Ideas and Opinions > As a researcher

研究者として


2014.04.22
「理研の全理事に交代要求へ」
小保方氏の論文の問題よりも、こちらの方が日本の科学界にとっては大きなニュースだと思う。
世論としては「当然」なのかも知れないが、私はかなり微妙だと思う。
確かに理研にもいろいろと問題があるようだが、、、
研究の世界は基本的に性善説の上に成り立っている。
それを踏みにじる輩が時折出てくることはあっても、
人類の叡智を以って真理を解き明かしていくには性善説のベースが不可欠であろう。
それを否定して、例えば科学を理解しないお役人とかが管理をし出したら
理研の存在価値などきっとなくなってしまうだろう。
独創的な研究は、管理からは生まれない。
ラグビーでは試合中反則が起こっても、試合の流れが変わらない限りレフリーは試合を止めない。
(英国)紳士はわざと反則などしないということを前提にしているからだ。
アメフトで反則がdeclineされるのとは全く意味が違う。
品性は、管理からは生まれない。

2014.04.16
小保方氏の問題は論外と思っているので報道をほとんど見ていない。彼女を心情的に応援するのは個人の自由だと思う(かくいう私も佐村河内氏のドキュメンタリーにいたく感動していた)。ただ、どうしても気になることがある。私の知る限り30歳の研究者というのは、男女問わずあそこまで未熟ではない。研究の経験を積み方法論を身につけ、十分独り立ちしている。一般論としては、30歳の女性研究者がプロジェクトリーダーになるのは素晴らしいことだと思う。そのような若手研究者が小保方氏と一緒にされて、年長者が手取り足取り指導しなければ満足に研究できないとみなされてしまうようになることを危惧している。この事件が若手研究者の足枷にならないよう切に願う。弁護士を従えて記者会見する人よりも、自分を厳しく律して今日も真摯に研究に向き合っている研究者の方々(老若男女問わず)を応援したい。
ところで、酸性条件下で細胞が簡単にリセットされるなら、我が胃壁の細胞は突然変異とかしないのだろうか?(←STAP細胞を全く理解していない。。)

2012.03.28
昨日京都でうかがった話ですが、電気化学の分野で著名なフランスの研究者Tarasconは週5日研究室に寝泊まりするそうです。自分のような駆け出しがこのまま寝ていいのだろうか。

2011.11.21
シンポジウム「科学・技術でわかること、わからないこと」を聴講。低線量放射線の人体への影響など、現象論を統計的に整理しただけのことを、メカニズムの説明もなしに「科学的」と発信していいのだろうか。単なる経験則ではないのか。パネリストとの議論がかみ合わず残念。野球で10打数3安打打率3割というのが、はたして「科学的」なのか? 
最終更新:2017年11月05日 12:10
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