請負人Ⅱ ~願う女、誓う男~ ◆lbhhgwAtQE
殺戮の舞台に燦然とそびえ立つホテル。
それは半日に渡り参加者達の目を惹き、彼ら彼女らを集め、そして様々なドラマを生み出していった。
……だが、そんな天の楼閣も今となっては、見るも無残に破壊しつくされ、崩壊するのも時間の問題。
それは半日に渡り参加者達の目を惹き、彼ら彼女らを集め、そして様々なドラマを生み出していった。
……だが、そんな天の楼閣も今となっては、見るも無残に破壊しつくされ、崩壊するのも時間の問題。
そう、完全に倒壊するまであと残り時間は僅か…………。
◆
所々ぽっかりと穴が空く天井が軋み、壁には断続的に亀裂が走ってゆく。
そして、硝子が割れた窓や砕けて外が見える壁の穴からは、発砲や爆発のような音が時々聞こえてくる。
――そんな状況の中、未だにホテルの一室に残っていたみさえは、思わず不安な声を出した。
「ね、ねぇ? そろそろヤバくない? このホテル、絶対にもうじき潰れると思うんだけど……」
「――心配かい? ……ま、気持ちは物凄く分かるがな」
みさえの言葉に、ゲインが天井を見上げながら答える。
「だが、外にもキャスカみたいな問答無用な連中がいるからな。丸腰で出るわけにはいかないだろ――っと!」
ゲインは気合とともに、やや大きめの瓦礫を横に転がし、その下から何かを取り出した。
その何かとは、世に散弾銃の名を轟かせる事となった銃、ウィンチェスターM1897であり――
「ショットガンか……。俺の主義に反するが見たところ、使用する上での支障はなさそうだな。……よし」
「あんた、銃なんて使えるの?」
「人並みにはな。エクソダスをする上じゃ必要不可欠だしよ」
彼が本来得意とするのは狙撃であったが、銃全般の扱いにも慣れていた。――勿論、人並み以上に。
よって、このように銃を手に入れることは、ゲインにとっても幸運であった。
「なら、ゲインが持っていたほうがいいと思うけど…………あ、銃って言えば……!」
そう言うと、みさえはつい先程自らの手で掘り出した自分のデイパックから、ずしりと重みのある箱を二つゲインに渡した。
「これは……予備弾薬か?」
「そうだと思う。私、そういうのに全然詳しくないし、持ってても意味ないからあんたに先に渡しておくわ」
「心遣い、感謝の極み。……しかし、ご婦人に何かを貰ってそのままでは男として名が廃ります。ここは礼として――――」
そう恭しく言うと、ゲインはみさえの手のひらを取り――
「え、え? えぇえええ!?」
口づけをした。
「今はこれが俺の出来る精一杯。……ですが、ここからエクソダスした暁には是非、一緒にお食事でもいかがですか?」
「な、何言ってるのよ!! わ、私はもう結婚してるのよ!? それに子供だって…………」
夫と子供――それを聞いて、ゲインは名簿に載っていたみさえ以外にもいた野原姓の二人の参加者を思い出す。
そして、そのうち片方は既に放送で名前を呼ばれていたことも。
「……失礼ですが、最初の放送で名前を呼ばれた野原ひろしという人物は……」
「ひろしは私の主人よ。……あの人はもうここにはいない。だけど、しんのすけは……あの子はまだここにいるわ」
そう言いながらみさえは、先程までの焦りの表情から一転、顔を暗くする。
それを見て、ゲインはようやく自分の言動が軽率であったことに気付く。
「……そんな事にも気付かないで軽率なこと言っちまって悪かった」
「いいわよ、別に。……あの人だって、私にこんなところで落ち込んでいる暇があるなら、早くしんのすけを守ってやれって言いそうだし。
それに、私が忘れない限り、あの人は私の中で生き続けるんだと思う」
……強いご婦人だ。
ゲインは正直にそう思った。
最愛の人を亡くしてもなお、その悲しみを越えて今までこうやって生きているのだから、目の前にいる女性はきっと強いはずだ。
そして、そんな女性にゲインがしてやれることは唯一つ。
「……大丈夫さ。俺がなんとかしてやるよ。あなたを息子さんに会わせてやるし、ここから脱出させてやる」
「……本当?」
「勿論。俺はエクソダスの請負人だぜ。依頼されたエクソダスは絶対に成功させてやる。……俺の名に懸けてな」
そして、硝子が割れた窓や砕けて外が見える壁の穴からは、発砲や爆発のような音が時々聞こえてくる。
――そんな状況の中、未だにホテルの一室に残っていたみさえは、思わず不安な声を出した。
「ね、ねぇ? そろそろヤバくない? このホテル、絶対にもうじき潰れると思うんだけど……」
「――心配かい? ……ま、気持ちは物凄く分かるがな」
みさえの言葉に、ゲインが天井を見上げながら答える。
「だが、外にもキャスカみたいな問答無用な連中がいるからな。丸腰で出るわけにはいかないだろ――っと!」
