響け終焉の笛 ◆FbVNUaeKtI
ギガゾンビの声が途絶えてから、数刻ほどの後。
グリフィスはいまだ、遊園地内で体を休めていた。
「身動きの取れない者、か」
先程の放送で死者の名や禁止区域と共に告げられた、動けない状態にある参加者の存在。
足に怪我を負ったのか、意識を失ってしまっているのか・・・
どちらの理由にしろ、その人物を目指して他の参加者達が集まる可能性は高い。
自分のように仲間を探す者や博愛精神にあふれた者、そして殺し合いに乗った者までも。
現に先程、遊園地の北―おそらくは放送で言っていたE-4の方向から、巨大な爆発音等が響いた。
そのような場所に、策も無く手馴れた武器も無い状態で赴くつもりは、
たとえ、そこにキャスカやガッツが居るのだとしても、グリフィスにはなかった。
グリフィスはいまだ、遊園地内で体を休めていた。
「身動きの取れない者、か」
先程の放送で死者の名や禁止区域と共に告げられた、動けない状態にある参加者の存在。
足に怪我を負ったのか、意識を失ってしまっているのか・・・
どちらの理由にしろ、その人物を目指して他の参加者達が集まる可能性は高い。
自分のように仲間を探す者や博愛精神にあふれた者、そして殺し合いに乗った者までも。
現に先程、遊園地の北―おそらくは放送で言っていたE-4の方向から、巨大な爆発音等が響いた。
そのような場所に、策も無く手馴れた武器も無い状態で赴くつもりは、
たとえ、そこにキャスカやガッツが居るのだとしても、グリフィスにはなかった。
さて、この二回目の放送により参加者の大移動・・・・・・特に禁止エリアへと向かう動きが起こるはずだ。
つまり北方にE-4、東方にF-8がある遊園地近辺は、そこを目指す者が通過する可能性が高い。
さらに、今しがたの大砲を使用したような数度の爆発音。
命を捨てようと考えないかぎり、その音を聞いたものはE-4方面に行くのを避けようとするはずだ。
西に行くにしろ東に行くにしろ、今しがた爆発の起こった場所を大きく迂回しようとすると、
山側を越えてゆくか海岸線側を抜ける可能性が必然的に高くなる。
ならば、ここで他の参加者を待ち伏せたほうが効率がいい。
ではどこで待ち伏せる?
西門や北門はE-4に近すぎる。あの爆発を起こした者が現れては本末転倒だ。
やはりF-8側に近い東門か、もしくは南の防波堤で西方の島からの来訪者を待つか。
しばらく悩んだ末に、南方へと足を向ける。
一応、防波堤を確認し、誰も居ないようならば東門へむかう事にしたのだ。
『おそらく誰も居ないだろうがな』というグリフィスの考えをよそに。
防波堤の上を歩く少女の姿を彼が発見したのは、海岸に到着後、すぐの事だった。
つまり北方にE-4、東方にF-8がある遊園地近辺は、そこを目指す者が通過する可能性が高い。
さらに、今しがたの大砲を使用したような数度の爆発音。
命を捨てようと考えないかぎり、その音を聞いたものはE-4方面に行くのを避けようとするはずだ。
西に行くにしろ東に行くにしろ、今しがた爆発の起こった場所を大きく迂回しようとすると、
山側を越えてゆくか海岸線側を抜ける可能性が必然的に高くなる。
ならば、ここで他の参加者を待ち伏せたほうが効率がいい。
ではどこで待ち伏せる?
