これまでのあらすじ
強敵・勅命合体ドルザエルとの決闘の末、新たな力「クアドレイ・スライエッジ」を手に入れたアルカとレーラビ。
迅雷のビッグバーンと再戦を誓い、セントラルニューメッサーシティを後にした二人は、再び南を目指すのであった...


アミテービーチ...
旧リズ大陸に存在するこの広大な人工砂浜は、蟹型自律清掃ファントムによって整備され続け、ネクストエイジの時代においても現存している。


そして、ここを訪れた旅行者が、小さな山の様になった蟹型ファントムの群れを発見する...
「何だ...大きなゴミでも流れ着いたのか?」
...いや、よく見るとゴミではない。これは...!
「キャーッ!!」


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第16話「メガロドーン・アサルト」


...一方その頃、アルカとレーラビも乗船する為ビーチに到着していた。
「わあ!海だよレーラビくん!...ここを越えれば、あと半分だね...」
だが、レーラビから返事が返ってこない...そういえば少し前から黙ったままだ。


「どうしたのレーラビくん? あっ...」
アルカは思い出した...レーラビはファントム三半規管が敏感な為、船酔いするのだ。


「アルカ、どうやら俺はここまでのようだぜ」
「駄目だよレーラビくん、旅があるんだよ」
「過酷な旅だぜ...」


ーーー
「...えっ、船が全部欠航ですか!?」
「はい...凶暴なサメが出るので」
「サメですか」
「はい...サメです」
「サメ」
ーーー


「...アルカ、船はどうだったのぜ?」
「うーん、どう説明しよう...その、おっきいサメが出て欠航なんだって」
「サメぜ」
立ち往生する二人、船を欠航させる程のサメとは一体...?
「僕たちで何とかできないかな」


「確かにクアドレイなら...どうにかなるかもしれない、ぜ...」
「ハロー、もしかしてキミ達も伝説の巨大生物を追っているのかな?」
そこへ現れるピンク髪の女性...カメラやマイクを担いだスタッフ達を引き連れている。


「ま、まあそんな所ですかね...貴方達は?」
「アタシは《プリムラ》、"古代文化再発信委員会"の専属アイドルよ!よろしくね」
「俺はレイル・レーラビだぜ」
「僕はアルカです...よろしくお願いします(アイドル...?)」


「でね、アタシたちは"身体を張ったアイドル番組"をこの時代に再現する為に、そのサメを捕獲したいの」
「えっ、どうしてそんな無益な...」
「ごめん、よく聞こえなかった」
「いえ、何でも無いです...で、僕達もそれに協力すれば良いんですか?」


「ええ...危険なロケになりそうだけど、お願いしてもいい?」
「...レーラビくん、目的は一緒だし大丈夫かな?」
「ぜ...君がいいなら」
「ありがとう!じゃあ直ぐに準備しましょう」
「えっ、今からですか」「サメは待ってくれないわ」


そして二人は、取材班に連れられビーチへと向かう。
この先に地獄が待ち構えている事も知らずに...


次回、第17話「メガロドーン・アサルト②」へ続く。


  • プリムラ
古代文化再発信委員会の会員。
大破局以前のゴレニーズ・カルチャーを調査する内、アイドルと呼ばれる存在の魅力に取り憑かれ彼女自身もそれを目指すようになる。
本名は布理村鏡子。

  • 古代文化再発信委員会
ネクストエイジの旧リズ大陸で発足された、「旧世代の人類文化の復元」を目的とする団体。
物好きな貴族による資金援助により、独自の放送局やアームヘッドを所有するに至る。



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最終更新:2017年03月08日 22:01
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