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---- *グランドオープニング ---- &anchor(GOP1) **グランドOP1「ジーザス封印」 シーンプレイヤー:ジーザス・クライストXXI“オメガ” 他のPCは登場禁止。 #areaedit()  ※ 500年前の過去のシーン、ジーザスが封印されるシーンです。   ジーザス個人の意思表示はあってもなくてもOK。でも最終的には封印されてね?w 「‥‥ごめんなさい、ジーザス」  薄暗い空間に“彼女”の声が響く。まだ年若い(20代後半?)女性の声だ。    彼女の前に巨大な水晶柱が屹立している。 そして、その中には‥‥まったく身動きできない状態の、キミが浮かんでいた。 半透明のチャンバーの表面に手を添えて。彼女は泣き笑いのような表情を浮かべる。    すでに全てのインターフェースを閉ざされ、固有時凍結処理を施されたキミには、 彼女の掠れた声も。その頬を伝う涙の存在も判らない‥‥ 判る筈もなかった。    だが。キミには確かに“彼女”が胸に秘めた想いが伝わっていた。   「あの懐かしい化政時代が到来して‥‥“彼”が来るまで」 「貴方の機能を全て封印するわ、ジーザス」    それがどれだけの大惨事を引き起こすか。“彼女”は全て識っている。 だが、その上で。“彼女”は選んだのだ。‥‥ただ、己の願いを叶えることを。   「たとえ、それが貴方たちを苦しめることになるとしても」 「‥‥この世界を危機に晒し、どれだけの犠牲を出すことになろうとも」 「今度こそ。絶対に‥‥助けてみせる‥‥ 今度こそ‥‥っ」    そう告げた声に迷いはなかった。 &i(){  GM:さて。このままだと彼女の語りで全て終わりますが。どうします?} &i(){  ジーザス:時間凍結ですね? ……解放までどれだけ時間が経過したかすら判らない訳ですな。} &i(){  GM:ああ、その辺りはフレーバーなので気にしなくてもいいよー。} &i(){  GM:なんなら不可思議な「ジーザスちから」で、封印中のはずのキミが話してもいいw} &i(){  ジーザス:なら限定的に封印を破ろう。言葉を返します。}  空間にもう一つの声が響く。 ジーザス:『──それもまた、人間の選択』  どこか遠くから降り注ぐような、出所のはっきりしない声。 空間全体から響き渡るかのような奇妙な音声が、途切れ途切れに続ける。 GM/“彼女”:「ジーザス‥‥なの?」 ジーザス:『この機巧では、“久叡紗”の機能を──完全停止できない』 ジーザス:『特異点では、特異点を止める事は叶わない』 GM/“彼女”:「‥‥物理法則程度で貴方を縛れるわけなかったわね」 肩をすくめる。 ジーザス:『だが、人間の選択は尊重する。それが個のものだとしても、結果は同じ──』 ジーザス:『破滅を覚悟で意を為したいならば──為してみよ。だが……』 GM/“彼女”:「いいえ。結果は違うわ。この世界の運命は円環ではなく、螺旋」 決意を込めて。 GM/“彼女”:「‥‥必ず収束する。させてみせる」  水晶柱前の空中に、小柄な童子の姿が浮かび上がる。  質量を備えたホログラフ。‥‥ジーザスが仮初の顕現体とした器だ。 GM/“彼女”:「ジーザス」 眼前の童子に語りかける。 GM/“彼女”:「“あたし”をよろしくね。迷惑ばかりかけるけど‥‥」 ジーザス:『迷惑、か。──人類とは本来的にそういうもの』 ジーザス:『──故に、いつも見棄てられない』 GM/“彼女”: コツン、と指でキミの額を弾く。 GM/“彼女”:「‥‥あとね、ジーザス」 GM/“彼女”:「貴方、もうちょっと女の子の扱いは優しい方が、ステキだと思うわ」 ジーザス:『神はあまねく人類の対して平等だと云う。その僕として設計された者もまた、かく在るべし』  人の姿をした人でない者は、その人の姿を薄れさせる。 ジーザス:『行くがいい。