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吉祥寺の朝比奈くん - (2010/08/13 (金) 10:39:12) のソース

 中田永一の恋愛小説、というのはやはりよい。本がでるスピードも今現在一番ちょうどいいので助かる。それにしても今回は純愛ものではなかったですな。まぁ毎回そんなんじゃ読者は減るのかもしれんが、、、、いや、そんなはなしはどうでもいい。
 それにしてもキャラがやはりよい。

 『交換日記はじめました!』
 学校にて付き合い始めて数週間の男女がまわりには秘密で交換日記をするのだが、途中でほかの人にかかれたり、中盤ではよくわからないサラリーマンの手元にくることになる。
 こういったかけあいが自分はけっこう好きなのですが、まぁツボにはいりましたね。ちゃんと最後のところでも自分は驚けたので(自分が鈍感なだけ?)おもしろかったです。

 『ラクガキをめぐる冒険』
 高校のときに遠山真之介という人に初恋をした千春。千春は携帯に登録してある番号にかけるが、電話でにでた男は違う人だった。あの頃の友人に電話番号をきいてまわることになるのだが、みな知らないという。
 さて、題名のラクガキの説明。千春は小学生のときいじめをうけていた。いじめを中学生のときに友人に助けてもらったことのある千春。高校のときにクラスメイトがいじめとして机にラクガキをかかれしまった。
 ラクガキ、というのがだいぶ青春色(?)がでてる。本全体を通してけっこう読者をおどろかせようとしているかんじで、このはなしも最後まで読んでびっくりできるところがある。

 『三角形はこわさないでおく』
 題名のまんま。文武両道でかっこいいツトムは小山内さんに恋をしたらしい。俺はツトムを応援するが、どうもいくところどころで小山内さんと出会う。
 三角形の食べ物とかがでてきて、けっこう三角形を意識させるようなかんじにしあがっている。三番目で恋愛色のけっこう強いのがでてきたが、まぁこれといってそれほど恋愛を意識はさせなかったかな、うん。あとツトムくんがかっこよい。そのわりに主人公のひねくれぐあいがなんともいえない。あと小山内さんかわいいいよ、うん。

 『うるさいおなか』
 私のおなかはとてもひんぱんに、鳴る。そのせいでどうしても積極的になれなかった私の前に春日井君があらわれて…。とコピペ。
  どちらかというとこのはなしは恋愛てゃあまりおもわなかった。はなしの内容としては[[百瀬、こっち向いて。>http://www23.atwiki.jp/bakeneko/pages/30.html]]の『小梅が通る』とおなじかんじがした。恋愛に積極的になれな女の子のはなしとしてはまったくおなじだ。
 こっちのほうが恋愛色はそんなでもなかったな。終わりもそれほどでもなかったですくえど、、、、。春日井くんのキャラの個性はよかったけどね。

 『吉祥寺の朝比奈くん』
 朝比奈くんみたいな人間になりたい、とか意味不明なことを考えてしまった。本作品の代表作。つい夢中になって読んでしまった。
 山田真野。上から読んでも下から読んでも、ヤマダマヤ。吉祥寺に住んでいる僕と、山田さんの、永遠の愛を巡る物語。 と、説明文を読んでもよくわかんない。
 主人公の朝比奈くんはいつもどうり、喫茶店で珈琲を飲みながら読書をしていた。そしたら、入ってきた若いカップルがケンカをはじめ、カップルの女の子のほうがイスを投げた。それが朝比奈くんにあたってしまい、カップルの男の子のほうは逃げてしまって、イスを投げた女の子と喫茶店の店員と鼻血の処理をした。数日後、献血をしにいったら喫茶店の店員と遭遇。彼女の名前は山田真野だそうだ。
 さて、フラグがたったのだが山田真野はすでに子供がいる。さーて、どうようにはなしがころがるのか、、、というはなし。
 今回は読者を驚かせるかのようなかんじになっているのでこのはなしもそんなかんじ。そして、このはんしが一番楽しかった。恋愛色も強くでており、ミステリ要素も自分は満足できたかんじだった。

 それにしても、文体をきにして読むと句読点が多い。中田永一のクセを今のうちにメモメモ、、、、。
 
 [[紹介した本 吉祥寺の朝比奈くん>http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396633300?ie=UTF8&tag=booklog.jp-22&linkCode=xm2]]