これまでのあらすじ
レイル・レーラビ…セイル・ライラビットとVermicelliの戦いから、長く続いていた宿命が形を成したもの「英骸」は倒された。
古代の英雄、代替の使者、ミコ、尖兵、5つのギア。…今、決着が付いたのだ。


「ぜ…オブシギアが、止まった…?」
レーラビはその意味を、すぐには理解できなかった。
「ええ、"宇宙が存在する限り"機能を停止しない永久機関が、今、止まりましたわ」


レーラビも、その光景は追憶剣を引き抜いた時から視えていた。
ネクストエイジ到来から更に時間が経過した今…先延ばしにしてきた"あの日"が、遂に訪れるのだ。
「…宇宙が、終わるのぜ?」


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第69話「ギアが静止する日」


そして、RRに続き、オブシギアの力で復活したRRRもまた崩壊が始まっていた…
「…そんな、レーリレイさんまで……」
「ダガ…(カウンター・アタック計画は、まだ続いている…私が居なくとも、レイルレーラビが人類である君を護ってくれる筈だ)」


「ダガ、ダーガガ…(私の…自慢の弟だ、最高の尖兵だよ)」
…やがて、RRRは機能を停止し、小さなアームコアが一つ転がった。
「レーリレイさん…なんて言ってるのか、解らなかったよお……」


「エクスマギアを使えば、間違いなくこの空間からは出られますわ…でも、あまりお勧め出来ませんわね」
デュアレイドは最後の力を振り絞り、レーラビ達にエクスマギアを手渡す…
「…レレラ……」


「私達は満足よ…レレラちゃんにも会えたし、唯のOLがここまで来れたの、貴方達のお陰よ」
…そして、RRは機能を停止し、アームコアだけを残し溶けて無くなった。
「ハリッコさん…レレラさん……」


「ぜぜ…アルカ」
「…解ってる、僕達は元の世界に戻ろう」
「オーバンも、ここから脱出するのだぜ」
『…何を勘違いしているのだ?』
「ぜ?」


オーバン…否、雷電のオーバーンは御連刀を抜き、レーラビに斬りかかる!!
『ふん!』「ぜぜ!」
それをアームホーンで受け止めるレーラビ!!
『…俺様と勝負しろ!俺様とお前、どちらが最強最後のアームヘッドか!!宇宙が終わる前に決着をつけるのだ!!!』


「レーラビくん……」
「アルカ…君は先に外で待っているのだぜ、俺は人間だけでなく、約束も守るのだぜ』
見上げると、彼は既にアームヘッドだった。


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…それから、数十分後。
宇宙服を着た少年が宇宙を眺めていると、もう一人の宇宙服を着た少年がゆっくりと歩いてきた。
「…終わったの?」


「ぜぜ、終わったぜ」
「勝ったんだ」
「うーん、多分勝ったぜ、なんだか解らないけど、なんとかできたぜ」


「…これからどうする?もう終わるんだよね、宇宙」
「ああ、終わるぜ、もうすぐ」
「そっか…大変だね」
「大変だぜ」


「大変だなあ…」


次回、最終話「開闢リターンデイズ」に続く。




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最終更新:2018年12月22日 22:27
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