これまでのあらすじ

ファクトリーの送り込んだ刺客、パラボロスの奇襲により何処かへ消えてしまったレーリレイ・バルバル・ゼロノヤマの3体。
残されたアルカとレーラビはパラボロスを迎え撃とうとするが…?


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第31話「呪詛の根源へ⑥」


ファクトリーの兵器"パラボロス"…輪のような形状のボディを持つ多脚アームヘッドが二人の前に立ちはだかる!
「まるでドーナツだぜ」
レーラビは大型ライフルを構える!
「気をつけて…あいつ、瞬間移動したように見えた!」


『グオオオ…シネ』
パラボロスは身体をくねらせ、自らのボディの輪をくぐり…姿を消した!
「ぜぜ!」「うしろ!」「ぜ!」
レーラビはその合図で背後に射撃!
金属音と共に巨体が吹き飛ぶ!!
「こいつ…胴体にワームホールを飼ってやがるのぜ」


「思ったより弱かったね…これからどうするの?」
「俺が先に行ってレーリレイを連れ戻してくる…すぐ戻るぜ」
横たわりピクピクしているパラボロスの胴体を持ち上げ、レーラビは何処かへ転送される…


◎NA:Otherphobia◎

ーーーーー

◎???:Factory◎


…ふと気がつくと、レーラビは真っ白な壁と床の迷宮に居た。
「ここは…そうか、ついに戻ってきたのぜ、選別の迷宮…」
そして、目の前には銀色の装甲を纏った人型ファントムの軍勢。


「お前たちも久し振りだぜ、ちっとも嬉しくないがな…!」
にじり寄る銀色の軍勢、更にその背後から四脚のアームヘッド…レーラビはライフルを再装填し、戦いに備える…!
(アルカを待たせておいて良かった、ここからは乱戦だぜ…)


◎???:Factory◎

ーーーーー

◎NA:Otherphobia◎


一方その頃アルカは、横たわるパラボロスの上に座り、二人の帰りを待っていた。
「レーラビくん、大丈夫かなあ…」
レゾナンスギアの反応を確認する、反応は健在だが、かなり遠くに行ったらしく距離は表示されない…


そこへドリフト駐車してくる緑色の巨大バイク!
「オリジナル…やっと追いついた」
運転席が開き、ピンク色の髪の少女が姿を現わす…
「あ、君は…」
アルカ・クラララ・リグ。5番目の尖兵であり、アルカ・クライアのクローン…!


「…レーラビさんは、どうしたの?」
「………」
「あの後、ボクも色々考えて…ボクもファクトリーに行くの、手伝うよ」
「……………」
「あの時オリジナルにした事は悪かったと思う、だから…」
「…それで言いたい事は全部?」


「…え?」
「僕は今、本気で怒ってる…言いたい事は幾らでもあるけど、それ以上に君を叩きのめしたいんだ」
「待って、もうそういうのは辞めて、一緒に戦おうって…」
「…僕とアームヘッドバトルしろ、アルカ・クラララ・リグ」


「で…でも!今君はアームヘッドを持ってないみたいだし、レーラビさんも居ないんじゃ…」
アルカクラララリグはとにかくアルカを落ち着かせようとする、だがそれが逆にオリジナルの逆鱗に触れた!
「いい加減にしろよ、劣化コピーの癖に……」


オリジナルのアルカの凄まじい負の感情に感化され、周囲の白いアームヘッドの残骸がひとりでに動き出す…!!
「え、これって…?」
『縫合顕現、ナイト・メア・メシア…』
そして、集まった残骸が超自然の氷で接着され、一機のアームヘッドと化した!!


『アルカ・クラララ・リグ、僕がお前を選別してやる…』

次回、第32話「選別そしてパッチワーク」へ続く。


パラボロス:Factory-type05
惑星ヘブンと、とある場所とを繋ぐアンノーンゲートを固定する為に"ファクトリー"が製造したポータル・アームヘッド。
一万年以上ゲート守り続けていた為、既に全身が老朽化していた。



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最終更新:2018年01月16日 23:06
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