ゲインは気合とともに、やや大きめの瓦礫を横に転がし、その下から何かを取り出した。
その何かとは、世に散弾銃の名を轟かせる事となった銃、ウィンチェスターM1897であり――
「ショットガンか……。俺の主義に反するが見たところ、使用する上での支障はなさそうだな。……よし」
「あんた、銃なんて使えるの?」
「人並みにはな。エクソダスをする上じゃ必要不可欠だしよ」
彼が本来得意とするのは狙撃であったが、銃全般の扱いにも慣れていた。――勿論、人並み以上に。
よって、このように銃を手に入れることは、ゲインにとっても幸運であった。
「なら、ゲインが持っていたほうがいいと思うけど…………あ、銃って言えば……!」
そう言うと、みさえはつい先程自らの手で掘り出した自分のデイパックから、ずしりと重みのある箱を二つゲインに渡した。
「これは……予備弾薬か?」
「そうだと思う。私、そういうのに全然詳しくないし、持ってても意味ないからあんたに先に渡しておくわ」
「心遣い、感謝の極み。……しかし、ご婦人に何かを貰ってそのままでは男として名が廃ります。ここは礼として――――」
そう恭しく言うと、ゲインはみさえの手のひらを取り――
「え、え? えぇえええ!?」
口づけをした。
「今はこれが俺の出来る精一杯。……ですが、ここからエクソダスした暁には是非、一緒にお食事でもいかがですか?」
「な、何言ってるのよ!! わ、私はもう結婚してるのよ!? それに子供だって…………」
夫と子供――それを聞いて、ゲインは名簿に載っていたみさえ以外にもいた野原姓の二人の参加者を思い出す。
そして、そのうち片方は既に放送で名前を呼ばれていたことも。
「……失礼ですが、最初の放送で名前を呼ばれた野原ひろしという人物は……」
「ひろしは私の主人よ。……あの人はもうここにはいない。だけど、しんのすけは……あの子はまだここにいるわ」
そう言いながらみさえは、先程までの焦りの表情から一転、顔を暗くする。
それを見て、ゲインはようやく自分の言動が軽率であったことに気付く。
「……そんな事にも気付かないで軽率なこと言っちまって悪かった」
「いいわよ、別に。……あの人だって、私にこんなところで落ち込んでいる暇があるなら、早くしんのすけを守ってやれって言いそうだし。
それに、私が忘れない限り、あの人は私の中で生き続けるんだと思う」
……強いご婦人だ。
ゲインは正直にそう思った。
最愛の人を亡くしてもなお、その悲しみを越えて今までこうやって生きているのだから、目の前にいる女性はきっと強いはずだ。
そして、そんな女性にゲインがしてやれることは唯一つ。
「……大丈夫さ。俺がなんとかしてやるよ。あなたを息子さんに会わせてやるし、ここから脱出させてやる」
「……本当?」
「勿論。俺はエクソダスの請負人だぜ。依頼されたエクソダスは絶対に成功させてやる。……俺の名に懸けてな」
「……う~ん、やっぱり壊れてるわねぇ」
目の前に置かれた筒状の物体――糸なし糸電話を目の前に、みさえは溜息をついた。
思えばホテル上層部が崩壊する直前、彼女はデイパックから糸電話を取り出し、その異変を伝えようとしていたのだが、それが間に合わずに崩落に巻き込まれてしまった。
そして、その結果手から離れた糸なし糸電話はデイパックのそばに放り出され、見事に瓦礫落下の直撃を受けていたのだ。
そのような衝撃があれば、故障してしまうのも無理はないだろう。
「セラスやクーガーと連絡が取れればよかったんだけど…………って、何してんのゲイン?」
糸電話から目を離し、ゲインの方を見ると、彼はなにやらまだ瓦礫を掘り起こしているようだった。
「いや、ちょっと気になるものが見えたんでな」
「気になるもの?」
「あぁ。――っと、これのことさ」
瓦礫を除去して取り出したものをゲインはみさえにみせる。
「――って、それってまさか……」
「あぁ、俺達の首にもつけられてる首輪さ。誰かがきっと遺体から回収したんだろうな」
「回収って……」
「勿論、首を切だ――と、失礼。ご婦人にする話じゃなかったようだ」
そう言って、ゲインは視線を首輪へと戻す。
「経過がどうであれ、こいつを調べれば首輪について何かしら分かるかもしれない。外す方法やもしかしたらエクソダスの手段とかもな」
「そんなことが出来るの?」
「出来るさ。俺一人で無理でも、他にこういう機械に知識がある連中を仲間にしたりすればきっと。
……と、首輪の裏に何か刻んであるぞ? ……“Tsuruya-san”? ツルヤさん…………確かそんな名前が名簿にあったな」
ゲインは思い出す。名簿の最初の方に書かれていたその名前を。
その名前は、既に最初の放送で告げられた名前であり――
「……この首輪は俺が役立ててみせる。だから安らかに眠ってくれ……ツルヤさん」
