ただそれだけのために

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*ただそれだけのために ◆/O9sjV9JyQ 「011110101010111100001010101101101110101011001010100111」 「解析関係は良好。クレーンチップスを二つにわけて握りこむことさえできれば、我々の行動は例えバックアップにもとるとしても保障はされている」 「010011010101001010111010100111101010101011010101010101010」 「成功の確率はトンボが南極の輪を潜るよりは多い。だが今の段階ではあくまでジギタリスの魚にしかならない。より確実な 「なあお前ら、そろそろ俺を会話に入れてくれないか?」 たまりかねて俺は口を開く。 現在の状況を説明する前に、まずは俺自身の話をしておこう。 俺の名前はアブストラクトファクトリ。何の仕事をしているのかといえば、「特に決まってない」。 俺はあくまで、俺のことを必要としている人の所に行って必要とされてることをするだけだ。 そんな俺が次に呼び出されたのは、あろうことか「殺し合い」の場だった。 おそらくここには俺のような存在だけでなく、人間だって沢山連れてこられているだろう。 だとしたら、殺し合いに加担するなんて選択はありえない。 俺の役目は、俺の能力を使って人を幸せにすることだ。もちろん時にはクラッキングだとかウィルスのばらまきとか、あるいは戦争のためとか、悪事に使われてしまうこともある。 それでも俺はあくまでも人を幸せにしたい。せめて俺が関わった人たちにだけは、ずっと笑顔でいてほしい。 だから俺はこの殺し合いをぶっ潰すことに決めた。 俺の能力があればこの殺し合いを企画した連中のシステムを破壊することもできるだろうが、向こうもそれくらいは念頭に置いているはず。 さすがに一人では無理だ。 そこで俺は、協力してくれそうな人を探しがてら、保護するべき人を探すことにしたのだが…… 「00010101110110101100101010101011110111000010101」 「貴女の話には順係数が多すぎる。私が話そう」 最初に出会ったのが、くそでかいお下げ姿の女の子と、眼鏡をかけた割かし知的そうな男だった。 目を惹く奇異な姿のコンビだったが、危険人物には見えなかったし、実際接触してみたら悪い人間では無いと感じた。 ただし、それ以前の問題があった。 俺には二人の会話がまったく理解できないのだ。 くそでかいお下げの女のほうは0と1しか喋らないし、眼鏡の男のほうは言っていることの意味がまったくわからない。 「すまない。我々の情報の伝達には齟齬が生じる可能性がある。おそらく私の持っている全ての概念を君は理解できない」 「だろうと思ってたよ。お前らはいったい何者だ? ロボットか? 宇宙人か?」 「私はただの人間。しかし出生以来コンピューターゲーム、いわゆるゲームにばかり時間を割いていた結果、他の人間とは違う概念形態を得るに至った。 こっちの彼女はロボット、あるいはそれに限りなく近い存在。彼女の存在を言語で表すのは難しい。 あえて表すとしたら、3+6i」 この時点で頭が痛くなってきた。もうこいつらと関わるのはやめて他の味方を探したほうがいいかもしれない。 だが、ひとつだけ、俺はどうしても彼らに聞いておかないといけないことがあった。 「お前らは、この殺し合いに乗る気なのか?」 そうたずねると、男は決然とした表情で言った。 「その選択を選ぶのは、倫理的にも論理的にも最善ではない。より最善な方法が考えられる以上、我々は最後までそれに固執する」 「010011111010101101010101011010110111011101010110101010」 「彼女もその選択を支持すると言っている」 どうやら男のほうはそれなりに俺にも理解できる言葉を喋れるようだ。おまけに女の話す言葉を通訳もしてくれる。 それに何より、彼らの考えは間違っていない。少なくとも俺の考える限り、それはまさしく最善の策だった。 「なあ、俺も殺し合いに乗る気はないし、この殺し合いをぶっ壊すつもりでいる。 どうだ、俺を雇ってみないか? 俺ならきっと、お前らにはできないことでもできるし、役に立つと思うが」 しばし男と女は顔を見合わせていた。そして出された結論は 「幸甚」 「110100」 どうやら、オッケーということらしかった。 多少おかしな連中でも、信頼できる奴らなのには間違いない。俺は、そんな人たちのために働きたい」 「よし、そうと決まれば早速動こうぜ!! まず味方は多いほうがいいし、自分を守る力のない弱い人も守らないといけないしな」 「それに反論する理由は無い」 「111010110」 そして最後に、彼らはこう付け加えた。 「まっ、彼女はすでに人を殺してますけどね☆」 「ちょっ……なんで言っ……」 本当にこいつらを信頼して、良かったのだろうか…… 【C-3/一日目・深夜】 【名前】アブストラクトファクトリ@Java言語で学ぶデザインパターン入門@技術書 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品1~3)、   【思考】 1:なんなんだこいつらは……。 2:主催者の打倒に向けて行動する。 【名前】プレイヤーA@13歳のハローワーク 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品1~3)、   【思考】 1:殺し合いを打倒するという選択が有利なのは明らか。 【名前】初音ミク@13歳のハローワーク 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、血のついたバールのようなもの@現実、不明ランダム支給品1~3)、   【思考】 1:0101000111010100101 2:010011110101010110101010101010 3:1001 |04:[[落語家は一人何の夢を見るか?]]|時系列順|06:[[荒城の月]]| |04:[[落語家は一人何の夢を見るか?]]|投下順|06:[[荒城の月]]| |GAME START|アブストラクトファクトリ|[[温泉イズマイン]]| |GAME START|プレイヤーA|[[温泉イズマイン]]| |GAME START|初音ミク|[[温泉イズマイン]]| ----
