御影作品なわけだが、やっぱりおもしろい。終わり方がちゃんとハッピーエンドなのだから、、、

 最近シリーズものをしかよんでなかったのでひさしぶりの作品内容。作品内容よしては「3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。そのあまりの美しさに息を呑む教室の中で、彼女は教壇に立ち、無愛想にただ自分の名前だけを告げた。教室全体が次の言葉を待っていた、その時―。「星野一輝」―呼んだのは、何故か僕の名前。「私はお前を壊すために、ここにいる」そして、突然の宣戦布告。ただ超然と、毅然として言い放ち、静かに微笑む彼女の真意は…!?御影瑛路が贈る新作登場。」とのこと。

 音無彩矢のキャラとしてのキャラのできあがりぐあいがよかった。そして星野一輝の葛藤、桐野心音の心の奥底の感情、大嶺醍哉の冷たいようでちゃんと見守ってくれてるかんじ、臼井陽明の荒いけどちゃんと協力しようとしてるかんじ、そして茂木霞の本性。全部大好きです。
 話の内容の補足。途中で全部でてくるのですが「拒絶する教室」というものがこのループの原因なわけなのですが、なぜそれがおこったのかは「箱」というなんでも願いごとがかなうものを手に入れたから。しかし、願いを思うとともに「本当なのか?」とおもってしまう。そう思ってしまった状態で願いをかなえてしまうと不完全な状態で願いがかなってしまう。箱の説明以上。
 ループ物、ということでつい「エンドレスエイト」を思い出してしまったのですが、こちらのほうがある意味よかった(比べること自体がおかしいのだが)。ループものにしては若干くどいような気がしましたけど、これほどまでにくどいとちょっと嫌になったりはしたけど、全部読み通すことでちゃんといい終わりがまってくれてるんでぜひ読んでくださいな。
 まぁ御影作品といえばグロ描写なんかが有名なわけなのですが、あいかわらず好きです。
 キャラの恋愛に対する考えというのもよかったです。また、だれが「箱」の所有者なのかどうかも最後のところまでまったくわからないかんじになっていたのでとってもよかったです。

、、、、なんか「よかった」しかいえない自分がちょいとにくい、、、

最終更新:2010年08月12日 13:15