今日は昼からがっつり作業しようと目論んで居た所、昼に作った炒飯の油が多すぎて気持ち悪くなり夜からの作業になりました。
作業は前回宣言の通り東急ハンズにてシリンジを入手し圧縮比の計測及びカムタイミングの計測、エンジンとギアボックスの分離まで。
例によって灯油をプラグ穴から注入して燃焼室体積を計測します。
シリンジだとやっぱやりにくいです。ビュレットの使いやすさを実感。
少し漏れなどもありましたがおよそ25cc入りました。
350ccの÷2なので175ccの燃焼室ですがやっぱり少ない様な気が・・・
早速圧縮比を割り出そうとするもボアストロークの値が解りません。ネットで調べても出てこない。
今マニュアル類を発注しても年明けだいぶたってからじゃないと来ないので圧縮比の詳細は暫くお預けです。
そのままカムタイミングの計測に移ります。
カムタイミングの値は通常チェッキングクリアランスと言ってメーカー指定のクリアランスで計測します。
当然マニュアル類が無いので予想されるチェッキングクリアランス→吸排共0mm、0.5mmと実際に乗る場合のクリアランス吸気0.15mm排気0.2mmの3パターンで計測しました。
結果は
クリアランス:吸排共0mm
IN 開 BTDC80°
   閉 BTDC40°
EX 開 ATDC70°
   閉 ATDC80°
クリアランスが0なので実際よりも余計に開くのは解りますがトンデモねータイミングだな。
なにかの間違いかと数回確認するもやはりこのタイミングです。
次はクリアランス吸排共0.5mmで計測します。
IN 開 BTDC40°
   閉 BBDC90°
EX 開 BBDC70°
   閉 ATDC60°
最後に通常使用を想定したクリアランス、吸気0.15mm排気0.2mmで計測します。
IN 開 BTDC70°
   閉 BTDC60°
EX 開 BBDC80°
   閉 ATDC70°
カムシャフトの激しさを表すデュレーション(総開度)は吸排共300°を優に超えてます。
完全にレーシングカムシャフトです。
この位置から眺めるにあまり激しい様には思えませんが・・
それより虫食いと段付きが激しいのでニューマンカム行き決定ですね。
このでかいバルブリフターがカムの見た目以上に激しいタイミングを生み出してるのかも・・
バルブリフターは段付きのみられるカム以外は良好です。
やっぱりカムは一度段が付き始めると駄目ですね。
マグネトーギアを外します。
英国車系男子なら1つは持っておきたい汎用ギアプーラー。
勘合はかなり硬く外れる時にパキーンと良い音がしました。
ギアボックスとエンジンを止めるキャップスクリュー7本を外すと案外あっけなく分離しました。
クラッチ近影。乾式の単板です。
これだけでかくて余裕があれば作動も確実でしょう。
回りの子ねじを緩めてもばれる気配がありません。
良く見るとセンターに30mm以上の巨大ナットを発見。両サイドにむき出しのねぢ穴がある所を見るとクランク軸にテーパー勘合であると予想されます。
先ずはセンターのナットを外したいのですがこんなに巨大なイギリスインチソケットはありません。スパナも入らないし・・
ソケットの都合が付くまでエンジン腰下の探索はお預けです。

つうことで次回はエンジンがソケットが用意できるまで保留なのでギアボックス探索に向かう予定です。
  • 分解乙


    燃焼室容量が125ccで、
    排気量175ccだとすると圧縮はだいたい8.8くらい?
    なにかの間違いだと思うのでもう一回計測汁、
    と言ってももうムリか・・・・


    それと90プラスのタペットクリアランスは何か妙に大きかった記憶がある。
    学校に資料がある筈なので、今度一緒に探しませう


    カムタイミングの数値表記は以下のとおりなので
    もう一回確認のこと


    吸気 開BT
    閉AB


    排気 開BB
    閉AT


    でわ良いお年を・・・
    -- 好調 (2011-12-31 16:51:31)
  • ども、コメントありがとうございます。
    カムタイミングですが何度か確認しましたが上記のタイミングなんですよね・・・
    どうであれ300°以上開いてるんで相当なカムであるのは間違いないでしょう。
    少ないネット上の情報からベースのT35は8:1の圧縮比であるようです。
    BMSにマニュアルを頼んだので来たら色々確認できると思います。
    吸気がギリギリまで開いて圧縮比を上げる様な手法であればそれこそ最近の高圧縮エンジンの走りですね。
    -- flattank (2011-12-31 21:23:40)
  • シリンダーブロックが6本止めてのがスゴいな・・
    3/8" ですかね? BSFてところもユニーク。
    相当安定感のある回りかただったのもシリンダーが安定してるからでしょう。


    ところで年末マジェスティー直ってきて、外したシリンダー見たら鋳鉄ブロックなのな。
    しかもメッキとかされてないにも拘わらずオーバーサイズ・ピストンの設定はありません。


    シリンダーは鉄に勝る素材無しなんでしょうね、重量以外は・・


    90と80のヘッドはビッグフィンで迫力がありますな。 -- 好調 (2011-12-31 22:24:28)
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最終更新:2012年03月05日 20:19