この岩戸より外には、時来るまで力及ぼす事は出来ない──』 ジーザス:『賢人ツァラトゥストラの語るような因果の操作者足りたければ、振り返らぬ──こと──』  空間に僅かな振動が走り、映像と音声が途切れる。 僅かなオゾンの臭気が鼻を突く。──あの程度でも、今の“身体”には過負荷なのだろう。  透き通るような微笑みを浮かべた後。彼女は、キミを封じた水晶柱から立ち去った。 フロアには、彼女の身から流れた赤色と、やや頼りない足跡だけが残されいる。  キミの眠りは誰にも妨げられることなく。  そして、500年の時が流れた‥‥ GM:では、キャンペーン宿星「世界を救う」を進呈いたしましょう。 GM:これはシナリオ宿星と同様に扱います。が、どちらを優先してもOKです。 GM:毎シナリオの開始時に再び進呈するので、廃棄しても構いません。 ジーザス:確かに受領致しました。 シーンEND #areaedit(end) ---- &anchor(GOP2) **グランドOP2「出陣! 徹甲龍」 マスターシーンです。 PCは全員登場禁止。 #areaedit()  ――“徹甲龍”(てっこうりゅう)。  それは、多元世界を掌握せんとする秘密結社の名。  大妖怪“滅日”(ほろび)復活を企む総帥“全羅帝”(ぜんらてい)を頂点に、 “八卦将”(はっけしょう)と呼ばれる魔人たちに率いられた無敵の軍団である。 今から15年前。ついに、彼らは日本への侵攻を開始しようとしていた‥‥    だが、その“八卦将”の一人が組織を裏切ったことから、この物語は始まる。    ――その人物の名は“天”の槇那(マキナ)。  彼が認めたものは、己の知識と力。そして、その結晶である科学技術のみ。 得体の知れぬ「神秘」や「妖怪」などを崇め出した組織を見限った彼は、 “徹甲龍”に反旗を翻したのだ。     ** ** **    そして‥‥“天”の槇那が戦い半ばで斃れてから、15年の時が経過した‥‥   &i(){  “天”の槇那:すげぇ、いきなり自分のシーン開始前に死んだよ?!(一同笑)} &i(){  ジーザス:マスターシーンで死んだなら文句のつけようもないですね~w}   ** ** **   “雪”のヴァルナ:「‥‥我ら“徹甲龍”、復活の時は来た!」 “雪”のヴァルナ:白い長髪と赤い瞳が特徴的な巫女装束の美女が告げる。    ここは次元の狭間に浮かぶ“徹甲龍”の本拠地[次元城]の広間。 全羅帝の命令により、“八卦将”とその配下の軍勢が集められていた。  もっとも、15年前から総帥“全羅帝”の姿を見たものは誰も居ない。 総帥の言葉は、常に側近の“雪”のヴァルナを介して伝えられているのだ。   “雪”のヴァルナ:「思えば15年前‥‥」 “雪”のヴァルナ:「一人の裏切り者のために、我らは次元の狭間へと身を堕とした」 “雪”のヴァルナ:「我らは数多くの同志を失いつつ、ずっと待ち続けたのだ‥‥」   “雪”のヴァルナ:「だが、今や機は満ちた!」 “雪”のヴァルナ:「今こそ我ら“徹甲龍”の総力を結集し、“滅日”を復活させん!!」 “雪”のヴァルナ:「そして‥‥我らが総帥“全羅帝”(ぜんらてい)が全次元世界の王となられるのだ!!」    その言葉には大きな反響があった。 ついに使命を果たす時が、散っていった同胞たちの無念を晴らす時が来たのだ。    だが、素直に応じない者たちもいた。他ならぬ“八卦将”たちである。   “水”のカッツェ:「――お言葉ですが“全羅帝”。その前に、まず裏切り者を処断せねばなりませぬ」 “水”のカッツェ:氷のような微笑みを浮かべた美しき女魔法使いが断言する。 “水”のカッツェ:彼女の言葉は“雪”のヴァルナではなく、御簾越しの玉座へと向けられている。   “風”の小太郎:「“天の”槇那。15年前、我ら“徹甲龍”を裏切った男‥‥か」 “風”の小太郎:両目を包帯で閉ざした青年忍者がつぶやく。新参の彼は、当時は組織に居なかったのだ。   “地”のナカムラ:「だが。奴は逃亡時、既に致命傷を受けていたはず――あれで助かるはずもない」 “地”のナカムラ:スーツ姿のサラリーマンが眼鏡を中指で押し上げながら穏やかに応じた。   “火”のミツワ:「‥‥フ。野たれ死にか。半端者のヤツには相応しい最期だぜ」 “火”のミツワ:傾き装束に身を包み、顔の右半分に刺青を入れた男が嘲笑う。その背には釣竿と三味線が。 “水”のカッツェ:「裏切り者が彼奴ひとりという、保証もないがな‥‥」 他の“八卦将”を見回しつつ。  女魔法使いの揶揄に、場の緊張感は一気に高まった。 &i(){  “天”の槇那:この流れでナカムラに吹くw} &i(){  柳生真:ナカムラさんwww} &i(){  ジーザス:萌え。コーポレートとか、スーツ眼鏡inファンタジーって超大好物だ!w} &i(){  ヒナギク:なんかカッコイイぞ!w}  だが、次の瞬間!  爆発音とともに、次元城全体が大きく揺らいだ。  即座に非常警報が鳴り響く。   “水”のカッツェ:「いったい何事だ?!」 部下:「じ、次元城中枢の機密ブロックに‥‥ 侵入者です!」 “水”のカッツェ:「馬鹿な?! あのセキュリティを破るだとっ?!」   部下:「侵入者、最重要機密ブロックから逃走中‥‥ 世界移動用のゲートへと向かっています!」 上司:「なんとしても阻止しろ! あのゲートを破壊されては、我らが使命が‥‥!!」   “花”のサクラ:「‥‥安心せい。あのゲートはどんな兵器でも破壊できんわい」 “花”のサクラ:「もっとも、我ら“八卦将”なら不可能でもなかろうがな」 ふぉっふぉっふぉ。 “花”のサクラ:全身に呪紋を刻みいれた老婆(服は着ない主義87歳)は愉快そうに笑う。    それまで部屋の隅に無言で控えていた侍装束の男がゆらりと動いた。   “花”のサクラ:「ほぅ。おぬしが自ら動くか」 興味深そうに。「‥‥それほどの相手かの?」  “雷”の牙王:「‥‥‥‥」 無言。腰のカタナに手を添えたまま、立ち止まらずに歩み去る。   “水”のカッツェ:「待て! 牙王! 全羅帝の御前から勝手に離れるな!」 “水”のカッツェ:「侵入者の迎撃は我らの勤め! 貴様如きの出番はないわ!」    ヒステリックに叫ぶと、カッツェは《テレポート》して姿を消す。  だが。そんな茶番も‥‥彼らが「侵入者」の映像を見た途端に、すべてかき消えた。   “花”のサクラ:「‥‥まさかのぉ」 “地”のナカムラ:「いや。間違いなくヤツに縁の者でしょう。‥‥あるいは」 “水”のカッツェ:「本人‥‥だと‥‥?」 “雪”のヴァルナ:「あの者を捕らえよ! 絶対に逃してはならぬ!」 “火”のミツワ:「さて。面白くなってきやがった!」 ちろりと舌舐めずり。 “花”のサクラ:(‥‥“月”がこの場に居らぬは、不幸中の幸いじゃったな) “花”のサクラ:(姿だけでこの騒ぎ。これも“計画”のうちか? のぉ、“天”よ‥‥) シーンEND #areaedit(end) ---- &anchor(GOP3) **グランドOP3「-覚醒-」 シーンプレイヤー:“天”の槇那 他のPCは登場不可。 #areaedit()  草木も眠る丑三つ時。静まり返った夜の帳が、如月国(きさらぎのくに)全土を包み込んでいる―― 余人の立ち入ることが許されぬ、清浄なる場にて。“彼女”は水垢離をしていた。 GM/千早姫:「‥‥誰ぞ居るのか?」 ハッと振り返ると、まとめていた長い黒髪がはらりと解ける。 &i(){  ヒナギク:いきなりサービスシーンでございますか!w} &i(){  ジーザス:水垢離なら……なんていうんでしたっけ。白いの着てますよね。大丈夫大丈夫。} &i(){  “天”の槇那:襦袢?じゃないか} &i(){  GM:着てますよ。あれ濡れても透けないんだよねー。チラリズム万歳!