警告:ルフィ暴走中

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「ふざけんじゃねえぞ、このヤロォォォォォ!!」 静かな湖畔の森に、妙にいい声の絶叫が響き渡る。 その声の主は、「赤鬼」としか表現のしようのない外見の男。 その名はモモタロス。仮面ライダー電王・野上良太郎に味方するイマジンの一人だ。 「何が殺し合いだ、ばかばかしい! こっちはそんなもんに付き合ってるほど暇じゃねえんだよ!  帰る! 俺は帰るぞ! でも帰り方がわからねえじゃねえか、こんちくしょう!」 苛立ちのままに、ひたすらわめき続けるモモタロス。その行動からは、殺し合いの場に放り込まれた悲壮感やら何やらは全く感じられない。 まあ、だってこいつモモタロスだし。 「とりあえず、荷物でもチェックしておくか? あんまり期待は出来ねえけど、帰るのに使えるもの入ってるかもしれねえし……」 なおも聞く者のいない言葉を漏らしながら、モモタロスは自分に支給されたデイパックをあさり始める。 彼が真っ先に見つけたのは、一丁の銃だった。 「おお! モモタロスじゃないか!」 いや、正確には銃に変形した顔見知りだった。 「デネブ……。お前、何やってんだ?」 機関銃・デネビックバスターに身をやつした知人、デネブに、モモタロスは表情の伺いづらい顔を引きつらせて話しかける。 「いや、私にも何が何だかわからないんだ。気が付いたら、この姿になってバッグの中に……」 「なんだそりゃ? いいからまず、元に戻れよ」 「それがだな、さっきから戻ろうとはしてるんだが……。全く戻る気配がないんだ」 「はあ? 戻れないって……。お前、一生そのまんまでいるつもりか?」 「そう言われてもなあ……」 モモタロスにあきれ気味の発言をぶつけられてしまうデネブだが、実際元に戻れない以上強く言い返せない。 「まったく……。せっかく無条件で手を貸してくれる奴が見つかったと思ったのによ……。  これじゃぶん殴るぐらいにしか使い道ないじゃねえか」 「いや、せめて撃ってくれ! 銃なんだから!」 『ふざけんなあああああああ!!』 「お、おい! 私は当然のことを言っただけだぞ! そんなに怒ることないだろう!」 「バカ野郎! 今のは俺じゃねえ! 明らかに声が違うだろ! 誰だよ、あんなばかでかい声なんざあげる奴は」 先程の自分の行動を棚に上げ、ぼやくモモタロス。 「うおおおおお!!」 「まただ!」 「誰かこっちに走って来やがる! あいつか!」 モモタロスは、森の中を誰かがこちらに向かって走ってくるのを確認する。 それは麦わら帽子をかぶった、目の下の傷が特徴的な少年だった。 「どうする? 話しかけてみるか?」 「いや、話なんか聞いてくれそうにねえ面してやがるぜ。ぶん殴ってやってもいいんだが……。まずは少し離れて様子見といくか!」 とりあえずそこら辺の木の陰にでも移動しようとするモモタロス。しかし……。 「あ」 デネビックバスターをうっかり取り落とし、自分の足の上に落としてしまう。 「のおおおおお!!」 痛みに悶絶し、モモタロスは地面を転げ回る。いくら歴戦の勇士といっても、痛いものは痛い。 何せ落としたのは足の先。タンスの角に小指をぶつけたようなものだ。 そして彼が転がっている間に、少年は壮絶な勢いで接近してくる。その進行ルート上には、未だ立ち上がれぬモモタロスの体。 「おい、ちょっと待て。止ま……!」 小気味よい激突音と共に、モモタロスの体は宙を舞った。 ◇ ◇ ◇ ルフィは激怒していた。 彼は悟空と共に神龍の元へたどり着き、これからパーティーに参加しようという時にこのバトルロワイアルへ呼び出されたのだ。 ルフィは、パーティーで食べることの出来るごちそうの数々を心の底から楽しみにしていた。 だがそのごちそうにありつく前に、彼は見知らぬ場所へと連れてこられていた。 人並み外れた食欲を持つ彼にとって、それはまさにこれ以上なく許し難い出来事だった。 誰を許さないのか。決まっている。自分をここに連れてきたという、Mr.なんとかという男だ。 絶対に見つけ出して、ぶん殴る。そして一刻も早く、元の場所に自分を戻させる。 その想いだけを胸に、ルフィはひたすら走り続けていた。 がむしゃらに前進し続ける彼は、自分が足下に転がっていた赤鬼を吹っ飛ばしたことに気づいていなかった。 ついでに、ここが殺し合いの舞台であることにも気づいていなかった。 ◇ ◇ ◇ 「大丈夫か、モモタロス!」 「なんとかな……」 ルフィが通り過ぎた後、モモタロスは密集した木の枝の中に顔を突っ込んだ状態のまま、心配するデネブと言葉を交わしていた。 「あの麦わら野郎……。やってくれるじゃねえか。帰る前に、あの野郎を一発ぶん殴ってやらねえと気が済まねえ! 