西門や北門はE-4に近すぎる。あの爆発を起こした者が現れては本末転倒だ。
やはりF-8側に近い東門か、もしくは南の防波堤で西方の島からの来訪者を待つか。
しばらく悩んだ末に、南方へと足を向ける。
一応、防波堤を確認し、誰も居ないようならば東門へむかう事にしたのだ。
『おそらく誰も居ないだろうがな』というグリフィスの考えをよそに。
防波堤の上を歩く少女の姿を彼が発見したのは、海岸に到着後、すぐの事だった。
そして待ち続ける事、一時間。
「ようやくの到着か」
桃色の髪をした少女が防波堤を渡りきり現れる。
歳は十代前半だろうか。黒い外套を羽織ったその少女は、
まるで大切な物を守るように――実際、彼女にとっては大切なのだろうが――男の首を抱きかかえていた。
掛け替えのない者。愛する者の死に、精神が耐えられなかったか。
狂気しか感じないその様は、グリフィスにとっては珍しくもない光景だった。
それよりも目を引いたのはもう一方。少女が反対の手に握り締めた、無骨な武具。
『戦槌か。少し小さいが・・・・・・無いよりはましか』
思案は一瞬。銃を構えながら、建物の影からその身を曝けだす。
そして、首にしきりに話しかけながら歩く、鉄槌を持った少女に声をかけた。
「少し尋ねたい事がある」
突然の言葉に驚き、振り向く少女。少し浮かせかけた槌をグリフィスは手で制する。
「女を一人探している。褐色の肌に黒い・・・」
「知らない」
そっけない言葉に軽く苦笑すると、その態度が気に障ったのか、幾分硬化した語調で少女は言葉を続けた。
「朝倉涼子って女を知ってる?」
「悪いが、知らないな」
「そう・・・」
しばらくの沈黙の後、少女が再び口を開く。
「じゃあ、死になさい」
言葉と共に、少女の目前に鉄球が現れる。
危険を感じたグリフィスが引き金を引くのと、中空に浮いたそれが動き始めたのは、ほぼ同時だった。
「ようやくの到着か」
桃色の髪をした少女が防波堤を渡りきり現れる。
歳は十代前半だろうか。黒い外套を羽織ったその少女は、
まるで大切な物を守るように――実際、彼女にとっては大切なのだろうが――男の首を抱きかかえていた。
掛け替えのない者。愛する者の死に、精神が耐えられなかったか。
狂気しか感じないその様は、グリフィスにとっては珍しくもない光景だった。
それよりも目を引いたのはもう一方。少女が反対の手に握り締めた、無骨な武具。
『戦槌か。少し小さいが・・・・・・無いよりはましか』
思案は一瞬。銃を構えながら、建物の影からその身を曝けだす。
そして、首にしきりに話しかけながら歩く、鉄槌を持った少女に声をかけた。
「少し尋ねたい事がある」
突然の言葉に驚き、振り向く少女。少し浮かせかけた槌をグリフィスは手で制する。
「女を一人探している。褐色の肌に黒い・・・」
「知らない」
そっけない言葉に軽く苦笑すると、その態度が気に障ったのか、幾分硬化した語調で少女は言葉を続けた。
「朝倉涼子って女を知ってる?」
「悪いが、知らないな」
「そう・・・」
しばらくの沈黙の後、少女が再び口を開く。
「じゃあ、死になさい」
言葉と共に、少女の目前に鉄球が現れる。
危険を感じたグリフィスが引き金を引くのと、中空に浮いたそれが動き始めたのは、ほぼ同時だった。
広大な遊園地に今日、幾度目かの爆裂音が響く。
繰り返されるその震えを間近に感じながら、グリフィスは銃を片手に駆ける。
放たれた鉄球はUZIの弾幕を使い防いだものの、その初撃は彼の皮膚を炙り、両耳の聴力を低下させていた。
新たに起こった爆発により、空気が震える。
『その一撃一撃が砲弾並の威力か・・・あの、“不死のゾッド”に負けず劣らずの化け物だな』
心中でそう呟きながらも、グリフィスの顔には笑みが浮かぶ。
「おもしろい、実におもしろいな、ここは!」
煙の向こうに気配を感じ、叫びと共に銃弾を放つ。
連射された鋼鉄は黒煙を貫き、穴を穿ち、その向こうに居る者へと襲い掛かった。
「フライ!」
しかし、その弾丸は敢え無くかわされる。少女が中空へと飛翔したのだ。
「ほう、空まで飛べるのか・・・」
呟きは、少女にまで届くことなく消える。
飛来してくる少女に、グリフィスは後退しながら銃撃を加えていく。
が、同じく放たれた鉄の砲弾により、その弾丸は爆炎と共に対消滅した。
そして、それに続けて、薬莢の排出が軽い音を残して停止する。
舌打ちと共に再び駆ける。彼の笑みはいまだ、消えていなかった。