} &i(){  ヒナギク:透けなくても十分にですね…w} &i(){  丈:まぁ、素肌にぴったり貼りつきはするわなw} &i(){  柳生真:姫、ガード甘いなぁ‥‥w} &i(){  “天”の槇那:というかGM、「ロザリオ奪取」とか「ゲート突破」は?} &i(){  “天”の槇那:先ほどのマスターシーンから、ホットスタートかと思ってたんだが。} &i(){  GM:んー。その辺りは、できれば後に回想シーンで入れたいのよね。} &i(){  ヒナギク:「千早姫との接触」をメインにしたいというのがGMの意図かな?} &i(){  GM:それもある。あと、「断絶があればあとから何でもツッコめる」ので便利!w} &i(){  “天”の槇那:はいな。了解。では登場しよう。} “天”の槇那:「俺がどこにいようが俺の勝手だ。……くっ」 “天”の槇那:誰何に応えた後、頭痛を覚えて頭を抑える “天”の槇那:で、少し歩こうとして……こける。服と靴のサイズが合っていないのだ。 GM/千早姫:「‥‥童‥‥?」 “天”の槇那:両手を突いて体を起こし……「何だ……これは、どうしたんだ」 “天”の槇那:心なしか縮んだ、自分の両の手のひらを見る。 GM/千早姫:「ふむ」 動揺するキミの姿を観察して。「随分な目に遭うたと見える」 “天”の槇那:「童……?ここには貴様と俺しかいないように見えるが」 “天”の槇那:自分の後ろに子供でもいるのかと、うしろを振り返る。 GM/千早姫:「そら。見せてみよ」 キミを無造作に引っ張り寄せ、まずは顔をわしづかみw GM/千早姫:「この地に脚を踏み入れて五体満足である以上、只者ではあるまいが‥‥」 “天”の槇那:「き……貴様!?」 “天”の槇那:反射的に抗おうとしたが、肉体の力は自分の思っているよりずっと低下していた GM/千早姫:「暴れるでない。これ‥‥やめんか!」 問答無用で脱がせます。 GM/千早姫:「これは‥‥戦傷か?」 キミの背の傷の傍をそっとなぞり。 “天”の槇那:「貴様こそ……触るな!うぅっ」 頭が、背中が痛覚を激しく刺激する。 GM/千早姫:「ふむ。名乗るならばこちらが先か」 GM/千早姫:「わらわは千早。この如月国の姫である。‥‥そなた、何者じゃ?」 “天”の槇那:「戦場で傷を背中に受けるこの槇那では無い!……姫、だと?」 “天”の槇那:改めて目前の人物、それに周囲の空間を確認する。  この世界‥‥ あまり科学技術は発達していないようだが、豊潤なマナの存在をキミは察知した。 “天”の槇那:(科学が未発達な故に、魔法的存在が露わになっている……世界か)  あのゲートは“徹甲龍”が使命達成のために設置した軍団移送用のものだ。 つまり、この世界に奴らが押し寄せてくるのは時間の問題だろう。 “天”の槇那:「俺は槇那。”…の”……俺は……」 “天”の槇那:確か槇那の前に何かくっついてた筈だ。が、思い出せない “天”の槇那:「徹甲……龍‥‥」 “天”の槇那:記憶巣からその単語をようやくの思いで引っ張り出すと、意識が遠のいていく  意識を失ったキミを慌てて抱き寄せた彼女の面影に、キミは奇妙な懐かしさを感じていた‥‥    **  **  **    それから後。キミはしばらく彼女‥‥“千早姫”の客人として療養生活を送ることになった。 確かに彼女は本物の姫君だった。まぁ、年頃の娘にしてはやや変わった性格をしているようだが。  脱出時にゲートに仕掛けた爆弾が、どれほどのダメージを与えていたかも‥‥定かではない。 敵の追手が、いつ押し寄せてくるかわからない以上‥‥情報や物資の確保は最優先となるだろう。 いずれ訪れる“敵”の存在に、キミの心は警鐘を鳴らしている‥‥   では、キャンペーン宿星「全羅帝を倒す」を進呈しておきましょう。 “天”の槇那:拝領します。 シーンEND #areaedit(end) ---- [[グランドオープニング4へつづく>http://www23.atwiki.jp/breaktrpg/pages/20.html]] #back(left,text=もどる)
