嘘も矛盾も ◆TIZOS1Jprc
世界には、様々な料理、食材が存在する。
昆虫は大抵唐揚げにすれば食える。蛆をわかせたチーズなんてのもある。くさややらベジマイトやらを好んで食す人もいる。
だが。
しかし。
昆虫は大抵唐揚げにすれば食える。蛆をわかせたチーズなんてのもある。くさややらベジマイトやらを好んで食す人もいる。
だが。
しかし。
「これはゼッテーにくえるわけねーです!」
「なんだとー! 俺の料理をバカにしやがってー!」
「なんだとー! 俺の料理をバカにしやがってー!」
――――――こいつらは使えない。
梨花は異臭を放ち泡立つドドメ色のシチューを前に、絶望的な思いで先ほど得た結論を強めざるを得なかった。
遡ること30分――――――
武、梨花、翠星石ら三人はレジャービルに向かう途中、雑貨店を発見する。
武の家が雑貨店であるというのもあって、彼らはそこで役に立ちそうな道具の調達を行うことにした。
期待に反し、店先に陳列されているはずの商品も、在庫の品も、殆どがもぬけのからだ。
なんとかかき集めた5食分ほどの食材。
武、梨花、翠星石ら三人はレジャービルに向かう途中、雑貨店を発見する。
武の家が雑貨店であるというのもあって、彼らはそこで役に立ちそうな道具の調達を行うことにした。
期待に反し、店先に陳列されているはずの商品も、在庫の品も、殆どがもぬけのからだ。
なんとかかき集めた5食分ほどの食材。
――俺、実は料理が趣味でさ。こないだのび太やスネ夫に作ってやったら泣きながら喜んで貪り食ってたんだぜ――
梨花と翠星石は武の言葉を信じ、任せた。
翠星石は菓子作りを多少嗜む程度。第一流しに手が届かない。
――しょーがねーです。ここはデブ人間を立てて、活躍の場を譲ってやるですぅ――
梨花は料理が得意であるものの。
――みぃー。歩き詰めで疲れてしまったですよ。悪いけどここは武に任せるですよ――
本音は彼の保護欲を刺激するため。
料理はストレスの解消法の一つだ。
それを他人に振る舞うことで自尊の回復にもつながることを、彼女は知っている。
そして彼に毒を盛られる危険はない。
もしこの読みさえ間違っていたら、どのみち非力な梨花は生き残れないだろう。
だから、食える程度のものが出て来れば何でも良かった。
料理はストレスの解消法の一つだ。
それを他人に振る舞うことで自尊の回復にもつながることを、彼女は知っている。
そして彼に毒を盛られる危険はない。
もしこの読みさえ間違っていたら、どのみち非力な梨花は生き残れないだろう。
だから、食える程度のものが出て来れば何でも良かった。
食えるものなら。
これは食えない。どう見ても。
これは食えない。どう見ても。
「せっかくの食糧になにしやがるですか! あ~! こいつシチューにイチゴジャムなんて放りこんで! パーじゃないですか! てめーの頭も!」
「カレーにだって入れるじゃねーか! 仕上げの味噌と調和して味が引き立つんだよ!」
「カレーにだって入れるじゃねーか! 仕上げの味噌と調和して味が引き立つんだよ!」
台所で騒いでいる二人を横目に、梨花は溜息を付いた。
――――――ここで*してしまおうか?
デイバッグの中のショットガンに目をやる。
ここは木造家屋の中。銃声は洩れる。
解放的な間取り故、一人を射殺している間にもう一人を取り逃す可能性がある。
仮に反撃された場合、身体能力で敵うかどうか……。
やるならば、一人だけ誘き寄せてスタンガンで気絶させ、もう一人を始末した後、改めて死んでもらう。
それでもスタンガンを食らってすぐに気絶しなかったら?
うまくショットガンの狙いが定まらなかったら?
洩れ出た銃声で誰かやって来たら?
不確定要素が多すぎる。確実には程遠い。
再び溜息。
ここは木造家屋の中。銃声は洩れる。
解放的な間取り故、一人を射殺している間にもう一人を取り逃す可能性がある。
仮に反撃された場合、身体能力で敵うかどうか……。
やるならば、一人だけ誘き寄せてスタンガンで気絶させ、もう一人を始末した後、改めて死んでもらう。
それでもスタンガンを食らってすぐに気絶しなかったら?
うまくショットガンの狙いが定まらなかったら?
洩れ出た銃声で誰かやって来たら?
