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「哀しい少年feat無邪気少年」(2007/02/22 (木) 16:39:50) の最新版変更点
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**哀しい少年feat無邪気少年 ◆jzEmafGgFA
ヘンゼルは夜。月明かりが明るい森の中を移動していた。
左手には食料その他が入ったバッグ、右手には支給品の一つである大ナタを持っている。
「殺そう。みんな殺そう」
ヘンゼルは小さく呟いた。
森を移動したのはそのためだ。
市街地には多くの人間が集まるだろう。しかし見通しが良すぎるため不意打ちが困難だ。
刃物での殺しを好むヘンゼルにとってそれは決して好条件ではなかった。
そしてヘンゼルの直感が自然と自分の趣向を満足させるに一番相応しい場所。
森を選んだのだ。
森の中を音を立てずに静かに歩いていると背後から音がした。
「!」
ヘンゼルはすぐに後ろを振り向く。
「うわあ。この木邪魔だぞ。おら疲れた~」
このゲームには似合わない小さな子供の声だ。
「!?」
ヘンゼルはゆっくりその声の元に向かう。
だがそれより先に声の主がヘンゼルに声をかける。
「はっ!?綺麗なお姉さん!?ここはおらがエスコートするぞ」
そのいきなりの声にヘンゼルは特に意に返さずに進む。
「君か。・・・子供」
ヘンゼルは声の主を見て呟く。
「何だ。お兄さんか。ねえ綺麗なお姉さんは知らない」
子供はヘンゼルに無警戒で進む。
「えっ!?」
「おらは野原しんのすけ。ちょっぴりシャイな五歳児だぞ」
しんのすけは相手の反応も見ずに相変わらず元気に自己紹介をする。
「・・・・・・そう。しんのすけって言うんだ」
「そうだぞ。おらは世界一カッコ良いんだぞ」
「・・・どうして?」
「んっ?なんだ?」
「どうして平気で近づいたの。僕はナタを持ってるし逃げないと。そうしないと面白くないじゃない」
ヘンゼルは驚いた。ナタを持った自分に全くの無警戒で接近した少年に。疑問をぶつけずにはいられなかった。
「おらは逃げないぞ。それにお兄さん優しそうだし普通怖くないぞ」
しんのすけの言葉にヘンゼルは驚いた。この人を信じきっている少年に。自分の五歳の頃とは全然違うことに。なぜか殺してはいけない。そんな気がした。
「君は家族はあるのっ?」
ヘンゼルは意を決して聞いた。少し語尾が強くなったかもしれない。
「なんだ。驚いたぞ。でもいいや。おらはひろしとみさえとさっきは居なかったけど妹のひまわりと犬のシロがいるぞ」
「・・・やっぱり。・・・両親か」
ヘンゼルは少し間を置いて立て続けに質問に入る。
「支給品は何?僕はこのナタと後はバッグにスタンガンと画鋲一箱だけど」
ヘンゼルは自らの支給品も明かした。そして語尾も先ほどよりは静かだった。
「これだぞ」
しんのすけは小さなピストル。ニューナンブを出した。
「あとこれとこれだぞ。どっちも重いから無理だぞ」
さらに一丁の銃と手榴弾を五個取り出した。
「これは・・・」
ヘンゼルは驚いた。その銃はコルトM1917威力が強いリボルバーの銃だった。
「・・・じゃあこの銃は僕が持つよ。君は手榴弾をバッグにしまってすぐに出せる状態で持ってて」
ヘンゼルはそう言うとしんのすけが出した銃を手に取る。
「お兄さんはどうするの?」
「・・・僕は姉さまを見つけるよ。君の家族もついでだから探すよ。多分市街地の方だと思うから行こう」
ヘンゼルは優しく話した。
「お兄さん、お姉さんいるの?紹介して欲しいぞ」
「・・・そうだね。会えたら紹介してあげようかな・・・きっと」
ヘンゼルの目は一瞬悲しそうに見えた。
【B-5の森・1日目 深夜】
【ヘンゼル@BLACK LAGOON】
[状態]:健康。
[装備]:大ナタとコルトM1917。
[道具]:標準装備のを持っている。画鋲とスタンガンも入っている。
[思考・状況]1:グレーテルと合流
2:しんのすけを家族とあわせる。
3:襲ってくる相手は皆殺し。
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:少しの疲労
[装備]:ニューナンブ(弾丸は五発とも入っている) 手榴弾(かばんに入ってるがすぐに出せる状態)
[道具]:標準装備。
[思考・状況]1:みさえとひろしと会う。
2:綺麗なお姉さんを見つける。
3:早くゲームから脱出する。
4:ヘンゼルとヘンゼルのお姉さんとも一緒に逃げたい。
*時系列順で読む
Back:[[彼女の最適解]] Next:[[Ride on shooting star]]