---- *グランドオープニング ---- &anchor(GOP1) **グランドOP1「ジーザス封印」 シーンプレイヤー:ジーザス・クライストXXI“オメガ” 他のPCは登場禁止。 #areaedit()  ※ 500年前の過去のシーン、ジーザスが封印されるシーンです。   ジーザス個人の意思表示はあってもなくてもOK。でも最終的には封印されてね?w 「‥‥ごめんなさい、ジーザス」  薄暗い空間に“彼女”の声が響く。まだ年若い(20代後半?)女性の声だ。    彼女の前に巨大な水晶柱が屹立している。 そして、その中には‥‥まったく身動きできない状態の、キミが浮かんでいた。 半透明のチャンバーの表面に手を添えて。彼女は泣き笑いのような表情を浮かべる。    すでに全てのインターフェースを閉ざされ、固有時凍結処理を施されたキミには、 彼女の掠れた声も。その頬を伝う涙の存在も判らない‥‥ 判る筈もなかった。    だが。キミには確かに“彼女”が胸に秘めた想いが伝わっていた。   「あの懐かしい化政時代が到来して‥‥“彼”が来るまで」 「貴方の機能を全て封印するわ、ジーザス」    それがどれだけの大惨事を引き起こすか。“彼女”は全て識っている。 だが、その上で。“彼女”は選んだのだ。‥‥ただ、己の願いを叶えることを。   「たとえ、それが貴方たちを苦しめることになるとしても」 「‥‥この世界を危機に晒し、どれだけの犠牲を出すことになろうとも」 「今度こそ。絶対に‥‥助けてみせる‥‥ 今度こそ‥‥っ」    そう告げた声に迷いはなかった。 &i(){  GM:さて。このままだと彼女の語りで全て終わりますが。どうします?} &i(){  ジーザス:時間凍結ですね? ……解放までどれだけ時間が経過したかすら判らない訳ですな。} &i(){  GM:ああ、その辺りはフレーバーなので気にしなくてもいいよー。} &i(){  GM:なんなら不可思議な「ジーザスちから」で、封印中のはずのキミが話してもいいw} &i(){  ジーザス:なら限定的に封印を破ろう。言葉を返します。}  空間にもう一つの声が響く。 ジーザス:『──それもまた、人間の選択』  どこか遠くから降り注ぐような、出所のはっきりしない声。 空間全体から響き渡るかのような奇妙な音声が、途切れ途切れに続ける。 GM/“彼女”:「ジーザス‥‥なの?」 ジーザス:『この機巧では、“久叡紗”の機能を──完全停止できない』 ジーザス:『特異点では、特異点を止める事は叶わない』 GM/“彼女”:「‥‥物理法則程度で貴方を縛れるわけなかったわね」 肩をすくめる。 ジーザス:『だが、人間の選択は尊重する。それが個のものだとしても、結果は同じ──』 ジーザス:『破滅を覚悟で意を為したいならば──為してみよ。だが……』 GM/“彼女”:「いいえ。結果は違うわ。この世界の運命は円環ではなく、螺旋」 決意を込めて。 GM/“彼女”:「‥‥必ず収束する。させてみせる」  水晶柱前の空中に、小柄な童子の姿が浮かび上がる。  質量を備えたホログラフ。‥‥ジーザスが仮初の顕現体とした器だ。 GM/“彼女”:「ジーザス」 眼前の童子に語りかける。 GM/“彼女”:「“あたし”をよろしくね。迷惑ばかりかけるけど‥‥」 ジーザス:『迷惑、か。──人類とは本来的にそういうもの』 ジーザス:『──故に、いつも見棄てられない』 GM/“彼女”: コツン、と指でキミの額を弾く。 GM/“彼女”:「‥‥あとね、ジーザス」 GM/“彼女”:「貴方、もうちょっと女の子の扱いは優しい方が、ステキだと思うわ」 ジーザス:『神はあまねく人類の対して平等だと云う。その僕として設計された者もまた、かく在るべし』  人の姿をした人でない者は、その人の姿を薄れさせる。 ジーザス:『行くがいい。