これまでのあらすじ
合成双頭筋肉魔獣カドケウスを退け、ついにファクトリー再奥地に到達したレーラビ達だったが、全員エクスマギアの光に包まれ何処かへと転送されてしまう。
その先に広がる光景とは…?



…閉じていた目を開くと、そこは街だった。
遠くから聞こえる車の音と、コンクリートに雨が降り注ぐ音。
「…ここは」
あの日と同じだ、アルカの日常が崩壊し、戦いの日々が始まったあの日と……


「…ゾンビとか、未来とか…全部、夢だったのかしら」
ハリッコは遠くを見ながら、ただ立ち尽くす…
「駄目ですわハリッコ、仮想現実ですのよ」
「大丈夫よ…ちょっと懐かしかっただけだから」


『…どうです?若干の差異はありますが、ほぼ完璧でしょう』
レギレイの声が直接脳内に響く、どうやら何処かでこちらを監視しているようだ。
『本当に苦労しましたよ…エクスマギアのデータを解析し、ワールドナーブを再現するのにはね』


「レギレイ…俺たちをここへ転送して、一体どうするつもりなのぜ!」
『…最後の選別プロセスを実行する為ですよ、ここでなら多少のルールは無視できますしね』
…その言葉と同時に、無数の黒ローブの男達が同時に転送される!


「…何者だ、貴様ら…」
レーリレイが腕の銃を構える!
『…彼らはレプリカント、データ上でのみ不死性を発揮でできる簡易型の尖兵』
一糸乱れぬ動きで、スマートフォンのような形状の装置を取り出す黒ローブ達!


『さあ始めましょう、選別を…簡易顕現誘発装置ライズギア、一斉起動』
その声と同時に、黒ローブ達は全員跡形も無く分解され…片腕刃物の巨人《¬R(アレス)》の大部隊として再構築される!


「…皆行くぜ、勝って悪夢とさよならするぜ」
「レーラビくん…!」
レーラビ達もギアを起動!3つのギアの電子音が同時に流れ、とても騒がしい!!
「顕現!」「顕現…」「ウオオオオ!!筋肉覚醒!!!」


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第48話「レプリカの宇宙」


顕現したRR、RRR、RRRRの三機は、一度それぞれの武器を構えてから、一斉に走り出す!
『正面突破だぜ!』
RRRRが調和による高速移動!一瞬で懐に飛び込み、すれ違いざまに3機をアームキルする!!


それに続くRRRとRR!
エネルギー銃とナノマシン侵食で敵陣を一気に制圧する!!
『ダガアアア!』『デスデスデスわ!』
しかし敵の数は更にその上を行く!3機では処理しきれない程の敵機がこちらへなだれ込む!!


そこへ巨大な緑色のバイク…データとして復元されたレジスタが乱入!
バグった物理演算フィジカル弾を撒き散らし、敵の大群をあらぬ方向へ吹き飛ばす!!
『レギ!何か武器の挙動がおかしいんだけど!』


「それは…仕様だよ、たぶん」
レジスタの操縦席の下の方で座っているレギが目をそらす!
「仕様かあ…」
さらに連射して敵を散らす!ダメージは少ないがこの状況においては有効な武器?だ!


『よし…このまま押し切るぜ!』
孤立した敵機を各個撃破!少しづつだが論理アームコア反応が少なくなっていく…が、敵の様子が少しづつおかしくなり…?


次回 第49話「レプリカの宇宙②」に続く。



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最終更新:2018年07月03日 22:01