暑い日々が続いてバイクに乗る気も失せます。気温が高いのは良いとして湿度が高いのには参りますね。
そして直射日光のキツさよ・・・年々日差しがキツイと思うのは年のせいなのか実際に日差しが強くなっているのかよくわからない今日この頃。
そんな調子なのでSDは殆ど乗っていません。乗るのは土日でこの日差しなら耐えられる、と思った時だけ。
多分今年の夏は殆ど乗らないでしょうw。
それでもたまに乗ると気になる事が一つ。結構白煙を噴きます。
SDの潤滑システムは循環しない使い捨てな上にマニュアルポンプのみなのである程度の走行距離(マニュアル上はソロ10マイル、サイドカー付きは5マイル、私は現在5マイルおきに押してます)が来ると一気に給油されます。
すると良い具合に白煙を噴きます。
原因は間違いなくピストンリングです。
鉄ピストンに変えて付属していた純正リングで適正(本来の指定より狭い)リングギャップでもそれなりに白煙を噴きましたが実はリングを1本折ってしまって現在一本はベテラントライアンフで買ったリングを使用しています。
これに変えてから更に白煙が増量しました。

こういったピストンリングに起因する白煙トラブルは英国車ではしばしば起こります。
よくあるのがピストンリングの出来が余りに悪く本来オイルを掻き下げなけらばならないところが反対に掻き上げてしまい積極的に燃焼室にオイルを送ってしまう現象です。
本来ピストンリングはリングの上側の方が幅が広く下の方が幅が狭くなっています。
つまり断面で見るとシリンダーに対し逆三角形が接触する形になりリングの内側に掛かる圧縮圧力によりリングを密着させオイルを下に掻き下げるわけですが作りがリングの作りが悪いと
リングの外周に隙間ができる→隙間からオイルが燃焼室に上がる
三角形の当り方が反対になってる(つまり正三角形で当ってる)→本来とは逆に燃焼室側に掻き上げる、といった現象により白煙を噴くようになります。
またシリンダーの剛性不足、精度不足なども白煙を噴く原因です。
SDの場合、シリンダーの剛性不足は言わずもがなな上に純正のピストンリング、交換したリング共に出来が悪く燃焼室にオイルがガンガン行っているのでしょう。
それまで付けていたJP製アルミピストンでは白煙はそれほど噴きませんでしたが多分リングの出来がそれなりな上にリングの張力が高めであった為かと思います。
恐らく逆三角形状の英国車のピストンリング形状は低精度故の物なのだと思います。
やはり機械においての精度と言うのは絶対の正義ですね。

オイルが燃焼室に入り込むとカーボンが溜まりやすいので出来るだけ避けたいところですが問題と言えばそれくらいです。どうせオイルは使い捨てですし。
現状で対策するにはちと手間なので様子見する事にします。信号待ちで後ろに付いた車両には申し訳ないですが・・。

そうそう、去年末に旋盤を導入したのに続きフライス盤も導入しました。井上のEV-6と言う機種です。
好き者の間では小型旋盤は長谷川、小型フライスは井上と言われますがその小型工作機械の2トップが遂に当ワークショップに揃いました。
これで更に工作の幅が広がります。
最近はモーターサイクリングよりも機械加工、工作の方が面白くなりつつあるなぁ。
しかも長谷川旋盤の剛性に不満があるので近いうちにもっと大きな6尺旋盤とか衝動買いする気がします。

最終更新:2011年08月15日 01:08