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イナガキタルホを知らない!?あの有名なイナガキタルホを?最近の若者がよくわからんよ。イナガキタルホを知らないで読書家だなんて。というか、最近のは宮沢賢治や太宰も読んでないんだろ。絶対に人生を半分以上損してる。言いきれるね。間違いない。
イナガキは普通に『稲垣』。タルホはレッグの「あし」に「いなほ」の「ほ」で『足穂』。1900年生まれで大正から昭和にかけて作品を発表した、日本を代表する小家だよ。
代表作品は「一千一秒物語」と「A感覚V感覚」。「一千一秒物語」はショートショートの原点だよ。星新一だって認めてる。 まぁ二行で終わったり意味不明なはなしがあるけどね、そこが逆にいいんだよ、わかんないとおもうけど、読んでみればわかるよ。「A感覚とV感覚」は少年愛やらについてだね……え、もういいの?え?時間ないの?なら最初っからいえよ。口は喋るためについてんだろーが。
これだから最近の若いのはだめなんだよ……
ああ、本題を忘れていたよ。
それがだね、足穂の作品に「星を売る店」っていう、まんまの話があるんだけどさ……
え、もうバスの時間だって? ああ、そうかい。ではさようならだな、若者よ……

いつも道り、彼氏のいない私は放課後の時間、市に一件しかない図書館でアルバイトをしていた。静かで、どこかもろさを感じさせて、古くって淫乱な雰囲気を持つ図書館(この前「淫乱」は余計だ、と友達にいわれたけど、私は「淫乱」だとおもう。淫乱って言葉がよくわかんないけど)。
基本は人なんか来ない図書館だから(のわりに自給が高いからこの図書館の先行きが不安である)、いつもどうり今日やった授業の振り返りや明日の予習、宿題をやるのだけれど、今日はできなかった。うるさい人がいたからだ。
蒼い色の和服、赤い眼鏡。身長は165ぐらいと、女性にしては高いほう。