これまでのあらすじ
アルカとレーラビはアームヘッド『クアドアル』を顕現させ謎の機体『パラデウス』に戦いを挑んだ。
初めは優勢だったが二人の調和能力が通用せず、パラデウスの能力によりアルカは何処かに消えてしまったのだった...


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第09話「二人の為のアームヘッド②」


『貴様ああああああああ!』
クアドアルは力任せに右手ブレードで斬り掛かるが、黒い銃剣で攻撃をいなされる!
『死ね!死ねぜ!!』
この精神状態では調和能力の発動はおろか、まともな戦闘すら出来ない!


『だからさ、君が死ぬ(アームコアに戻る)んだよ...シリーズRRRR』
左腕で殴りかかるが、拳が届くよりも早くパラデウスの能力が発動!
『ぐあ...っ』
遅れて激痛!クアドアルの左腕が何処かへ跳ばされた!


痛みに怯んでいる隙に追撃を受け、廃ビルに叩きつけられる!
「アルカ、こんな所で終わりだなんて...嫌だぜ.....」
アルカを失い、クアドアルも敗れた。
二人の旅はここで終わり...?


ーーー01010011001010010011


...ふと気がつくと僕は街の中にいた。
何故かさっきまで誰も居なかったはずの街が、大勢の人たちで賑わっていた。
「あれ...僕、さっきまで何を」


そこでは、僕の家族もみんな元気だったし、僕自身も戦うことが無くて...ただ普通だった。
それはとても良いことだったけど、とても退屈で...何かが足りない気がした。


...ふと、僕の視界に大きなロボットの"腕"が入り込んできた。
「映画の撮影でもするのかな?」
いや、これはロボットじゃない...アームヘッドの...クアドアルの左腕!
「...あ」


やっと違和感に気付いた。
アームヘッドの存在しない世界、平穏な日常、将来の不安...ここは僕の知ってる世界じゃない!
「ごめん、僕...そろそろ行かなきゃ」
...家族は、何も言わず笑顔で送ってくれた。


くすんだ街を走る、フェンスの隙間を抜け、放置されていた"クーリーローチ"に僕は乗り込んだ。
「力を貸して!君も、本当の世界に帰りたいでしょ?」
ひとりでにロックが外れ、起動シーケンスが開始される!計器類も遅れて点灯する!


レゾナンスギアも、かなり反応が弱くなったけどまだ光っている!
「まだ、間に合う...!」
反応がある方向へ向かう!突如現れた人型飛行物体(フライング・ヒューマノイド)に街は大騒ぎになる!ごめんなさい!


追ってきた灰色の飛行機の発射したミサイルを回避する!
「わわっ、危ないじゃないか!」
更に上を目指し...そして何か、壁のようなものを突き抜ける!
「レーラビくん...すぐ戻るからね」


010101010010101010101ーーー


次回、第10話「二人の為のアームヘッド③」に続く。


  • パラデウス・アーリー
アームヘッドとしての機能を失ったパラデウス。
二丁拳銃型の擬似神域兵装《認識可能な消失点》に備わった能力により、ファクトリーの障害となる存在を"別の世界"に追放できる。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2017年03月08日 02:10