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東雲 明」(2007/09/11 (火) 02:12:39) の最新版変更点

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■基本データ 【名前・表】東雲 明(しののめ あきら) ※社員名:メイ=クラウディア 【名前・裏】株式会社キリンカムプフ製造・超特殊汎用無敵装甲“ブライト・アスター” 【性別/年齢】♀/21 【コロナ】 執行者 【ミーム】 フォーリナー/グレズ 【ブランチ】装着者/マシンライフ 【消費経験点】12(能力値:0 特技:12 装備:0 パスの追加:0 ブランチの追加:0) ■能力値/耐久力 【能力値】    肉体:8  技術:6  魔術:5  社会:7  根源:12 【戦闘値元値】  白兵:7  射撃:7  回避:5  心魂:6  行動:9 【戦闘値修正値】 白兵:7  射撃:7  回避:5  心魂:6  行動:14 【HP】     元値:18  修正値:92 【LP】     元値:8  修正値:8 ■宿命/特徴/闘争/邂逅  宿命:勇者  特徴:勇者の証  特徴効果:1セッション1回、被ダメージー10  闘争:漢女魂(高潔な魂相当)  邂逅:アスター ■初期パス  【因縁】アスターからの友情 ■準備された装備  部位:名称(必要能力/行動修正/ダメージ/HP修正/射程/備考/参照P)  右手 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  左手 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  胴部 :無敵装甲《ブライト・アスター》(トランスギア相当)(必:-/行:0/ダ:【肉】×3+1D6/HP:74/射:至近/RR029)  その他:加速装置(数珠相当)     (必:-/行:5/ダ:―/HP:0/射:なし/CF133)  乗り物:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  予備1:旭日・衝星の紋章(薔薇十字の指輪相当)(必:-/行:0/ダ:―/HP:0/射:なし/RR024)  予備2:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  予備3:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―) ■コロナ特技 【CF091/自/オ/フ1】◆大いなる力  宣:判定直後。[フレア]だけ、対象の判定の[達成値]を減少 【CF091/自/メ/なし】俺ごとやれ!  〔Sin1〕対象が次に受けるダメージを倍にする。自分も同ダメージを受ける 【CF091/自/オ/フ1】破滅の光  宣:DR直前。対象が与えるダメージ+[フレア] 【IJ047/自/オ/フ1】合体攻撃  対象が与えるダメージに+[【肉】×3]する。[行動済み]になる 【IJ059/自/常/なし】人機一体(VF団相当)  【根】以外の任意の能力値+2。12を超えてもよい ■ミーム特技 【CF095/自/常/なし】◆無敵装甲  選択した防具の[HP修正]+[【根】×2] 【CF095/自/セ/フ2】フレアブレード  フレアブレードを準備する。【根】×2+3D6、部位:片手、行動値修正:±0、射程:至近 【RR029/自/常/なし】◆アーマーフォーム  防具形態。常備化した防具ひとつの[HP修正]+20 【RR029/自/オ/2H】適格者  [変身]武器を準備して行う[白攻][射攻]の[達成値]+【肉】。[マイナー]直前に宣言。[メインプロセス]のみ有効 【RR029/自/オ/フ1】トゥルースモード  [変身]装備を準備して行う[白攻][射攻][突返]ダメージ+【根】。セットアップに宣言。1シーン持続。[変身]装備準備&パス5個以上専用 【RR029/白/メ/20H】アクセルブレイク  [移動]と同時に[【肉】×3+差分値]の[白攻]。[飛行状態]扱い。トランスギア専用 【CF107/白/メ/2H】オールレンジ  [白攻]を行う。射程は[シーン]に変更される。