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最悪の/最高の脚本 - (2021/11/24 (水) 15:38:13) のソース
*最悪の/最高の脚本 ◆lbhhgwAtQE 「真紅……」 「ヴィータ……」 見知った参加者の名前を呼ばれ、カズマ達一行の足は自然と止まる。 そして太一とドラえもんは真紅の死に際の言葉を、カズマはヴィータとともに戦った記憶を思い出す。 『こんなことになってしまったのは、きっと今まで散々逃げ回ってきたことに対する報いなのでしょうね』 『人形に死ぬということはないわ。ただ、遠くに行ってしまうだけ』 その人形は喋らなくなる最期まで、気高く美しかった。 『あたし、これ撃ったら消えっから。だから、その二人頼む』 『これが、あたし達の全力全開!!!』 あの少女は、その幼い見た目とは裏腹に覚悟を決めた者の目をしていた。 「真紅もヴィータも……死んじゃったんだな……」 「太一君……」 太一は泣きはらした顔を再びゆがめ、悲痛な表情になる。 ドラえもんもその声を聞いて、俯いてしまう。 ……すると、そんな二人にカズマが言葉をかける。 「……確かにヴィータは死んだ。その真紅ってやつも死んだ。……こいつは揺るがねぇ」 「…………」 「だったらな、そいつらがここに確かにいたことを忘れないようにする為に名前を刻んでおけ、お前らの中にな」 「名前を……刻む……」 太一はカズマの言葉を反芻しながら、目を瞑る。 まぶたの裏に移るのは、真紅や士郎、そして素子の姿……。 太一は彼女らの姿を目にしっかり焼き付ける。 「……うん、刻んだ。素子さん、士郎さん、真紅、それにヴィータの名前を……」 「あぁ、それでいい」 カズマはそのボロボロの右腕を太一の上に乗せる。 そして、先ほどまで主催者の顔を映していた空を睨みつける。 「オラァ! どこのどいつはしらねーが、お前はこのシェルブリットのカズマがぶっ飛ばす!!! 覚悟しとけよ!!」 いきなり叫んだカズマに、太一とドラえもんが驚く。 だが、その声に驚いたのは、彼らだけではなかった。 ――そう、彼らに近づく者達の耳にも届くわけで……。 ◆ 「――な、なんなの!? 野獣の雄叫び!?」 『いえ、人間の叫び声だと思われますが……』 「僕もそう思う……」 いきなり聞こえてきた声に慌てる凛は、そんな冷静なレイジングハートとのび太のツッコミに顔を赤くする。 「わ、分かってるわよ!! いわゆる比喩表現って奴よ、比喩表現!」 「くすくす……。あんまり怒っているとシワが出来るわよぉ」 水銀燈は、そんな凛を愉快そうに横目で見ていたが、声のした前方をすぐに見据えた。 「それにしても、こんなところであんな大声を出すなんてどこのお馬鹿さんなのかしらぁ?」 『…………前方に参加者らしき人達がいる模様です。人数は三名。こちらに接近してきます』 レイジングハートが自らエリアサーチ能力を使って報告をする。 凛はそれを聞き、顔を強張らせる。 「……三人、ね。あんな馬鹿みたいに叫ぶってことはゲームに乗ってるってことはなさそうだけど……」 「どうするの? 近づいてみるぅ?」 「う~ん、こっちの戦力も絶対的に強いわけじゃないし、念に念を押す意味でも、ここで待機してここにくるそいつらの様子を見てみるべきだと思うわ」 『慎重な判断ですが、それが最善だと思います』 歴戦の猛者であるレイジングハートも凛の作戦に同意する。 元々、気が小さいのび太も勿論、それには頷く。 ――ただ一人、水銀燈だけはやや不服そうな顔をしていたが。 通りに面した住宅。 その室内に入り込んだ凛達は、そこの窓から近づいてくる参加者達が通過するのを今か今かと待ち構えていた。 