走れエロス


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亀仙人は激怒した。


「なあ~にが『れっつ ぱーちー』じゃ! まったくふざけおって!!」
Erich氏が聞いたなら卒倒しそうなカタカナ英語ならぬひらがな英語で怒りを顕わにしている老爺。
周囲に人の姿はおろか、建造物の類も見当たらない。だだっ広いだけの野原である。
そこで一人の老人が月の光を浴びながら悪態をついているのだ。

禿頭に白く長い髭を蓄えた彼の通称は亀仙人。
恐らく本名ではないのだろうが、名簿にはそう記載されている。

彼の職は保安官である。
おおよそ真面目と評せる勤務態度ではない彼だが、一連の非道には強い憤りを禁じ得ないでいた。
言うまでもなくMr.Javaの行いは違法である。徒に人の命を奪い弄ぶ彼の振る舞いを許す訳には行かない。保安官の端くれとして。否。人として。
一刻も早くこのフザケタ催しは打破し、Mr.Javaを逮捕せねばなるまい。

しかしいつまでもここで憤ってもいられない。
亀仙人は肩に掛けていたデイパックを降ろすと、ざっと地図に目を通してから荷物の確認を始めた。
油断なく周囲に気を配りながら作業を進める背には、仙人の通り名は伊達ではないと思わせる風格を感じさせる。
暫くの間彼ははがさがさと手を動かしていたが、ぴたりとその動きが止まった。
そしてゆっくりとデイパックの中からある物を引き出す。
その手にあった物とは――。


     巨 乳 大 作 戦


所謂AV。
エロビ。
要するにHなビデオである。
このご時世にDVDではなくVHS。まさにザ・エロビデオ。いやジ・エロビデオと呼ぶべきか?

無論、今最優先すべきはMrJavaの打倒及び催しの中止であり、AV観賞などしている時ではない。
だがしかし。
もしこれが主催者を倒す為の重要なアイテムであったら?
敢えてこのようにエロチックなパッケージでエロを予想させておいて、その内容はエロと見せかけてエロではなく、主催者に関するエロくないヒント等が隠されていたら?
そうなると話しは別である。
今最優先すべきはこのビデオを、隈無くじっくりがっつりしっかりばっちり最初から最後まで観賞する事ではないだろうか。
ここから西へ向かった市街地ならば、ビデオを再生する機材もあるだろう。

ならば――走れ! 疾く走れ!!


一刻でも早く。一瞬でも速く。風のように。矢のように。闇色の帳を切り裂いて。



【F-5/一日目・深夜】



【名前】亀仙人@CROSS EPOCH
【状態】健康
【持ち物】巨乳大作戦(ビデオ)
     ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品0~2)

【思考】巨乳大作戦を再生し中身を確認する


【巨乳大作戦@嘘喰い】キモサエテル人推薦の一本。
           シリーズ化されているところを見るにそこそこ好評な様子。
           某奇なるギャンブラーもお気に入りだとか。




25:親子 時系列順 [[]]
25:親子 投下順 [[]]
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