やがて、その進行方向に一棟の建物が現れる。
グリフィスはそれが何の建物かを確認する事もなく、その内へと飛び込んでいった。
繰り返されるその震えを間近に感じながら、グリフィスは銃を片手に駆ける。
放たれた鉄球はUZIの弾幕を使い防いだものの、その初撃は彼の皮膚を炙り、両耳の聴力を低下させていた。
新たに起こった爆発により、空気が震える。
『その一撃一撃が砲弾並の威力か・・・あの、“不死のゾッド”に負けず劣らずの化け物だな』
心中でそう呟きながらも、グリフィスの顔には笑みが浮かぶ。
「おもしろい、実におもしろいな、ここは!」
煙の向こうに気配を感じ、叫びと共に銃弾を放つ。
連射された鋼鉄は黒煙を貫き、穴を穿ち、その向こうに居る者へと襲い掛かった。
「フライ!」
しかし、その弾丸は敢え無くかわされる。少女が中空へと飛翔したのだ。
「ほう、空まで飛べるのか・・・」
呟きは、少女にまで届くことなく消える。
飛来してくる少女に、グリフィスは後退しながら銃撃を加えていく。
が、同じく放たれた鉄の砲弾により、その弾丸は爆炎と共に対消滅した。
そして、それに続けて、薬莢の排出が軽い音を残して停止する。
舌打ちと共に再び駆ける。彼の笑みはいまだ、消えていなかった。
やがて、その進行方向に一棟の建物が現れる。
グリフィスはそれが何の建物かを確認する事もなく、その内へと飛び込んでいった。
銀髪の男が建造物に逃げ込むのを確認し、ルイズは静かに建物の入り口近くに降り立った。
どうやら、ここは何らかの施設らしい。
出入り口にはドレス姿の娘と共に、“白雪姫のコースター”と大きく書かれた看板が下げられている。
「どうする、サイト?」
建物の扉をじっと見つめながら、ルイズは愛しい少年に問いかけた。
・・・無論、返事はない。けれども、彼女にはその返事が聞こえた気がした。
「そうだよね、深追いはしないんだったよね」
少年の身をひしと抱きしめながら、小さく呟く。
彼女の目的はあくまでも、朝倉涼子だ。こんな所で、時間を費やす必要は無い。
おそらく、この中で待ち伏せしているのだろうあの男に、無駄に付き合う必要も無いのだ。
「・・・これごと壊しちゃおっか。朝に壊した建物みたいに」
ルイズは再度の問いかけ・・・呟きと共に手にした鉄槌を振るう。
現れた鉄球は、まるで砲弾のようにドレスを着た娘へと襲い掛かった。
どうやら、ここは何らかの施設らしい。
出入り口にはドレス姿の娘と共に、“白雪姫のコースター”と大きく書かれた看板が下げられている。
「どうする、サイト?」
建物の扉をじっと見つめながら、ルイズは愛しい少年に問いかけた。
・・・無論、返事はない。けれども、彼女にはその返事が聞こえた気がした。
「そうだよね、深追いはしないんだったよね」
少年の身をひしと抱きしめながら、小さく呟く。
彼女の目的はあくまでも、朝倉涼子だ。こんな所で、時間を費やす必要は無い。
おそらく、この中で待ち伏せしているのだろうあの男に、無駄に付き合う必要も無いのだ。
「・・・これごと壊しちゃおっか。朝に壊した建物みたいに」
ルイズは再度の問いかけ・・・呟きと共に手にした鉄槌を振るう。
現れた鉄球は、まるで砲弾のようにドレスを着た娘へと襲い掛かった。
数分、いや数秒もしないうちに、一階建ての建物は瓦礫の山へと姿を変えた。
「じゃ、行こうか、サイト」
腕の中の少年に声をかけて、ルイズはその場を離れようと身を翻し・・・
「フライ!」
叫びと同時に飛翔、背後から子供ほどの大きさをした物体――小人が飛来し、地面に打ち付けられる。
振り返りざまに、瓦礫の上に出現した者へ向けてシュワルベフリーゲンを放つ。
高速で虚空を走る鋼鉄が、唸りをあげて頂上の人影――白雪姫の人形を襲い、無残な姿へと変える。
ルイズの表情が驚きに変わると同時、その真下にある穴――コースターの入り口から男が現れた。
男は手にした長い紐状の何かを、空中に居る彼女へと向けて投げつける。
先端に人形の腕を巻きつけたそれは、少女の身体へと絡みつき、そして宙空の一点でその端を静止させた。
「じゃ、行こうか、サイト」
腕の中の少年に声をかけて、ルイズはその場を離れようと身を翻し・・・
「フライ!」
叫びと同時に飛翔、背後から子供ほどの大きさをした物体――小人が飛来し、地面に打ち付けられる。
振り返りざまに、瓦礫の上に出現した者へ向けてシュワルベフリーゲンを放つ。
