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一人は何だか寂しいね、だから - (2022/06/16 (木) 19:59:13) のソース
*一人は何だか寂しいね、だから ◆lbhhgwAtQE ――ピピピピピ 電子音が鳴ると、はやてはヴィータの脇から体温計を取り出し、そこに表示された検温結果を読む。 「38度……。これで言い逃れできないなぁ。これは紛う事なき風邪やで」 「う~~」 ベッドに寝込んでいたヴィータは、顔を紅潮させて唸る。 「だから言ったやろ。寝る時はちゃんと布団を被らなアカンって」 「だって、寝苦しかったから……」 「そうやって布団蹴っ飛ばしてお腹出したまま寝ていた結果がこれなんやろ。ちゃんと気をつけな」 その柔らかい声で、だがその中に厳しさをこめて、はやては寝込むことになった原因について咎める。 「……ごめん。はやて」 するとヴィータは布団の中に顔をうずめて申し訳なさそうに謝る。 「ま、次からは気をつけような。それにそんなに大事に至らなくて良かったわぁ」 頭を優しく撫でながらはやてはヴィータににっこりと笑う。 ヴィータは、そんな主の姿を見て、不必要な迷惑をかけてしまったという罪悪感と同時に自分はこんなにも優しい主に仕えているのだという幸福感を感じていた。 「あ、そうそう。何か欲しいものはあったら言ってな。食べたいものとか飲みたいものとか」 「何でも……いいのか?」 「私が用意できる範囲のものやったら、構わへんよ」 「それじゃ……アイス! イチゴのアイスが食べたい!」 そんなヴィータの言葉を聞いて、はやては思わず笑ってしまう。 「あはは。相変わらずヴィータはアイス好き好きさんやなぁ。えぇよ。今、持って来るわ」 「持って……って、もうあるのか?」 「うん。ヴィータならきっと欲しがると思ってな。さっきシャマルに買ってきてもらったんよ。本当ならお腹を冷やす可能性もあるけど……ヴィータには特別や」 ヴィータの紅潮した顔がぱぁっと明るくなる。 「あ、ありがとう! はやて!」 「礼なんていらへんって。……さ、今持ってくるからちょっと待っててな」 「うん!」 再度頭に手が置かれ、はやての微笑む顔が目の前に……………… 「お、目、覚めた?」 目の前にいたはずの見知った主の顔は、突如として見知らぬゴーグルをつけた活発そうな少年のものに変わっていた。 いや、正しくは全く見知らぬ顔ではなく、ついさっき瓦礫の山で見かけた少年の顔そのものだったのだが。 「お前は……ってか、どうして私……」 ヴィータが起き上がると、そこは何処かの建物の一室のようだった。 自分はどうやらソファーの上に寝かせられているらしい。 ご丁寧にカーテン生地のような布を毛布代わりに掛けられて、更には水で塗らしたタオルのようなものが頭に乗せられている。 「そっか。あたし、熱を――」 「おい、まだ起きるなって。お前、すごい熱だったんだから」 起き上がり状況を把握し始めたヴィータは、目の前にいた少年によって再び強引に寝かせられてしまう。 そして、そんな少年の姿を見て彼女はこんな疑問を抱かざるを得なかった。 「何で……あたしの面倒なんか見てるんだ」 「……え?」 「お前とあたしは赤の他人だろ? どうしてそんなあたしの看病なんかしてるんだよ。そんなことよりも先にすることがあるんじゃないのか?」 自分が意識を失う直前、少年は瓦礫の中に埋まってるという何者かを助けようとしていたはずだ。 それを放り出してまで何でこんなことしてくれるのか? 彼女には分からなかった。 すると、それを問われて彼は表情を少し暗くしながらも、しっかりとした口調で答える。 「俺、これ以上誰かが苦しんだり傷ついたりするのを見たくないんだ。……こんなことが言えた義理じゃないのは分かってるんだけどさ」 「ん? それって、どういう――」 「――のび太君~~~~~!!!」 ヴィータが再度問おうとしたちょうどその時だった。 横になっていた青いタヌキのような物体が、いきなりそんな声を出して起き上がったのは。 ◆ ドラえもんは目を輝かせていた。 理由は簡単。自分の目の前に、山のように盛られた好物のドラ焼きがあったのだ。 「僕達のプレゼントだよ。ドラえもん」 顔を上げ、横を向くとそこにはのび太やジャイアン、スネ夫、そしてしずかがいた。 「ドラちゃんにはいつもお世話になってるから。これはそのお礼よ」 「ま、ドラえもんの道具には何度も助けられてるしな!」 