ゲインはそう言うと首輪を自らが拾ったデイパック――中身は弾薬やらドラムセットやらで役立つものは殆ど無かった――にしまう。
すると、それと同時に天井が今までよりも一層大きな音できしみ、新たに拳大の瓦礫が降り注ぎ始めてきた。
「……もうここでのんびりしてる訳にもいかなさそうだな」
「は、早くここを出ないと……!」
「あぁ、分かってるさ。とっととこんな危険極まりない場所からはエクソダスするとしようか!」
ゲインとみさえは、ここでようやくホテルからの脱出を開始した。
目の前に置かれた筒状の物体――糸なし糸電話を目の前に、みさえは溜息をついた。
思えばホテル上層部が崩壊する直前、彼女はデイパックから糸電話を取り出し、その異変を伝えようとしていたのだが、それが間に合わずに崩落に巻き込まれてしまった。
そして、その結果手から離れた糸なし糸電話はデイパックのそばに放り出され、見事に瓦礫落下の直撃を受けていたのだ。
そのような衝撃があれば、故障してしまうのも無理はないだろう。
「セラスやクーガーと連絡が取れればよかったんだけど…………って、何してんのゲイン?」
糸電話から目を離し、ゲインの方を見ると、彼はなにやらまだ瓦礫を掘り起こしているようだった。
「いや、ちょっと気になるものが見えたんでな」
「気になるもの?」
「あぁ。――っと、これのことさ」
瓦礫を除去して取り出したものをゲインはみさえにみせる。
「――って、それってまさか……」
「あぁ、俺達の首にもつけられてる首輪さ。誰かがきっと遺体から回収したんだろうな」
「回収って……」
「勿論、首を切だ――と、失礼。ご婦人にする話じゃなかったようだ」
そう言って、ゲインは視線を首輪へと戻す。
「経過がどうであれ、こいつを調べれば首輪について何かしら分かるかもしれない。外す方法やもしかしたらエクソダスの手段とかもな」
「そんなことが出来るの?」
「出来るさ。俺一人で無理でも、他にこういう機械に知識がある連中を仲間にしたりすればきっと。
……と、首輪の裏に何か刻んであるぞ? ……“Tsuruya-san”? ツルヤさん…………確かそんな名前が名簿にあったな」
ゲインは思い出す。名簿の最初の方に書かれていたその名前を。
その名前は、既に最初の放送で告げられた名前であり――
「……この首輪は俺が役立ててみせる。だから安らかに眠ってくれ……ツルヤさん」
ゲインはそう言うと首輪を自らが拾ったデイパック――中身は弾薬やらドラムセットやらで役立つものは殆ど無かった――にしまう。
すると、それと同時に天井が今までよりも一層大きな音できしみ、新たに拳大の瓦礫が降り注ぎ始めてきた。
「……もうここでのんびりしてる訳にもいかなさそうだな」
「は、早くここを出ないと……!」
「あぁ、分かってるさ。とっととこんな危険極まりない場所からはエクソダスするとしようか!」
ゲインとみさえは、ここでようやくホテルからの脱出を開始した。
ホテルの廊下は部屋同様に瓦礫が大量に落下していたが、それでも幸いにして道が塞がれるという事態は免れていた。
「……ほら、手を伸ばして。足の方は大丈夫か?」
「え、えぇ、何とか。……あなたこそ、傷は大丈夫なの?」
「何、これくらいキアイで何とかなるさ。ヤーパンの人間ってのはキアイで何でも出来るっていう話だ」
ついさっきまで昏睡状態にあった男のいう事とはとても思えないが、今のみさえにはその言葉がとてもたくましく聞こえた。
「……そういえば、ガッツや翠星石ちゃんはどうしたのかしら」
「それは、さっき言ってた俺が寝てる間に集まってきたっていう仲間のことか?」
「う、うん。ガッツは一応仲間だったわ。……でも、翠星石ちゃんは……」
翠星石はあからさまに自分達に敵意を向けていた。
ただし、敵を見つけたら即戦闘というキャスカと違い、何か情報を聞きたがっていたようだが。
それにその拙い会話の節々からは、彼女が元々人を殺すような性格ではないことが感じられた。
恐らくは、このバトルロワイアルという狂気の沙汰の中で歯車が狂ってしまった結果、あのような暴挙に出てしまったのだろう。
ならば、彼女は完全に敵というではない。きっとちゃんと話せば分かってくれる――――みさえはそんな事を考えていた。
「…………どうした? 急に黙ったりして翠星石ってのがどうかしたのかい?」
「え? い、いえ、なんでもないわ!」
「そうか? ならいいけどよ。…………と、ようやく階段発見か」
ガッツや翠星石を見つけることなく、ゲインとみさえは階段を見つけてしまった。
――1階、このホテルからの脱出口となる玄関のあるそのフロアへと繋がる階段を。
みさえは、思わず後ろを振り返る。
だが、そこには二人の姿は無く……。
(ガッツ……翠星石ちゃん……もう脱出してるのよね……?)
