「Keep the tune delectable」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「Keep the tune delectable」(2021/12/22 (水) 21:47:27) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
*Keep the tune delectable ◆S8pgx99zVs
「アーッ、糞ッ!」
月の光も届かない暗く深い森の中、そこを罵声を撒き散らしながら進むのは薄く日焼けした肌に
墨を入れ、怒気と少しの酒気を纏った女ガンマン――レヴィだ。
彼女はその両手に持った銃を振り回して、目の前の鬱陶しい草木を払う。
「何であたしが、
こんな所でアニマルプラネットよろしくジャングル探検ごっこをしなきゃならねぇんだ!?」
「ほぉれは、へヴぃざんがとびょかんひいくばらぼっちのほうがひがいって……」
(訳:それは、レヴィさんが図書館に行くんだったらこっちの方が近いって……)
「うっせーっ! てめぇにゃ聞いちゃいねえんだよっ!!」
向けられた罵声に身を竦めるのは、彼女の後を覚束無い足取りで追う少年――ゲイナーだ。
先刻の彼女からの鉄拳制裁が彼の心に何かを刻んだのか、彼女が言葉一つ吐くたびに反応し
その身体を震わしている。
「……ったく、むかつくぜ」
露出した肌に刺さる葉、五月蝿い羽音を立てる虫を払いレヴィとゲイナーは森を進む。
此処で意識を取り戻した時にあった月がまた再び頭上、空の頂上に浮かんでいる。
つまり一日経ったということだ。それは長くはないが、決して短いと言える時間でもない。
――で、結局あたしは何をしてるのかってことだ。
レヴィは考える。
元々、殺しに禁忌など感じない。例え相手が女子供であろうとも理由があれば殺す――それだけだ。
だからゲイナーを最初に見た時も躊躇いはしなかった……が、下手を踏んだ。
そこから先は下手を踏みっぱなしだ。他の連中がブラッドパーティを楽しみ、すでに50人も死者が
出てるってのに自分は殺すどころかろくに銃も振り回していない。
あげく、コミックの世界の住人達の戦いでは見ていることしかできなかった。
――らしくねぇ。らしくねぇぜ……コレは。
そして、今は駄賃も貰っていないのに餓鬼のお守りだ。
ロワナプラじゃ一目置かれたラグーン商会の女ガンマンがキンダーガーデンの保母さんか?
そんなの笑い話にもならない。
――日和っている? ――いや、ビビってるのか!? ――このあたしが?
怪物相手じゃ戦えません? だからコソコソ地を這う虫のように森の中を進むのか?
ホラー映画の中のブロンドよろしく殺人鬼から逃げ惑うのか?
――違う。全然、違う。これは全然あたしらしくねぇ……。
狭くて暗い視界の中慎重に歩を進めていたゲイナーは、いつの間にかにレヴィの罵声が止んで
いたことに気付き顔を上げた。
その視線の先、5メートル程の位置でレヴィが影の中、片手の拳銃を彼に向けて立っている。
「ヘヴィさん……? (訳:レヴィさん……?)」
「……坊主。少しシリアスな話をしよう。重要なお話だ」
一瞬、風で枝が払われ月光がレヴィの顔を照らす。
それはゲイナーが今までに見たことのない表情だった。
「あたしは自分が生き残るなら周りの全員が死んでも知ったことじゃないし、自分以外の人間が
死んでそれで自分が助かるなら殺すのを躊躇ったりはしねぇ。
だから此処でもそうするつもりだった。でも今はそうしていない……そこで問題だ。
あたしは腰抜けか? ――答えはNO。問題はお前の方にあるのさ」
突然何を言い出したのか。その言葉の真意を汲み取れず、また彼女の不気味さにゲイナーは
寒気を覚える。
「あたしが落ち着かないのは……、つまるところ後ろについて来てるお前が信用できるかって
ことなんだよ。