そして、そんな待機している中、凛は外に聞こえないようにやや小さい声で口を開く。 「……で、あんた達はそんな平然としてるけど本当に大丈夫なわけ?」 「大丈夫って……」 『何のことですか?』 「いや、何って…………」 凛の聞き間違いでなければ、先程の放送ではレイジングハートが話していたヴォルケンリッターの一人であるヴィータの名前と、 水銀燈の知り合いである真紅、蒼星石、それに桜田ジュンという名前が呼ばれたはずであった。 凛は知人の死を知ってなお、平然としていた彼女達(杖の人格を女性とするならば)が不思議だったのだ。 「仮にも見知った仲なんでしょ? 少しくらい何か戸惑っても……」 『確かにヴィータは元のマスターの良き戦友であったので、亡くなったことは驚きでした。……ですが、ここで取り乱してしまっては仮マスターの妨げになってしまいますから』 「いや、でもねぇ……」 言葉を詰まらせた凛は、今度は水銀燈の方を見る。すると彼女は―― 「言ったでしょう? 私にとって他のドール達は、アリスゲームで戦うべき相手だもの。感傷的になる必要なんて無いわぁ」 「そ、そういうもんなの……?」 「そんなものなのよ。それに――――と、どうやら来たみたいよぉ」 水銀燈は笑みを浮かべたその顔を、窓へと移す。 凛とのび太もそれにつられて、窓を見やると…………。 ――ったく、病院ってのはあとどれくらいあるんだよ……! 確かに聞こえた。 それは間違いなく、先程雄たけびを上げていた声と一致しており―― ――おい、大丈夫か? ――大丈夫、平気だよ。血も止まったみたいだし…… 見れば、道を歩くのはレイジングハートの報告どおり、3名のようだった。 1人は、凛と同じかそれより年上かに見える青年。 もう1人はのび太位の歳の少年。 そして、あと1人は………… ――それよりもずっと俺を背負ってるけど大丈夫か? 重くない? ――大丈夫さ。何たって僕は、未来から来た子守り用ロボットだからね! 力仕事ならお任せだよ。 青くて丸い狸のようなダルマのような生物。 凛がそんな不思議な参加者の姿を見て、どこかで聞いた特徴と一致することを思い出すのと、のび太が窓から飛び出すのはほぼ一緒であった。 「ドラえもん!! ドラえもーん!!!」 ◆ 懐かしい声だった。 その声を聞くのをどれだけ待ち遠しく思っていただろうか。 ドラえもんは、声のした方向を即座に振り向き、そしてその名を呼ぶ。 「のび太君!!!!」 「ドラえもん!!!」 声に応える様に、道路にはその少年が飛び出してきた。 そして、二人は再会を果たす。 「のび太君!! 元気だったかい!?」 「う、うん! 僕は大丈夫だよ! ドラえもんは?」 「僕も何とかね。伊達に頑丈にはできてないよ、うふふふ」 安堵の笑みを浮かべる二人。 それは二人がもといた世界では当たり前の光景であった。 だが、この離れ離れになって殺戮を強要された状況下では、それは何よりも彼らが望んでいたものなのかもしれない。 二人はそんな待望していた再会に興奮し、なおも会話を続けようとするが、それは置いてけぼりにされていた二人によって遮られる。 「……ドラえもん。こいつが……前に言ってたのび太って友達か?」 「――どういうことか説明してくれ。俺にはさっぱりわからん……」 「だったら、こっちにも説明してもらおうかしら?」 そして更に、そんな声とともにのび太の飛び出してきた方向から二人の少女がやってくる。 太一とカズマは、そんないきなりの出来事にただ困惑するしかなかった……。 ――カレイドルビーと水銀燈、及びのび太は揃って病院で襲われたところを逃げてきた。 カズマ達が少女たちからもたらされたのはそんな情報だった。 (……ちなみに、3人とも名簿を隈なく見ていたわけではなかったので、カレイドルビーという名に違和感を持たなかったようだ) 「――おいおい、それじゃ病院に行っても敵がいるってことかぁ?」 カズマはそんな情報を聞いて、苦そうな顔をする。 「うぅん。そいつらトラックに乗って逃げちゃったから、もういないとは思うけど…………あ、そうだ! 病院といえば……!」 カレイドルビーはセイバーという騎士の少女を探しているという話をする。 彼女が自分の知人で、病院では彼女に助けられたと教えつつ。 ――すると、カズマには当然ながら思い当たる節があるわけで、途端に表情を変える。 「助けてもらっただとぉ? ふざけんな! こっちはそいつに危うくぶっ飛ばされるところだったんだぞ!?」 「ちょ、ちょっと、どういうこと!? セイバーがあんた達を襲ったってこと!?」 「そうだって言ってるだろ!? 太一が腕切り落とされたのだって、あいつが喧嘩売ってきたからで……。それにあいつ……ヴィータはそいつのせいでよぉ……」 カズマはそこまで言うと顔を逸らす。 そして、その話を聞いて今度はカレイドルビーは酷く驚いた表情をする。 「あのトラックの連中を追っ払ってくれたセイバーが一方では参加者を襲った……? どうして……? 何か心変わりでもあったの?」 「んなの知らねぇよ! ――でもな、あいつは覚悟を決めた目をしてた。人を殺すことに躊躇しない覚悟をした目をな」 「で、でもどうして……」 「だから知らないっつってんだろ! とにかくそいつは俺達を有無を言わさず襲ってきた。それだけは確かだ!」 カレイドルビーはカズマの言葉の一言一言を聞いて、セイバーが何を考えているのか分からなくなってゆく感覚に襲われる。 そして、頭を抱えてしまう。 「あぁーもう! どうなってるのよ! 訳分かんない!!」 『仮マスター、落ち着いてください』 「そうよぉ、そんなにすぐにカリカリするなんてちゃんと乳酸菌とってるぅ?」 仲間だというのに小馬鹿にするような口調で水銀燈は喋る。 そして、ドラえもんの背中でそんな水銀燈を見ていた太一はふと彼女に声を掛けた。 「……なぁ、水銀燈だっけか? ちょっといいか?」 「……ん? 何かしらぁ、ボウヤ」 「あのさ、水銀燈って人形みたいにちっちゃいけど、そのさ……真紅の知り合いか?」 ◆ はっきり言って、カズマ達との接触は水銀燈にとって時間の浪費に他ならなかった。 水銀燈がしたいのは、凛に他の参加者を敵として認識させること。 よって今のように、これ以上彼女が味方と認識する人間を増やすような真似はしたくはなかったのだ。 セイバーという騎士の見解の食い違いを利用して双方を仲違いさせることも出来ないことはなかったが、向こうにはのび太の親友だというドラえもんもいる。 迂闊に唆そうとすれば、のび太が絶対反発するだろうし、凛も疑問を抱くだろう。 つまり、彼らとこれ以上いても彼女には何の得も無かったのだ。 そう、太一という少年が水銀燈に声を掛けるその時までは……。 「ボウヤ、真紅を知ってるの? ここに来て出会ったのかしらぁ?」 「あ、あぁ。真紅は…………」 太一が話すに、真紅は彼らが見知らぬ女に襲われた際に颯爽と現れ、窮地を救い、そしてその時の傷が元で亡くなったらしい。 水銀燈は思った。 戦いを止める為に戦い、そして散った――――実に彼女らしいと。 「……それで、真紅は今、どこにいるのかしら?」 「ここから南のほうにある島へ行く為の橋の近くだよ。…………道の脇に寝かせてある」 「そう。……それじゃ、真紅はそのままになってるってことなのねぇ?」 「俺達、ボロボロだったから埋めてやることも出来なくて…………」 申し訳なさそうに太一は頭を垂れる。 