これまでのあらすじ
旧世代から技術と設備を受け継いだ人間の街《セントラルニューメッサーシティ》。
この物語は、同都市に存在するエネルギー・プラントを狙う悪の《ダークヘッド帝国》と、人類を守る《ドルザーユニット》の戦いの物語である...?


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第11話「勅命合体ドルザエル」


『ハハハ苦しめ!愚かな人間ども!』『ギギッ』
夜のセントラルニューメッサーシティのビル街は、ダークヘッド帝国のファントムの襲撃によりパニックに陥っていた!
「そこまでだ!」『...ギ?』


ビルの屋上に立つ、派手なヘルメットを被った生身の人間!
「ダークヘッド帝国...お前達の悪事はこの俺様がいる限り許さん!とうっ!」
そのまま飛び降りる生身の人間!
『お...お前はまさか!』


生身の人間が飛び降りた先には黄色いアームヘッド...コンクリートを砕き地中から先回りしていたのだ!
『ジャスティスアームヘッド・エルカー...参上!』
謎エコーのかかった声でアームヘッド名を名乗る!


『いつも俺たちの邪魔をしやがって...やっちまえ!』『ギギーッ!』
一斉に襲い掛かるダークヘッド兵!
『エルシューター!』
音声に反応し、近くにあったビルが開く!
中から拳銃型粒子砲が飛び出しそれをキャッチ!


『テトラダイシュート!』
拳銃型粒子砲が火を噴きダークヘッド兵を爆発させる!
『ギッギギーッ!』
自棄に陥った最後の一体がエルカーに突撃する!
『畜生ーッ!!』


『..."ボルテクス"』
調和能力が発動!エルカーの右足に紫電が纏わり付く!!
『エルカーサンダースマッシュ!』
カウンター攻撃!電撃を纏ったゴレン・カラテ的上段回し蹴りで最後のダークヘッド兵を爆発させる!!


『畜生、あんなに強いだなんて聞いてねえぞ...』
その光景を遠くから見ていた全身スパイクのファントム...
『退却だ、新しい作戦を立てる!』『ギギーッ』


ーーーーー


一方その頃、南を目指し旅をするアルカとレーラビは次の目的地"セントラルニューメッサーシティ"へ向かい夜道を歩いていた。
「ア、アルカ...」
「どうしたの?レーラビくん」


「少し前から身体が熱いのだぜ」
「それってもしかして...あっ」
アルカにもたれ掛かるレーラビ...月明かりからかその顔は少し紅潮して見える。
「レーラビくんがいいなら、僕も...えへへ」


「熱っつ!?」
アルカが異常事態に気付く!
レーラビの身体が、炎天下に晒された車両のボンネットような高熱を帯びていたのだ!
「えっ、何これ熱い、熱っつい!」


『ああん?何やってんだお前ら...』
そこへ通りかかる全身スパイクアームヘッド!
「あっ、あの...僕の友達のファントムが大変なんです!」
『何だと、まさかお前らもあのエルカーとかいうのにやられたのか...?』


『付いて来な、俺たちの施設で修理してやる』
「...ありがとうございます!」
『まあ、ファントム同士お互い様だ』
そして二人は全身スパイクファントムの掌(手にスパイクは付いていない)に乗せられダークヘッド帝国アジトへ...


次回、第12話「勅命合体ドルザエル②」へ続く。


  • エルカー:DrD-X
セントラルニューメッサーシティを守護する特殊戦闘用アームヘッド。
拳銃型攻性粒子砲《エルシューター》を装備している。


  • セントラルニューメッサーシティ
発掘・復元された旧世代の施設をそのまま利用した人類の国。
他の国に比べ技術力は高いが、宗教問題や他国との摩擦など、多くの問題を抱えている。

  • ダークヘッド帝国
ネクストエイジの旧リズ大陸に存在する、好戦的なファントムの帝国。
後先考えず侵略と戦争を繰り返した結果、深刻なエネルギー問題を抱える事となる。



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最終更新:2017年03月08日 19:25