てめえが今のあたしの雇い主で、それを守るのがあたしの仕事。
……で、報酬は此処からの脱出。簡単にまとめるとこんな感じだ。
あたしは報酬なしじゃ指一本てめえのために動かすつもりはねぇ、だから今ここで確認しておく。
――お前自身はここから脱出できるなんて、本気で信じているのか?」
「ふぁぶぁりまえでふよ。ばにをひまさら…… (訳:あたりまえですよ。何を今更……)」
ゲイナーは即答した。そう、ここからの脱出(エクソダス)を彼は確固たる信念で目指している。
それは彼女にも伝わり、満足させることができたようだ。
「OK。実際、お前に報酬を払う当てがあるのかどうかはこの際目をつぶってやるぜ。
なら次の質問だ。
ここから逃げる――OK、いいだろう。命あっての物種だからな。
だったらその命はどうやって守る? これが次の質問だ。
――お前は人を殺せるか?」
「……ふぉ、ふぉれは (訳:そ、それは……)」
「――too late. 遅すぎるぜ坊や。この質問は即答できなきゃ意味はないのさ」
カチャリと、撃鉄を起す音が鳴った。
「てめえが自分の命と糞の役にも立たねえ道徳心とやらを天秤にかけているうちに、相手の弾丸は
お前の心臓に辿りついている。
殺し合いで重要なのは速さ――殺される前に殺す。それだけだ。
自分の命を心配するのはその後でいい。
――で、お前が自分の命一つ守れないお人よしの薄ら馬鹿だということが証明されたわけだが、
あたしはそんなヤツと組んでへまに巻き込まれるのはゴメンだ」
銃口がピタリとゲイナーの眉間に照準される。
「慈悲深いあたしが、昨日一日の敢闘賞としてお前に10秒時間をやる。
その間にあたしの目の前から姿を消しな。でなきゃここで死ぬことになるぜ。
――10。」
レヴィのカウントダウンが始まる。だが、彼女と向かい合ったゲイナーはその場を動かなかった。
「なめてんのか? あたしがお前を殺さないと?
――9。――8。――……」
7、6、5……とカウントが落ちる。それでもゲイナーは動かない。
「――ゼロ。遺言だけは聞いてやるぜ坊主。
てめえがくたばったら、あたしはあたしやりのやり方で此処を脱出してやるさ」
ゲイナーは一歩二歩と前に進み、彼女の目の前でそれを答えた。
「びょくは、ばなたがびょくをこほさないとしんぢでいばす。
ぞじて、ばなたもびょくをひんじてひるからびまひっしょにいぶ。……ひがいまふか?」
(訳:僕は、あなたが僕を殺さないと信じています。
そして、あなたも僕を信じているから今一緒にいる。……違いますか?)
「外れも外れ、大外れさ――」
レヴィのベレッタが火を噴き、一発の乾いた銃声が静寂な空気を切り裂いた。
「――あんまり外れていやがるんで、あたしの銃も的を外しちまった」
放たれた弾丸はゲイナーの頬をかすめ、彼の背後の木の幹へとめり込んでいた。
「OK。てめえの糞度胸に免じて依頼は続行だ。
お前の命はあたしが代わりに守ってやる。だから勝手に死ぬな。勝手に死ぬヤツは
助けられねえからな。
そしてお前はその骸骨に詰まった脳ミソをフル回転させて、ここから脱出する道を作り出せ。
それができなきゃ、お前もあたしも此処でくたばる。
――理解したか?」
「ひゃい。ばかせてほいてぐだざい (訳:ハイ。任せておいてください)」
「じゃあ、あたしからの質問タイムはこれで終わりだ――先へ進むぜ」
言うが早いかレヴィは踵を返し再び森を掻き分け歩き出した。結局、この問答はなんだったのか……。
(――素直じゃない人だな)
不安もそして親しみも攻撃的でないと表現できない、そんな不器用な人間。
そうレヴィを評すると、ゲイナーも彼女を追って森の中へと歩を進めた。
それから数十分後、ついに彼女らは悪戦苦闘した森を抜け月光の元へとその身をさらした。
で――、
「ぶひゃははははははははははははは……っ!! なんだそのおめーの顔っ!!
マーズピープルっかつーのっ! あはははははははははははははははは……っ!!