「ドラ焼き代の半分はボクが出してるんだから感謝してよ」 「……ま、そういうわけだから。遠慮なく食べてよ」 そう言って笑顔を向ける一同を見て、ドラえもんは歓喜の涙を浮かべる。 「ありがとう! ありがとう、皆! 僕、こんなに嬉しいことはないよ!」 そして、早速山の頂上部分にあるドラ焼きを両手に取ると、それを口にする。 「……うん、美味しい! 美味しいよ!」 ドラえもんのそんな言葉を聞いて、のび太達も笑顔になる。 ――それからは、何か色々とどんちゃんさわぎをした。 スネ夫が手品をしたらタネがバレたり、しずかちゃんのバイオリン演奏では皆が必死に堪え、 続けて調子づいたジャイアンがリサイタルを開こうとするとのび太とスネ夫が必死にそれを食い止めようとして……。 ドラえもんはそんな日常のありふれた光景を見て満足していた。 ……だが、そんな楽しいひと時も直に終焉を迎えることとなる。 突如として周囲が真っ暗になったと思うと、まずしずかちゃんが唐突に消えた。 そして、続けてスネ夫、ジャイアンと消え、残ったのび太も…… 「のび太君!!」 「ドラえもん! 助けてよ、ドラえもん!」 何故かのび太だけは一瞬ではなく、足から上へゆっくりと消えていっていた。 既にもう胸の辺りまで消えている。 「のび太君! しっかりするんだ、今僕が……!!」 ドラえもんはポケットに手を伸ばそうとするが、そこにあるべきポケットは無かった。 「な、何で……」 「ドラえもん! ドラえも――」 そして、ポケットが無いことに驚いている間に無情にものび太は完全に消えていってしまった。 「の、のび太君~~~~!!!!!」 ドラえもんは、そんな事を叫んで起き上がった。 そして、起き上がると同時にドラえもんは周囲が先ほどの暗い場所ではない、建物の中であることに気づく、 「……あれ? ここは……」 そこまで言ったところで彼は、自分がバトルロワイアルに参加させられていることを思い出した。 それと同時に、自分がこうやって寝てしまう前に起きていた出来事のこと、更には一緒にいたはずの少年のことも。 「そ、そうだ、太一く――」 「ドラえもん! ようやく目を覚ましたのか!」 自分が気づくよりも先に、探していた少年の声が聞こえた。 声のするほうを向いてみると、そこには確かにゴーグルの少年太一がいて、そしてその傍にはソファに寝ている赤い髪の少女が……。 「太一君! よかった無事で……」 「ドラえもんこそ、調子はどうだ? どこも怪我は無いか?」 「僕は頑丈だから大丈夫だよ。だけど……」 ドラえもんは知らなかった。 自分が寝ている間に何があったのか。 具体的には、あの自分たちを尋問していた女性やその連れの少年達はどうしたのか、そしてあの赤い髪の少女は誰なのか。 「話を……聞かせてくれるかい?」 ドラえもんが太一にそう尋ねると、彼は黙って頷いた。 その顔は自分が寝る前に見た時よりも強い決意をした者の顔になっていた。 ◆ 太一は話した。 自分の投げた手榴弾が一人の少年の命を奪ってしまったことを。 更に、その後に見知らぬ男に襲われ、その最中に死んだ少年と一緒にいた少女がビルごと自分達を生き埋めにしたことを。 そして何より、自分がこの世界をゲームの世界の類だと思っていたことを。 「俺、これがゲームかなんかだと思ってたんだ。だから死んでもリセットすればどうにかなるって……」 太一の独白をドラえもんとヴィータは静かに聞いていた。 「だけど、これはゲームなんかじゃなかった。血が出れば痛いし、人が死んだらもう二度と戻ってこない。現実だったんだ……」 悲痛な太一の声はここで途切れ、嗚咽に変わる。 そこで、今まで黙っていたドラえもんはそんな太一に一歩近づき、口を開く。 「君は実に馬鹿だなぁ」 それは身も蓋も無い言葉。 太一は肩を落とし、顔を下へと向ける。 「そうだよな。俺は……」 「だけどそれに気づいた事ってことは、とても凄いことなんだ」 「……え?」 「間違いってのは、気づいてからが大事なんだ。間違いを知って、それからどうすべきなのか。……太一君はもう決めているのかい?」 ドラえもんが太一を見据えながら問うと、彼は先ほどと同じような強い調子で頷く。 「俺は……これ以上犠牲を増やさない為に何かしたい。それが……あの人達への償いになると思うから」 「それが君の選んだ道なんだね?」 「ああ。俺はもう誰にも傷ついて欲しくないんだ」 それを聞いて、今度はドラえもんは頷いた。 