ソケットが都合出来たのでエンジンの続きへ行きます。

結局トリニティースクールに適合サイズ(3/4WW)が無かったので注文でもするかと調べてみると3/4WWは対辺32.9mmとの事。
33mmでもあれば使えそうだなあ、とダメ元で調べたら普通に存在してました33mm。
早速工具屋へ買いに行きました。
長らく足止めをさせていたナットとの嵌め合い具合は最高。ばっちりです。
サクッとナットが外れました(本当は結構硬かったケド)。
乾式単板のクラッチはバイクと言うより車に近い感じですね。
クラッチプレートは結構ギリギリ。もう少しでライニングを止めるリベットがクラッチハウジングとこんにちはします。要交換。
予想通りテーパーでした。プーラーが掛かる外側のねじは5/16BSF。私がSD用に作った奴がそのまま使えました。
で、テーパー超硬い。ちょっと締めては叩き、締めては叩きを10回以上繰り返してようやく外れました。
例によってパキーンという音と合わせてクラッチスプリングが四散。
クラッチはこれだけ。本当に車みたいです。
クラッチハウジングはフライホイールも兼ねていると見えて結構な重量でバランスが取ってあります。
クラッチを切る為のオペレーティング機構は結構凝ってます。
ばらす前のベアリングを見ると玉数が足りてないような気がしました。マニュアル来たら確認。
構造的にはSDと同じ。てか後ろから前に押すとなるとこういうやり口になるわな。
クラッチ部全て取れました。
特徴的なクランクベアリングが見えます。
でクラッチ奥に隠れてたクランクケーススタッド4本と外側のスタッド3本を外すと遂にクランク御開帳。
クランク近影。
コンロッドにポリッシュが掛かっているのはPlusシリーズのみのスペシャル。ノーマル品を磨いただけかと思いますがやる気は感じますな。
そしてオイルラインが外付けと言う大胆さ。回し過ぎて外れちゃったりしないのか?
手前に見えてる砲金のブッシュはビックエンドにオイルを送る為のブッシュ。BSAツインとかスモールユニットのトラ2気筒とかのアレ。
こいつがケースとの嵌め合いユルユルです。
ブッシュの穴とケースのオイル穴がずれると当然ビックエンドへオイルが行かなくなります。
ひょっとしてビックエンドがガタなのはコイツの所為か?
しかもクランク側は激しく段付き・・・オイルレスだった可能性大ですね。
オーバーサイズ作製決定。
ケース内に入ってた部品は概ね取れました。
メインベアリングが両側ともクランクケースから外れてしまったのが非常に気になりながらも取り敢えずメインベアリングを抜きました。
すると此処にまでタガネの嵐・・・こういう修理しかできない人は分解禁止だよな・・・
外したベアリングをケース側に当ててみると嵌め合いは悪くなさそうです。単に内径が渋いだけのよう。
カナーリきつい割れ発見。左側のカムベアリングの回りが割れていて円の1/4ほどのクラックが見えてしかもベアリングが一部むき出し。ちょっと看過できない割れですね。
此処も多分右側同様に回り止めとしてカムとケースの間に何かを入れた為かと思われます。
右側はシリンダーベース面が割れて左側はオイルポンプ取り付けの関係上あまり強くないこの部分が割れたのでしょう。
結構ヤバいな、このエンジン・・・

本日は最後のキツイ割れを発見してやる気が落ちて終了。まあ何とかなるでしょう、と言うか何とかするってのが旧車弄りの醍醐味さ(涙。
  • ケースの割れは英車レストアの醍醐味…。
    アルミがマシなことをお祈りしています。
    それにしてもクランクのオイルライン外付けってすごいですね。
    そんなことってあるの? -- petrol (2012-01-08 23:52:04)
  • petrol様
    どうもコメントありがとうございます。
    まー英国車アルミでしかもオイル漬けな部分ですからな~。
    簡単ぢゃ無いでしょうねw
    オイルラインみたとおりです。
    穴貫通させてメクラの方が良いと思うんですが其処がダグラスクヲリティって奴ですか。 -- flattank (2012-01-09 00:01:32)
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最終更新:2012年01月09日 00:53