それとも打ち上げられた深海魚か!? あひひひひひひひひひひひひひ……っ!!
こんなひどい顔、ロワナプラのアヘン窟でも見たことねーっ!!」
自分がそうしたというのにも関わらず、彼女はゲイナーの時間が経って赤黒く腫れ上がり、
青い筋の走る顔を見て大爆笑した。
「あー……、なんかスッキリした」
「……………………………………ひぼい (訳:……非道い)」
【B-4 南、山と市街地の境目辺り/二日目/深夜】
【魔法少女ラジカルレヴィちゃんチーム】
【ゲイナー・サンガ@OVERMAN キングゲイナー】
[状態]:精神的にちょっと疲れた……というか、レヴィが非道い。疲れてお腹も減った。
風邪の初期症状、頭にたんこぶ(回復中)、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い
顔面ボコボコ、腹部、後頭部に相当なダメージ、前を見て歩くのが精一杯(下記参照)
[装備]:なし
[道具]:デイバッグ、支給品一式、ロープ、焼け残った首輪、フェイトのメモ、画鋲数個
[思考]
基本:バトルロワイアルからの脱出。
1:映画館を目指し、そこを拠点に人を探す。
2:映画館で食事と休憩、それと顔面を冷やしたい。
3:ファイトのことが心配。
4:トグサという人物と接触し、協力し合う。
5:首輪を解除する方法を模索する。
6:朝6時にE6駅でフェイトと合流。できなければ電話をかける。
[備考]
※名簿と地図を暗記しています。また、名簿から引き出せる限りの情報を引き出し、最大限活用するつもりです。
※なのはシリーズの世界、攻殻機動隊の世界に関する様々な情報を有しています。
※第四放送を聞き逃しました
※ 現在↓
l'´ ,..::'! .: {i, ヽ、` 、` ー┐
l _, 。ィ' li:.、ヒァ' ヽ lj /
ノ `ヾ、.:'.::`ミ/゙'、 Y^iイ_
/ ⌒';,゙i, ri:.:i .::' メ、、_ノiトミ>
l ,:' /,';;;}:.ヾ:. 八リ
丶 ' {;!゙' ::.. ,ィ' ヽヽ
【レヴィ@BLACK LAGOON】
[状態]:ストレスは解消されて、殺る気満々。疲れてお腹も減った。
腹部に軽傷、頭に大きなタンコブ(回復中)、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い
[装備]:イングラムM10サブマシンガン、ベレッタM92F(残弾15、マガジン15発、マガジン14発)
グラーフアイゼン(待機状態、残弾0/3)
[道具]:デイバッグ×2、支給品一式×2
予備弾薬(イングラム用、残弾数不明)、NTW20対物ライフル(弾数3/3)
グルメテーブルかけ(使用回数:残り18品)、テキオー灯、ぬけ穴ライト
西瓜1個、バカルディ(ラム酒)×1本、割れた酒瓶(凶器として使える)
[思考]
基本:バトルロワイアルからの脱出。物事なんでも速攻解決!! 銃で!!
1:映画館を目指し、そこを拠点に人を探す。
2:というか、そろそろ喰わねえとヘバっちまうぜ。
3:見敵必殺ゥでゲイナーの首輪解除に関するお悩みごとを「現実的に」解決する。
4:魔法戦闘の際はやむなくバリアジャケットを着用?