「それを聞いて安心したよ。僕も、もうしずかちゃんみたいな犠牲者は出したくない。だから太一君、その為に一緒にがんばろう!」 「ドラえもん……!」 涙目になりながら、二人(一人と一体?)は互いに抱き合った。 互いの決意を確かめ合うように。 ……そして、そんな光景をずっと黙って見ていた少女が、遂に堪りかねて口を開く。 「おい……あたしを無視すんじゃねーよ」 その声に、抱き合っていた二人は驚き、慌てて離れる。 「ご、ごめん。えっと、君の名前は……」 「ヴィータだ。ヴィ・イ・タ!」 「……お前、怒ってる?」 「怒ってねーです!」 そうは言いつつも、その目がどう見ても怒っているようにしか見えなかったのは言うまでもないだろう。 話を聞くところによると、ヴィータは家族のような存在である八神はやてという少女を筆頭に、 仲間であるシグナムという女性、更には高町なのは、フェイト・テスタロッサという少女を探しているらしい。 ヴィータは各人の容姿の特徴を説明しながら名前を挙げたうちの誰か一人でも知っているか二人に問うが、彼らは首を横に振る。 「俺達、ここに来てからほとんどずっと一緒にいたけど、そんな人達見なかったよ。なぁ、ドラえもん」 「うん。少なくとも僕が気を失う前にはそんな人は……」 「そうか。……それじゃ、ここにいる必要はもうないな」 ヴィータは横になっていたソファから下りると、自分の荷物を掴んで部屋を出ようとする。 その足取りは倒れる前よりもしっかりとしているが、前述の通りまだ顔は赤いままだ。 太一はそんな彼女を見て、堪らず腕を掴んで制止する。 「おい、そんな体なのに動く気かよ!!」 「うるせー! あたしは早くはやてを探さなくちゃいけないんだよ!」 「だけど、一人で行ったら危ないよ。子供一人で出来ることなんてたかが――」 「あたしを子ども扱いするんじゃねー!!」 その刹那、彼女はデイパックからハルバートを取り出すとそれを片手で振り回し、太一たちを牽制した。 「そんじゃそこらのガキと一緒にすんな。あたしはヴォルケンリッター、鉄槌の騎士ヴィータだ! あたしは騎士として……家族としてはやてを探さなきゃいけないから、お前らの看病に付き合ってる暇はねえんだよ」 怯む二人を尻目に彼女は背を向け、部屋の外へと向かう。 ……だが、そのドアを開けた時、彼女は一回立ち止まると―― 「……看病してくれたことは感謝する。お前らの仲間ってのを見つけたら、お前達が無事だって事を伝えておくよ。それじゃあな」 礼のような言葉を背を向けたまま言うと、部屋を立ち去っていく。 そんな彼女を二人はただ見ることしか出来ない――と思われていたその時。 ドラえもんが立ち上がり、廊下に出た彼女に声を掛けた。太一もそれに続く。 「待って、ヴィータちゃん!!」 いきなり聞こえたそんな声に、ヴィータも思わず立ち止まる。 「……何だよ」 「君はさっき人を探さなくちゃならないって言ってたよね? だったら、僕が役に立つかもしれない!」 「……それはホントなのか?」 今度は振り返り、ドラえもんのほうへと近づいてゆく。 「本当にはやてを見つけられるのか!?」 「絶対っていう確証は無いけど、可能性はあるんだ」 少し難しそうな顔をしながらドラえもんは続ける。 「いいかい、僕達に支給された道具があるだろう? あれの中には僕と同じ22世紀に作られた未来の秘密道具も混じっているみたいなんだ」 「秘密道具ってあのみせかけミサイルみたいなやつか?」 「そう。更に言えば、ヴィータちゃんがさっき話してくれた、大男が持っていたっていうドカンドカン言って使う大砲ってのもきっと“空気砲”っていう道具のはずだよ」 「あれが……未来の秘密道具……」 ヴィータは、あの己が身をもって体感した圧縮空気による一撃を思い出して身震いする。 「それで、ここからが大事なんだけど、その未来の道具の中には人を探すのに使える道具なんかもあるんだ」 「な……! そ、そうなのか!? 本当にあるのか、そんな道具が!」 更に詰め寄ってくるヴィータ相手に、ドラえもんは顔をやや曇らせる。 「確実にある……とは言い切れない。だけど、80人も参加者がいてその人達が僕達みたいに道具を支給されているんだったら、そういう道具が紛れてる可能性だってあるはずだ。 そして。僕にはその道具を使いこなせる自信がある」 「でも、誰かが持ってるんじゃ意味ねーだろ。そいつから奪うって言うのか? ついさっき傷つけたくないって言ってたのによ」 「――誰かから奪うじゃないよ。