ぜんかいのあらすじ
一万年前の因縁に決着をつける為、"クアドレイ"を顕現させる二人。
その戦いの最中、レゾナンスギアに残留するヴィクテスDDのデータをアルカは発見し...
「レーラビくん...このデータ、クアドレイに使えるかな」


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第15話「勅命合体ドルザエル⑤」


クアドレイとはレゾナンスギアに保存された機体図面を元に生成された、言わばキメラのようなアームヘッドだ。
そのデータに変更を加えれば...!?
「アルカ、機体を再構築するぜ」
ギアの画面が紫に輝き、普段と異なる電子音が流れる!


損傷した右腕、地面に刺さっていた粒子吸収ブレードが分解・再構築される!
「..."クアドレイ・スライエッジ"!」
独りでに粒子が編まれ、外套が形成!
『二重変身(フォームチェンジ)だと!?』
魔剣を備えし漆黒の右腕を持つ、クアドレイの新たなる姿だ!


「接近すればロケットパンチは使えない筈だよ!」
「アルカ、正しくはドルザーナックルだぜ」
ブレードを展開し、クアドレイ・スライエッジが飛翔する!
『迎え撃て!勅命合体ドルザエル!』
拘束から解放された勅命合体ドルザエルの両腕は自動回収され、格闘態勢!


『ドルザーパンチ!』
周囲の空気が歪む程の正拳突き迎撃!
「...!」
直感でアルカが板状結界を蹴り角度を逸らし、拳とすれ違うように回避!
アルカの瞳に映るスローモーションの世界、衝撃波で砕けたガラス片が空中で輝く!


『ドルザーキック!!』
至近距離着地したクアドレイを襲う、竜巻と見紛う程の回し蹴り!
「....はっ!」
蹴りと同じ方向の回転をつけ身体を平行にし小ジャンプ!当たれば必殺の蹴りの上を"転がって"回避する!
『化け物か!?』


『ドルザーチョップ!』
空中で逃げ場の無い相手に振り下ろされる、ギロチンのようなチョップ!
「ディストーションハンドシェイク!」
完璧なタイミングで左手から結界を乱発生...擬似爆発を起こしチョップを弾き飛ばす!


反動で地面に叩きつけられる直前...地面に向かって同じ技を放ち、反動を殺し飛び上がる!
『くっ...ドルザービー...うお!?』
一瞬!上空に逃げたクアドレイを狙うドルザエルのモニターが真っ白になる!...上空で合流したガラス片が、太陽光を反射したのだ!!


「「ディスチャーッジ!!!」ぜ!」
そして!上空からクアドレイが強烈な攻性粒子...ヴィクテスDDのブレードが吸収していた"ドルザービーム"を放出する!!!
『何!?うおおおおおおおおおおおおおおおおーーーっっっ!!!!!!』
閃光!!ドルザエルが線画になり消えてゆく......


ーーーーー


機能を停止した機体の上で、操縦者らしき男が一人座っていた。
「まさか、勅命合体ドルザエルが負けるとは.....完敗だ」
彼の名は迅雷のビッグバーン...ここ、セントラルニューメッサーシティの国王であり勅命合体ドルザエルの継承者(パイロット)である。


「その...色々と、壊しちゃってごめんなさい」
「電撃でおかしくなっていたとは言え...やりすぎたぜ」
戦闘を終え、アルカとレーラビもクアドレイを解除していた。
「気にするな、あれはご先祖様の望んだ真剣勝負だったのだ」


「だが次は勝つ...ダークヘッドを倒した後、再戦させてくれ」
「ああ、アルカがいいと言うのならそうするぜ」
「今度はご先祖様の為でなく...迅雷のビッグバーンとして、な」
二人は再戦を誓い、半壊したセントラルニューメッサーシティを後にした...


その後ドルザーユニットは、この戦いの余波で半壊した都市と、勅命合体ドルザエル修復の為の予算で最大の危機を迎える事になる...が、それはまた別のお話。


「勅命合体ドルザエル」終わり。
次回、第16話「メガロドーン・アサルト」に続く。


  • 迅雷のビッグバーン
セントラルニューメッサーシティの国王にして、勅命合体ドルザエルの後継者。
先代が唯一完全勝利できなかったライバル「レイル・レーラビ」と「アルカ・クライア」を超える事が目的だった。


  • クアドレイ・スライエッジ:QuadRei.SE
「ヴィクテスDD」のデータを取り込んだクアドレイの姿。
右腕の形状が変化し、粒子で編まれた外套を纏っている。
オリジナルの「ブレードを介したテトラダイ吸収・放出能力」を引き継ぐ。



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最終更新:2017年04月15日 16:19
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