5:カズマとはいつかケジメをつける。
6:ロックに会えたらバリアジャケットの姿はできる限り見せない。
[備考]
※双子の名前は知りません。
※魔法などに対し、ある意味で悟りの境地に達しました。
※ゲイナー、レヴィ共にテキオー灯の効果は知りません。
※第四放送を聞き逃しました
*時系列順で読む
Back:[[Luna rainbow]] Next:[[道]]
*投下順で読む
Back:[[Luna rainbow]] Next:[[「選んだら進め。進み続けろ」]]
|246:[[Luna rainbow]]|ゲイナー・サンガ|248:[[「選んだら進め。進み続けろ」]]|
|246:[[Luna rainbow]]|レヴィ|248:[[「選んだら進め。進み続けろ」]]|
*Keep the tune delectable ◆S8pgx99zVs
「アーッ、糞ッ!」
月の光も届かない暗く深い森の中、そこを罵声を撒き散らしながら進むのは薄く日焼けした肌に墨を入れ、
怒気と少しの酒気を纏った女ガンマン――レヴィだ。
彼女はその両手に持った銃を振り回して、目の前の鬱陶しい草木を払う。
「何であたしが、
こんな所でアニマルプラネットよろしくジャングル探検ごっこをしなきゃならねぇんだ!?」
「ほぉれは、へヴぃざんがとびょかんひいくばらぼっちのほうがひがいって……」
(訳:それは、レヴィさんが図書館に行くんだったらこっちの方が近いって……)
「うっせーっ! てめぇにゃ聞いちゃいねえんだよっ!!」
向けられた罵声に身を竦めるのは、彼女の後を覚束無い足取りで追う少年――ゲイナーだ。
先刻の彼女からの鉄拳制裁が彼の心に何かを刻んだのか、彼女が言葉一つ吐くたびに反応しその身体を震わしている。
「……ったく、むかつくぜ」
露出した肌に刺さる葉、五月蝿い羽音を立てる虫を払いレヴィとゲイナーは森を進む。
此処で意識を取り戻した時にあった月がまた再び頭上、空の頂上に浮かんでいる。
つまり一日経ったということだ。それは長くはないが、決して短いと言える時間でもない。
――で、結局あたしは何をしてるのかってことだ。
レヴィは考える。
元々、殺しに禁忌など感じない。例え相手が女子供であろうとも理由があれば殺す――それだけだ。
だからゲイナーを最初に見た時も躊躇いはしなかった……が、下手を踏んだ。
そこから先は下手を踏みっぱなしだ。他の連中がブラッドパーティを楽しみ、
すでに50人も死者が出てるってのに自分は殺すどころかろくに銃も振り回していない。
あげく、コミックの世界の住人達の戦いでは見ていることしかできなかった。
――らしくねぇ。らしくねぇぜ……コレは。
そして、今は駄賃も貰っていないのに餓鬼のお守りだ。
ロアナプラじゃ一目置かれたラグーン商会の女ガンマンがキンダーガーデンの保母さんか?
そんなの笑い話にもならない。
――日和っている? ――いや、ビビってるのか!? ――このあたしが?
怪物相手じゃ戦えません? だからコソコソ地を這う虫のように森の中を進むのか?
ホラー映画の中のブロンドよろしく殺人鬼から逃げ惑うのか?
――違う。全然、違う。これは全然あたしらしくねぇ……。
狭くて暗い視界の中慎重に歩を進めていたゲイナーは、いつの間にかにレヴィの罵声が止んでいたことに気付き顔を上げた。
その視線の先、5メートル程の位置でレヴィが影の中、片手の拳銃を彼に向けて立っている。
「ヘヴィさん……? (訳:レヴィさん……?)」
「……坊主。少しシリアスな話をしよう。重要なお話だ」
一瞬、風で枝が払われ月光がレヴィの顔を照らす。
それはゲイナーが今までに見たことのない表情だった。
「あたしは自分が生き残るなら周りの全員が死んでも知ったことじゃないし、
自分以外の人間が死んでそれで自分が助かるなら殺すのを躊躇ったりはしねぇ。
だから此処でもそうするつもりだった。でも今はそうしていない……そこで問題だ。
あたしは腰抜けか? ――答えはNO。問題はお前の方にあるのさ」
突然何を言い出したのか。その言葉の真意を汲み取れず、また彼女の不気味さにゲイナーは寒気を覚える。