出会った人達と信頼関係を作って、そこで道具を少し貸してもらうんだ」 「信頼関係……」 「そうだよ、信頼だよ! 俺達がちゃんと信じあって、こんな殺し合いに乗らなきゃ犠牲も生まれないし、お前の仲間ってのもすぐに見つかるはずだよ! だから――」 そんな少年の言葉をヴィータは甘いと思っていた。 所詮、赤の他人同士。そう簡単に信じ合えない――彼女の長い騎士としての人生の中でそれは痛いほど分かっているつもりだった。 だが、人探しの出来る道具があるかもしれないという話は彼女の心を動かした。 彼女自身は機械の扱いは苦手で、もしその道具の操作が難しいとしたら、まさに宝の持ち腐れになってしまう。 そして、目の前にいる青狸は、その操作ができるという。 ならば、ここで下すべき決断は……。 ビルを出て、照りつける太陽の元に出たのは3人の少年少女とロボット。 「……それじゃ、とりあえずあの瓦礫の中を探してみるって事でいいのか、ドラえもん」 ゴーグルをつけた少年――太一が尋ねる。 「うん。デイパックが見つかったって事は、もしかしたらまだ中に何か道具が埋まってるかもしれないし、それにあの女の人もまだ無事かもしれないしね……」 それに答えるのは青いダルマのような体型をした物体――ドラえもん。 そして……。 「いいか? あたしは別にお前らと一緒に仲良しごっこやりたいわけじゃないんだぞ。はやてが見つかったり、居場所が分かったりしたらそれまでなんだからな」 小さい体に似つかわしくないセーラー服を身に纏った赤い髪の少女――ヴィータが食って掛かる。 ドラえもんは、そんな彼女の姿を見て安堵する。 彼女が一人で出て行くことを思いとどまってくれて良かった、と。 こんな場所で、こんな子供が一人で行動するのはどう考えても無謀だ。 既に一人、しずかを失ったドラえもんにとって、これ以上誰か犠牲者、特に彼女のような子供の犠牲者を出すわけには行かなかった。 だからこそ、道具を使うには自分がいた方が得だ――などという詭弁を多少使ってでも、思い留まらせる必要があったのだ。 「よし、そうと決まったら、さっさと行くとするか!」 走ろうとする太一をドラえもんは制止する。 「あ、待ってよ太一君! 急に走らないでってば! ヴィータちゃんはまだ体が――」 「あ、そっか。まだ熱が……」 「平気だよ。熱もさっきより下がったし、これくらいは……」 ヴィータはそう言うが、太一はそれを聞いて、走ろうとしていた足を止めた。 「いや、ここで症状が余計にひどくなったら困るし、やっぱり歩いていこう。走ろうとしてゴメンな」 「あ、いや、別に私は……」 色々あったようだが、それを通じて太一は明らかに成長していた。 ドラえもんは、そんな彼の姿に安堵し、そして嬉しく思っていた。 こうして皆が今の太一のような考えでいてくれたら、きっとこんな状況でも何とかなるはず。 そうきっと……。 彼女は結局、一時的にドラえもん達と行動を共にすることにした。 それは、当然ながら人探しに使う道具があるかもしれないという話に惹かれたからであるが、理由はそれだけではないようだ。 一人でもはやてを探すことは出来る――だが、そのはやてを、彼女と一緒にいたあの八神家の日常を思い出す度にヴィータの心の中ではどこかに寂しさが生まれていた。 ドラえもんと太一は、彼女のそんな寂しさをどこかで埋めてくれていたのかもしれない。 「なぁ、ヴィータ。大丈夫か? 何なら俺がおぶっていっても――」 「だ、だから、平気だって言ってるだろっ!」 勿論、彼女にそのような事を尋ねたところで、それを認めるはずはないだろうが。 3人が3人とも決意新たに歩き出す。 ――だが、彼らはまだ知らなかった。 友人の少年が、トラックを運転し、あまつさえ事故を起こして人一人を轢き殺してしまった事を。 探している仲間が、少女の探す仲間によって殺された事を。 そして、主と慕う少女が既に死亡し、自分がなお存在しているという事実に。 【F-1/駅周辺・瓦礫の山付近/1日目・昼】 【八神太一@デジモンアドベンチャー】 [状態]:右手に銃創 ※少しずつ治り始めています [装備]:アヴァロン@Fate/stay night [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1:瓦礫の山を再度捜索。道具や素子を見つけたい。 (素子は恐らくもう生きてはいない、と悟りつつある) 2:昼以降のことはドラえもんと相談して決める 3:ヤマトたちと合流 4:荷物を持って姿を消したルイズのことも気がかり。 基本:これ以上犠牲を増やさないために行動する。 [備考] ※放送は聞いていません。 ※ドラえもんをデジモンとは違うものと理解しました。 【ドラえもん@ドラえもん】 [状態]:中程度のダメージ [装備]:無し [道具]:支給品一式、"THE DAY OF SAGITTARIUS III"ゲームCD@涼宮ハルヒの憂鬱 [思考・状況] 1 :12時ごろ(放送開始)まで瓦礫の中を捜索して、道具を回収したい。 2 :ヤマト、はやてを含む仲間との合流(特にのび太)。 基本:ひみつ道具を集めてしずかの仇を取る。ギガゾンビを何とかする。 [備考] ※放送は聞いていません。 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA's】 [状態]:発熱中、先ほどまでよりはやや快方に向かってる [装備]:ハルバート、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱 [道具]:支給品一式、スタングレネード×5 [思考・状況] 1:太一、ドラえもんに同行し、人探しの道具を見つける 2:「八神はやて」の生死を確かめる。 3:信頼できる人間を探し、PKK(殺人者の討伐)を行う。 基本:よく知っている人間を探す。 (最優先:八神はやて、次点:シグナム、他よりマシがなのはとフェイト) [備考] ※太一達に放送の内容は話していません。また、はやての死を疑っています。 ◆ 峰不二子が住宅を出てから1時間ほど。 ほとぼりも醒めた頃だと判断し、再度駅周辺に戻ってきた彼女が見たのは、ビルから出てくる3人の少年少女の姿だった。 「あれは……」 名簿に載っている彼女の知り合いの中に今目に映るような小さい子供はいない。 だが、彼女はそんな3人組の中の一人に注目していた。 「あれは確か、あの時の……」 彼女が注目したのは、あの青い雪だるまのような狸のような生物。 それが最初にいた場所にてギガゾンビの名前を叫んでいたのを、職業柄記憶力を使う彼女はよく覚えていた。 あの時、青狸は確かにギガゾンビについてタイムパトロールやら時空やらの専門用語らしきものをつかって僅かながら会話していた。 つまり、主催者と何かしらの形で面識、そして因縁があるということだ。 このゲームから脱出することも考えている不二子にとって、主催者の情報を持つあの青狸は何かしらの形で役立つだろう。 できれば接触して、情報を収集はしてみたい。 ……だが、ここで焦ってはいけない。 接触は慎重に慎重を期して、図るべきだ。 行動が予測不能な子供が同行しているならなおの事。 不二子はひとまず彼らを見失わないようにこっそりと尾行、彼らがビルの残骸であろう瓦礫の山の近くで止まると路地裏に隠れ、様子を窺うことにした。 「はぁ。せっかく久々に人に会えたっていうのに、何だか複雑ね……」 こんな状況だからこそ、誰かと出会うことに慎重にならなくてはならないのは分かっている。 だが、それでも、しばらく誰とも顔を合わせていなかった彼女の胸のどこかにはとある感情が生まれつつあった。 ――孤独という感情が。 そして彼女は…… 【F-1/駅周辺の路地/1日目・昼】 【峰不二子@ルパン三世】 [状態]:健康、慎重 [装備]:コルトSAA(装弾数:6発・予備弾12発) [道具]:支給品一式(パン×1、水1/10消費)/ダイヤの指輪/銭形警部変装セット@ルパン三世 [思考]: 1:ドラえもん達に接触するか、それとも…… 2:ルパンのことが少し心配。 3:頼りになりそうな人を探す。 4:ゲームから脱出 *時系列順で読む Back:[[食卓の騎士]] Next:[[Birth&death]] *投下順で読む Back:[[食卓の騎士]] Next:[[Birth&death]] |134:[[歩みの果てには]]|八神太一|148:[[Standin'by your side!]]| |134:[[歩みの果てには]]|ドラえもん|148:[[Standin'by your side!]]| |134:[[歩みの果てには]]|ヴィータ|148:[[Standin'by your side!]]| |127:[[峰不二子の退屈]]|峰不二子|154:[[峰不二子の動揺]]|