これまでのあらすじ
ゼロノヤマとバルバルの融合体《カドケウス》の実力は、クアドレイとデュアレイドすら正面から退ける程のものだった。
更に、背後からの奇襲を仕掛けたパッチワークLRまでも、カドケウスのタイムストロング攻撃により破壊されてしまう…!


ストーリー:リターン・デイズ
第45話「救世計画リターン・デイズ④」


パッチワークLRは致命的な一撃を受け、元の残骸へと戻る……
「…なんとかしてくれセイル・ライラビット…俺は弱く、誰も守れないぜ」
レーラビは悲痛な面持ちでレゾナンスギアを取り出し、Xドライブを起動しようとする…!


「駄目だよレーラビくん!今度こそ戻れなくなるかもしれないんだよ!?」
「…アルカ、俺では約不足なのだぜ、彼の力無しでは誰も救えない」
先程の攻撃でクアドレイは崩壊寸前、デュアレイドも自己再生に精一杯だ。


ーーー


…一方その頃レーリレイは、カドケウスが巨大化する際に手放したエキスパンドギアを回収していた。
「これなら奴に対抗できるかもしれない…だが」
本能のまま暴れる筋肉魔獣の方を見やる。
(私に、あの力を制御できるのか…?)


……いや、やるのだ。
姉弟達にだけ戦わせるなど、無様にも程がある。
「始めるぞ…」
ギアを片手で持ち、もう片方の取っ手に武器腕を引っ掛ける!


…一度引っ張る!
「うおおおおおおお!!!」
一瞬で100年分の時間負荷がかかり、全身のファントム筋肉が肥大化する!!
「ハア…ハア…頭がおかしくなりそうだ…」


更に連続で引き伸ばす!!
『ぬおおおおおおおおおお!!!』
レーリレイの服が破け、更に巨大化!!
経年劣化で全身が崩壊しかかり、脳が筋肉に押しつぶされそうになる!!!


更にギアを引き続けるレーリレイ…
(ここで気を抜けば…奴等のような化け物に…)
最早肉体は人間型ファントムのそれではなく、戦闘用のアームヘッドのような姿に変わっている……


ーーー


…カドケウスの胴部が展開し、緑色と橙色、二体の大蛇が現れる!
『フゴシュヒャハ…イヒンゴゴゴ…』
緑の鎌首からは毒液、橙の鎌首からは冷気が溢れる!レーラビ達にトドメを刺そうというのか…!?


だが!その直前!!
『ハア…ハア……ダガアアアアア!!』
轟音と共に、右腕が剣、左腕が銃のアームヘッドが乱入し、力任せに二頭の大蛇をなぎ倒す!
『ヒャゴ!?』


「な、何ですの!?あの機体は…」
「まさか…レーリレイなのぜ…?」
両腕武器の巨人…RRR(トライアル)は、静かに頷いた。


次回 第46話「救世計画リターン・デイズ⑤」に続く。


  • RRR(トライアル):ReiRy Ray
ある人間型ファントムが特殊装置による時間圧力を受け、一定の知性を保ちつつ巨大化した姿。
右腕にアームホーン、左腕に攻性粒子砲を装備しており、他Rシリーズに比べ兵器としての側面が強い。



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最終更新:2018年06月05日 22:08
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