行くぞデネブ!」 「い、いや、喧嘩はよくないぞ。ここはちゃんと話し合ってだな……」 「うるせえ! 俺は最初からクライマックスなんだよ!」 「意味がわからないぞ! ただそのセリフが言いたいだけだろ、お前!」 「行くぜ行くぜ行くぜーっ!」 「頼むから話を聞いてくれーっ!」 デネブの言葉に耳を貸すことなく、枝の中から頭を抜いたモモタロスはそのまま猛然と走り出した。 「ああ、困った。なんでこんな事に……。そもそも、ここはどこなんだ……?  助けてくれ、侑斗ーっ! 野上でもいいからーっ!」 静かな湖畔の森に、妙に渋い声の絶叫が響き渡る。 しかし、それに耳を貸す者は誰もいなかった。 【E-4・森/一日目・深夜】 【ルフィ@CROSS EPOCH】 【状態】暴走 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品1~3 【思考】 基本:Mr.なんとかをぶっ飛ばして、元の場所に帰る ※神龍の元にたどり着いた直後からの参戦です ※自分がバトルロワイアルに参加させられていることを理解していません 【モモタロス@仮面ライダー電王】 【状態】体のあちこちが痛いが、だいたい健康 【装備】デネビックバスター@仮面ライダー電王 【道具】支給品一式、不明支給品0~2 【思考】 基本:殺し合いなんてやってられるか! 帰る! 1:麦わら野郎を一発ぶん殴る ※少なくとも仮面ライダーゼロノス・ゼロフォーム登場以降からの参戦です 支給品紹介 【デネビックバスター@仮面ライダー電王】 仮面ライダーゼロノスの契約イマジンであるデネブが、ゼロノスがゼロフォームに変身したのに合わせて変形した銃。 後部がデネブの顔になっており、口のあたりから銃身が伸びる形になっている。大きさは実際のマシンガン程度。弾数はおそらく無制限。 デネブの意識が残っており、普通に喋る。 今回は制限によりこの姿に固定されており、本来の姿に戻ったり人間に憑依したりは出来ない。 強力な光線を放つ「バスターノヴァ」という必殺技があるが、使うにはゼロノスベルトとゼロノスカードが必要なため、現状では使用不可。 |23:[[灰と金]]|時系列順|:[[]]| |23:[[灰と金]]|投下順|:[[]]| |GAME START|ルフィ|:[[]]| |GAME START|モモタロス|:[[]]|
「ふざけんじゃねえぞ、このヤロォォォォォ!!」 静かな湖畔の森に、妙にいい声の絶叫が響き渡る。 その声の主は、「赤鬼」としか表現のしようのない外見の男。 その名はモモタロス。仮面ライダー電王・野上良太郎に味方するイマジンの一人だ。 「何が殺し合いだ、ばかばかしい! こっちはそんなもんに付き合ってるほど暇じゃねえんだよ!  帰る! 俺は帰るぞ! でも帰り方がわからねえじゃねえか、こんちくしょう!」 苛立ちのままに、ひたすらわめき続けるモモタロス。その行動からは、殺し合いの場に放り込まれた悲壮感やら何やらは全く感じられない。 まあ、だってこいつモモタロスだし。 「とりあえず、荷物でもチェックしておくか? あんまり期待は出来ねえけど、帰るのに使えるもの入ってるかもしれねえし……」 なおも聞く者のいない言葉を漏らしながら、モモタロスは自分に支給されたデイパックをあさり始める。 彼が真っ先に見つけたのは、一丁の銃だった。 「おお! モモタロスじゃないか!」 いや、正確には銃に変形した顔見知りだった。 「デネブ……。お前、何やってんだ?」 機関銃・デネビックバスターに身をやつした知人、デネブに、モモタロスは表情の伺いづらい顔を引きつらせて話しかける。 「いや、私にも何が何だかわからないんだ。気が付いたら、この姿になってバッグの中に……」 「なんだそりゃ? いいからまず、元に戻れよ」 「それがだな、さっきから戻ろうとはしてるんだが……。全く戻る気配がないんだ」 「はあ? 戻れないって……。お前、一生そのまんまでいるつもりか?」 「そう言われてもなあ……」 モモタロスにあきれ気味の発言をぶつけられてしまうデネブだが、実際元に戻れない以上強く言い返せない。 「まったく……。せっかく無条件で手を貸してくれる奴が見つかったと思ったのによ……。  これじゃぶん殴るぐらいにしか使い道ないじゃねえか」 「いや、せめて撃ってくれ! 銃なんだから!」 『ふざけんなあああああああ!!』 「お、おい! 私は当然のことを言っただけだぞ! そんなに怒ることないだろう!」 「バカ野郎! 今のは俺じゃねえ! 明らかに声が違うだろ! 誰だよ、あんなばかでかい声なんざあげる奴は」 先程の自分の行動を棚に上げ、ぼやくモモタロス。 「うおおおおお!!」 「まただ!」 「誰かこっちに走って来やがる! あいつか!」 