高速で虚空を走る鋼鉄が、唸りをあげて頂上の人影――白雪姫の人形を襲い、無残な姿へと変える。
ルイズの表情が驚きに変わると同時、その真下にある穴――コースターの入り口から男が現れた。
男は手にした長い紐状の何かを、空中に居る彼女へと向けて投げつける。
先端に人形の腕を巻きつけたそれは、少女の身体へと絡みつき、そして宙空の一点でその端を静止させた。
「残念だったな、ここでは俺も空を飛べる」
言葉と同時に、グリフィスは飛ぶ。目指すは手前に見える小さな広場。
その中心へと降り立ち、そのままロープを引く。
そして、空中に固定された端が外れると同時、少女の身を地面へと引き擦り落とす。
「ガッ!」
地面に叩きつけられた衝撃に、少女から悲鳴が上がった。
手にしていたものはすべて飛び散り、その表情は絶望へと変わる。
だが、グリフィスはまだ、その手を緩めない。
勢いをつけてターザンロープを振り回すと、遠心力を乗せたまま樹木へと叩きつけた。
全身を襲う二度目の衝撃に、少女はかっと目を見開き・・・そして、そのまま意識を失った。
「終わったか。だが・・・これでは、予定を変更せざるを得ないな」
焼け野原と化し、黒煙の上がる遊園地を見ながら、小さく呟く。
そして、しばらくの思案の後・・・グリフィスは、少女の落とした荷物を拾い集め始めた。
その中心へと降り立ち、そのままロープを引く。
そして、空中に固定された端が外れると同時、少女の身を地面へと引き擦り落とす。
「ガッ!」
地面に叩きつけられた衝撃に、少女から悲鳴が上がった。
手にしていたものはすべて飛び散り、その表情は絶望へと変わる。
だが、グリフィスはまだ、その手を緩めない。
勢いをつけてターザンロープを振り回すと、遠心力を乗せたまま樹木へと叩きつけた。
全身を襲う二度目の衝撃に、少女はかっと目を見開き・・・そして、そのまま意識を失った。
「終わったか。だが・・・これでは、予定を変更せざるを得ないな」
焼け野原と化し、黒煙の上がる遊園地を見ながら、小さく呟く。
そして、しばらくの思案の後・・・グリフィスは、少女の落とした荷物を拾い集め始めた。
「う・・・あ・・・?」
かすかな肌寒さを感じ目を覚ます。
ルイズの目の前には、オレンジに染まった天井があった。
横たわっていたソファーから起き上がり、周囲を見回す。
そこは夕日の差し込む、狭い部屋だった。もちろん、学院の自分の部屋ではない。
もしかすると、すべて悪い夢だったのかもしれない。
そんな淡い期待が裏切られ、視線を落とす。
「っ!」
そして彼女はようやく、肌寒さを感じた理由に気が付いた。
身につけていたはずのマントとブラウスが消えていた。
スカートは身につけているものの、上半身は申し訳程度に巻きついた白い布地だけ。
露出した肩が部屋の空気に直接あたり、ルイズは身を震わせた。
「どうやら、気が付いたようだな」
部屋の片隅から、突如として響いた声に慌てて振り返る。
そこには、笑みを浮かべた銀髪の男が居た。
「ころす!ころしてや・・・」
思わずあげた怒声は、身体を貫く痛みに妨げられる。
自らの身を抱きしめ苦しむルイズに、男の言葉が届く。
「無理に動かさないほうがいいぞ。骨は折れていないが、全身を打撲している」
楽しそうにそう言いながら、男は足元の鞄を開ける。
そして、その中から水を取り出すと、ルイズにむかって投げてよこす。
目の前に落ちたそれを見ることもせず、少女は男に向けて叫んだ。
「サイトはどこ? サイトを返して!」
「・・・ああ、“彼”なら俺が大切に預かっている」
言葉と共に、男は鞄を指し示す。
その姿を見ると同時に、ルイズは立ち上がり・・・痛みに声を上げ、再びうずくまる。
そんな彼女の様子を見つめながら、男は手にした物を投げる。
ルイズの目前に落ちたもの、それは緋色の鉄槌。
それを即座に拾い上げ、ふらつきながら構える。
そして、目の前の男に向かってシュワルベフリーゲンを放とうとして・・・
男が、鞄を胸元にまで持ち上げている事に気が付いた。
持ち上げていた鉄槌が、地面へと落ちる。座り込んだルイズに向かい、男が言葉を紡いだ。
「交換条件だ、俺の物として働け」
かすかな肌寒さを感じ目を覚ます。
ルイズの目の前には、オレンジに染まった天井があった。
横たわっていたソファーから起き上がり、周囲を見回す。
そこは夕日の差し込む、狭い部屋だった。もちろん、学院の自分の部屋ではない。
もしかすると、すべて悪い夢だったのかもしれない。
