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#comment_num2  二人の学生服を着た男女がいた。とうぜん片方が男、もう片方は女。 この二人は手をつないで歩いていた。 そこは、今はもう使われていないであろうほどにまで荒れてあった建物であった。 「ねぇ、なんでいっつもここなの」 「俺がここが好きだから」 女が問うと、男のほうはそっけなくこたえた。ソレがあたりまえであるかのように、である。この質問から察するにきっとデートなのだろう。  女のほうはすこしだけ不愉快な顔をしていた。 というのも、今までずっと望んでいた彼氏というものは、以外できてみると違うからである。 「はぁー」 彼氏のすぐ横だというのに。ついため息がでてしまう。なんでこんな男を好きになってしまったのだろう。自分がちょっと信じられない。 「ねぇ、生きてて楽しいって感じたときどんなとき?」 二人がボロボロのイスを見つけて座っていたら、急に聞いてくる男。 女は当然、この質問をうけて困るわけだ。 「えーっと、、、、、なんだろう。わかんないや」 そうやって言葉を濁してしまう。女は自分の悪いクセだとは思う。女は自分が嫌いでしかたがないのだ。 「じゃあ、なんで生きてるんだろうね」 男はなぜか笑いながらそういった。 その笑みは、どこかやさしさに満ちているような顔だった。 「ぇ、、、、、」 女は当然困る。この男は意地悪だと今更きっときがついたのだろう。 「生きていくことの理由は楽しいから、その一言につきてるわけじゃないんだ。だから人は死なない」 急に男は語りだした。 「人はなんで生きてるのかわからないで生きている。目的のない旅と人生は一緒なんだよ。」 「その旅に終わりはあるの?」 女はきがついていない。この男のこういうところに引かれたことを。 「きっと死なんだろうね。けど、目的がない旅なんだから終わりなんてあっちゃいけないと思うんだよ。だって、それじゃ死がゴールみたいになっちゃうんじゃないか。  せっかくの旅なんだから、長い旅にしたいよね」  実のところ男のはなしに説得力はない。それは、男の左手首にきざまれた赤い傷が物語っている。  女は手首の傷と、今のはなしを聞いてから思ったことを話す。 「じゃあさ、ネコのその傷はなんなのよ。そんないい話聞いても、そのリスカ後が台無しだよ」 「うん、リストカットは自己主張だからね」 女はとまどう。自分nがいったこととはちょっとずれた返事が来たからだ。 「リストカットの後のある人間はみんな、かまってほしくってしかたがないんだよ。もともと手首を切るということは死のうとしているはずなのに、傷が残ったまんま生きてる人間なんてただかっこ悪いだけなんだよ」 「じゃああんたはかっこ悪い男なわけだ」 「ご名答」 男はボロイスから立ち上がる。 「こんなかっこ悪い男とまだ交際をつづけますか?」 男はそんなことをいってくた。 女は同様した。なぜなら、今日この男と別れてやろうとしていたからだ。この男はなんでも見通せるんじゃないか、とついそんなことを思ってしまう。 「どうだろう。わかんないや」 女はまた答えを濁した。 「そうですか」 男は笑いながらそういうと、 「じゃあ、帰りましょうか」 外は夕日。オレンジ色が荒れた建物をかっこよくさせる。 「そうだね」 女はそんなことをつい、いってしまった。 このカップルが分かれたのは、その数ヶ月後だった。 あの男の名前はアネサキネコ。この男が自殺したのはつい最近だったことを世間はしらない。 そしてあの女は、、、、、、みなさんのご想像におまかせしよう。
#comment_num2  二人の学生服を着た男女がいた。とうぜん片方が男、もう片方は女。 この二人は手をつないで歩いていた。 そこは、今はもう使われていないであろうほどにまで荒れてあった建物であった。 「ねぇ、なんでいっつもここなの」 「俺がここが好きだから」 女が問うと、男のほうはそっけなくこたえた。ソレがあたりまえであるかのように、である。この質問から察するにきっとデートなのだろう。 女のほうはすこしだけ不愉快な顔をしていた。 というのも、今までずっと望んでいた彼氏というものは、以外できてみると違うからである。 「はぁー」 彼氏のすぐ横だというのに。ついため息がでてしまう。なんでこんな男を好きになってしまったのだろう。自分がちょっと信じられない。 「ねぇ、生きてて楽しいって感じたときどんなとき?」 二人がボロボロのイスを見つけて座っていたら、急に聞いてくる男。 女は当然、この質問をうけて困るわけだ。 「えーっと、、、、、なんだろう。わかんないや」 そうやって言葉を濁してしまう。女は自分の悪いクセだとは思う。女は自分が嫌いでしかたがないのだ。 「じゃあ、なんで生きてるんだろうね」 男はなぜか笑いながらそういった。 その笑みは、どこかやさしさに満ちているような顔だった。 「ぇ、、、、、」 女は当然困る。この男は意地悪だと今更きっときがついたのだろう。 「生きていくことの理由は楽しいから、その一言につきてるわけじゃないんだ。だから人は死なない」 急に男は語りだした。 「人はなんで生きてるのかわからないで生きている。目的のない旅と人生は一緒なんだよ。」 「その旅に終わりはあるの?」 女はきがついていない。この男のこういうところに引かれたことを。 「きっと死なんだろうね。けど、目的がない旅なんだから終わりなんてあっちゃいけないと思うんだよ。だって、それじゃ死がゴールみたいになっちゃうんじゃないか。  せっかくの旅なんだから、長い旅にしたいよね」  実のところ男のはなしに説得力はない。それは、男の左手首にきざまれた赤い傷が物語っている。  女は手首の傷と、今のはなしを聞いてから思ったことを話す。 「じゃあさ、ネコのその傷はなんなのよ。そんないい話聞いても、そのリスカ後が台無しだよ」 「うん、リストカットは自己主張だからね」 女はとまどう。自分がいったこととはちょっとずれた返事が来たからだ。 「リストカットの後のある人間はみんな、かまってほしくってしかたがないんだよ。もともと手首を切るということは死のうとしているはずなのに、傷が残ったまんま生きてる人間なんてただかっこ悪いだけなんだよ」 「じゃああんたはかっこ悪い男なわけだ」 「ご名答」 男はボロイスから立ち上がる。 「こんなかっこ悪い男とまだ交際をつづけますか?」 男はそんなことをいってくた。 女は同様した。なぜなら、今日この男と別れてやろうとしていたからだ。この男はなんでも見通せるんじゃないか、とついそんなことを思ってしまう。 「どうだろう。わかんないや」 女はまた答えを濁した。 「そうですか」 男は笑いながらそういうと、 「じゃあ、帰りましょうか」 外は夕日。オレンジ色が荒れた建物をかっこよくさせる。 「そうだね」 女はそんなことをつい、いってしまった。 このカップルが分かれたのは、その数ヶ月後だった。 あの男の名前はアネサキネコ。この男が自殺したのはつい最近だったことを世間はしらない。 そしてあの女は、、、、、、みなさんのご想像におまかせしよう。

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