不確定要素が多すぎる。確実には程遠い。
再び溜息。
ふ、とガラス戸から東の方を眺めた所。
友人のクラス委員長が鬼のような形相でこっちに向かって来た。
友人のクラス委員長が鬼のような形相でこっちに向かって来た。
「魅音……!」
思わず声に出してしまった。
武と言い争っていた翠星石が振り向く。
武と言い争っていた翠星石が振り向く。
「どうしたですか、梨花? ……なんか来るですね」
しまった、と内心舌打ちをする。
できればこのまま魅音を無視してやりすごしたかった。
武、翠星石と会う前は部活メンバーを探していたが今は違う。
一緒に行動するのが部活メンバーである事のメリットは"信頼性"の一点。
この二人と行動を共にし、観察した結果、二人が殺人を忌避し梨花に危害を加えないであろう事は十分確認できた。
これ以上役に立たない"仲間"を入れて不確定要素を増やすのは御免だ。
できればこのまま魅音を無視してやりすごしたかった。
武、翠星石と会う前は部活メンバーを探していたが今は違う。
一緒に行動するのが部活メンバーである事のメリットは"信頼性"の一点。
この二人と行動を共にし、観察した結果、二人が殺人を忌避し梨花に危害を加えないであろう事は十分確認できた。
これ以上役に立たない"仲間"を入れて不確定要素を増やすのは御免だ。
しかし梨花と魅音は友人だ。
ここで「み~。あの人こわいですよ、ほっとくのが一番なのです」と言ってやりすごし、後で関係がバレたら要らぬ不信を買うことになり兼ねない。
それにデイバッグも持たず必死で走っている所からすると、おそらく狙われて命からがら逃げてきたと言った所だろう。
危険人物の情報を持っている可能性もある。
彼女を追ってくるような人影もないことだし。
仕方がない。
心中で、溜息。
ここで「み~。あの人こわいですよ、ほっとくのが一番なのです」と言ってやりすごし、後で関係がバレたら要らぬ不信を買うことになり兼ねない。
それにデイバッグも持たず必死で走っている所からすると、おそらく狙われて命からがら逃げてきたと言った所だろう。
危険人物の情報を持っている可能性もある。
彼女を追ってくるような人影もないことだし。
仕方がない。
心中で、溜息。
「武、翠星石。あれは魅音なのです。ボクの友達なのですよ」
◇ ◇ ◇
ドドドドドドドドドドドドドドドド
「みおーん」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
「とまりやがれなのですー」
ドドドドドドドドド ド ド ド ド ド ド ド !
「とま……」
ド ド ド ド ド ド ド ド !
「てい」
「ぶぎょわえ」
「ぶぎょわえ」
◇ ◇ ◇
「いやー、助かったたーすかったー。まさか梨花ちゃんと合流できるとはねー。ま、不幸中の幸いってヤツ?」
爆走する魅音が梨花に足を引っかけられたのが先ほどの事。
魅音は椅子にふんぞり返ってガハハと高笑いをあげていた。
その頭にはコブができている。
魅音は椅子にふんぞり返ってガハハと高笑いをあげていた。
その頭にはコブができている。
「後から入ってきた癖に随分態度がデカイですね。……取り合えず名乗ってやるです。翠星石は翠星石です」
自己紹介する人形を見て、その存在に初めて気付いた魅音はゲッと悲鳴をあげた。
「ま、まさかあんた労善メーデーってやつじゃないでしょうね!」
「ローゼンメイデンを知ってるですか?」
「さっきあんたの仲間の水銀燈ってのに殺されかけたのよ!」
「ローゼンメイデンを知ってるですか?」
「さっきあんたの仲間の水銀燈ってのに殺されかけたのよ!」
翠星石はそれを聞いて歯軋りした。
「水銀燈……。矢張りこの下らないゲームに乗りやがったですか」
「……あんたの知り合い?」
「宿敵です」
「……あんたの知り合い?」
「宿敵です」
魅音は彼女らの因縁を察した。
そして先程の襲撃の件を語り始めた。
そして先程の襲撃の件を語り始めた。
◇ ◇ ◇
水銀燈を名乗るゴシックロリータに似た服装の人形に襲われた事。
彼女は主人の"カレイドルビー"の命令で動いているらしい事。
殺されかけたが所持品を奪われただけで命までは取られなかった事。
彼女は主人の"カレイドルビー"の命令で動いているらしい事。
殺されかけたが所持品を奪われただけで命までは取られなかった事。
話を聞き終えた翠星石はどうにも納得できなかった。
水銀燈がゲームに乗っているというのは判る。翠星石の知る彼女と容姿も一致している。
しかし。
彼女らローゼンメイデンは製作者ローゼンやミーディアムを除けば、基本的に人間に従わされることは無い。
ひょっとしてカレイドルビーなる人物が水銀燈のミーディアムなのだろうか?
