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七夕TND1
赤鰯は滅日のしるし
2nd season
近日公開‥‥
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---- **オープニング1「天使の降る夜」 シーンタロット「レッガー」(災難) RLシーンです。 月の明るい夏の夜空。 月光に照らされ、雲の海に浮かび上がる、全長200mを越える巨大なシルエット。 ‥‥遠距離への大量輸送を目的として設計された巡航式の飛行船だろう。民間仕様ではない。 活気に満ちた地上の街並み。その遙か数百メートル上で。銃声が響き渡る。 飛行船の外縁部。 輸送コンテナ保持用のエントリー・ガイドレール。今は甲板上に折り畳まれた状態で収納されている。 そのレールの上に。ひとりの少女が追い詰められていた。既に傷を負っているようだ。 亜麻色の長髪とやや広めの額。大きめの瞳が印象的な、まだ幼い年頃の少女だ。 小柄な身体に簡素なスモック姿(病院患者用の着衣)。裸足。運動に慣れていないのか、やや動きが鈍い。 複雑な意匠のペンダントが吊り下げられている。チェーンが長すぎ、やや少女の身動きを妨げている。 豚顔の男:ぶひひ。下卑た笑みを浮かべる。身長2mを越える、ヒルコの巨漢。スーツ姿にミラーシェード。 豚顔の男:「‥‥ハイ終わり。よく頑張ったけどねー 惜しい惜しい♪」 硝煙をくゆらせる大型拳銃を振り。 豚顔の男:「逃げ上手は師匠譲りかな? まさか、この船のトロンを丸ごと破壊されるとは思わなかったよ」 ぱちぱちぱち。小馬鹿にするように拍手してみせる。 豚顔の男:「だが」 ぶひひ。「これでキミはゲームオーバーだ。残念だったね。ドクター」 ぶひひ! 少女:「っ」 悔しそうな表情。 豚顔の男:「あたしも立場があるからね。一応、訊ねておくけどさ‥‥」 豚顔の男:「その“マテリアル”‥‥返す気ないよね。ないよねぇ? 今更?」 にやにや。ぶひひ! 少女:「~~~~」 首を横に振ってイヤイヤ。ぶんぶんぶん! 豚顔の男:「交渉決裂。実に残念だ♪」 豚顔の男は楽しげに笑うと弾装を交換し、そのまま少女へ向けて無造作にトリガーを引いた。 少女の身体が大きく揺らぎ、転落しそうになる。必死にレールにしがみつく。 さらに躊躇なく叩き込まれる弾丸。 豚顔の男:「ぶひひっ!! ‥‥この弾丸“屍矢”はね。キミの師匠の傑作だよ」 豚顔の男:「なんでも“死者の怨嗟”が込められてて、決して癒せぬ傷を与えるとか!」 豚顔の男は、ハミングしながら気軽にトリガーを絞る。 豚顔の男:「‥‥キミの師匠にはあたしも恨みがある。あの時は、まんまと逃げられてしまったからね‥‥」 豚顔の男:「キミが! 自分の作品で! 死んだら! どんな顔を! するかなっ? ぶひひっ!」 豚顔の男:「さぁ、何発まで耐えられるか、実験タ~イム!」 ぶひひっ!! ぶっひっひっひ~っ!! 何度も続けてトリガーを引く。その度に銃弾に幼い身体を貫かれ、少女は苦悶の悲鳴を上げる。 わざと致命傷を外し、喜悦の表情を浮かべている豚顔の男に、背後から誰かが声をかけた。 ???:『‥‥いつまで遊んでいる、“猪剛鬣”』 冷徹な機械音声。軍務用にチューンされた全身義体。 ???:『余計な手間をかけず、N◎VA到着までに全ての準備を済ませておけ、との御命令だ』 ???:一方的に云い放ち、甲板を後にする。 豚顔の男:「フン。‥‥余裕のないヤツだ」 鼻を鳴らす。ぶひひ! 「優雅じゃないよね。あ~ヤダヤダ!」 豚顔の男:何の感慨も込めずに、無造作に少女へ向けてトリガーを引く。 ---- RL:さて。ここで豚顔の男が神業《とどめの一撃》を少女に放ちました。 RL:それに対応して誰かが神業《守護神》を使用。その《とどめの一撃》を打ち消して[完全死亡]します。 RL:さらに、同時に神業《タイムリー》使用で、この飛行船を破壊します。 ---- 突如、飛行船のあちこちで大火災が発生! 激しく爆発炎上しつつ、真っ二つに折れて墜落していく‥‥ 豚顔の男:「なん‥‥だと‥‥ッ?!」 無様に甲板に叩きつけられ。ぶひ! 豚顔の男:「貴様の仕業か!」 空中へと投げ出された少女へと、最後の銃弾を叩き込‥‥弾切れ!! 豚顔の男:「このままでは、終わらんぞぉーーーーっ!!」 豚顔の男: そのまま深い夜闇の中へと飲み込まれていく。 燃え盛る飛行船の破片の雨の中。その少女は意識を失ったまま落ちていく‥‥ 災厄の街、トーキョーN◎VAへと。 シーンEND ----
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