親子


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親子 ◆fRBHCfnGJI


「「ウオオオオオオオオオ!!」」

A-4エリアにて、
セラミックの刀を持った若い落語家と、金属バットを持った中年男性による、火花を散らす戦いが行われていた。

片や名も知らぬ少女の命を守るため、片や息子の幸福を守るため、
両者とも、守るという目的だけは共通していた、
ただ、片方には殺意が有り、片方には殺意が無かった、
それが勝負の命運を分けた。

寿限無の父親の金属バットでの一撃が、セラミックの刀を吹き飛ばし、
その後、容赦なく寿限無の作者の足の骨を折ったのだ。



◇◇◇◇◇

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺さなければならない、
寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところ
やぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助の為に、
一切の躊躇をせずに速やかに殺してしまわなければならない。

全ては俺が悪いんだ、全ては俺が息子に、
寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところ
やぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、
シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助なんて名前をつけてしまったのが悪いんだ、
息子のせいでも目の前の若者のせいでも向こうの少女のせいでもない、全ては俺の罪なんだ、
そして、この罪を償うために俺はこの島で殺人を犯すだろう、

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、

男を殺すだろう、女を殺すだろう、子どもを殺すだろう、親を殺すだろう、
農民を殺すだろう、商人を殺すだろう、職人を殺すだろう、医者を殺すだろう、武士を殺すだろう、
罪の無い人を殺すだろう、盗人を殺すだろう、強姦者を殺すだろう、殺人者を殺すだろう、
まるで何か途方もない存在になってしまったかのようにこの島にいる人間を全て平等に殺してしまうだろう。

そして息子の名前を変えたら、贖罪として最後に自分を殺すだろう、
俺が殺す全ての人間の恨みと罪を持って地獄へ行き、閻魔大王に裁かれるだろう。

だからソレまでは誰も俺の邪魔をしないでくれ、誰も俺を責めないでくれ、
俺のちっぽけな心の臓は、どうしようもない罪悪感で押し潰れてしまいそうなんだ。

嗚呼、せめて苦しまずに逝ってくれ。


バッ ト が 振り下 ろさ れ た  
                     。


◇◇◇◇◇

…………僕の人生、こんな終わり方でよかったのだろうか?

自信を持って作った新作は発表できず、
目の前の少女一人救うことが出来ず、
僕を殺そうとする男を止めることすら出来ず、

駄目なんだ!これじゃあ駄目なんだ!

僕はまったく自分の仕事が出来ていないじゃないか!
殺し合いがどうしたって言うんだ!僕は落語家だろ!?
目の前の男がどうしたって言うんだ!僕の仕事は人を笑わせることだろ!?

笑わせないと駄目なんだ!

目の前の男も!さっきの少女も!そしてMr.JAVAも!
悲しみの表情でも!苦痛の表情でも!嘲笑いの表情でもない!

純粋な笑顔を!

だから僕の口よ動け!
棍棒が振り下ろされる前に! 『寿限無』を聞かせてやる!

殺しがバカらしくなるくらいに笑えばいいさ!


「一席やらしてもらいます」

寿限無作者の口が動き、



振り下ろされたバットは



               寿限無作者の横の地面を叩き付けた。


◇◇◇◇◇


「…………ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

何故、俺は逃げているのだろうか? 
何故、俺は先程少女を襲ったのとは比べ物にならない程の罪悪感に襲われているのだろうか?

何故俺は……先程の青年に止めを刺せなかったのだろうか?

あの男が落語を始めようとしたとき、何故だか……とても懐かしい気分になってしまったんだ。

何故……何だ?

あの青年は俺の何だと言うんだ…………?

【A-3/一日目・深夜】


【寿限無の父親@寿限無】
【状態】:精神疲労(大)
【装備】:金属バット@現実
【持物】基本支給品、不明支給品0~2
【思考】
基本: 殺し合いに乗り優勝し、寿限無の名前を変える。
1:視界に入った物はすべて襲う。
2:あの若者は何なんだ……?

◇◇◇◇◇

…………結局、笑わせる事は出来なかった、
いや、それどころか彼を苦しめてしまったのか?
彼が去るときの表情、とても悲痛に満ちたモノだった……
去る?去る?
そう言えば、何故あの男は去っていったんだ?何故あの男は僕を殺していかなかったんだ?
わからない、結局僕はあの男を笑わせることが出来たわけでもないのに……
……まぁ良いか、笑わせる事は出来なかったけれども……まだだれも死んじゃいない、
生きてさえいればなんとかなるだろう、

……あっ、
今更になって痛みと疲れが押し寄せてきた、

ちょっと無茶しすぎたかもしれない、

痛いし辛い、

ごめんよ少女、

僕もちょっと、

寝る。


【A-4/深夜・一日目】


【寿限無作者@寿限夢】
【状態】両足骨折、肉体疲労(大)、気絶
【装備】無し
【持物】基本支給品、不明支給品0~3
【思考】
基本:殺し合いを終わらせ主催に自らの落語を聞かせ、寿限無を発表する。
1:(気絶中)
※セラミックの刀は周辺に落ちています。

【藤井カナ@十三歳のハローワーク】
【状態】気絶、頭に傷と出血、肉体疲労(大)
【装備】無し
【持物】基本支給品、不明支給品1~3
【思考】
基本:不明


24:警告:ルフィ暴走中 時系列順 26:走れエロス
24:警告:ルフィ暴走中 投下順 26:走れエロス
04:落語家は一人何の夢を見るか? 寿限無作者 [[]]
04:落語家は一人何の夢を見るか? 藤井カナ [[]]
04:落語家は一人何の夢を見るか? 寿限無の父親 [[]]