だが、それは水銀燈が期待していた通りの言葉だった。 真紅というローゼンメイデンがジャンクになり、その体がそのまま放置されているという事はつまり、そこにはあるべきものがあるということで―― 「ねぇ、カレイドルビー? 私、真紅のところに行きたいのだけれど……いいかしらぁ?」 未だに困惑する凛に、水銀燈は声を掛ける。 すると凛は、その抱えた頭をこちらに向ける。 「どうせ、この後もここを南下するつもりだから、別に構わないけど…………その真紅って子を埋葬してあげるつもり?」 「まぁ、そういうことよ」 「ふぅん。……何だかんだ言って、あんたも仲間を思う心ってのはあるみたいね。……いいわ。そうしましょ」 凛がなにやら勝手に解釈してくれたお陰で、水銀燈の提案は何一つ疑われることなく許諾された。 そして、更に彼女は凛に一つの提案をする。 「それで、この子の事なんだけど、折角お友達に会えたのだから、この人たちに引き取ってもらわなぁい?」 「この子って……のび太君の事? ………………そうね。ようやく知り合いに会えたんだし、私たちといるより安心できるかもしれないわね。 ……ってことで、私達はもっと南に行くんだけど、あんたはどうする?」 凛がのび太の方を向き、彼に尋ねる。 このままついていくか、ドラえもん達についていくか。 どちらにするのかということを。 するとのび太は、少し戸惑うが、最終的には一つの決断を下した。 「僕は……ドラえもん達と一緒に行きます。ドラえもんとはもう離れ離れになりたくないから……」 ――そして、それは水銀燈の思惑通りの答えであった。 ◆ 「……そう、スネ夫君と一緒にいたんだ」 「うん……」 のび太を加え四人になったカズマ達一行は、再び病院へ向け足を進めていた。 そして、その道中、のび太はドラえもんに合えた安堵からか、今まで自分の周りでどんなことがあったのかを話していた。 「しずかちゃんもスネ夫も先生も……キートンさんも銭形のおじさんも皆死んじゃった……。僕はもう誰か死ぬのを見たくないんだ……」 「のび太君……」 「ドラえもん、僕達の力でギガゾンビを倒せるのかな……?」 その言葉にドラえもんは答えられなかった。 首輪によって生殺与奪権が向こうに握られている現状、何か脱出の為のアクションを起こせば、 ギガゾンビはすぐにそれを阻止すべく爆弾を起動させるだろう。 それゆえに、首輪を何とかしたり、タイムパトロールに連絡したいとは思うものの、頼みの綱のひみつ道具も無い状態ではそれも叶わない。 そう、道具が無い現状ではどうにもならない。 それがドラえもんの出した答えだった。 ……だが、ここにはたとえどんな現状であろうと“諦める”という言葉を知らない男が二人いた。 「何言ってやがる。倒せるのか、じゃねぇだろ。俺たちはあいつを倒すんだよ! 二度と起き上がれなくらいボコにしてよ!」 「そうだよ。俺達がそんな弱気じゃどうにもならない。だからもっと前向きにいこうぜ、のび太!」 例え相手がどれだけ強大であろうとも決して屈しない向こう見ずの男、カズマ。 そして“勇気”の紋章を持ち、手首を切り落とされた今でも決してくじけない少年、太一。 二人の無謀とも果敢とも取れる言葉を聞いてのび太は、凛に言われたことを思い出した。 ――まだ友達、生きているんでしょう? なら、やるべきことは残っているはずよ。 そうだ、やるべきことはまだある。 ドラえもんやジャイアン、カレイドルビーや水銀燈、それに太一やカズマ、その他の参加者達を死なせない為にも、何かをしなくてはならない。 ギガゾンビがどんな人間か知っている自分だからこそ、出来ることもあるかもしれない。 のび太はドラえもんに会えた安堵で忘れかけていたそんな事を思い出し、そして強く頷いた。 