この攻撃に対し[突返]不可 ■装備 [RR029]トランスギア(部:胴/射:至/HP:+30/【肉】×3+1D6。《適格者》専用。防具としても扱う。セットアップに準備可能。《ウェポンマウント》不可) [CF133]数珠(部:そ/射:な/HP:+0/。【行】+5) [RR024]薔薇十字の指輪(部:-/射:な/HP:+0/【根】+2。12を超えても構わない。1つまで所持可能) [RR029]サポートヴィークル(部:乗/射:な/HP:+-/[登場判定]+2。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+[2D6]。トランスギア常備化時、常備化P:0で入手可能) ■属性防御  肉体:× 技術:× 魔術:× 社会:× ■設定(界渡りまで) ある夜、彼女は夢を見た。 禍々しきモノによって蹂躙される世界。 それに巻き込まれた子供たちの悲鳴、泣き声、助けを求める声、断末魔――。 何の罪も無い大勢の子供たちが、無残にも命を散らしていくその光景は、まさに悪夢。 >「この光景、は……」 見たこと、ある。忘れやしない。 あの夏の出来事の始まりとなった夢だ。 また、カオスフレアとして闘うときが来たのだろうか――そう思った瞬間、 アキラの身長ほどはある純白の人型装甲が、目の前に現れた。 右手に日輪の紋章、左手に星の紋章があしらってある。 >「……これは?」 じっとそれを見つめているアキラに、人型装甲はこう語りかけてきた。 >《オリジンにて待っているぞ――》 その言葉とともに装甲から溢れ出てきた光に飲み込まれたアキラは――10年ぶりの界渡りを果たした。 ■設定(界渡り後) 単身でオリジンに渡った明を庇護してくれたのが、“行商元首”キリン・ヨアンナ・ベルカだった。 もちろん、生粋の商売人であるキリンが単なる善意で庇護してくれるわけはなく。 >「貴女の無敵装甲の戦闘データ解析をさせてくださいませんか?」 と、右手の無敵装甲――目覚めたら、あの人型装甲の右手と同じ、日輪の紋章があしらわれたものがあった――を指差すキリン。 >「というのも近々、我が『株式会社キリンカムプフ』から特殊汎用無敵装甲を発売する予定なのです」 >「アキラさん。あなたにはそれの広報兼実戦係となってオリジン全土を回っていただきたいのですが、いかがでしょう?」 >「お金も稼げて、人助けも――子供たちの明日も守れる! 良いこと尽くめだと思いますよ?」 明らかに商売道具として利用されることになるが……気にしないことにした。 子供たちの明日を守れる力を持ってることには、間違いないのだから。 >「わかりました。お引き受けしましょう!」 >「オーケイ! 貴女は今日から我がキリンカムプフ社員――メイ=クラウディアです!」 かくして契約は成立。 「知り合いの科学者――マリアっていうんですけど――が、ぜひ自分に解析をさせてほしいと申してますので、少しの間お貸しくださいませんか?」 と言うキリンに無敵装甲(アルマチュア)を貸与し、数日後。 会社へやってきたマリアから手渡されたのは、1本のベルトだった。 >「あの、これは……?」 >「ご説明しましょう! > 貴女の身に着けているそのベルト、一見何の変哲も無いベルトに見えますが……しかーし! > これこそ、あたしマリア・カスタフィオーレ謹製、最新鋭の技術の結晶なのです! > 無敵装甲をアンチグレズ《ギア》ベルトに取り込ませた、いわば《トランスアルマチュア》!  > コマンドワード【我は黄昏を越え、暁を目指す者なり】を唱えることで、支援用人工知能が起動、貴女のフレアを急速充填していく! そして、臨界値に達したとき! > 爆発的なフレアの光に包まれると同時、無敵装甲を身に着けるのです!」 >「は、はぁ……」 >「本来なら、だけど」 >「はい?」 >「そのトランスアルマチュアに着いている“知能”は、人工じゃないの。 > 信じがたいことだけど、元となるアンチグレズ“ギア”に高位精神体が憑依していたのよ」 >「そして――“彼”は貴女を適格者として選んだの」 >「“彼”って?」 >「その答えは……コマンドワードを唱えたら分かるわ!!」 >『【我は黄昏を越え、暁を目指す者なり】――瞬装ッ!!』 >《コマンドワード承認。"Bright Aster"起動》 >《久しいな、アキラ。元気にしていたか?》 >「あ、あ……」 >「アスタァ――――――――――ッ!!」 