だが水銀燈の性格からして、素直に人間の言うことを聞くとは思えない。
では力ずくで服従させられたとでも言うのか。
彼女は姉妹の中でも随一の実力を持つ。
例え翠星石が庭師の如雨露を取り戻したとしても敵うかどうか怪しい。
そんな彼女をも屈伏させる程の実力、もしくは特殊な道具を持っている者がいるというのか。
翠星石はまだ見ぬカレイドルビーの底知れぬ脅威に震撼した。
それをよそに武はどこまでもお気楽そうだ。
水銀燈がゲームに乗っているというのは判る。翠星石の知る彼女と容姿も一致している。
しかし。
彼女らローゼンメイデンは製作者ローゼンやミーディアムを除けば、基本的に人間に従わされることは無い。
ひょっとしてカレイドルビーなる人物が水銀燈のミーディアムなのだろうか?
だが水銀燈の性格からして、素直に人間の言うことを聞くとは思えない。
では力ずくで服従させられたとでも言うのか。
彼女は姉妹の中でも随一の実力を持つ。
例え翠星石が庭師の如雨露を取り戻したとしても敵うかどうか怪しい。
そんな彼女をも屈伏させる程の実力、もしくは特殊な道具を持っている者がいるというのか。
翠星石はまだ見ぬカレイドルビーの底知れぬ脅威に震撼した。
それをよそに武はどこまでもお気楽そうだ。
「翠星石の話じゃとんでもねーワルなんだろ、その水銀燈ってやつ。華麗どなんたらってやつもろとも、俺たちで叩きのめしてやろーぜ!」
「やめなって。おこちゃま如きじゃ返り討ちにあうのがオチよ」
「そーです。あいつに会って命があっただけでも儲け物ってや……」
「やめなって。おこちゃま如きじゃ返り討ちにあうのがオチよ」
「そーです。あいつに会って命があっただけでも儲け物ってや……」
え?
水銀燈に会って命があった?
どうして水銀燈は魅音をみすみす見逃したのだ?
このアリスゲームもどきの状況の中、水銀燈が確実に葬れる獲物を逃すメリットはどこにもない。
あるとすれば――――――
――――――例えば水銀燈と魅音が何らかの形で協力している場合だ。
一見無害に見える囮を使ってゲームからの脱出を図る"仲間"を誘き寄せ、一網打尽にする。
まさか。
彼女は梨花の友人だ。彼女も信頼できると言っている。
だが。
翠星石は自分の参加者名簿に目をやった。
水銀燈に会って命があった?
どうして水銀燈は魅音をみすみす見逃したのだ?
このアリスゲームもどきの状況の中、水銀燈が確実に葬れる獲物を逃すメリットはどこにもない。
あるとすれば――――――
――――――例えば水銀燈と魅音が何らかの形で協力している場合だ。
一見無害に見える囮を使ってゲームからの脱出を図る"仲間"を誘き寄せ、一網打尽にする。
まさか。
彼女は梨花の友人だ。彼女も信頼できると言っている。
だが。
翠星石は自分の参加者名簿に目をやった。
――ドラえもん、野比のび太、剛田武、骨川スネ夫、先生――
武によれば、知り合い同士で5人固まって表記されている。その5名後に
――前原圭一、竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花、
彼ら5人も友人同士らしい。そしてそのすぐ後ろが、
桜田ジュン、真紅、水銀燈、翠星石、蒼星石――
言うまでもなく全員翠星石の顔見知りだ。
武によれば、知り合い同士で5人固まって表記されている。その5名後に
――前原圭一、竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花、
彼ら5人も友人同士らしい。そしてそのすぐ後ろが、
桜田ジュン、真紅、水銀燈、翠星石、蒼星石――
言うまでもなく全員翠星石の顔見知りだ。
関係者が5人ずつ固めて表記されているのではと、先程3人で結論付けたが……。
もしそれが5人ずつとは限らなかったら?
前原圭一、竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花の5人が自分達ローゼンメイデンの関係者だったら?
