファントムの国民達で満席だ。
「レーラビくん...本当にやるの?」
「...これは奴の意地の戦いだぜ、断る訳にはいかないのだぜ」
レーラビが大型ライフルを担ぎ出場!


『『『カセットさま!カセットさま!カセットさま!』』』
観客が一気に盛り上がる!
彼らの王"カセットさま"はファミリーヘッド...ゲーム機を接続した人間サイズのボディ(本来は玩具)で出場!
[システム コンハ゛ット モート゛]


"カセットさま"はローラーダッシュ突撃!レーラビはライフルで迎撃!
正確な狙いだが、執念の覚醒壁で弾道を逸らされた!「なっ」
だがライフルを地面に突き刺し、棒高跳びの要領でレーラビは上空へ退避!


そのまま背後に着地したレーラビは鋭いチョップで後頭部破壊を狙う!
だが"カセットさま"の上半身が回転、真後ろを向いてロボアーム迎撃!
チョップとロボアームがぶつかり合い、火花が散る!


レーラビが反動で後ろに吹き飛ぶ!永い時を経てファミリーヘッドの筋肉が強化されている...?
ゴーグル型カメラアイが、待ちわびた闘いに歓喜するように発光!
互角の闘いに、会場の熱気は最高潮に達した!


[これて゛!]「きめるぜ!」
再び激突する両者!互いに展開したアームホーンですれ違い様に斬りつける!!
「レーラビくん...!」
...決着。ファミリーヘッドは倒れ伏し、背部からカセットが排出された。


ーーーーー


[そうて゛すか わたしは まけたのて゛すか]
試合終了後、排出された"カセットさま"はアルカの手(息)によって再起動した。
「これでお前のミッションは終了だぜ...あとは自由に生きるぜ」


[そうて゛すね それも わるくない かも しれません]
決闘を終え、握手するレイルレーラビとファミリーヘッド!
『カセットさま!ウオオオ!』
会場は万雷の拍手(金属音)に包まれたのだった...!!


...その後二人はこの国を後にし、旅を続ける事にした。
アルカは王専属のアームヘッド医にならないかと引き止められたが、カセットに息を吹きかける技術しか持たないので丁重に断った。
「こ、これで一件落着なのかな...?」
「多分...ぜ?」


「カセットの国」終わり。
次回、第05話「土くれの怪人」に続く。



  • ファミリーヘッド(NA)
人間サイズの旧世代型ホビーアームヘッド(玩具)。
ネクストエイジでは人工筋肉が成長し、戦闘用アームヘッドに引けを取らない程のパワーとスピードを得ていた。


  • カセットの国
古代ファントム「カセットさま」を王とする、旧リズ大陸に存在するアームヘッド達の国。
人間との友好度は低いが、旧世代を知る王が復活した事により...?



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最終更新:2017年03月07日 19:10
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