アスターは以下のように語る。 あの闘いで自分の精神体は消滅しかけたが、完全に消滅せず、極々微かな残留思念が機体に残っていた。 あの最後の闘い、およびその後のケイタによるシグニエクスとの闘いの中で彼女らの“よきフレア”をその身に受け、 本当に徐々にではあるが精神体が再構成されていった。 そしてケイタが地球に帰還し、ギンセイザーが封印され数年が経ったころには、自分はほぼ完全に復活していた。 その後自分はギンセイザーを離れ、某所にあったアンチグレズ“ギア”ベルトを器とし、三千世界のために闘う事を始めた。 (※筆者註:アルフォンス・エルリックのような状態で闘っています) その旅の途中マリアと出会い、分析研究と引き換えに身(=ベルト状態)を預けさせてもらっていた。 実戦研究のため、マリアは何度か適格者に自分を身に着けてもらおうとしたが、ことごとく上手くいかなかった。 理由として考えられるのは以下。 >「以前の器で受けていた“よきフレア”の波長に、再構成されるまでの私の体……精神体が影響を受けすぎてしまったのだろう。かのフレアの持ち主であるアルファ・レオニスの3人――特に影響の強かったアキラなら、波長の相似により私を身に着けられるかも知れぬが……」 三千世界のそこかしこに横たわるダスクフレアの影。いつ何時世界の危機が訪れるか分からない。 自らの力を最大限に引き出して闘えるようにせねばならぬ。 ――彼女を呼ぼう。 >《……アキラ、すまない。平和な弧界に暮らしている君を、また闘いに巻き込んでしまった》 >「……何言ってんの! 私がどういう奴か知っているでしょ、アスター!!」 >「平和な世界だろうが危険な世界だろうが、何かを守るためなら私はいつでも闘うよ?」 >《……すまない。恩に着る》 かくして、ここに1人のカオスフレアが再臨した。 >『右手(めて)に旭日、左手(ゆんで)に衝星! > 漢女魂(オトメゴコロ)を胸に秘む、真紅の鋼は一騎当千! > 子供の明日を守るため、今日も征こうぞ東へ西へ! > 株式会社キリンカムプフ製造・超特殊汎用無敵装甲“ブライト・アスター”! > 呼ばれてなくても只今参上!!』 >「征くわよ、アスター!!」 >《――了解。戦闘を支援する》 子供の明日を守るため、アキラ……いや、“ブライト・アスター”は今日もオリジンを征く! >「あ、そうだ(ぽむ)」 >「? なんですかキリンさん?」 >「ええ……ぜーったい正体バレちゃ駄目ですからね。 > あくまで“特殊汎用”、つまり非フォーリナーでも装備できる無敵装甲っていうコンセプトですし」 >「ええええええ!?」 >「フォーリナーが着けてたら当たり前すぎるじゃないですか! 商売になりません!」 >「そんなぁ……」 ……ブ、“ブライト・アスター”の明日はどっちだ! ■ひととなり 黄金の勇気を持つ聖戦士であった少女は、年を経て、 弱きを守り悪を討つ紅き執行者へとコロナを変えた。 元は、地球在住の保育福祉専門学校生。 その子供好きな性格から、子供たちの未来を担う存在たる保育士になろうと日夜勉学に励んでいた。 現在はキリンの持つ『株式会社キリンカムプフ』(もちろんネフィリム傘下)に所属する広報兼戦闘係。 メイ=クラウディアが表の顔、ブライト・アスターが裏の顔となる。 (“夢”で出会ったとき、人型装甲アスターの色は純白だったが、アキラが持ち主になって変身するときは真紅となっている。コロナの色が反映されたのかもしれない) いわゆる“人の良いお姉さん”。 子供のみならず、困ってる人がいれば手を差し伸べずにはいられぬ性格。 そのためには自己犠牲も厭わないので、しばしば無用に傷付くことも――というのは、どうも子どものころから変わっていないようだ。 そんな彼女にとって、この“擬似ヒロイン”話はある意味うってつけだったといえる。 最初こそ、恥ずかしさで前口上も言えない状態であったが、やはり人間慣れてくるもので、 最近では結構ノリノリで変身ヒロインを楽しんでる様子。 エルフェンバインやリースリングなどで“仕事”をする際は、子供たちからの熱い声援を受けている。 それに愛想良く答えながら、彼女は思う。 いつの日か、この子供たちの明日を奪うような危機が来るのだろうか? それだけは避けねばならない。 『子供たちに、未来を』――立場は違えど、その想いは、地球にいたときと何ら変わりはないのだから。