「……僕は絶対にギガゾンビの思い通りになんかさせない!」 「のび太君……」 「そうそう、その調子その調子。一緒に頑張ろうぜ、のび太!」 立ち直ったのび太、そんな親友を見て嬉しそうなドラえもん、そして手首を失ってなお絶望しない太一。 そんな三人を満足げに見ていたカズマが正面を見ると、そこには病院の影が。 「……やれやれ。どーやら無事についてみてぇだな。少しでも寝れるといいんだけどな……」 ◆ 「本当に一体どういうことなのかしら……」 カズマ達と分かれて南下して尚、凛はセイバーの行動について悩んでいた。 のび太に荷物を預け、助けを求める声に応えたかと思えば、一方では参加者を急襲する……凛からすれば行動理念が支離滅裂だった。 これでは、接触すべきか否かすら判断に困る。 「まさかセイバーが二人いるわけでもないし…………」 「まだ考えているのぉ? 随分しつこい性格なのねぇ」 そんな悩む凛を水銀燈はさもおかしそうに笑う。 「うるさいわねぇ。仕方ないでしょ、知り合いが訳わかんない行動とってるんだから……」 「あら? でもこうも考えられなぁい? あのカズマって男が嘘をついていて、実はセイバーっていう騎士を襲っていたとか」 「――な! そ、それじゃ、あんたはそれを分かっていてあの子をあっちに引き渡したっていうの!?」 「くすくすくす……冗談よ、冗談。向こうがゲームに乗っていたとしたら、私達は今頃戦いに巻き込まれていたはずでしょ」 言葉一つで表情を変え、右往左往する凛の姿を見て水銀燈はまた笑みを浮かべる。 そう、彼女にとって、今なお思い出すと笑みをこぼしてしまうほど今回のカズマ一行との接触は有益であった。 その理由の一つは、のび太を向こうに押し付けられたから。 水銀燈の目的遂行の為には、戦力外で足手まといなその少年は邪魔者に他ならず、いつか自分達の迷惑になることは必至であった。 だが、彼がいなくなった今、そのような邪魔者も消え去り、心置きなく凛を煽動し戦わせることが出来るようになった。 そして、何よりもう一つの理由は、真紅のローザミスティカの所在が分かったことにあった。 ローザミスティカはアリスゲームにおいて勝ち残る為に絶対不可欠なもの。 しかも、それがあの真紅のものであるとするならば、水銀燈の気分が高揚するのは必然であった。 あのローゼンメイデン有数の戦闘能力を持った真紅のローザミスティカさえ手に入れれば自分の力が数段向上することに加え、 今まで何があっても屈する事の無かった彼女の核というべきそれを手にいれることで彼女を内部から汚すことが出来る――。 真紅に執着していた彼女にとって、これほどの喜びがあっただろうか。 「とりあえず、そういう難しいことを考えるのは後にして、今は早く行きましょ。真紅が待っているあの橋へ……」 「そ、そうね。このまま路頭にあんたの仲間を晒しておくのも忍びないし……」 動揺する凛は、水銀燈にとっては格好の駒である。 動かしやすくなった駒、消えた邪魔者、そして居場所の分かった真紅のローザミスティカ……。 全ては自分にとっていい方向に物語が進んでいる。 そう、最初からそう脚本に描かれていたように……。 (真紅ぅ、待っていなさいよぉ。今すぐ私があなたのローザミスティカを貰ってあげるからねぇ……) 『………………』 そして、そんな水銀燈の様子を見ていたレイジングハートは言語化こそしないものの、何か彼女が再び不穏な動きをするのではと警戒していた。 彼女が想定する最悪のシナリオを描かせないように――と。 【D-3・病院正面 1日目・夜】 【チーム「主人公」】 [方針]:病院を目指し、太一の治療をしつつぶりぶりざえもんを待つ。 そこが禁止エリアとなった場合、石田ヤマトを探し北へ。 [共通備考]:全員、凛の名をカレイドルビーだと思っています。 トラックに乗った参加者達を危険人物であると認識しました。 【八神太一@デジモンアドベンチャー】 [状態]:右手首より先喪失(止血処置済み)、失血により貧血気味、ドラえもんに背負われている [装備]:無し [道具]:支給品一式、かなみのリボン@スクライド(止血に使用中) [思考・状況] 1:治療が必要だと思うが、一刻も早くヤマトと合流したい。 2:ぶりぶりざえもん、ルイズが気がかり。 基本:これ以上犠牲を増やさないために行動する。 [備考] ※アヴァロンによる自然治癒効果に気付いていません。 【ドラえもん@ドラえもん】 [状態]:中程度のダメージ、頭部に強い衝撃 [装備]:無し [道具]:支給品一式、"THE DAY OF SAGITTARIUS III"ゲームCD@涼宮ハルヒの憂鬱 [思考・状況] 1:病院に着いたら、ぶりぶりざえもんを待ちながら太一の怪我の治療に役立ちそうなものを探す。 2:ヤマトとの合流 3:ジャイアン、なのはを捜す 基本:ひみつ道具と仲間を集めてしずかの仇を取る。ギガゾンビを何とかする。 [備考] ※第一回放送の禁止エリアについてのび太から話を聞きました。 【野比のび太@ドラえもん】 [状態]:ギガゾンビ打倒への決意/左足に負傷(行動には支障なし。だが、無理は禁物) [装備]:コルトM1917(残り3発)、ワルサーP38(0/8)@ルパン三世 [道具]:支給品一式×2(パン1つ消費、水1/8消費)、ホ○ダのスーパーカブ(使用不能)、E-6駅・F-1駅の電話番号のメモ、コルトM1917の弾丸(残り6発) スーパーピンチクラッシャーのオモチャ@スクライド、USSR RPG7(残弾1) [思考・状況] 1:ドラえもん達と行動しつつ、ギガゾンビ打倒の方策を模索する。 2:なんとかしてしずかの仇を討ちたい。 3:ジャイアンを探す 【カズマ@スクライド】 [状態]:疲労大、全身大程度の負傷(打身・裂傷・火傷) 気絶一歩手前だが気力で抑え込んでいる。いつ倒れてもおかしくはない。 [装備]:なし [道具]:高性能デジタルカメラ(記憶媒体はSDカード)、携帯電話(各施設の番号が登録済み) のろいウサギ@魔法少女リリカルなのはA's、支給品一式 鶴屋の巾着袋(支給品一式と予備の食料・水が入っている)、ボディブレード@クレヨンしんちゃん [思考・状況] 1:病院に着いたら、とりあえず休みたい 2:なのはが心配というわけではないが、ヴィータの名前を刻んだこともあるし子供とタヌキを守る。 3:かなみと鶴屋を殺した奴とか劉鳳とかギガゾンビとか甲冑女とかもう全員まとめてぶっ飛ばす。 【E-2北部・幹線道路上 1日目・夜】 【魔法少女カレイドルビーチーム】 【遠坂凛(カレイドルビー)@Fate/Stay night】 [状態]:カレイドルビー状態/水銀橙と『契約』/動揺 [装備]:レイジングハート・エクセリオン(アクセルモード)@魔法少女リリカルなのは [道具]:支給品一式(パン0.5個消費 水1割消費)、ヤクルト一本 エルルゥのデイパック(支給品一式、惚れ薬@ゼロの使い魔、たずね人ステッキ@ドラえもん、五寸釘(残り30本)&金槌@ひぐらしのなく頃に 市販の医薬品多数(胃腸薬、二日酔い用薬、風邪薬、湿布、傷薬、正露丸、絆創膏etc)、紅茶セット(残り4パック) [思考] 1:真紅を弔いに行く。 2:変な耳の少女(エルルゥ)を捜索。 3:セイバーについては捜索を一時保留する。 4:高町なのはを探してレイジングハートを返す。 5:ドラえもんを探し、詳しい科学技術についての情報を得る。 