彼女はそう願うと、もたつく足をなんとか動かし、階段を下りていった。
階段を見つければ、後はただひたすら1階へ向かって降りていくだけ。
そうすれば、晴れてこの崩壊寸前のホテルからの脱出も叶う――――そう思っていたのだが…………。
「……遅かったか」
「な、何なのよ、これは……」
階段のあるフロアから玄関に接した1階の中央ロビーへと出ようとした二人の前に立ちはだかったのは瓦礫の山。
崩落の影響で積もり積もった瓦礫が完全に階段とロビーを遮断していたのだ。
「……どどどどどうするのよ! こ、このままじゃ私達脱出できないわよ!?」
「ひとまず落ち着け。脱出の手立てはまだ断たれたわけじゃない」
「で、でも、玄関への道がっ!!」
みさえが慌てたように声を出すが、ゲインはそんな彼女の眼前に手のひらを出し制止する。
「いいか? ここはホテルだ。しかもかなり規模がデカい。……ってことは入口は一つだけじゃないはずだ。
従業員用の出入り口、資材の搬入口、それに非常口……出入り口はまだあるさ」
「そ、それじゃ、出られるのね!?」
ゲインはそんなみさえの問いに力強く頷く。
「……ほら、手を伸ばして。足の方は大丈夫か?」
「え、えぇ、何とか。……あなたこそ、傷は大丈夫なの?」
「何、これくらいキアイで何とかなるさ。ヤーパンの人間ってのはキアイで何でも出来るっていう話だ」
ついさっきまで昏睡状態にあった男のいう事とはとても思えないが、今のみさえにはその言葉がとてもたくましく聞こえた。
「……そういえば、ガッツや翠星石ちゃんはどうしたのかしら」
「それは、さっき言ってた俺が寝てる間に集まってきたっていう仲間のことか?」
「う、うん。ガッツは一応仲間だったわ。……でも、翠星石ちゃんは……」
翠星石はあからさまに自分達に敵意を向けていた。
ただし、敵を見つけたら即戦闘というキャスカと違い、何か情報を聞きたがっていたようだが。
それにその拙い会話の節々からは、彼女が元々人を殺すような性格ではないことが感じられた。
恐らくは、このバトルロワイアルという狂気の沙汰の中で歯車が狂ってしまった結果、あのような暴挙に出てしまったのだろう。
ならば、彼女は完全に敵というではない。きっとちゃんと話せば分かってくれる――――みさえはそんな事を考えていた。
「…………どうした? 急に黙ったりして翠星石ってのがどうかしたのかい?」
「え? い、いえ、なんでもないわ!」
「そうか? ならいいけどよ。…………と、ようやく階段発見か」
ガッツや翠星石を見つけることなく、ゲインとみさえは階段を見つけてしまった。
――1階、このホテルからの脱出口となる玄関のあるそのフロアへと繋がる階段を。
みさえは、思わず後ろを振り返る。
だが、そこには二人の姿は無く……。
(ガッツ……翠星石ちゃん……もう脱出してるのよね……?)
彼女はそう願うと、もたつく足をなんとか動かし、階段を下りていった。
階段を見つければ、後はただひたすら1階へ向かって降りていくだけ。
そうすれば、晴れてこの崩壊寸前のホテルからの脱出も叶う――――そう思っていたのだが…………。
「……遅かったか」
「な、何なのよ、これは……」
階段のあるフロアから玄関に接した1階の中央ロビーへと出ようとした二人の前に立ちはだかったのは瓦礫の山。
崩落の影響で積もり積もった瓦礫が完全に階段とロビーを遮断していたのだ。
「……どどどどどうするのよ! こ、このままじゃ私達脱出できないわよ!?」
「ひとまず落ち着け。脱出の手立てはまだ断たれたわけじゃない」
「で、でも、玄関への道がっ!!」
みさえが慌てたように声を出すが、ゲインはそんな彼女の眼前に手のひらを出し制止する。
「いいか? ここはホテルだ。しかもかなり規模がデカい。……ってことは入口は一つだけじゃないはずだ。
従業員用の出入り口、資材の搬入口、それに非常口……出入り口はまだあるさ」
「そ、それじゃ、出られるのね!?」
ゲインはそんなみさえの問いに力強く頷く。
◆
「――あったぞ!」
ゲインの読み通り、玄関から間逆の方向に移動してゆくと、そこには緑の非常灯がぼんやり灯る非常口があった。
二人はその非常灯を唯一の道しるべとして、ひたすら走る。
もはや、腹部の傷も脚部の打撲も関係ない。
彼らはひたすらこの崩れゆく楼閣から脱出する為に走る。
「……ちょ、そろそろヤバいわよ!?」
「大丈夫だ! 後もう少し!!」
二人が走る後を追うように瓦礫は数を増やし大量に降り注いでいた。
コンクリートと鉄骨があげる悲鳴に近い轟音も本格的に大きくなってきた。
ゲインの読み通り、玄関から間逆の方向に移動してゆくと、そこには緑の非常灯がぼんやり灯る非常口があった。
二人はその非常灯を唯一の道しるべとして、ひたすら走る。
もはや、腹部の傷も脚部の打撲も関係ない。
彼らはひたすらこの崩れゆく楼閣から脱出する為に走る。
「……ちょ、そろそろヤバいわよ!?」
「大丈夫だ! 後もう少し!!」
二人が走る後を追うように瓦礫は数を増やし大量に降り注いでいた。
コンクリートと鉄骨があげる悲鳴に近い轟音も本格的に大きくなってきた。
――――終末の刻はもう間近だ。
そして、そんな危機的状況の中、何とか二人は非常ドアにたどり着く。
「は、早く! 早く開けて!!」
「待ってろ……………………よし、開いた!!」
鉄製の扉は僅かに歪んで開きにくくなっていたものの、幸いにも開くことが出来た。
二人は開いた出口から外へと飛び出す。
「な、何とか無事に出られたわね」
「いや、安心するのはまだ早い……」
「――え?」
そこから先は、ゲインの口から聞かなくても分かった。
背後で一際大きな轟音が鳴り響いたので、振り返ってみると自分が今まさに脱出したばかりのホテルが完全に崩壊しだしていたのだ。
高層建築だったそれは、上から順に瓦礫の山になりながら下へと急降下し、その瓦礫の一部を周囲にも撒き散らし始めている。
「――このままだと巻き込まれる。走るぞ!」
ゲインはみさえの腕を掴むと、その場から一目散に走り出す。
「ちょ、ちょっと! 何で出られたのにまたピンチなのよぉ~!」
「俺に言うな! 今はとにかくホテルから出来るだけ離れ――――!!」
その時、ゲインは気付いた。
自分達の頭上を覆う巨大な影の存在を。
見上げればそこには自分達目掛けて降ってくる無数のコンクリートやら鉄骨やらの瓦礫群があった。
「畜生! 何で今日はこんなにツイてないんだよ、俺はぁ!!」
みさえの腕を引っ張り、力の限り走るゲイン。
だが、落下速度から考えるに、このままでは瓦礫を回避する前に下敷きになってしまう。
(せめてこのご婦人だけでも……!!)