■基本データ 【名前・表】東雲 明(しののめ あきら) ※社員名:メイ=クラウディア 【名前・裏】株式会社キリンカムプフ製造・超特殊汎用無敵装甲“ブライト・アスター” 【性別/年齢】♀/21 【コロナ】 執行者 【ミーム】 フォーリナー/グレズ 【ブランチ】装着者/マシンライフ 【消費経験点】12(能力値:0 特技:12 装備:0 パスの追加:0 ブランチの追加:0) ■能力値/耐久力 【能力値】    肉体:8  技術:6  魔術:5  社会:7  根源:12 【戦闘値元値】  白兵:7  射撃:7  回避:5  心魂:6  行動:9 【戦闘値修正値】 白兵:7  射撃:7  回避:5  心魂:6  行動:14 【HP】     元値:18  修正値:92 【LP】     元値:8  修正値:8 ■宿命/特徴/闘争/邂逅  宿命:勇者  特徴:勇者の証  特徴効果:1セッション1回、被ダメージー10  闘争:漢女魂(高潔な魂相当)  邂逅:アスター ■初期パス  【因縁】アスターからの友情 ■準備された装備  部位:名称(必要能力/行動修正/ダメージ/HP修正/射程/備考/参照P)  右手 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  左手 :               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  胴部 :無敵装甲《ブライト・アスター》(トランスギア相当)(必:-/行:0/ダ:【肉】×3+1D6/HP:74/射:至近/RR029)  その他:加速装置(数珠相当)     (必:-/行:5/ダ:―/HP:0/射:なし/CF133)  乗り物:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  予備1:旭日・衝星の紋章(薔薇十字の指輪相当)(必:-/行:0/ダ:―/HP:0/射:なし/RR024)  予備2:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―)  予備3:               (必:―/行:―/ダ:―/HP:―/射:―/―) ■コロナ特技 【CF091/自/オ/フ1】◆大いなる力  宣:判定直後。[フレア]だけ、対象の判定の[達成値]を減少 【CF091/自/メ/なし】俺ごとやれ!  〔Sin1〕対象が次に受けるダメージを倍にする。自分も同ダメージを受ける 【CF091/自/オ/フ1】破滅の光  宣:DR直前。対象が与えるダメージ+[フレア] 【IJ047/自/オ/フ1】合体攻撃  対象が与えるダメージに+[【肉】×3]する。[行動済み]になる 【IJ059/自/常/なし】人機一体(VF団相当)  【根】以外の任意の能力値+2。12を超えてもよい ■ミーム特技 【CF095/自/常/なし】◆無敵装甲  選択した防具の[HP修正]+[【根】×2] 【CF095/自/セ/フ2】フレアブレード  フレアブレードを準備する。【根】×2+3D6、部位:片手、行動値修正:±0、射程:至近 【RR029/自/常/なし】◆アーマーフォーム  防具形態。常備化した防具ひとつの[HP修正]+20 【RR029/自/オ/2H】適格者  [変身]武器を準備して行う[白攻][射攻]の[達成値]+【肉】。[マイナー]直前に宣言。[メインプロセス]のみ有効 【RR029/自/オ/フ1】トゥルースモード  [変身]装備を準備して行う[白攻][射攻][突返]ダメージ+【根】。セットアップに宣言。1シーン持続。[変身]装備準備&パス5個以上専用 【RR029/白/メ/20H】アクセルブレイク  [移動]と同時に[【肉】×3+差分値]の[白攻]。[飛行状態]扱い。トランスギア専用 【CF107/白/メ/2H】オールレンジ  [白攻]を行う。射程は[シーン]に変更される。この攻撃に対し[突返]不可 ■装備 [RR029]トランスギア(部:胴/射:至/HP:+30/【肉】×3+1D6。《適格者》専用。防具としても扱う。セットアップに準備可能。《ウェポンマウント》不可) [CF133]数珠(部:そ/射:な/HP:+0/。【行】+5) [RR024]薔薇十字の指輪(部:-/射:な/HP:+0/【根】+2。