6:アーチャーやセイバーがどうなっているか、誰なのかを確認する。 7:知ってるセイバーやアーチャーなら、カレイドルビーの姿はできる限り見せない。 8:自分の身が危険なら手加減しない。 [備考]: ※緑の髪のポニーテールの女(園崎魅音。名前は知らない)を危険人物と認識。 ※レイジングハートからの講義は何らかの効果があったかもしれませんが、それらの実践はしていません。 ※レイジングハートは、シグナム戦で水銀燈がスネ夫をかばうフリをして見捨てたことを知っており、水銀燈を警戒しています。 現在もその疑心は少しずつ深まっている状態です。 【水銀燈@ローゼンメイデンシリーズ】 [状態]:服の一部損傷/『契約』による自動回復 [装備]:ヘンゼルの手斧@BLACK LAGOON [道具]:透明マント@ドラえもん、ストリキニーネ(粉末状の毒物。苦味が強く、致死量を摂取すると呼吸困難または循環障害を起こし死亡する) デイパック(支給品一式(食料と水はなし)、ドールの鞄と螺子巻き@ローゼンメイデン、夜天の書(多重プロテクト状態)@魔法少女リリカルなのはA's、ブレイブシールド@デジモンアドベンチャー、照明弾) [思考・状況] 1:真紅のローザミスティカを奪いに行く。 2:カレイドルビーとの『契約』はできる限り継続、利用。最後の二人になったところで殺しておく。 3:カレイドルビーの敵を作り、戦わせる。 4:あまりに人が増えるようなら誰か一人殺す。 5:翠星石を破壊し、蒼星石ともどもローザミスティカを奪う。 6:青い蜘蛛はまだ手は出さない。 [備考]: ※凛の名をカレイドルビーだと思っている。 ※透明マントは子供一人がすっぽりと収まるサイズ。複数の人間や、大人の男性では全身を覆うことできません。また、かなり破れやすいです。 ※透明マントとデイパック内の荷物に関しては秘密。 ※病院のダストBOXから拾った夜天の書他は、全てデイパックに収納し、凛たちに悟られないよう透明マントで隠しています。 ※レイジングハートを少し警戒。 ※デイパックに収納された夜天の書は、レイジングハートの魔力感知に引っかかることはありません。 水銀燈の『契約』について 厳密に言うと契約ではなく、水銀橙の特殊能力による一方的な魔力の収奪です。 凛からの解除はできませんが、水銀橙からの解除は自由です。再『契約』もできます。 ただし、凛が水銀橙から離れていれば収奪される量は減ります。 通常の行動をする分には凛に負荷はかかりません。 水銀橙が全力で戦闘をすると魔力が少し減少しますが、凛が同時に戦闘するのに支障はありません。 ただしこれは凛の魔力量が平均的な魔術師より遥かに多いためであり、魔力がない参加者や 平均レベルの魔力しかない魔術師では負荷が掛かる可能性があります。 逆に言えば、なのは勢やレイアース勢などは平気です。 *時系列順で読む Back:[[「ゼロのルイズ」(後編)]] Next:[[苦労人]] *投下順で読む Back:[[「ゼロのルイズ」(後編)]] Next:[[苦労人]] |198:[[Infection of tears]]|八神太一|223:[[なくても見つけ出す!]]| |198:[[Infection of tears]]|ドラえもん|223:[[なくても見つけ出す!]]| |187:[[「救いのヒーロー」(後編)]]|野比のび太|223:[[なくても見つけ出す!]]| |198:[[Infection of tears]]|カズマ|223:[[なくても見つけ出す!]]| |187:[[「救いのヒーロー」(後編)]]|遠坂凛|225:[[黒き王女]]| |187:[[「救いのヒーロー」(後編)]]|水銀燈|225:[[黒き王女]]|