そんな淡い期待が裏切られ、視線を落とす。
「っ!」
そして彼女はようやく、肌寒さを感じた理由に気が付いた。
身につけていたはずのマントとブラウスが消えていた。
スカートは身につけているものの、上半身は申し訳程度に巻きついた白い布地だけ。
露出した肩が部屋の空気に直接あたり、ルイズは身を震わせた。
「どうやら、気が付いたようだな」
部屋の片隅から、突如として響いた声に慌てて振り返る。
そこには、笑みを浮かべた銀髪の男が居た。
「ころす!ころしてや・・・」
思わずあげた怒声は、身体を貫く痛みに妨げられる。
自らの身を抱きしめ苦しむルイズに、男の言葉が届く。
「無理に動かさないほうがいいぞ。骨は折れていないが、全身を打撲している」
楽しそうにそう言いながら、男は足元の鞄を開ける。
そして、その中から水を取り出すと、ルイズにむかって投げてよこす。
目の前に落ちたそれを見ることもせず、少女は男に向けて叫んだ。
「サイトはどこ? サイトを返して!」
「・・・ああ、“彼”なら俺が大切に預かっている」
言葉と共に、男は鞄を指し示す。
その姿を見ると同時に、ルイズは立ち上がり・・・痛みに声を上げ、再びうずくまる。
そんな彼女の様子を見つめながら、男は手にした物を投げる。
ルイズの目前に落ちたもの、それは緋色の鉄槌。
それを即座に拾い上げ、ふらつきながら構える。
そして、目の前の男に向かってシュワルベフリーゲンを放とうとして・・・
男が、鞄を胸元にまで持ち上げている事に気が付いた。
持ち上げていた鉄槌が、地面へと落ちる。座り込んだルイズに向かい、男が言葉を紡いだ。
「交換条件だ、俺の物として働け」
男の――グリフィスの笑みはいまだ、消えていなかった。
【G-5店舗内/1日目/夕方】
【グリフィス@ベルセルク】
[状態]:全身に軽い火傷
[装備]:マイクロUZI(残弾数50/50)、耐刃防護服
[道具]:ターザンロープ@ドラえもん、支給品一式×2(食料のみ三つ分)
平賀才人の首、平賀才人の左手、ヘルメット
[思考・状況]
1:ルイズを利用し優勝を目指す
2:やっぱり剣が欲しい
3:手段を選ばず優勝する。殺す時は徹底かつ証拠を残さずやる
4:キャスカを探して、協力させる。
5:ガッツ……
[状態]:全身に軽い火傷
[装備]:マイクロUZI(残弾数50/50)、耐刃防護服
[道具]:ターザンロープ@ドラえもん、支給品一式×2(食料のみ三つ分)
平賀才人の首、平賀才人の左手、ヘルメット
[思考・状況]
1:ルイズを利用し優勝を目指す
2:やっぱり剣が欲しい
3:手段を選ばず優勝する。殺す時は徹底かつ証拠を残さずやる
4:キャスカを探して、協力させる。
5:ガッツ……
【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔】
[状態]:全身打撲(応急処置済み)、左手中指の爪剥離
[装備]:グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはA's
(強力な爆発効果付きシュワルベフリーゲンを使用可能)
[道具]:なし
[思考・状況]
1:グリフィスに従う
2:グリフィスが隙を見せたらサイトを奪い返した後に殺す
3:朝倉涼子を殺す
4:3のために、朝倉涼子の情報を集める
5:サイトと一緒に優勝して、ギガゾンビを殺す。 手段は問わない
6:サイトに会いに行く
[状態]:全身打撲(応急処置済み)、左手中指の爪剥離
[装備]:グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはA's
(強力な爆発効果付きシュワルベフリーゲンを使用可能)
[道具]:なし
[思考・状況]
1:グリフィスに従う
2:グリフィスが隙を見せたらサイトを奪い返した後に殺す
3:朝倉涼子を殺す
4:3のために、朝倉涼子の情報を集める
5:サイトと一緒に優勝して、ギガゾンビを殺す。 手段は問わない
6:サイトに会いに行く
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157:いつか見た始まり | グリフィス | 193:調教 |
163:二人だけの第三楽章~復讐の炎は地獄のように胸に燃え~ | ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール | 193:調教 |