12を超えても構わない。1つまで所持可能) [RR029]サポートヴィークル(部:乗/射:な/HP:+-/[登場判定]+2。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+[2D6]。トランスギア常備化時、常備化P:0で入手可能) ■属性防御  肉体:× 技術:× 魔術:× 社会:× ■設定(界渡りまで) ある夜、彼女は夢を見た。 禍々しきモノによって蹂躙される世界。 それに巻き込まれた子供たちの悲鳴、泣き声、助けを求める声、断末魔――。 何の罪も無い大勢の子供たちが、無残にも命を散らしていくその光景は、まさに悪夢。 >「この光景、は……」 見たこと、ある。忘れやしない。 あの夏の出来事の始まりとなった夢だ。 また、カオスフレアとして闘うときが来たのだろうか――そう思った瞬間、 アキラの身長ほどはある純白の人型装甲が、目の前に現れた。 右手に日輪の紋章、左手に星の紋章があしらってある。 >「……これは?」 じっとそれを見つめているアキラに、人型装甲はこう語りかけてきた。 >《オリジンにて待っているぞ――》 ああ、やはりそうか。 再び、闘うときが来たのだ。 そう理解するとともに、装甲からまばゆい光があふれ出てくる。 その光に飲み込まれたアキラは――10年ぶりの界渡りを果たした。 >「……ヒカル。わたし、また、闘ってくる」 >「ごめん、あんたを1人にしちゃうね……」 そう、届くはずもない呟きを残して。 ■設定(界渡り後) 単身でオリジンに渡った明を庇護してくれたのが、“行商元首”キリン・ヨアンナ・ベルカだった。 もちろん、生粋の商売人であるキリンが単なる善意で庇護してくれるわけはなく。 >「貴女の無敵装甲の戦闘データ解析をさせてくださいませんか?」 と、右手の無敵装甲――目覚めたら、あの人型装甲の右手と同じ、日輪の紋章があしらわれたものがあった――を指差すキリン。 >「というのも近々、我が『株式会社キリンカムプフ』から特殊汎用無敵装甲を発売する予定なのです」 >「アキラさん。あなたにはそれの広報兼実戦係となってオリジン全土を回っていただきたいのですが、いかがでしょう?」 >「お金も稼げて、人助けも――子供たちの明日も守れる! 良いこと尽くめだと思いますよ?」 明らかに商売道具として利用されることになるが……気にしないことにした。 子供たちの明日を守れる力を持ってることには、間違いないのだから。 >「わかりました。お引き受けしましょう!」 >「オーケイ! 貴女は今日から我がキリンカムプフ社員――メイ=クラウディアです!」 かくして契約は成立。 「知り合いの科学者――マリアっていうんですけど――が、ぜひ自分に解析をさせてほしいと申してますので、少しの間お貸しくださいませんか?」 と言うキリンに無敵装甲(アルマチュア)を貸与し、数日後。 会社へやってきたマリアから手渡されたのは、1本のベルトだった。 >「あの、これは……?」 >「ご説明しましょう! > 貴女の身に着けているそのベルト、一見何の変哲も無いベルトに見えますが……しかーし! > これこそ、あたしマリア・カスタフィオーレ謹製、最新鋭の技術の結晶なのです! > 無敵装甲をアンチグレズ《ギア》ベルトに取り込ませた、いわば《トランスアルマチュア》!  > コマンドワード【我は黄昏を越え、暁を目指す者なり】を唱えることで、支援用人工知能が起動、貴女のフレアを急速充填していく! そして、臨界値に達したとき! > 爆発的なフレアの光に包まれると同時、無敵装甲を身に着けるのです!」 >「は、はぁ……」 >「本来なら、だけど」 >「はい?」 >「そのトランスアルマチュアに着いている“知能”は、人工じゃないの。 > 信じがたいことだけど、元となるアンチグレズ“ギア”に高位精神体が憑依していたのよ」 >「そして――“彼”は貴女を適格者として選んだの」 >「“彼”って?」 >「その答えは……コマンドワードを唱えたら分かるわ!!」 >『【我は黄昏を越え、暁を目指す者なり】――瞬装ッ!!』 >《コマンドワード承認。"Bright Aster"起動》 >《久しいな、アキラ。元気にしていたか?》 >「あ、あ……」 >「アスタァ――――――――――ッ!!」 アスターは以下のように語る。 あの闘いで自分の精神体は消滅しかけたが、完全に消滅せず、極々微かな残留思念が機体に残っていた。 