「あたしが落ち着かないのは……つまるところ後ろについて来てるお前が信用できるかってことなんだよ。
てめえが今のあたしの雇い主で、それを守るのがあたしの仕事。
……で、報酬は此処からの脱出。簡単にまとめるとこんな感じだ。
あたしは報酬なしじゃ指一本てめえのために動かすつもりはねぇ、だから今ここで確認しておく。
――お前自身はここから脱出できるなんて、本気で信じているのか?」
「ふぁぶぁりまえでふよ。ばにをひまさら…… (訳:あたりまえですよ。何を今更……)」
ゲイナーは即答した。そう、ここからの脱出(エクソダス)を彼は確固たる信念で目指している。
それは彼女にも伝わり、満足させることができたようだ。
「OK。実際、お前に報酬を払う当てがあるのかどうかはこの際目をつぶってやるぜ。
なら次の質問だ。
ここから逃げる――OK、いいだろう。命あっての物種だからな。
だったらその命はどうやって守る? これが次の質問だ。
――お前は人を殺せるか?」
「……ふぉ、ふぉれは (訳:そ、それは……)」
「――too late. 遅すぎるぜ坊や。この質問は即答できなきゃ意味はないのさ」
カチャリと、撃鉄を起こす音が鳴った。
「てめえが自分の命と糞の役にも立たねえ道徳心とやらを天秤にかけているうちに、
相手の弾丸はお前の心臓に辿りついている。
殺し合いで重要なのは速さ――殺される前に殺す。それだけだ。
自分の命を心配するのはその後でいい。
――で、お前が自分の命一つ守れないお人よしの薄ら馬鹿だということが証明されたわけだが、
あたしはそんなヤツと組んでへまに巻き込まれるのはゴメンだ」
銃口がピタリとゲイナーの眉間に照準される。
「慈悲深いあたしが、昨日一日の敢闘賞としてお前に10秒時間をやる。
その間にあたしの目の前から姿を消しな。でなきゃここで死ぬことになるぜ。
――10。」
レヴィのカウントダウンが始まる。だが、彼女と向かい合ったゲイナーはその場を動かなかった。
「なめてんのか? あたしがお前を殺さないと?
――9。――8。――……」
7、6、5……とカウントが落ちる。それでもゲイナーは動かない。
「――ゼロ。遺言だけは聞いてやるぜ坊主。
てめえがくたばったら、あたしはあたしなりのやり方で此処を脱出してやるさ」
ゲイナーは一歩二歩と前に進み、彼女の目の前でそれを答えた。
「びょくは、ばなたがびょくをこほさないとしんぢでいばす。
ぞじて、ばなたもびょくをひんじてひるからびまひっしょにいぶ。……ひがいまふか?」
(訳:僕は、あなたが僕を殺さないと信じています。
そして、あなたも僕を信じているから今一緒にいる。……違いますか?)
「外れも外れ、大外れさ――」
レヴィのベレッタが火を噴き、一発の乾いた銃声が静寂な空気を切り裂いた。
「――あんまり外れていやがるんで、あたしの銃も的を外しちまった」
放たれた弾丸はゲイナーの頬をかすめ、彼の背後の木の幹へとめり込んでいた。
「OK。てめえの糞度胸に免じて依頼は続行だ。
お前の命はあたしが代わりに守ってやる。だから勝手に死ぬな。勝手に死ぬヤツは助けられねえからな。
そしてお前はその骸骨に詰まった脳ミソをフル回転させて、ここから脱出する道を作り出せ。
それができなきゃ、お前もあたしも此処でくたばる。
――理解したか?」
「ひゃい。ばかせてほいてぐだざい (訳:ハイ。任せておいてください)」
「じゃあ、あたしからの質問タイムはこれで終わりだ――先へ進むぜ」
言うが早いかレヴィは踵を返し再び森を掻き分け歩き出した。結局、この問答はなんだったのか……。
(――素直じゃない人だな)
不安もそして親しみも攻撃的でないと表現できない、そんな不器用な人間。
そうレヴィを評すると、ゲイナーも彼女を追って森の中へと歩を進めた。
それから数十分後、ついに彼女らは悪戦苦闘した森を抜け月光の下へとその身をさらした。
で――、
「ぶひゃははははははははははははは……っ!! なんだそのおめーの顔っ!!
マーズピープルっかつーのっ! あはははははははははははははははは……っ!!