この岩戸より外には、時来るまで力及ぼす事は出来ない──』 ジーザス:『賢人ツァラトゥストラの語るような因果の操作者足りたければ、振り返らぬ──こと──』  空間に僅かな振動が走り、映像と音声が途切れる。 僅かなオゾンの臭気が鼻を突く。──あの程度でも、今の“身体”には過負荷なのだろう。  透き通るような微笑みを浮かべた後。彼女は、キミを封じた水晶柱から立ち去った。 フロアには、彼女の身から流れた赤色と、やや頼りない足跡だけが残されいる。  キミの眠りは誰にも妨げられることなく。  そして、500年の時が流れた‥‥ GM:では、キャンペーン宿星「世界を救う」を進呈いたしましょう。 GM:これはシナリオ宿星と同様に扱います。が、どちらを優先してもOKです。 GM:毎シナリオの開始時に再び進呈するので、廃棄しても構いません。 ジーザス:確かに受領致しました。 シーンEND #areaedit(end) ---- &anchor(GOP2) **グランドOP2「出陣! 徹甲龍」 マスターシーンです。 PCは全員登場禁止。 #areaedit()  ――“徹甲龍”(てっこうりゅう)。  それは、多元世界を掌握せんとする秘密結社の名。  大妖怪“滅日”(ほろび)復活を企む総帥“全羅帝”(ぜんらてい)を頂点に、 “八卦将”(はっけしょう)と呼ばれる魔人たちに率いられた無敵の軍団である。 今から15年前。ついに、彼らは日本への侵攻を開始しようとしていた‥‥    だが、その“八卦将”の一人が組織を裏切ったことから、この物語は始まる。    ――その人物の名は“天”の槇那(マキナ)。  彼が認めたものは、己の知識と力。そして、その結晶である科学技術のみ。 得体の知れぬ「神秘」や「妖怪」などを崇め出した組織を見限った彼は、 “徹甲龍”に反旗を翻したのだ。     ** ** **    そして‥‥“天”の槇那が戦い半ばで斃れてから、15年の時が経過した‥‥   &i(){  “天”の槇那:すげぇ、いきなり自分のシーン開始前に死んだよ?!(一同笑)} &i(){  ジーザス:マスターシーンで死んだなら文句のつけようもないですね~w}   ** ** **   “雪”のヴァルナ:「‥‥我ら“徹甲龍”、復活の時は来た!」 “雪”のヴァルナ:白い長髪と赤い瞳が特徴的な巫女装束の美女が告げる。    ここは次元の狭間に浮かぶ“徹甲龍”の本拠地[次元城]の広間。 全羅帝の命令により、“八卦将”とその配下の軍勢が集められていた。  もっとも、15年前から総帥“全羅帝”の姿を見たものは誰も居ない。 総帥の言葉は、常に側近の“雪”のヴァルナを介して伝えられているのだ。   “雪”のヴァルナ:「思えば15年前‥‥」 “雪”のヴァルナ:「一人の裏切り者のために、我らは次元の狭間へと身を堕とした」 “雪”のヴァルナ:「我らは数多くの同志を失いつつ、ずっと待ち続けたのだ‥‥」   “雪”のヴァルナ:「だが、今や機は満ちた!」 “雪”のヴァルナ:「今こそ我ら“徹甲龍”の総力を結集し、“滅日”を復活させん!!」 “雪”のヴァルナ:「そして‥‥我らが総帥“全羅帝”(ぜんらてい)が全次元世界の王となられるのだ!!」    その言葉には大きな反響があった。 ついに使命を果たす時が、散っていった同胞たちの無念を晴らす時が来たのだ。    だが、素直に応じない者たちもいた。他ならぬ“八卦将”たちである。   “水”のカッツェ:「――お言葉ですが“全羅帝”。その前に、まず裏切り者を処断せねばなりませぬ」 “水”のカッツェ:氷のような微笑みを浮かべた美しき女魔法使いが断言する。 “水”のカッツェ:彼女の言葉は“雪”のヴァルナではなく、御簾越しの玉座へと向けられている。   “風”の小太郎:「“天の”槇那。15年前、我ら“徹甲龍”を裏切った男‥‥か」 “風”の小太郎:両目を包帯で閉ざした青年忍者がつぶやく。新参の彼は、当時は組織に居なかったのだ。   “地”のナカムラ:「だが。