これまでのあらすじ
わたしハリッコだけど、アームヘッドと人間の戦争が始まってヘブンが大変な事になったわ。
その戦いに巻き込まれ、機体も壊されもはやこれまで...と思ったんだけれど.....あの娘、一体何者?
ストーリー:カウンター・アタック外伝「スネーク・フット②」
ハリッコを危機から救ったその少女は、スカートの中から手品めいて日傘を取り出し、(夜であるにも関わらず)開いてみせた。
「初めまして、ハリッコ...わたくし、レレラと申しますの。」
「助かったわ...レレラちゃん。...でも、どうして助けてくれたの?」
「...貴女に頼みたい事がありますの」
「助けて貰ったお礼もあるし...内容次第だけど、いいわよ」
ーーーーー
ハリッコはレレラに連れられ、破棄された地下鉄道を進んでいた。
「ここに何が?」
レレラはトンネルの壁に手をかざす。
「後で解りますわ」
その部分の光学迷彩が解除され、隠し通路が出現する。
細長い隠し通路は、何処かで見た事のある...御蓮のスクールの廊下を模した構造を取っていた。
「...本社で変な物は見慣れたと思ってたんだけど...これは」
ふと窓を覗き込むが、地下なので暗くて何も見えない。
僅かな照明の照らす廊下を進み...(1-R)とプリントされたタグを取り付けられた扉を横にスライドさせ、開く。
「さあ、ここですわよ」
次の部屋、病院の手術室...だろうか?
「わたしハリッコだけど頭が痛くなってきたわ」
「やあレレラ、そしてハリッコ・ハリヤーマン。...ぼくはレギ」
その中央、手術台に座る、紫髪の中性的な...少女。
「メッサー社長!生きていたの!?」
「落ち着いてハリッコ、あれはスペアですわ」
「ぼくの目がさめたのはつい最近、レギュレーター01がシリーズRRRRに破壊されたから」
レギは何かよく解らない事を言っている...メッサーの社長だったレギとは別人、という事だろうか。
「レギュレーター01がわるいことをしたなら、ぼくがあやまるよ...ごめんね」
少女は申し訳無さそうにハリッコを見つめる。
「あっ...違うならいいの、こっちこそごめんね」
「ハリッコ、本題に入りますわ...わたくしと一緒に、この子を守って下さいまし」
「...守る?あのぐんじょう色のアームヘッド共から?」
「いえ、あれは貴女の...」
「え...私の...何?」
「...これ以上は大幅なシナリオ改変に直結しますわ」
...意味はさっぱり解らないが、頭痛が悪化しそうなのでハリッコは詳しく聞かない事にした。
「この子を狙う敵...それは」
「ファクトリー、ですわ」
次回「スネーク・フット③」に続く。
ヒューマノイドタイプのファントムで、レイル・レーラビの姉にあたる存在。
レーラビと同じく、言語システムにエラーが発生しており語尾がおかしい。
最終更新:2017年03月08日 22:58