それとも打ち上げられた深海魚か!? あひひひひひひひひひひひひひ……っ!!
こんなひどい顔、ロアナプラのアヘン窟でも見たことねーっ!!」
自分がそうしたというのにも関わらず、彼女はゲイナーの時間が経って赤黒く腫れ上がり、
青い筋の走る顔を見て大爆笑した。
「あー……なんかスッキリした」
「……………………………………ひぼい (訳:……非道い)」
【B-4 南、山と市街地の境目辺り/二日目/深夜】
【魔法少女ラジカルレヴィちゃんチーム】
【ゲイナー・サンガ@OVERMAN キングゲイナー】
[状態]:精神的にちょっと疲れた……というか、レヴィが非道い。疲れてお腹も減った。
風邪の初期症状、頭にたんこぶ(回復中)、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い
顔面ボコボコ、腹部、後頭部に相当なダメージ、前を見て歩くのが精一杯(下記参照)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ロープ、焼け残った首輪、フェイトのメモ、画鋲数個
[思考]
基本:バトルロワイアルからの脱出。
1:映画館を目指し、そこを拠点に人を探す。
2:映画館で食事と休憩、それと顔面を冷やしたい。
3:ファイトのことが心配。
4:トグサという人物と接触し、協力し合う。
5:首輪を解除する方法を模索する。
6:朝6時にE6駅でフェイトと合流。できなければ電話をかける。
[備考]
※名簿と地図を暗記しています。また、名簿から引き出せる限りの情報を引き出し、最大限活用するつもりです。
※なのはシリーズの世界、攻殻機動隊の世界に関する様々な情報を有しています。
※第四放送を聞き逃しました
※ 現在↓
l'´ ,..::'! .: {i, ヽ、` 、` ー┐
l _, 。ィ' li:.、ヒァ' ヽ lj /
ノ `ヾ、.:'.::`ミ/゙'、 Y^iイ_
/ ⌒';,゙i, ri:.:i .::' メ、、_ノiトミ>
l ,:' /,';;;}:.ヾ:. 八リ
丶 ' {;!゙' ::.. ,ィ' ヽヽ
【レヴィ@BLACK LAGOON】
[状態]:ストレスは解消されて、殺る気満々。疲れてお腹も減った。
腹部に軽傷、頭に大きなタンコブ(回復中)、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い
[装備]:イングラムM10サブマシンガン、ベレッタM92F(残弾15、マガジン15発、マガジン14発)
グラーフアイゼン(待機状態、残弾0/3)@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:デイバッグ×2、支給品一式×2
予備弾薬(イングラム用、残弾数不明)、NTW20対物ライフル(弾数3/3)
グルメテーブルかけ(使用回数:残り18品)@ドラえもん、テキオー灯@ドラえもん、ぬけ穴ライト@ドラえもん
西瓜1個@スクライド、バカルディ(ラム酒)×1本、割れた酒瓶(凶器として使える)
[思考]
基本:バトルロワイアルからの脱出。物事なんでも速攻解決!! 銃で!!
1:映画館を目指し、そこを拠点に人を探す。
2:というか、そろそろ喰わねえとヘバっちまうぜ。
3:見敵必殺ゥでゲイナーの首輪解除に関するお悩みごとを「現実的に」解決する。
4:魔法戦闘の際はやむなくバリアジャケットを着用?
5:カズマとはいつかケジメをつける。
6:ロックに会えたらバリアジャケットの姿はできる限り見せない。
[備考]
※双子の名前は知りません。
※魔法などに対し、ある意味で悟りの境地に達しました。
※ゲイナー、レヴィ共にテキオー灯の効果は知りません。
※第四放送を聞き逃しました
*時系列順で読む
Back:[[Luna rainbow]] Next:[[道]]
*投下順で読む
Back:[[Luna rainbow]] Next:[[「選んだら進め。進み続けろ」]]
|246:[[Luna rainbow]]|ゲイナー・サンガ|248:[[「選んだら進め。進み続けろ」]]|
|246:[[Luna rainbow]]|レヴィ|248:[[「選んだら進め。進み続けろ」]]|
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: