これまでのあらすじ
倒しても倒しても再生・増殖するゾンビアームヘッド軍団。
クアドレイ・スライエッジの力をもってしても決着がつけられないアルカとレーラビを救った者は、ファクトリーのファントム《レレラ》...そして、破壊されたはずの《レギ》だった。


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第20話「ようこそ死者の街②」


「ぼくはスペア、レギュレーター02...今はレレラと一緒にファクトリーから逃げているんだ」
紫髪のファントム、レギは杖を両手で抱えている。
「そうだったのぜ...俺の所為なのぜ」
「いいんだ、ぼくとレレラで決めたことだから」


「レギさん...貴方が僕の家族にした事、今でも許せそうに無いです」
「うん、よく覚えてるよ...だからさ」
機械の杖をアルカに手渡すレギ。
「この杖ならぼくを壊せるから...かたき、うっていいよ」


だが、アルカは杖を受け取らない。
「...うたないよ、今はファクトリーに行くことの方が大事だから」

「ありがとう、アルカ...」


「そういえば貴方、一体何のためにファクトリーを目指していますの?」
「レレラさん...えっと、自分の目でそこに何があったか確かめる為...って、レーラビくんが」
「...ああ、その通りだぜ」


「レイルレーラビ」「何だぜ、レレラ」
「お節介なようですけど...話せる内に本当の事を話しておかないと、後悔しますわよ」
その目は、何処か遠くを見つめているようだった。


「解った、ぜ」
レーラビは何かを察し、これ以上は追求しない事にした。
「...レレラ、そろそろ本題に移ろう」
「ええ、承知しましたわ...」


「地上の再生アームヘッド達を操る者...それは」
レレラが黒幕の名を明かそうとした時、地下通路内に男の声が響く!
『シリーズRRRRに加え、他の裏切り者共も居たか...』
「ああ...もう気づかれてしまった様ですわね」


「何者だぜ!」
地上に続く通路から、ガシャガシャと金属質な足音…古代アプルーエ甲冑を着込んだ大男だ!
『長いので一度しか言わんぞ...我が名はラギレス・リム・ギルギム・リアリー、ファクトリー七番目の尖兵だ』


「やはりゾンビはお前の仕業ぜ!」
『その通り...死すらも超越したギア、オブシギアの力よ』
ラギレスは鎧から、黒い粒子を放つ黒曜石のナイフめいた端末を取り出して見せた!
「レーラビくん、あれって...」


「間違いないぜ、あれはレゾナンスギアを基にした新兵器...アルカは下がっているのだぜ」
レーラビは身の丈ほどのライフルを構え、甲冑の男を迎え撃つ!
『我は貴様ら障害物の生存を許さぬ...死ね!』


「レレラ...あのギアなら」
「ええ、間違いありませんわね...」


次回、第21話「ようこそ死者の街③」に続く。


  • ラギレス・リム・ギルギム・リアリー
古代アプルーエ甲冑を着た大男の姿をしたファクトリー七番目の尖兵。
レイル・レーラビを倒すべく、特殊制御端末《オブシギア》を与えられた。




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最終更新:2017年04月28日 13:30
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