武運号の開発

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d_va

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初代フェザーワルツ。
この機体の歴史は不遇としか言いようがない。

公共事業他で得た資金を使い
裏マーケットで開発権を購入してつくられた機体である。
アエリアを救ったRBを素材とし、当時のI=D技術を粋を凝らして作られた
機体であった。

歴史上初めて登場したのは、アイドレスシーズン1
帝國本土での白オーマたちとの戦いのときである。
戦場で登場するなり敵性オーマに1機奪われ、
同時出撃していた3機も破壊されるという結果に終わった。

参考程度に追記しておくが、
機体のARは10であり、アイドレスシーズン1のころは
歩兵と同じ、数値的には高いが燃費を喰うという意味では
数をそろえての運用は難しく、また利点が見出せなかったということもある。
後継のAフェザーが同能力で、高ARだったせいもあり
早々にお蔵入りになった機体である。
このAフェザーはシーズン2での集中運用で、かなりの成果を挙げている。

なお、初代プロトタイプ時の開発コードは武運号。
国内では「これでは武運号ではなく、不運号だな」と苦笑交じりに言われていた
ものであった。

そして、この武運号に光を当てようという運動が起こる。
まず、ポチ王女の随伴機として改良して使おうという案があがった。
開発コードは【アトモス】奇しくも現在活躍している宰相府無人機と同じ名前である。

実は、この計画がでたのはシーズン1終了直後の話であり、
宰相府の機体開発よりもずっと前の話であった。
そもそもアトモスは略称で、正式名称は
【A】ngel 【TO】 【M】aice 【O】f 【S】yster's、意味は【天使より妹のための鉄槌】
文法的に正しいかどうかわからないあやしい英語であったが
Aフェザー開発の技術をベースに、その鈍重な動きを王女のための
盾とする計画だったらしい。
資金や時間の都合上、紆余曲折があり計画は頓挫した。

補足するなら、この計画はPPGへのAフェザー寄付の流れの元になっている。
この計画があったからこそ、PPGでのAフェザー大量編成、運用が成り立ったといってもいい。
表で華々しい活躍をあげる裏で消えていくプロジェクトは多数あった。
この計画もその中の1つであった。
そして、そのまま歴史の闇に消える予定だったのである。

しかし、そのまま闇に消えることに否と唱えるものがいた。
フェザーをもう一度、一度も空を飛ぶことなく倉庫に眠るみんなを
使え、使えと囁く。戦うための武器が戦わず腐ることを悲しいと思う人間が
少なからずいたのである。
加護、ともいうべきだろう。

一番気にしていたのは藩王であったのかもしれない。
藩王のPLACEに【人型戦車への無茶な改造指令】というのが出現したのだ。
もともと藩王の婚約者であるところの【弓下アリアン】が人型戦車に載る場合に
補正がつく、ということもあったのかもしれないが、
フェザーワルツの改造に対しての計画が再度持ち上がった。

このときは、藩国の新型機の開発プロジェクト、開発コード【イノセントブルー】
剣舞天使の開発に追われていたため、計画は一時凍結される。

イノセントブルー、改め【ミラーコート】この機体が表に出た後、
可変機、新型共通機の開発と矢継ぎ早に開発依頼が殺到。
その製作に追われているところで、再度この計画は息を吹き返した。

<<第五世界侵攻>>

シーズン2、ターン15で発生することが確実視されている、
小笠原を核で崩壊させた敵との戦いである。
帝國軍再編も含んだ軍備拡張の波は、第五世界への対応した機体を
作り出す必要性に直面したのである。

直後の動きは早かった。
帝國元帥への相談、さらにその場で必要性を感じると
藩王は即座にシュワに改造を仮で依頼。
その後宰相への売り込みと、必要用件の確認を経て
各国の技術の粋をつくして、初代フェザーのお色直しに挑むことになる。

藩王、摂政を乗せても特殊の発動に支障がでない4人機を
歩兵たちのバックアップとして使う。
まさしく戦車随伴歩兵として歩兵をまもる盾であり、背後から
砲撃をもって彼らを支援する矛となって欲しい。

もう一度、大地に立つフェザーが見たい、そう願う人の気持ちを受け、
この思いをこめて、機体名称は、プロトタイプの名が
そのままつけられた。

フェザーワルツ0号 【武運号】

歩兵たちの守り手であり、彼らに武運を与える女神として
彼女の名を刻むべく、各国の熟練工が知恵を絞ることになった。

おりしもセプテントリオンの侵攻で混乱するニューワールド内において
いや、だからこそ次の戦いのための準備をしなければならない。
前線に赴いて戦うだけが、戦争ではない。
これは、戦いに赴けない整備兵たちのもうひとつの戦場
もうひとつの戦いの記録ということになる。
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