*投下順で読む
Back:[[彼女の最適解]] Next:[[Ride on shooting star]]
||ヘンゼル|64:[[無題 コこロのアリか]]|
||野原しんのすけ|64:[[無題 コこロのアリか]]|
**哀しい少年feat無邪気少年 ◆jzEmafGgFA
ヘンゼルは夜。月明かりが明るい森の中を移動していた。
左手には食料その他が入ったバッグ、右手には支給品の一つである大ナタを持っている。
「殺そう。みんな殺そう」
ヘンゼルは小さく呟いた。
森を移動したのはそのためだ。
市街地には多くの人間が集まるだろう。しかし見通しが良すぎるため不意打ちが困難だ。
刃物での殺しを好むヘンゼルにとってそれは決して好条件ではなかった。
そしてヘンゼルの直感が自然と自分の趣向を満足させるに一番相応しい場所。
森を選んだのだ。
森の中を音を立てずに静かに歩いていると背後から音がした。
「!」
ヘンゼルはすぐに後ろを振り向く。
「うわあ。この木邪魔だぞ。おら疲れた~」
このゲームには似合わない小さな子供の声だ。
「!?」
ヘンゼルはゆっくりその声の元に向かう。
だがそれより先に声の主がヘンゼルに声をかける。
「はっ!?綺麗なお姉さん!?ここはおらがエスコートするぞ」
そのいきなりの声にヘンゼルは特に意に返さずに進む。
「君か。・・・子供」
ヘンゼルは声の主を見て呟く。
「何だ。お兄さんか。ねえ綺麗なお姉さんは知らない」
子供はヘンゼルに無警戒で進む。
「えっ!?」
「おらは野原しんのすけ。ちょっぴりシャイな五歳児だぞ」
しんのすけは相手の反応も見ずに相変わらず元気に自己紹介をする。
「・・・・・・そう。しんのすけって言うんだ」
「そうだぞ。おらは世界一カッコ良いんだぞ」
「・・・どうして?」
「んっ?なんだ?」
「どうして平気で近づいたの。僕はナタを持ってるし逃げないと。そうしないと面白くないじゃない」
ヘンゼルは驚いた。ナタを持った自分に全くの無警戒で接近した少年に。疑問をぶつけずにはいられなかった。
「おらは逃げないぞ。それにお兄さん優しそうだし普通怖くないぞ」
しんのすけの言葉にヘンゼルは驚いた。この人を信じきっている少年に。自分の五歳の頃とは全然違うことに。なぜか殺してはいけない。そんな気がした。
「君は家族はあるのっ?」
ヘンゼルは意を決して聞いた。少し語尾が強くなったかもしれない。
「なんだ。驚いたぞ。でもいいや。おらはひろしとみさえとさっきは居なかったけど妹のひまわりと犬のシロがいるぞ」
「・・・やっぱり。・・・両親か」
ヘンゼルは少し間を置いて立て続けに質問に入る。
「支給品は何?僕はこのナタと後はバッグにスタンガンと画鋲一箱だけど」
ヘンゼルは自らの支給品も明かした。そして語尾も先ほどよりは静かだった。
「これだぞ」
しんのすけは小さなピストル。ニューナンブを出した。
「あとこれとこれだぞ。どっちも重いから無理だぞ」
さらに一丁の銃と手榴弾を五個取り出した。
「これは・・・」
ヘンゼルは驚いた。その銃はコルトM1917威力が強いリボルバーの銃だった。
「・・・じゃあこの銃は僕が持つよ。君は手榴弾をバッグにしまってすぐに出せる状態で持ってて」
ヘンゼルはそう言うとしんのすけが出した銃を手に取る。
「お兄さんはどうするの?」
「・・・僕は姉さまを見つけるよ。君の家族もついでだから探すよ。多分市街地の方だと思うから行こう」
ヘンゼルは優しく話した。
「お兄さん、お姉さんいるの?紹介して欲しいぞ」
「・・・そうだね。会えたら紹介してあげようかな・・・きっと」
ヘンゼルの目は一瞬悲しそうに見えた。
【B-5の森・1日目 深夜】
【ヘンゼル@BLACK LAGOON】
[状態]:健康。
[装備]:大ナタとコルトM1917。
[道具]:標準装備のを持っている。画鋲とスタンガンも入っている。
[思考・状況]1:グレーテルと合流
2:しんのすけを家族とあわせる。
3:襲ってくる相手は皆殺し。
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:少しの疲労
[装備]:ニューナンブ(弾丸は五発とも入っている) 手榴弾(かばんに入ってるがすぐに出せる状態)
[道具]:標準装備。
[思考・状況]1:みさえとひろしと会う。
2:綺麗なお姉さんを見つける。
3:早くゲームから脱出する。
4:ヘンゼルとヘンゼルのお姉さんとも一緒に逃げたい。
*時系列順で読む
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