国民皆兵

国民皆兵とは国民全員で国防を担おうという国家の姿勢を指す。

概要

徴兵制は、いわゆる徴兵制のうちあまり徴兵猶予を認めず予備役の期間が長いものを特に国民皆兵と呼ぶ場合が多い。すなわち成人男性は徴兵により軍籍に入り、除隊後も一定年齢に達するまでは、予備役として出動する義務がある。現代では徴兵制による国民皆兵よりも、軍人を専門職化したほうがよいとの意見が強くなっている。 まず兵器がハイテク化した現代では、兵士の頭数では勝敗が決しないこと、そのため資質や意欲の点で問題が発生しがちな徴兵制の魅力が減退したこと、さらには核兵器の登場で長期にわたる総力戦や全面戦争が起こりにくくなり、国民全体を対象に大量動員する局面が限られてきてること、が論拠である。徴兵制から志願制への移行は世界的な潮流となっており、現在徴兵制を維持している国は少数派である。現代においても国民皆兵を標榜しているのは、紛争状態にあり兵力維持が必要な国、兵役を体制の引き締めに利用している国、兵役忌避の代替労役が福祉などの社会システムに組み込まれてしまっている国、大国に挟まれた中小国家などである。

最終更新:2009年08月14日 20:50
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