ゲインは、どうにかしてみさえを助ける方法を考え出そうとする。
だが、非情にも瓦礫は彼らのすぐ頭上にまで近づきつつあり………
「は、早く! 早く開けて!!」
「待ってろ……………………よし、開いた!!」
鉄製の扉は僅かに歪んで開きにくくなっていたものの、幸いにも開くことが出来た。
二人は開いた出口から外へと飛び出す。
「な、何とか無事に出られたわね」
「いや、安心するのはまだ早い……」
「――え?」
そこから先は、ゲインの口から聞かなくても分かった。
背後で一際大きな轟音が鳴り響いたので、振り返ってみると自分が今まさに脱出したばかりのホテルが完全に崩壊しだしていたのだ。
高層建築だったそれは、上から順に瓦礫の山になりながら下へと急降下し、その瓦礫の一部を周囲にも撒き散らし始めている。
「――このままだと巻き込まれる。走るぞ!」
ゲインはみさえの腕を掴むと、その場から一目散に走り出す。
「ちょ、ちょっと! 何で出られたのにまたピンチなのよぉ~!」
「俺に言うな! 今はとにかくホテルから出来るだけ離れ――――!!」
その時、ゲインは気付いた。
自分達の頭上を覆う巨大な影の存在を。
見上げればそこには自分達目掛けて降ってくる無数のコンクリートやら鉄骨やらの瓦礫群があった。
「畜生! 何で今日はこんなにツイてないんだよ、俺はぁ!!」
みさえの腕を引っ張り、力の限り走るゲイン。
だが、落下速度から考えるに、このままでは瓦礫を回避する前に下敷きになってしまう。
(せめてこのご婦人だけでも……!!)
ゲインは、どうにかしてみさえを助ける方法を考え出そうとする。
だが、非情にも瓦礫は彼らのすぐ頭上にまで近づきつつあり………
そして――――――――
◆
「く、うぅ…………」
地面にうつ伏せになっていたゲインは、不意に目を覚ました。
「……ん? 生きてるのか?」
ということは、あの瓦礫の落下から逃れることが出来たのだろうか。
ゲインはその真偽を確かめるべく、まずは立ち上がる。
すると、彼の背面に散乱していた無数の石ころ大の瓦礫の欠片が、ぱらぱらと地面に落ちた。
「夢……じゃないよな?」
頬をつねる。
……痛かった。
「――ということは、やっぱりあの瓦礫からは何とか逃げられたってことか」
回避は絶望的と思っていたが、土壇場で何とかなったらしい。
彼はここぞとばかりに悪運を発動させる自分に呆れるが、それと同時に大切なことを思い出した。
……そう、みさえの事である。
彼はみさえと共にホテルから脱出、あの瓦礫から逃れようと走っていたはずだった。
ならば、彼女もこの近くにいるはず。
そう考え、彼は周囲を見渡す。
……すると、彼女はすぐに見つかった。
地面にうつ伏せになっていたゲインは、不意に目を覚ました。
「……ん? 生きてるのか?」
ということは、あの瓦礫の落下から逃れることが出来たのだろうか。
ゲインはその真偽を確かめるべく、まずは立ち上がる。
すると、彼の背面に散乱していた無数の石ころ大の瓦礫の欠片が、ぱらぱらと地面に落ちた。
「夢……じゃないよな?」
頬をつねる。
……痛かった。
「――ということは、やっぱりあの瓦礫からは何とか逃げられたってことか」
回避は絶望的と思っていたが、土壇場で何とかなったらしい。
彼はここぞとばかりに悪運を発動させる自分に呆れるが、それと同時に大切なことを思い出した。
……そう、みさえの事である。
彼はみさえと共にホテルから脱出、あの瓦礫から逃れようと走っていたはずだった。
ならば、彼女もこの近くにいるはず。
そう考え、彼は周囲を見渡す。
……すると、彼女はすぐに見つかった。
――――彼の背後にあった瓦礫の山に胸の辺りまで埋もれた状態で。
「――!!! お、おい! 大丈夫か!? おい!?」
ゲインはみさえに近づくと、肩を揺する。
すると彼女は苦しそうな声を出しながらも、返事を返した。
「…………あ、ゲイン。……無事だったのね?」
「あぁ、俺は無事だ。……お前は大丈夫か? 出られそうか?」
「……無理そうね。だって、こんなに一杯の瓦礫が上に乗っかって……るんだよ? …………私やあなたの力じゃとても……」
よく見れば、瓦礫に押しつぶされた彼女の体からは大量の血液が流出していた。
……だが、それでも彼女はゲインの顔を見て微笑んだ。
「でも良かった。……あなたが無事で。…………体張った甲斐があるってものね」
「体を張った? ――――まさか、あんた……!!」
ゲインはみさえに近づくと、肩を揺する。
