帝国環状線 長崎駅 ―土場方面ー

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暁の円卓⇔土場間路線図

暁山温泉 暁藩都 翠王湖界隈 長崎 新長崎 - ファンブル 青嵐 - ノレーフレソテ 新土場温泉 グリード

※新長崎は環状線がつながる駅であり、長崎は土場⇔暁の円卓を接続する駅になります。

藩国内部交通機関


 土場の交通は、基本的には軍用地下鉄や地下通路がメインであった。
 物資が魔法のように現れる地下通路、である。
 それこそが、他国からの潜入を防ぐための防衛策であったのだが、
近年、輸送物資が増え、新しい都市や人々が流入したことで事情が変わってきた。

 農園でつくったものをより早く、より多く移動させる。
 その目的のために、交通つまり線路を作ることにしたのだ。
 線路は民間用として複々線つまり4車線あり、快速・新快速など重要ではない駅に止まらない電車と、
普通電車、すべての駅にとまる列車にわけられている。
 あと軍用の貨物列車用の線路が1本用意されている。
 これはグリード=ファンブル間のみを直通でつなぎ、それ以外の駅には止まらない。
 除雪車は、この貨物列車を優先的に除雪するので、他の民間路線のダイヤは冬になると乱れがちである。
 土場にはヤバそうなものを食べたら、冬の時刻表をみればいいよ。というジョークもあるぐらい、
 それぐらいあたらない時刻表になる。それでも一応は運航を止める日がないというのが鉄道員の誇りである。

検疫


 藩国に入る物資や人は、一度ファンブルで検疫が行われる。
 軍事都市が最初の受け入れ口になるのは、以下のような事情があった。

 帝国環状線の全国的な広がりに、疫病のパンデミック(世界的流行)の危険性が増したと
軍内部と国上層部の識者は顔をしかめ、接続することに待ったがかかったのである。
 さりとて、物流は重要であり避けて通れるものではない。
 その事実を知った上で協議が重ねられた。 
 四方を山と海に囲まれた土場にとって、外敵の侵入を許せばすなわち死を意味する。
しかし、外とつながらなければ、国内ですべてを賄えるわけではない小国は干上がってしまうのである。

 その結果、環状線は受け入れるが検疫を強化する、という結論に到達した。

 これは、他国からの疫病やスパイ対策であり、生活必需品など危険性のないものに
対しては特に問題はない。
 ただし、何らかの危険をもつ物資や人は、ファンブルに数日留め置かれることになる。
 医療技術が低い帝国では病気にかかることが命の危険と直結しており、
 そのための防衛策を取るのは仕方ないことといえよう。

書類の内容や、運搬時の様子から
基本的に倉庫に納められ数日おいて出荷されるもの。
即時出荷されるものがほとんどだが、非常事態宣言がなされたりした場合は
急激に対応レベルが上がる。

また、検疫に引っ掛かった物資の危険性に応じて4段階のリスクグループが定められており、
それに応じて取り扱いレベルが定められている。
また、各レベル施設ごとにIDカードが用意され、よほどのことがない限り権限のないものは
出入りできない。

検疫で隔離と判断されたものに対する対応は以下の通り。

レベル1
通常の倉庫兼施設で、特別に隔離されている必要はない。
ただし、一般人の立ち入りは禁止される。
加えて、16歳未満の子供の入室は禁止。これはたとえ軍人であっても禁止される。
施設内部にある食堂以外での、飲食・喫煙を禁止 。
隔離用物資を取り扱う人物は、それ専用の取り扱い訓練を受ける必要がある。

レベル2

各部屋の扉には、その隔離物資が持つ危険性の警告が表示されなければならない。
許可された人物のみが入室できる。
普段は窓・扉を閉め、施錠されなければならない。
各部屋内部に、オートクレーブ、安全キャビネットが設置されなければならない。
内部作業者は、作業着または白衣を着用する。

レベル3
廊下の立ち入り制限、二重ドア若しくはエアロックにより外部と隔絶された部屋を用いる。
壁、床、天井、作業台等の表面は消毒・洗浄可能なようにする。
排気系を調節し、常に外部から室内に空気の流入が行われるようにする。
部屋からの排気は、高性能フィルターを通し除菌した上で大気に放出する。
各種検査は生物学用安全キャビネットの中、若しくは陰圧アイソレーターの中で行う。
作業員名簿に記載された者以外の立ち入りは禁止される。

レベル4
上記の条件にくわえ、レベル4の設備は他の施設から完全に隔離され、詳細な施設の運用マニュアルが装備される。
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