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LVM(論理ボリューム管理:Logical Volume Manager)とは、ディスクの管理を柔軟にしやすくするための機能です。 ディスクのパーティションを直接操作せず、仮想的なパーティションである論理ボリュームを動的に管理します。 パーティションを使ったディスク管理に比べ下記の制約をクリアできます。 1、一度パーティションを作成すればサイズ変更ができない 2、別のディスクにパーティションを移動させることができない 3、ディスクのサイズを超える大きさのパーティションは作成できない ---- &big(){&b(){LVMの仕組み}} ・1台のハードディスクや1つのパーディションを物理ボリューム(PV:Physical Volume)とする ・物理ボリュームは、一定サイズの物理エクステント(PE:Physical Extent)から構成される ・1つ以上の物理ボリュームからボリュームグループ(VG:Volume Group)が構成される ・ボリュームグループ内で、物理エクステントから論理ボリュームが構成される ・論理ボリュームは従来のパーティションと同様にブロックデバイスとして扱うことができる ・論理ボリュームのサイズ変更したり、他のディスク上へ移動したりすることができる ・論理ボリュームは複数のディスクにまたがって作成することができる ・ボリュームグループも後からサイズを変更することができる ---- &big(){&b(){LVMの作成}} LVMを利用するには、最初に物理ボリュームを用意し、それを束ねてボリュームグループを作成し、 ボリュームグループから論理ボリュームを切り出します。 今回は、『 /dev/sda1 』と『 /dev/sdb1 』を使ってボリュームグループを作成し、 その中に論理ボリュームを作成する手順です。 &big(){&b(){LVM用パーティションの準備}} LVMを作成するためのパーティションもしくはハードディスクを準備します。 パーティションを利用する場合は、パーティションのタイプを0「&b(){8e}」に設定します。 #fdisk /dev/sda #fdisk /dev/sdb &big(){&b(){物理ボリュームの初期化}} -[[pvcreate]]コマンド &big(){&b(){ボリュームグループの作成}} -[[vgcreate]]コマンド &big(){&b(){論理ボリュームの作成}} -[[lvcreate]]コマンド -[[lvscan]] コマンドを実行すると、論理ボリュームの状態を簡潔に表示できます。 ---- &big(){&b(){ファイルシステムの作成とマウント}} ファイルシステムを作成してマウントします。 下記の例は、論理ボリュームにext3ファイルシステムを作成し、/mntにマウントしています。 # mke2fs -j /dev/aaavg/lvaaa # mount /dev/aaavg/lvaaa /mnt dfコマンドで確認してみます。 # df -T Filesystem       Type  1K-blocks   Used%   Avilable  Mounted on /dev/sda1        ext3  7155068   2239524  4552076   33%  / none           tmpfs  63004     0   63004    0%  /dev/shm /dev/mapper/aaavg-lvaaa ext3  495844  10544   459700    3%   /mnt
LVM(論理ボリューム管理:Logical Volume Manager)とは、ディスクの管理を柔軟にしやすくするための機能です。 ディスクのパーティションを直接操作せず、仮想的なパーティションである論理ボリュームを動的に管理します。 パーティションを使ったディスク管理に比べ下記の制約をクリアできます。 1、一度パーティションを作成すればサイズ変更ができない 2、別のディスクにパーティションを移動させることができない 3、ディスクのサイズを超える大きさのパーティションは作成できない ---- &big(){&b(){LVMの仕組み}} ・1台のハードディスクや1つのパーディションを物理ボリューム(PV:Physical Volume)とする ・物理ボリュームは、一定サイズの物理エクステント(PE:Physical Extent)から構成される ・1つ以上の物理ボリュームからボリュームグループ(VG:Volume Group)が構成される ・ボリュームグループ内で、物理エクステントから論理ボリュームが構成される ・論理ボリュームは従来のパーティションと同様にブロックデバイスとして扱える ・論理ボリュームのサイズ変更したり、他のディスク上へ移動したりすることができる ・論理ボリュームは複数のディスクにまたがって作成することができる ・ボリュームグループも後からサイズを変更することができる ---- &big(){&b(){LVMの作成}} LVMを利用するには、最初に物理ボリュームを用意し、それを束ねてボリュームグループを作成し、 ボリュームグループから論理ボリュームを切り出します。 今回は、『 /dev/sda1 』と『 /dev/sdb1 』を使ってボリュームグループを作成し、 その中に論理ボリュームを作成する手順です。 &big(){&b(){LVM用パーティションの準備}} LVMを作成するためのパーティションもしくはハードディスクを準備します。 パーティションを利用する場合は、パーティションのタイプを0「&b(){8e}」に設定します。 #fdisk /dev/sda #fdisk /dev/sdb &big(){&b(){物理ボリュームの初期化}} -[[pvcreate]]コマンド &big(){&b(){ボリュームグループの作成}} -[[vgcreate]]コマンド &big(){&b(){論理ボリュームの作成}} -[[lvcreate]]コマンド -[[lvscan]] コマンドを実行すると、論理ボリュームの状態を簡潔に表示できます。 ---- &big(){&b(){ファイルシステムの作成とマウント}} ファイルシステムを作成してマウントします。 下記の例は、論理ボリュームにext3ファイルシステムを作成し、/mntにマウントしています。 # mke2fs -j /dev/aaavg/lvaaa # mount /dev/aaavg/lvaaa /mnt dfコマンドで確認してみます。 # df -T Filesystem       Type  1K-blocks   Used%   Avilable  Mounted on /dev/sda1        ext3  7155068   2239524  4552076   33%  / none           tmpfs  63004     0   63004    0%  /dev/shm /dev/mapper/aaavg-lvaaa ext3  495844  10544   459700    3%   /mnt

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