すると彼女は苦しそうな声を出しながらも、返事を返した。
「…………あ、ゲイン。……無事だったのね?」
「あぁ、俺は無事だ。……お前は大丈夫か? 出られそうか?」
「……無理そうね。だって、こんなに一杯の瓦礫が上に乗っかって……るんだよ? …………私やあなたの力じゃとても……」
よく見れば、瓦礫に押しつぶされた彼女の体からは大量の血液が流出していた。
……だが、それでも彼女はゲインの顔を見て微笑んだ。
「でも良かった。……あなたが無事で。…………体張った甲斐があるってものね」
「体を張った? ――――まさか、あんた……!!」
――そのまさかであった。
みさえは瓦礫が二人に直撃する直前、腕を掴むゲインの手を無理矢理剥がし、彼の体を目一杯突き飛ばして瓦礫の雨から逃がしていたのだ。
ゲインは覚えていないようだったが。
みさえは瓦礫が二人に直撃する直前、腕を掴むゲインの手を無理矢理剥がし、彼の体を目一杯突き飛ばして瓦礫の雨から逃がしていたのだ。
ゲインは覚えていないようだったが。
「……何故そのようなことを……?」
「あなたなら……こんなふざけた世界から脱出する方法を見つけてくれそうだったし…………それに、安心してしんのすけを任せられそうだったしね…………」
「あんたが死んで息子さんが悲しむとは思わなかったのか!?」
「そうね…………私母親失格かもね…………。でも…………あそこで共倒れするくらいだったら…………あなたに賭けた方が何倍もマシだと思ったから……。
あなたが…………しんのすけを……うぅん、ここにいる皆をこの殺し合いから解放してくれる事に賭ける方が、ね」
この女性は、自分の命よりも、我が子を生還させる可能性に賭けたというのか。
ゲインはそんな目の前の専業主婦にあきれ返ってしまう。
「……ご婦人にこんな事を言うのはどうかと思いますが…………あなたはとんだ大馬鹿者だ」
「そりゃ、短大卒だも……の……」
「そうじゃない。……自分の命よりも、こんな話をして間もない男の今後を取ったってことが馬鹿だって言ってるんだ」
「確かに……馬鹿……かもね。……でも…………」
みさえは弱弱しく腕を持ち上げると、ゲインの手の甲に手をのせる。
「……でも、あなたはそれをやってくれるんでしょう? 依頼された仕事は――」
「――何としてもやり遂げる。……それが請負人って奴だからな。オーブネに乗ったつもりで任せてくれ」
「そう。それを……聞い……て安心した……わ」
手の甲に乗せた手をゲインが握ってやると、みさえは穏やかな笑みを浮かべた。
「…………それじゃ、依頼の件は頼んだわよ。……それと…………しんのすけ……を……よろし……く…………」
そこまで言ったところで、みさえの手から力が抜け、目は閉じられた。
「あなたなら……こんなふざけた世界から脱出する方法を見つけてくれそうだったし…………それに、安心してしんのすけを任せられそうだったしね…………」
「あんたが死んで息子さんが悲しむとは思わなかったのか!?」
「そうね…………私母親失格かもね…………。でも…………あそこで共倒れするくらいだったら…………あなたに賭けた方が何倍もマシだと思ったから……。
あなたが…………しんのすけを……うぅん、ここにいる皆をこの殺し合いから解放してくれる事に賭ける方が、ね」
この女性は、自分の命よりも、我が子を生還させる可能性に賭けたというのか。
ゲインはそんな目の前の専業主婦にあきれ返ってしまう。
「……ご婦人にこんな事を言うのはどうかと思いますが…………あなたはとんだ大馬鹿者だ」
「そりゃ、短大卒だも……の……」
「そうじゃない。……自分の命よりも、こんな話をして間もない男の今後を取ったってことが馬鹿だって言ってるんだ」
「確かに……馬鹿……かもね。……でも…………」
みさえは弱弱しく腕を持ち上げると、ゲインの手の甲に手をのせる。
「……でも、あなたはそれをやってくれるんでしょう? 依頼された仕事は――」
「――何としてもやり遂げる。……それが請負人って奴だからな。オーブネに乗ったつもりで任せてくれ」
「そう。それを……聞い……て安心した……わ」
手の甲に乗せた手をゲインが握ってやると、みさえは穏やかな笑みを浮かべた。
「…………それじゃ、依頼の件は頼んだわよ。……それと…………しんのすけ……を……よろし……く…………」
そこまで言ったところで、みさえの手から力が抜け、目は閉じられた。
◆
あなた……これでよかったのよね?
もしかしたらお馬鹿な女だと思うかもしれないけど、私は後悔してないわ。
もしかしたらお馬鹿な女だと思うかもしれないけど、私は後悔してないわ。
……そりゃ、死ぬのは怖いし、自分の命は大事よ。
だけどね、お腹を痛めてしんのすけを産んだあの日から、私は子供の命もそれと同じくらい……うぅん、それ以上に大事に思えるようになったの。
しんのすけやひまわりの為なら、自分で出来ることは何でもしてあげたいと思えるようになったの。
だから、私はあの人……ゲインさんに賭けることにした。
あの人の目を見ていると、きっと脱出を成し遂げてくれる――そう思ったから。
子供の未来を守るのは私達両親の役目なのよね。
未来を守るためなら…………未来……………………未来かぁ……。
しんのすけやひまわりの為なら、自分で出来ることは何でもしてあげたいと思えるようになったの。
だから、私はあの人……ゲインさんに賭けることにした。
あの人の目を見ていると、きっと脱出を成し遂げてくれる――そう思ったから。
子供の未来を守るのは私達両親の役目なのよね。
未来を守るためなら…………未来……………………未来かぁ……。
私も見たかったな、二人が学校に通うようになる姿を。
しんのすけの奥さんになる人やひまわりの旦那さんになる人の顔を。
二人の孫の顔を。
あなたもそう思うでしょ?
しんのすけの奥さんになる人やひまわりの旦那さんになる人の顔を。
二人の孫の顔を。
あなたもそう思うでしょ?
……本当になんでこんな事になっちゃったんだろうね。
こんなことが無ければ、今日も平凡でひっちゃかめっちゃかだけど楽しい一日になるはずだったのに。
きっと、あそこに集められた人達の大半はそんな感じよ。
沙都子ちゃんやなのはちゃん、それに翠星石ちゃんもきっと……。
…………それなのに、どうしてあのギガゾンビっていう変態仮面は私達を…………。
許せない……絶対に許せないわ。
こんなことが無ければ、今日も平凡でひっちゃかめっちゃかだけど楽しい一日になるはずだったのに。
きっと、あそこに集められた人達の大半はそんな感じよ。
沙都子ちゃんやなのはちゃん、それに翠星石ちゃんもきっと……。
…………それなのに、どうしてあのギガゾンビっていう変態仮面は私達を…………。
許せない……絶対に許せないわ。
だからお願いゲイン、あいつを倒して、皆を元の世界に戻してあげて。
それが、私の最期の頼み……。
それが、私の最期の頼み……。
そして、あなた。
私達は不甲斐なかったかもしれないけど、しんのすけとひまわりの親として胸を張っていいと思う。
そして、あなたの妻でいられたことを本当に幸せに思ってる。
私達は不甲斐なかったかもしれないけど、しんのすけとひまわりの親として胸を張っていいと思う。
そして、あなたの妻でいられたことを本当に幸せに思ってる。
最後にしんのすけ。
ママは、もういなくなっちゃうけど、決して悲しみに溺れないで。
……私もパパも、あなたの心の中で生き続けていくから。
だから……いつもみたいにお馬鹿なくらい元気でいて。
これは、ママとのお約束条項に追加よ。
ママは、もういなくなっちゃうけど、決して悲しみに溺れないで。
……私もパパも、あなたの心の中で生き続けていくから。
だから……いつもみたいにお馬鹿なくらい元気でいて。
これは、ママとのお約束条項に追加よ。
…………それじゃあね、しんのすけ。
さよなら……じゃないわね。私はパパと一緒にあなたをずっと見守ってあげるんだから。
だけど、しんのすけがいる場所とは違う場所に行っちゃうことは事実なのよね。
だから、こう挨拶するのがいいのかな?
さよなら……じゃないわね。私はパパと一緒にあなたをずっと見守ってあげるんだから。
だけど、しんのすけがいる場所とは違う場所に行っちゃうことは事実なのよね。
だから、こう挨拶するのがいいのかな?
――行ってきます。
◆
「こんな形でしか弔えなくて、すまないな……」
息を引き取ったみさえの体をホテルから持ち出していたバスタオルで覆うと、俺は一礼した。
みさえの顔は、既に死んでいるとは思えないくらい穏やかだった。
そう、それはまるで安心しきっているような顔。
「……後は俺に任せる……か」
みさえは最期のその時まで、息子の事とエクソダスの事を気にかけていた。
そして、俺が彼女の頼みを引き受けたことを確認すると、静かに眠ったのだ。
……つまり、俺は遺言を託されたわけだ。
息子の無事とエクソダスの成功を願う遺言を。
……彼女が命と引き換えにしてまで俺に託したその願い。
請負人として、俺が引き受けない理由があるだろうか。
――答えは否だ。
「……ならばやってやりますか!」
俺は自らの掌で両頬をぴしゃりと叩くと、再度みさえに一礼をしてその場を立ち去った。
全てはここからのエクソダスの為に。――みさえの死を無駄にしない為に。
息を引き取ったみさえの体をホテルから持ち出していたバスタオルで覆うと、俺は一礼した。
みさえの顔は、既に死んでいるとは思えないくらい穏やかだった。
そう、それはまるで安心しきっているような顔。
「……後は俺に任せる……か」
みさえは最期のその時まで、息子の事とエクソダスの事を気にかけていた。
そして、俺が彼女の頼みを引き受けたことを確認すると、静かに眠ったのだ。
……つまり、俺は遺言を託されたわけだ。
息子の無事とエクソダスの成功を願う遺言を。