魅音と梨花が裏で水銀燈と手を結ぶことも十分可能ではないか?
もしそれが5人ずつとは限らなかったら?
前原圭一、竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花の5人が自分達ローゼンメイデンの関係者だったら?
魅音と梨花が裏で水銀燈と手を結ぶことも十分可能ではないか?
翠星石は恐る恐る後ろを見やった。
この奇妙な空間とnのフィールドが繋がっていないことは判っている。
でも背後に立てかけられた鏡に、水銀燈のあの粘っこい笑みが浮かんでいそうで。
この奇妙な空間とnのフィールドが繋がっていないことは判っている。
でも背後に立てかけられた鏡に、水銀燈のあの粘っこい笑みが浮かんでいそうで。
――――梨花が鏡越しにじっとこちらを見ていた。
その瞳からは何の表情も窺えない。
その瞳からは何の表情も窺えない。
「――――ッ!」
慌てて鏡から目を逸らす。
泣いてしまいたかった。
今すぐ泣きながらここから逃げ出してしまいたかった。
耐えられない――――
泣いてしまいたかった。
今すぐ泣きながらここから逃げ出してしまいたかった。
耐えられない――――
武は何の疑念もなく魅音とバカ笑いし合っている。
見ると梨花はもうこちらを見てはいない。
その表情は年相応の女の子のものだ。
疑心暗鬼に囚われているのは自分だけなのが情けなかった。
見ると梨花はもうこちらを見てはいない。
その表情は年相応の女の子のものだ。
疑心暗鬼に囚われているのは自分だけなのが情けなかった。
――――もう良い。楽になってしまおう。
魅音を見逃したのは水銀燈の気まぐれに決まっている。
あいつの考えることなんて判る訳が無い。
魅音と梨花が自分達の関係者だなんて馬鹿げている。
全部自分の勘違いだ。
そうでないと耐えられなかった。
魅音を見逃したのは水銀燈の気まぐれに決まっている。
あいつの考えることなんて判る訳が無い。
魅音と梨花が自分達の関係者だなんて馬鹿げている。
全部自分の勘違いだ。
そうでないと耐えられなかった。
疑心暗鬼に陥りながらも人間の側にいるこの状況は翠星石に多大なストレスを与える。
震えが止まらない。
とはいえ、庭師の如雨露が無く、蒼星石も真紅も側に居ない現状では、身を守る術はどこにもない。
水銀燈は疎か、銃を持った人間にすら太刀打ちできそうになかった。
そんな奴らによって、すでに20人近く殺されている。
この場から逃げ出した所で、逃げ場なんてどこにもなかった。
震えが止まらない。
とはいえ、庭師の如雨露が無く、蒼星石も真紅も側に居ない現状では、身を守る術はどこにもない。
水銀燈は疎か、銃を持った人間にすら太刀打ちできそうになかった。
そんな奴らによって、すでに20人近く殺されている。
この場から逃げ出した所で、逃げ場なんてどこにもなかった。
――――こわい。
身を縮込ませた翠星石の手に、こつんと冷たい物があたった。
庭師の鋏。
最愛の妹の、分身がそこにあった。
すっと、頭の中がクリアになっていくのが判る。
翠星石は死ねない。
これを蒼星石に届けるまでは絶対に死ねない。
さらに、自分が死ねば、それを知った蒼星石が凶行に及ぶ可能性もある。
アリスゲームでも、自分の存在が彼女の歯止めになっていたはずだ。
蒼星石が真紅やジュンに刃を向ける姿を想像した。
そんなのは御免だ。
最愛の妹の、分身がそこにあった。
すっと、頭の中がクリアになっていくのが判る。
翠星石は死ねない。
これを蒼星石に届けるまでは絶対に死ねない。
さらに、自分が死ねば、それを知った蒼星石が凶行に及ぶ可能性もある。
アリスゲームでも、自分の存在が彼女の歯止めになっていたはずだ。
蒼星石が真紅やジュンに刃を向ける姿を想像した。
そんなのは御免だ。
魅音達を傷つけるつもりもない。
自分は、自分のやり方で生き延び、皆とこのゲームから脱出してみせる。
疑心暗鬼に陥り、互いに殺し合う様を見て遠くで嗤っている仮面の男の思い通りになど、絶対にならない。
誇り高き薔薇乙女の意地にかけて。
この疑念を抱いたまま、彼らと協力するのだ。
自分は、自分のやり方で生き延び、皆とこのゲームから脱出してみせる。
