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竜殺し - (2022/01/09 (日) 06:16:04) のソース
*竜殺し ◆.9Q8uilou6 それは剣と言うにはあまりにも大きすぎた 大きくぶ厚く重く そして大雑把すぎた それはまさに鉄塊だった 「ふっ、またずいぶんと無粋な剣もあったものだ」 デイバックの中から出てきた巨大な鉄塊を眺め、佐々木小次郎はひとりごちた。 「このような大きさのものが鞄に入るとは面妖な…、もっとも私も人のことは言えぬか」 例えば自分を召喚した魔女ならばこの程度のことは軽くやってのけるだろう。 それに常識を持ち出すのであれば、名も無き一剣士だった私が佐々木小次郎としてこの場にいるのもまた常識外のこと。 とやかく言う筋合いは無い、か。 「まあ良い、何にせよ支給品が剣であったのは僥倖だ。ギガゾンビとやらもなかなか粋なことをやってくれる」 そう呟きつつも巨大な剣を何度か振ってみる。 優男がその身にそぐわぬ大剣を軽々と振ってみせる。 それは一種異様な光景だった。 「ふむ…多少重すぎるきらいがあるが尺は申し分ない。これならば存分に楽しめそうだ」 そう、我が望みはただ一つ。 兵(つわもの)と全力で死合いたい。 名簿で確認したところセイバーもここに来ているようだ。 あの騎士王に再戦を挑むのも面白いかも知れぬ。 剣を振りつつも今後のことに思いを馳せる。 「…とは言えこのようなところに留まっていても願いが叶うわけもなし、そろそろ行くか」 背後を一瞥し、佐々木小次郎は歩き出した。 …どうやら行ったみたいですわね。 全く、最後に此方を見たときは心臓が止まりそうでしたわ。 あの方はいったい何者ですの!? あんなに重そうな剣をまるで竹刀でも振ってるかのように…。 今の装備では到底殺せそうにありませんし、私に気づかずに去って頂けて幸いでしたわ。 あのような大剣…バットでは防げそうにもありませんし、あんな剣で斬られれば傷薬を塗ろうが塗るまいが即死でしょうしね。 私に支給されたのはにーにーのバットと傷薬。 私に支給された物は他の人にとっては外れと言える支給品かもしれない。 でも、私にとっては最高の支給品。 にーにーのバット。 ゲームに乗るかどうか迷っていましたが、このバットを見て決めましたわ。 私は生き残って、にーにーに会う。 部活のみんなを殺すのは嫌だけど、にーにーに会えなくなるのはもっと嫌だ。 だから殺す。 圭一さんもレナさんも魅音さんも…梨花も。 にーにーはこんな私を許してくれないかも知れません。 それでも…私はにーにーに会いたい。 その為なら、私はなんだってやってやりますわ。 ふむ…追って来ないようだな。 あの場にいたのは大半が子供であったし、それも無理からぬことか。 振りかかる火の粉は払わねばならんが、逃げるものをわざわざ追うほど無粋な真似をするつもりも無い。 願わくば、次は強者に会いたいものだ。 【A-6・1日目 時間(深夜)】 【佐々木小次郎@Fate/stay night】 [状態]:無傷。平常心。 [装備]:竜殺し@ベルセルク [道具]:支給品一式 [思考・状況]1.兵(つわもの)と死合いたい。基本的には小者は無視。 【A-6・1日目 時間(深夜)】 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:無傷。軽度の高揚。 [装備]:悟史のバット@ひぐらしのなく頃に [道具]:支給品一式 、エルルゥの傷薬@うたわれるもの [思考・状況] 1.生き残ってにーにーに会う。 2.ゲームに乗る(ただし強そうなものとは戦わない) *時系列順で読む Back:[[ルパン三世の憂鬱]] Next:[[愛する者の為の騎士]] *投下順で読む Back:[[ルパン三世の憂鬱]] Next:[[愛する者の為の騎士]] |佐々木小次郎|14:[[奥様は6インチの魔法少女!]]| |北条沙都子|48:[[復讐の道を行く男、愛に生きる女]]|