依頼品が全て帰ってきました。

風邪気味でちょっとダルイ事も有りゆっくり作業します。
まずはスモールエンドの組みつけ。
前回はかなりキツメの嵌め合いでしたが意図的に嵌め合いを緩く制作してもらいました。
ブレーキクリーナーでかんかんに冷やすと手で押し込めるくらいの嵌め合いです。
試しに手でコンロッドに嵌めた状態のままスモールエンドブッシュをちょっと温めるときっちり嵌りました。
本意ではないのですが緩み止めのおまじないとしてロックタイトを塗っておきます。
アレを塗ると隙間が埋まって嵌め合いがきつくなってしまうので出来れば避けたかったのですが冷し嵌めとは言え嵌め合いが緩いのは流石に怖いです。
当然ピストンピンとのガタも多めで作ってもらいました。

スモールエンドが嵌ったら次はピストンの組みつけ。
鉄ピストンのピストンピンはサークリップ等を使わない完全圧入方式。これまたかなり恐ろしい作りになってます。
それなりに圧入されますがやはり怖いのでロックタイトを薄く塗って組みます。
恐らくあの嵌め合いでロックタイトを塗ると外す時に相当苦労すると予想されますが走行中緩むよりはましでしょう。
この日の為に用意した押し込み工具でピンを押していきます。
良い具合に奥まで嵌りました。

その勢いのままシリンダーも組みます。
今回4/100ミリと言うチャレンジングな数値でクリアランスを取ったので円錐状になっているピストン上側はすぽっと入るのですが下がヤバイ。
隙間が殆んど無いのでガタが全然有りません。当然ですが。
英国車を弄っていてこんなにタイトなピストンクリアランスは初めてなので恐ろしいです。
中々入らないピストンリングを根性で押し込んで何とかシリンダーが組めました。
ピストンリングを入れるのに時間と体力を消費したので初日の作業はココまでです。
塗ったロックタイトも24時間以上置く必要が有るので残りは次の日に回します。

冷やすと簡単に入っちゃうスモールエンドブッシュや4/100ミリのピストンクリアランスなど今まで経験の無い事ばっかりで不安です。
上手く動くのでしょうか?

それではみなさん良いお年を(←相当唐突だなあ

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最終更新:2010年12月31日 19:42