疑心暗鬼に陥り、互いに殺し合う様を見て遠くで嗤っている仮面の男の思い通りになど、絶対にならない。
誇り高き薔薇乙女の意地にかけて。
この疑念を抱いたまま、彼らと協力するのだ。
「翠星石? どうしたですか?」
梨花がこちらを覗き込んでくる。
翠星石はそっぽを向いた、いつもの様に。
翠星石はそっぽを向いた、いつもの様に。
「何でもないですぅ。それより、もう支給されたやつで良いですからとっとと朝食にしちまいましょう」
「あっ! それなんだけどさあ~。実はさっき支給品まで取られちゃって……」
「あっ! それなんだけどさあ~。実はさっき支給品まで取られちゃって……」
口に入れた分もさっき胃袋から逆流してしまった。
「はあ!? まったく、マヌケな人間ですねぇ。頼まれたって、翠星石のはやらねえです」
「みぃ。ボクも自分の分しかないですよ……」
「みぃ。ボクも自分の分しかないですよ……」
実際は梨花は3人分の食糧を持っていたが、そんなことを申し出る訳が無い。
そこへ、
そこへ、
「おっ! それなら丁度良いぜ。実はさっきまで朝食作ってたんだけど二人の口に合わないらしくてさ。折角だから俺たちで食べちまおうぜ」
「マジ!? いやー助かるなー。いやいかんよー二人とも、好き嫌いは。でもまあ二人がどーしても食べたくないってゆーなら、代わりに私が食ってやらん訳でもー」
「マジ!? いやー助かるなー。いやいかんよー二人とも、好き嫌いは。でもまあ二人がどーしても食べたくないってゆーなら、代わりに私が食ってやらん訳でもー」
ドン、と大皿になみなみとつがれたシチューが魅音の前に置かれる。
嘔吐と頭部の打撃のせいで感覚が狂ってしまったのか、魅音はその"食品"の惨状に気付かない。
翠星石はひきつった顔でそれを止めようとする。
空腹は最大の調味料とは言うが、ものには限度がある。
しかし、梨花が肩に手をやって止めた。
このバカに自分の腕を自覚させるためには生贄が必要だと、その表情が語っている。
空腹の魅音は訝しむ間もなく匙を取り上げた。
嘔吐と頭部の打撃のせいで感覚が狂ってしまったのか、魅音はその"食品"の惨状に気付かない。
翠星石はひきつった顔でそれを止めようとする。
空腹は最大の調味料とは言うが、ものには限度がある。
しかし、梨花が肩に手をやって止めた。
このバカに自分の腕を自覚させるためには生贄が必要だと、その表情が語っている。
空腹の魅音は訝しむ間もなく匙を取り上げた。
「いっただっきまーす」
【D-5 南東部 雑貨店 朝~午前】
【年少組 引率:魅音】
[共通]
1:朝食の後レジャービルへ移動
2:カレイドルビーと水銀燈を警戒
【年少組 引率:魅音】
[共通]
1:朝食の後レジャービルへ移動
2:カレイドルビーと水銀燈を警戒
【剛田武@ドラえもん】
[状態]:健康、魅音に被ヘッドロック
[装備]:虎竹刀@Fate/stay night、強力うちわ「風神」@ドラえもん
[道具]:支給品一式、エンジェルモートの制服@ひぐらしのなく頃に
ジャイアンシチュー@ドラえもん
[思考・状況]
1:痛いって!魅音ねーちゃんかんべんー!
2:手遅れになる前にのび太を捜す
3:翠星石と梨花と魅音を守り抜く
4:ドラえもんを捜す
基本:誰も殺したくない
最終:ギガゾンビをギッタギタのメッタメタにしてやる
[状態]:健康、魅音に被ヘッドロック
[装備]:虎竹刀@Fate/stay night、強力うちわ「風神」@ドラえもん
[道具]:支給品一式、エンジェルモートの制服@ひぐらしのなく頃に
ジャイアンシチュー@ドラえもん
[思考・状況]
1:痛いって!魅音ねーちゃんかんべんー!
2:手遅れになる前にのび太を捜す
3:翠星石と梨花と魅音を守り抜く
4:ドラえもんを捜す
基本:誰も殺したくない
最終:ギガゾンビをギッタギタのメッタメタにしてやる
【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:疲労(中)、額にコブ、嘔吐、ごく軽度の脱水症状、ジャイアンにヘッドロック
[装備]:エスクード(炎)@魔法騎士レイアース
[道具]:無し
[思考]
1:あ・ん・た・は・私を殺す気かー!