奴は逃亡時、既に致命傷を受けていたはず――あれで助かるはずもない」 “地”のナカムラ:スーツ姿のサラリーマンが眼鏡を中指で押し上げながら穏やかに応じた。   “火”のミツワ:「‥‥フ。野たれ死にか。半端者のヤツには相応しい最期だぜ」 “火”のミツワ:傾き装束に身を包み、顔の右半分に刺青を入れた男が嘲笑う。その背には釣竿と三味線が。 “水”のカッツェ:「裏切り者が彼奴ひとりという、保証もないがな‥‥」 他の“八卦将”を見回しつつ。  女魔法使いの揶揄に、場の緊張感は一気に高まった。 &i(){  “天”の槇那:この流れでナカムラに吹くw} &i(){  柳生真:ナカムラさんwww} &i(){  ジーザス:萌え。コーポレートとか、スーツ眼鏡inファンタジーって超大好物だ!w} &i(){  ヒナギク:なんかカッコイイぞ!w}  だが、次の瞬間!  爆発音とともに、次元城全体が大きく揺らいだ。  即座に非常警報が鳴り響く。   “水”のカッツェ:「いったい何事だ?!」 部下:「じ、次元城中枢の機密ブロックに‥‥ 侵入者です!」 “水”のカッツェ:「馬鹿な?! あのセキュリティを破るだとっ?!」   部下:「侵入者、最重要機密ブロックから逃走中‥‥ 世界移動用のゲートへと向かっています!」 上司:「なんとしても阻止しろ! あのゲートを破壊されては、我らが使命が‥‥!!」   “花”のサクラ:「‥‥安心せい。あのゲートはどんな兵器でも破壊できんわい」 “花”のサクラ:「もっとも、我ら“八卦将”なら不可能でもなかろうがな」 ふぉっふぉっふぉ。 “花”のサクラ:全身に呪紋を刻みいれた老婆(服は着ない主義87歳)は愉快そうに笑う。    それまで部屋の隅に無言で控えていた侍装束の男がゆらりと動いた。   “花”のサクラ:「ほぅ。おぬしが自ら動くか」 興味深そうに。「‥‥それほどの相手かの?」  “雷”の牙王:「‥‥‥‥」 無言。腰のカタナに手を添えたまま、立ち止まらずに歩み去る。   “水”のカッツェ:「待て! 牙王! 全羅帝の御前から勝手に離れるな!」 “水”のカッツェ:「侵入者の迎撃は我らの勤め! 貴様如きの出番はないわ!」    ヒステリックに叫ぶと、カッツェは《テレポート》して姿を消す。  だが。そんな茶番も‥‥彼らが「侵入者」の映像を見た途端に、すべてかき消えた。   “花”のサクラ:「‥‥まさかのぉ」 “地”のナカムラ:「いや。間違いなくヤツに縁の者でしょう。‥‥あるいは」 “水”のカッツェ:「本人‥‥だと‥‥?」 “雪”のヴァルナ:「あの者を捕らえよ! 絶対に逃してはならぬ!」 “火”のミツワ:「さて。面白くなってきやがった!」 ちろりと舌舐めずり。 “花”のサクラ:(‥‥“月”がこの場に居らぬは、不幸中の幸いじゃったな) “花”のサクラ:(姿だけでこの騒ぎ。これも“計画”のうちか? のぉ、“天”よ‥‥) シーンEND #areaedit(end) ---- &anchor(GOP3) **グランドOP3「-覚醒-」 シーンプレイヤー:“天”の槇那 他のPCは登場不可。 #areaedit()  草木も眠る丑三つ時。静まり返った夜の帳が、如月国(きさらぎのくに)全土を包み込んでいる―― 余人の立ち入ることが許されぬ、清浄なる場にて。“彼女”は水垢離をしていた。 GM/千早姫:「‥‥誰ぞ居るのか?」 ハッと振り返ると、まとめていた長い黒髪がはらりと解ける。 &i(){  ヒナギク:いきなりサービスシーンでございますか!w} &i(){  ジーザス:水垢離なら……なんていうんでしたっけ。白いの着てますよね。大丈夫大丈夫。} &i(){  “天”の槇那:襦袢?じゃないか} &i(){  GM:着てますよ。あれ濡れても透けないんだよねー。チラリズム万歳!} &i(){  ヒナギク:透けなくても十分にですね…w} &i(){  丈:まぁ、素肌にぴったり貼りつきはするわなw} &i(){  柳生真:姫、ガード甘いなぁ‥‥w} &i(){  “天”の槇那:というかGM、「ロザリオ奪取」とか「ゲート突破」は?