*ただそれだけのために ◆/O9sjV9JyQ 「011110101010111100001010101101101110101011001010100111」 「解析関係は良好。クレーンチップスを二つにわけて握りこむことさえできれば、我々の行動は例えバックアップにもとるとしても保障はされている」 「010011010101001010111010100111101010101011010101010101010」 「成功の確率はトンボが南極の輪を潜るよりは多い。だが今の段階ではあくまでジギタリスの魚にしかならない。より確実な 「なあお前ら、そろそろ俺を会話に入れてくれないか?」 たまりかねて俺は口を開く。 現在の状況を説明する前に、まずは俺自身の話をしておこう。 俺の名前はアブストラクトファクトリ。何の仕事をしているのかといえば、「特に決まってない」。 俺はあくまで、俺のことを必要としている人の所に行って必要とされてることをするだけだ。 そんな俺が次に呼び出されたのは、あろうことか「殺し合い」の場だった。 おそらくここには俺のような存在だけでなく、人間だって沢山連れてこられているだろう。 だとしたら、殺し合いに加担するなんて選択はありえない。 俺の役目は、俺の能力を使って人を幸せにすることだ。もちろん時にはクラッキングだとかウィルスのばらまきとか、あるいは戦争のためとか、悪事に使われてしまうこともある。 それでも俺はあくまでも人を幸せにしたい。せめて俺が関わった人たちにだけは、ずっと笑顔でいてほしい。 だから俺はこの殺し合いをぶっ潰すことに決めた。 俺の能力があればこの殺し合いを企画した連中のシステムを破壊することもできるだろうが、向こうもそれくらいは念頭に置いているはず。 さすがに一人では無理だ。 そこで俺は、協力してくれそうな人を探しがてら、保護するべき人を探すことにしたのだが…… 「00010101110110101100101010101011110111000010101」 「貴女の話には順係数が多すぎる。私が話そう」 最初に出会ったのが、くそでかいお下げ姿の女の子と、眼鏡をかけた割かし知的そうな男だった。 目を惹く奇異な姿のコンビだったが、危険人物には見えなかったし、実際接触してみたら悪い人間では無いと感じた。 ただし、それ以前の問題があった。 俺には二人の会話がまったく理解できないのだ。 くそでかいお下げの女のほうは0と1しか喋らないし、眼鏡の男のほうは言っていることの意味がまったくわからない。 「すまない。我々の情報の伝達には齟齬が生じる可能性がある。おそらく私の持っている全ての概念を君は理解できない」 「だろうと思ってたよ。お前らはいったい何者だ? ロボットか? 宇宙人か?」 「私はただの人間。しかし出生以来コンピューターゲーム、いわゆるゲームにばかり時間を割いていた結果、他の人間とは違う概念形態を得るに至った。 こっちの彼女はロボット、あるいはそれに限りなく近い存在。彼女の存在を言語で表すのは難しい。 あえて表すとしたら、3+6i」 この時点で頭が痛くなってきた。もうこいつらと関わるのはやめて他の味方を探したほうがいいかもしれない。 だが、ひとつだけ、俺はどうしても彼らに聞いておかないといけないことがあった。 「お前らは、この殺し合いに乗る気なのか?」 そうたずねると、男は決然とした表情で言った。 「その選択を選ぶのは、倫理的にも論理的にも最善ではない。より最善な方法が考えられる以上、我々は最後までそれに固執する」 「010011111010101101010101011010110111011101010110101010」 「彼女もその選択を支持すると言っている」 どうやら男のほうはそれなりに俺にも理解できる言葉を喋れるようだ。おまけに女の話す言葉を通訳もしてくれる。 それに何より、彼らの考えは間違っていない。少なくとも俺の考える限り、それはまさしく最善の策だった。 「なあ、俺も殺し合いに乗る気はないし、この殺し合いをぶっ壊すつもりでいる。 どうだ、俺を雇ってみないか? 俺ならきっと、お前らにはできないことでもできるし、役に立つと思うが」 しばし男と女は顔を見合わせていた。そして出された結論は 「幸甚」 「110100」 どうやら、オッケーということらしかった。 多少おかしな連中でも、信頼できる奴らなのには間違いない。俺は、そんな人たちのために働きたい」 「よし、そうと決まれば早速動こうぜ!! まず味方は多いほうがいいし、自分を守る力のない弱い人も守らないといけないしな」 「それに反論する理由は無い」 「111010110」 そして最後に、彼らはこう付け加えた。 「まっ、彼女はすでに人を殺してますけどね☆」 「ちょっ……なんで言っ……」 本当にこいつらを信頼して、良かったのだろうか…… 【C-3/一日目・深夜】 【名前】アブストラクトファクトリ@Java言語で学ぶデザインパターン入門@技術書 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品1~3)、   【思考】 1:なんなんだこいつらは……。 2:主催者の打倒に向けて行動する。 【名前】プレイヤーA@13歳のハローワーク 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品1~3)、   【思考】 1:殺し合いを打倒するという選択が有利なのは明らか。 【名前】初音ミク@13歳のハローワーク 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、血のついたバールのようなもの@現実、不明ランダム支給品1~3)、   【思考】 1:0101000111010100101 2:010011110101010110101010101010 3:1001 |04:[[落語家は一人何の夢を見るか?]]|時系列順|06:[[荒城の月]]| |04:[[落語家は一人何の夢を見るか?]]|投下順|06:[[荒城の月]]| |GAME START|アブストラクトファクトリ|14:[[温泉イズマイン]]| |GAME START|プレイヤーA|14:[[温泉イズマイン]]| |GAME START|初音ミク|14:[[温泉イズマイン]]| ----

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