モモタロスは、森の中を誰かがこちらに向かって走ってくるのを確認する。 それは麦わら帽子をかぶった、目の下の傷が特徴的な少年だった。 「どうする? 話しかけてみるか?」 「いや、話なんか聞いてくれそうにねえ面してやがるぜ。ぶん殴ってやってもいいんだが……。まずは少し離れて様子見といくか!」 とりあえずそこら辺の木の陰にでも移動しようとするモモタロス。しかし……。 「あ」 デネビックバスターをうっかり取り落とし、自分の足の上に落としてしまう。 「のおおおおお!!」 痛みに悶絶し、モモタロスは地面を転げ回る。いくら歴戦の勇士といっても、痛いものは痛い。 何せ落としたのは足の先。タンスの角に小指をぶつけたようなものだ。 そして彼が転がっている間に、少年は壮絶な勢いで接近してくる。その進行ルート上には、未だ立ち上がれぬモモタロスの体。 「おい、ちょっと待て。止ま……!」 小気味よい激突音と共に、モモタロスの体は宙を舞った。 ◇ ◇ ◇ ルフィは激怒していた。 彼は悟空と共に神龍の元へたどり着き、これからパーティーに参加しようという時にこのバトルロワイアルへ呼び出されたのだ。 ルフィは、パーティーで食べることの出来るごちそうの数々を心の底から楽しみにしていた。 だがそのごちそうにありつく前に、彼は見知らぬ場所へと連れてこられていた。 人並み外れた食欲を持つ彼にとって、それはまさにこれ以上なく許し難い出来事だった。 誰を許さないのか。決まっている。自分をここに連れてきたという、Mr.なんとかという男だ。 絶対に見つけ出して、ぶん殴る。そして一刻も早く、元の場所に自分を戻させる。 その想いだけを胸に、ルフィはひたすら走り続けていた。 がむしゃらに前進し続ける彼は、自分が足下に転がっていた赤鬼を吹っ飛ばしたことに気づいていなかった。 ついでに、ここが殺し合いの舞台であることにも気づいていなかった。 ◇ ◇ ◇ 「大丈夫か、モモタロス!」 「なんとかな……」 ルフィが通り過ぎた後、モモタロスは密集した木の枝の中に顔を突っ込んだ状態のまま、心配するデネブと言葉を交わしていた。 「あの麦わら野郎……。やってくれるじゃねえか。帰る前に、あの野郎を一発ぶん殴ってやらねえと気が済まねえ! 行くぞデネブ!」 「い、いや、喧嘩はよくないぞ。ここはちゃんと話し合ってだな……」 「うるせえ! 俺は最初からクライマックスなんだよ!」 「意味がわからないぞ! ただそのセリフが言いたいだけだろ、お前!」 「行くぜ行くぜ行くぜーっ!」 「頼むから話を聞いてくれーっ!」 デネブの言葉に耳を貸すことなく、枝の中から頭を抜いたモモタロスはそのまま猛然と走り出した。 「ああ、困った。なんでこんな事に……。そもそも、ここはどこなんだ……?  助けてくれ、侑斗ーっ! 野上でもいいからーっ!」 静かな湖畔の森に、妙に渋い声の絶叫が響き渡る。 しかし、それに耳を貸す者は誰もいなかった。 【E-4・森/一日目・深夜】 【ルフィ@CROSS EPOCH】 【状態】暴走 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品1~3 【思考】 基本:Mr.なんとかをぶっ飛ばして、元の場所に帰る ※神龍の元にたどり着いた直後からの参戦です ※自分がバトルロワイアルに参加させられていることを理解していません 【モモタロス@仮面ライダー電王】 【状態】体のあちこちが痛いが、だいたい健康 【装備】デネビックバスター@仮面ライダー電王 【道具】支給品一式、不明支給品0~2 【思考】 基本:殺し合いなんてやってられるか! 帰る! 1:麦わら野郎を一発ぶん殴る ※少なくとも仮面ライダーゼロノス・ゼロフォーム登場以降からの参戦です 支給品紹介 【デネビックバスター@仮面ライダー電王】 仮面ライダーゼロノスの契約イマジンであるデネブが、ゼロノスがゼロフォームに変身したのに合わせて変形した銃。 後部がデネブの顔になっており、口のあたりから銃身が伸びる形になっている。大きさは実際のマシンガン程度。弾数はおそらく無制限。 デネブの意識が残っており、普通に喋る。 今回は制限によりこの姿に固定されており、本来の姿に戻ったり人間に憑依したりは出来ない。 強力な光線を放つ「バスターノヴァ」という必殺技があるが、使うにはゼロノスベルトとゼロノスカードが必要なため、現状では使用不可。 |23:[[灰と金]]|時系列順|25:[[親子]]| |23:[[灰と金]]|投下順|25:[[親子]]| |GAME START|ルフィ|:[[]]| |GAME START|モモタロス|:[[]]|

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