} &i(){  “天”の槇那:先ほどのマスターシーンから、ホットスタートかと思ってたんだが。} &i(){  GM:んー。その辺りは、できれば後に回想シーンで入れたいのよね。} &i(){  ヒナギク:「千早姫との接触」をメインにしたいというのがGMの意図かな?} &i(){  GM:それもある。あと、「断絶があればあとから何でもツッコめる」ので便利!w} &i(){  “天”の槇那:了解。では登場しよう。} “天”の槇那:「俺がどこにいようが俺の勝手だ。……くっ」 “天”の槇那:誰何に応えた後、頭痛を覚えて頭を抑える “天”の槇那:で、少し歩こうとして……こける。服と靴のサイズが合っていないのだ。 GM/千早姫:「‥‥童‥‥?」 “天”の槇那:両手を突いて体を起こし……「何だ……これは、どうしたんだ」 “天”の槇那:心なしか縮んだ、自分の両の手のひらを見る。 GM/千早姫:「ふむ」 動揺するキミの姿を観察して。「随分な目に遭うたと見える」 “天”の槇那:「童……?ここには貴様と俺しかいないように見えるが」 “天”の槇那:自分の後ろに子供でもいるのかと、うしろを振り返る。 GM/千早姫:「そら。見せてみよ」 キミを無造作に引っ張り寄せ、まずは顔をわしづかみw GM/千早姫:「この地に脚を踏み入れて五体満足である以上、只者ではあるまいが‥‥」 “天”の槇那:「き……貴様!?」 “天”の槇那:反射的に抗おうとしたが、肉体の力は自分の思っているよりずっと低下していた GM/千早姫:「暴れるでない。これ‥‥やめんか!」 問答無用で脱がせます。 GM/千早姫:「これは‥‥戦傷か?」 キミの背の傷の傍をそっとなぞり。 “天”の槇那:「貴様こそ……触るな!うぅっ」 頭が、背中が痛覚を激しく刺激する。 GM/千早姫:「ふむ。名乗るならばこちらが先か」 GM/千早姫:「わらわは千早。この如月国の姫である。‥‥そなた、何者じゃ?」 “天”の槇那:「戦場で傷を背中に受けるこの槇那では無い!……姫、だと?」 “天”の槇那:改めて目前の人物、それに周囲の空間を確認する。  この世界‥‥ あまり科学技術は発達していないようだが、豊潤なマナの存在をキミは察知した。 “天”の槇那:(科学が未発達な故に、魔法的存在が露わになっている……世界か)  あのゲートは“徹甲龍”が使命達成のために設置した軍団移送用のものだ。 つまり、この世界に奴らが押し寄せてくるのは時間の問題だろう。 “天”の槇那:「俺は槇那。”…の”……俺は……」 “天”の槇那:確か槇那の前に何かくっついてた筈だ。が、思い出せない “天”の槇那:「徹甲……龍‥‥」 “天”の槇那:記憶巣からその単語をようやくの思いで引っ張り出すと、意識が遠のいていく  意識を失ったキミを慌てて抱き寄せた彼女の面影に、キミは奇妙な懐かしさを感じていた‥‥    **  **  **    それから後。キミはしばらく彼女‥‥“千早姫”の客人として療養生活を送ることになった。 確かに彼女は本物の姫君だった。まぁ、年頃の娘にしてはやや変わった性格をしているようだが。  脱出時にゲートに仕掛けた爆弾が、どれほどのダメージを与えていたかも‥‥定かではない。 敵の追手が、いつ押し寄せてくるかわからない以上‥‥情報や物資の確保は最優先となるだろう。 いずれ訪れる“敵”の存在に、キミの心は警鐘を鳴らしている‥‥   では、キャンペーン宿星「全羅帝を倒す」を進呈しておきましょう。 “天”の槇那:拝領します。 シーンEND #areaedit(end) ---- [[グランドオープニング4へつづく>http://www23.atwiki.jp/breaktrpg/pages/20.html]] #back(left,text=もどる)

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