……彼女が命と引き換えにしてまで俺に託したその願い。
請負人として、俺が引き受けない理由があるだろうか。
――答えは否だ。
「……ならばやってやりますか!」
俺は自らの掌で両頬をぴしゃりと叩くと、再度みさえに一礼をしてその場を立ち去った。
全てはここからのエクソダスの為に。――みさえの死を無駄にしない為に。
……そしてこの時、俺はここからのエクソダスと同時にもう一つの目標を定めていた。
それは――――
それは――――
「ギガゾンビ…………俺達をこんな目に遭わせたその罪は重いぜ。『黒いサザンクロス』の異名の理由……いずれ教えてやる」
【D-5・ホテル裏口周辺 1日目・夜中】
【ゲイン・ビジョウ@OVERMANキングゲイナー】
[状態]:疲労大、全身各所に軽傷(擦り傷・打撲)、腹部に重度の損傷(外傷は塞がった)、ギガゾンビへの怒り
[装備]:ウィンチェスターM1897(残弾数3/5)、悟史のバット@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式×6、首輪
9mmパラベラム弾(40発)、ワルサーP38の弾(24発)、銃火器の予備弾セット(各40発ずつ)、ウィンチェスターM1897の予備弾(30発)
極細の鋼線@HELLSING、医療キット(×1)、病院の食材、マッチ一箱、ロウソク2本
ドラムセット(SONOR S-4522S TLA、クラッシュシンバル一つを解体)、クラッシュシンバルスタンドを解体したもの
[思考・状況]
基本:ここからのエクソダス(脱出)
1:信頼できる仲間を捜す。
2:しんのすけを見つけ出し、保護する。
3:ゲイナーとの合流。
4:首輪を調べる。
5:ギガゾンビを倒す。
[備考]:第三放送を聞き逃しました。
【ゲイン・ビジョウ@OVERMANキングゲイナー】
[状態]:疲労大、全身各所に軽傷(擦り傷・打撲)、腹部に重度の損傷(外傷は塞がった)、ギガゾンビへの怒り
[装備]:ウィンチェスターM1897(残弾数3/5)、悟史のバット@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式×6、首輪
9mmパラベラム弾(40発)、ワルサーP38の弾(24発)、銃火器の予備弾セット(各40発ずつ)、ウィンチェスターM1897の予備弾(30発)
極細の鋼線@HELLSING、医療キット(×1)、病院の食材、マッチ一箱、ロウソク2本
ドラムセット(SONOR S-4522S TLA、クラッシュシンバル一つを解体)、クラッシュシンバルスタンドを解体したもの
[思考・状況]
基本:ここからのエクソダス(脱出)
1:信頼できる仲間を捜す。
2:しんのすけを見つけ出し、保護する。
3:ゲイナーとの合流。
4:首輪を調べる。
5:ギガゾンビを倒す。
[備考]:第三放送を聞き逃しました。
【野原みさえ@クレヨンしんちゃん 死亡】
[残り34人]
[残り34人]
[作中備考]
ホテルが完全に倒壊、以下のものが瓦礫に埋もれました。
~ゲインのデイパック(※1)、バトーのデイパック(※2)、パチンコ、パチンコの弾用の小石数個、トンカチ、支給品一式、空のデイパック
スペツナズナイフ×1、銃火器の予備弾セット(各120発ずつ)、糸なし糸電話(使用不可)@ドラえもん、FNブローニングM1910(弾:2/6+1)@ルパン三世
翠星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
※1:ゲインのデイパック:
【支給品一式×2、工具箱 (糸ノコ、スパナ、ドライバーなど)】
※2:バトーのデイパック:
【支給品一式(食糧ゼロ)、チョコビ13箱@クレヨンしんちゃん、煙草一箱(毒)、 爆弾材料各種(洗剤等?詳細不明)、電池各種
下着(男性用女性用とも2セット)他衣類、茶葉とコーヒー豆各種(全て紙袋に入れている、茶葉を一袋消費)】
ホテルが完全に倒壊、以下のものが瓦礫に埋もれました。
~ゲインのデイパック(※1)、バトーのデイパック(※2)、パチンコ、パチンコの弾用の小石数個、トンカチ、支給品一式、空のデイパック
スペツナズナイフ×1、銃火器の予備弾セット(各120発ずつ)、糸なし糸電話(使用不可)@ドラえもん、FNブローニングM1910(弾:2/6+1)@ルパン三世
翠星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
※1:ゲインのデイパック:
【支給品一式×2、工具箱 (糸ノコ、スパナ、ドライバーなど)】
※2:バトーのデイパック:
【支給品一式(食糧ゼロ)、チョコビ13箱@クレヨンしんちゃん、煙草一箱(毒)、 爆弾材料各種(洗剤等?詳細不明)、電池各種
下着(男性用女性用とも2セット)他衣類、茶葉とコーヒー豆各種(全て紙袋に入れている、茶葉を一袋消費)】
ホテル周辺にも瓦礫が散乱し、その瓦礫の一つにみさえの遺体とみさえのデイパック(※3)が埋もれました。
※3:みさえのデイパックの中身
【石ころ帽子@ドラえもん、スモールライト@ドラえもん(電池切れ) 】
※3:みさえのデイパックの中身
【石ころ帽子@ドラえもん、スモールライト@ドラえもん(電池切れ) 】
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