2:武から、いずれはドラえもんからもギガゾンビや首輪について情報を聞く
3:圭一ら仲間を探して合流
4:襲われたらとりあえず逃走
5:翠星石の拳銃が欲しい
6:クーガー?………………ああ
基本:バトルロワイアルの打倒。
[状態]:疲労(中)、額にコブ、嘔吐、ごく軽度の脱水症状、ジャイアンにヘッドロック
[装備]:エスクード(炎)@魔法騎士レイアース
[道具]:無し
[思考]
1:あ・ん・た・は・私を殺す気かー!
2:武から、いずれはドラえもんからもギガゾンビや首輪について情報を聞く
3:圭一ら仲間を探して合流
4:襲われたらとりあえず逃走
5:翠星石の拳銃が欲しい
6:クーガー?………………ああ
基本:バトルロワイアルの打倒。
【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康
[装備]:スタンガン(服の影に隠しています)@ひぐらしのなく頃に
虎のストラップ@Fate/stay night
[道具]:荷物一式三人分、ロベルタの傘@BLACK LAGOON
ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾:残弾5発、劣化ウラン弾:残弾6発)@HELLSING
[思考・状況]
1:武に代わって残った食材を調理中
2:猫をかぶって、魅音と剛田武と翠星石を利用する
3:三人が役に立たなくなったら、隙を見て殺す
基本:ステルスマーダーとしてゲームに乗る。チャンスさえあれば積極的に殺害
最終:ゲームに優勝し、願いを叶える
[状態]:健康
[装備]:スタンガン(服の影に隠しています)@ひぐらしのなく頃に
虎のストラップ@Fate/stay night
[道具]:荷物一式三人分、ロベルタの傘@BLACK LAGOON
ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾:残弾5発、劣化ウラン弾:残弾6発)@HELLSING
[思考・状況]
1:武に代わって残った食材を調理中
2:猫をかぶって、魅音と剛田武と翠星石を利用する
3:三人が役に立たなくなったら、隙を見て殺す
基本:ステルスマーダーとしてゲームに乗る。チャンスさえあれば積極的に殺害
最終:ゲームに優勝し、願いを叶える
【翠星石@ローゼンメイデンシリーズ】
[状態]:軽度の精神疲労
[装備]:FNブローニングM1910(弾:7/6+1)@ルパン三世
[道具]:支給品一式、庭師の鋏@ローゼンメイデンシリーズ(すぐに引き抜けるようにしてあります)
[思考・状況]
1:魅音と梨花を警戒(水銀燈と結託しているのではないか?)
2:も、もちろんデブ人間を警戒するのも忘れてないですっ!
3:蒼星石を捜して鋏を届ける
4:真紅とチビ人間(桜田ジュン)も“ついでに”捜す
5:デブ人間(剛田武)の知り合いも“ついでのついでに”探してやる
6:庭師の如雨露を見つける。
基本:蒼星石と共にあることができるよう動く
[状態]:軽度の精神疲労
[装備]:FNブローニングM1910(弾:7/6+1)@ルパン三世
[道具]:支給品一式、庭師の鋏@ローゼンメイデンシリーズ(すぐに引き抜けるようにしてあります)
[思考・状況]
1:魅音と梨花を警戒(水銀燈と結託しているのではないか?)
2:も、もちろんデブ人間を警戒するのも忘れてないですっ!
3:蒼星石を捜して鋏を届ける
4:真紅とチビ人間(桜田ジュン)も“ついでに”捜す
5:デブ人間(剛田武)の知り合いも“ついでのついでに”探してやる
6:庭師の如雨露を見つける。
基本:蒼星石と共にあることができるよう動く
【挽肉300g、塩辛100g、たくあん一本、イチゴジャム一瓶、煮干し一袋、大福三個、その他食材 無駄死に】
時系列順で読む
Back:Salamander (山椒魚) Next:Lie!Lie!Lie!
投下順で読む
Back:仕事 Next:親友を失った悲しみと、愛する人を失った悲しみ
118:ハートの8 | 剛田武 | 152:浮かぶ姿は暗雲 |
113:触らぬタチコマに祟り無し Flying tank | 園崎魅音 | 152:浮かぶ姿は暗雲 |
118:ハートの8 | 古手梨花 | 152:浮かぶ姿は暗雲 |
118:ハートの8 | 翠星石 | 152:浮かぶ姿は暗雲 |