あの最後の闘い、およびその後のケイタによるシグニエクスとの闘いの中で彼女らの“よきフレア”をその身に受け、 本当に徐々にではあるが精神体が再構成されていった。 そしてケイタが地球に帰還し、ギンセイザーが封印され数年が経ったころには、自分はほぼ完全に復活していた。 その後自分はギンセイザーを離れ、某所にあったアンチグレズ“ギア”ベルトを器とし、三千世界のために闘う事を始めた。 (※筆者註:アルフォンス・エルリックのような状態で闘っています) その旅の途中マリアと出会い、分析研究と引き換えに身(=ベルト状態)を預けさせてもらっていた。 実戦研究のため、マリアは何度か適格者に自分を身に着けてもらおうとしたが、ことごとく上手くいかなかった。 理由として考えられるのは以下。 >「以前の器で受けていた“よきフレア”の波長に、再構成されるまでの私の体……精神体が影響を受けすぎてしまったのだろう。かのフレアの持ち主であるアルファ・レオニスの3人――特に影響の強かったアキラなら、波長の相似により私を身に着けられるかも知れぬが……」 三千世界のそこかしこに横たわるダスクフレアの影。いつ何時世界の危機が訪れるか分からない。 自らの力を最大限に引き出して闘えるようにせねばならぬ。 ――彼女を呼ぼう。 >《……アキラ、すまない。平和な弧界に暮らしている君を、また闘いに巻き込んでしまった》 >「何言ってんの! 私がどういう奴か知っているでしょ、アスター!!」 >「平和な世界だろうが危険な世界だろうが、何かを守るためなら私はいつでも闘うわよ?」 >《……恩に着る》 かくして、ここに1人のカオスフレアが再臨した。 >『右手(めて)に旭日、左手(ゆんで)に衝星! > 漢女魂(オトメゴコロ)を胸に秘む、真紅の鋼は一騎当千! > 子供の明日を守るため、今日も征こうぞ東へ西へ! > 株式会社キリンカムプフ製造・超特殊汎用無敵装甲“ブライト・アスター”! > 呼ばれてなくても只今参上!!』 >「征くわよ、アスター!!」 >《――了解。戦闘を支援する》 子供の明日を守るため、アキラ……いや、“ブライト・アスター”は今日もオリジンを征く! >「あ、そうだ(ぽむ)」 >「? なんですかキリンさん?」 >「ええ……ぜーったい正体バレちゃ駄目ですからね。 > あくまで“特殊汎用”、つまり非フォーリナーでも装備できる無敵装甲っていうコンセプトですし」 >「ええええええ!?」 >「フォーリナーが着けてたら当たり前すぎるじゃないですか! 商売になりません!」 >「そんなぁ……」 ……ブ、“ブライト・アスター”の明日はどっちだ! ■ひととなり 黄金の勇気を持つ聖戦士であった少女は、年を経て、 弱きを守り悪を討つ紅き執行者へとコロナを変えた。 元は、地球在住の保育福祉専門学校生。 その子供好きな性格から、子供たちの未来を担う存在たる保育士になろうと日夜勉学に励んでいた。 現在はキリンの持つ『株式会社キリンカムプフ』(もちろんネフィリム傘下)に所属する広報兼戦闘係。 メイ=クラウディアが表の顔、ブライト・アスターが裏の顔となる。 (“夢”で出会ったとき、人型装甲アスターの色は純白だったが、アキラが持ち主になって変身するときは真紅となっている。コロナの色が反映されたのかもしれない) いわゆる“人の良いお姉さん”。 子供のみならず、困ってる人がいれば手を差し伸べずにはいられぬ性格。 そのためには自己犠牲も厭わないので、しばしば無用に傷付くことも――というのは、どうも子どものころから変わっていないようだ。 そんな彼女にとって、この“擬似ヒロイン”話はある意味うってつけだったといえる。 最初こそ、恥ずかしさで前口上も言えない状態であったが、やはり人間慣れてくるもので、 最近では結構ノリノリで変身ヒロインを楽しんでる様子。 エルフェンバインやリースリングなどで“仕事”をする際は、子供たちからの熱い声援を受けている。 それに愛想良く答えながら、彼女は思う。 いつの日か、この子供たちの明日を奪うような危機が来るのだろうか? それだけは避けねばならない。 『子供たちに、未来を』――立場は違えど、その想いは、地球にいたときと何ら変わりはないのだから。

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