これまでのあらすじ
ビーチに出現した人喰い鮫により足止めを食らったアルカとレーラビは、伝説のサメ『メガロドーン』を追う"古代文化再発信委員会"の《プリムラ》と協力...捕獲作戦を展開する事となった。


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第17話「メガロドーン・アサルト②」


...サメの出没が確認されたビーチに到着した取材班は、早速ロケを開始していた!
『ハロー、大陸中の物好きの皆さん。プリムラよ!
今日はついに伝説のサメ、メガロドーンの居場所を突き止めたの!』


『これからこの研修生の子と協力してメガロドーンを捕獲するわ!』
プリムラに引っ張られ、何故か女児用の競泳水着を着せられたアルカが画面に映される!
『うう...こんなの聞いてないよ...』
(番組の方針で男の子は映さない事になってるの、我慢して)


(ほら、早く挨拶して!大陸中のリスナーが観てるのよ!)(えっ...大陸中!?待っ)
『この子が研修生のアルカちゃん!恥ずかしがり屋だけどみんな可愛がってあげてね!!』
(レーラビくん、助けてー!)


アルカの心の叫びを聞いたレーラビは意を決し海へ!
「あっアルカ!今助けに行くぜ...」
その瞬間、強い波が立ち足に海水がかった!
「ひいっ!怖いぜ...」
波打ち際で無様に子鹿のように震えるレーラビ...もう駄目だ!


...伝説のサメ、メガロドーンは海水浴中の人間を狙う習性を持つ。
そこでプリムラは自ら囮となり、おびき寄せられたサメを予め仕掛けて置いた罠で捕獲するつもりなのだ。
(我ながら完璧な作戦ね...これでアタシの人気もウナギ登り間違い無し!)


そして暫くした頃、網に繋がれたブイが不自然に揺れる.....
「む、早速かかったようね!網を上げて!」
その命令に従い、取材班の用意した水陸両用小型機"フローシュ"が網を引き寄せ始めた。


そして網が完全に引き上げられ、そこに引っかかっていた巨大なサメの姿が明らかになる!
『これが伝説のサメ...?』
人間一人を丸呑み出来るほど巨大なホホジロテングザメだ!
『すごい...大きい.....』


だが!もう1匹の巨大なサメが二人の背後に迫っていた!
「はっ!アルカ危ないぜ!後ろ!」
しかしレーラビの声は波音にかき消され、二人には届かない!
「あっアルカー!あとプリムラ!」


「仕方ない...うおおおおおおおぜ!」
覚悟を決め、海へ足を踏み入れるレーラビ!
「れ、レーラビくんどうしたの!?」
「ちょっと、まだ撮影は終わってな...」


「オラーッぜ!」
驚く二人を追い抜き、二匹目のサメをチョップで倒す!
「アルカ、怪我はないぜ...?」
一撃で仕留められたサメが水面に浮かぶ...


「ありがとうレーラビくん!ついに海も克服できたんだね...!」
「アルカ...君の為なら火の中水の中だぜ...」
そう言って見せたレーラビの顔は青ざめていた。


「待って!三匹目もいるわ!!」
空を見上げた二人の真上には、これまでとは比べ物にならない程の巨大なサメが口を開け...!!
「えっ」「あっぜ」


次回、第18話「メガロドーン・アサルト③」に続く。


  • フローシュ:Ad-005
メッサー社アームヘッド・デベロッパーの開発した水陸両用アームヘッド。
その内の一機がネクストエイジの時代に発掘され、古代文化再発信委員会の手に渡った。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2017年03月08日 22:08