ぜんかいのあらすじ
古代の英雄は、ただ運命を狂わされただけの一人の男に倒された。
そして、運命のミコは代替の悪魔と相打ち…その生命の鼓動を失った。
長き戦い決着が付く、そして……


「……お、俺は、終わるのか…世界を護れず、こんな所で…」
追憶剣レゾナンスが砕け、崩壊したLLLLの中で、レイルの姿をしたセイルが呟く。
「駄目だ…世界を護らねば、人類を…アルカを救えない…ぜ」


『そうだ、ただの死者であるお前一人では救えない』
オーバンの声と共にLLLLの残骸が取り除かれ、塗装が剥がれ真っ黒になったゼルジギオンの顔が覗き込む。
『…だが、主人公レイル・レーラビならば、救える筈だ』


「レイル・レーラビ…?」
『何故俺様が奴に勝てないのか、研究を重ねた結果…ある結論に辿り着いたのだ』
機体を降りたオーバンは、残骸の上で倒れているセイルに手を差し伸べる…


『純粋なる光と闇の融合、相反する二つの意思の競合が、まるで物語の主人公のような補正エネルギーを生み出すのだとな』
「…矛盾の力か」
『…今一度、あの化け物と合体しろ。二人の死者として永遠に潰し合うのでなく…一人の生者となり、補正の力で奴を封印するのだ』


「………わかった」
セイルは、差し伸べられた機械の手を取り、再び立ち上がる。
『そこまでは全力で手伝ってやる、その上で俺様はレイル・レーラビを叩き潰すがな』


ーーーーー


一方その頃、少し離れた場所…
胴体を撃ち抜かれ、動かなくなった巨人の残骸から、レーラビの姿をした影が這い出す…
それに続き、壊れた筈のドライのコクピットが開き、一人の人間が現れる。
『ぜZ■?ェ…アルカ……!』


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第65話「鋼のハート⑤」


何か、何かが変わったアルカは、親機とのリンクが断たれた筈のレゾナンスギアを起動し…その画面にピンク色の電子回路のような文様を表示させる!
「…忘却鞘ディゾナンス」
やがて、レゾナンスギアは光と共に変形を始め…刀の鞘のような形状へと変異!!


『ぜぜぜ…それは…』
「リグがくれたんだ。レーラビくんを、元に戻す為に」
アルカは片手に持った鞘を引きずりながら、一歩一歩近付いてくる…!
『…俺には、俺には使命があるのだぜ』


『使命を、使命を忘れてしまったら、俺は俺でなくなってしまうぜ』
後ずさるVermicelli、そして…そこへやってくるセイル・ライラビット!
「回路よ…忘れるのではない、ただ、俺達がレイル・レーラビに戻るだけだ」


『ぜぜ…戻る?』
「あの男に拳で教えられたよ、俺達はあの時の戦いで既に滅んでいた…俺達の使命は、既に終わっていたと…な!」『!?』
古代の英雄は代替の使者に組み付き、動きを封じる!


『やめ■RRRRォ??z?!』
「ぐっ…アルカ・クライア…その鞘と、この剣で俺達を消せ!…そうすればレイル・レーラビは戻ってくる!!」
セイルは抵抗するVermicelliに串刺しにされながらも、アルカの目の前に追憶剣を発生させる!


「…わかり、ました…」
そして、アルカは剣を拾い、鞘に収め…そのままそれを二人に向ける!
『ぜぜぜ…アルカ!』「アルカ!!」
「レーラビくん!!!」


「戻れ……元に、戻れーーー!!!」

次回、第66話「英骸:LR_fusion」に続く。



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最終更新:2018年12月07日 22:47