ダグラスは前回お伝えしたようにシリンダーヘッドのクラック問題で止まっています。アレが何とかならないとモノにならないので。
せめてギアボックスは完成させておこうとフェルトシールのリテーナーを旋盤で削り出そうと思ったら思わず外径を削り過ぎて即終了。
手持ちの材料も無くなったのでギアボックスも止まりました・・・本当にグダグダですなぁ。

で持て余したオヤジのゆるいパワーを旋盤の改造にぶつけてみました。
先ずはクランプの追加です。
長谷川の旋盤は刃物台送りのみクイックでクランプ調整できるネジが付いているのですが使い勝手が最悪です。
これをレバー式にして更に縦と横の送りにもクランプを追加しました。
まあクランプと言っても単にカミソリ(摺動部のガタ調整の為の鋳物板)の押し加減を変えやすくしただけですが。
とはいってもガタのある旋盤で精度を出そうと思ったらこういった改造は相当に有効です。
これでこのホームレス仕様のボロ旋盤でも精度が出しやすくなる筈。
更に径方向に計測器を追加。
追加とか言ってもただ単にダイヤルゲージをクランプしただけですが。
この方法は昔から知られているもので大体の場合、マグネットスタンドを旋盤のどこかしらに付けてマグネットスタンドに付けたダイヤルゲージで刃物台の送り量をダイレクトに見ますが長谷川旋盤の場合小さいのでマグネットスタンドを上手くセットできる場所がありません。
なので横送りの+方向ストッパー軸にマグネットスタンド付属のクランプでダイヤルを固定し、マグネットスタンド本体を壁にして送り量を計測できるようにしました。
ハンドル付属の目盛で中仕上げ寸法まで追い込んでマグネットを往復台に置きダイヤルを0にセット。マイクロメーター等で計測後必要な分だけダイヤルを見て切り込めば相当精度が出しやすくなる、と言う寸法です。
だだしこの場合は完全に縦方向のテーブル送り量だけを見てるので直径目盛と同じ量を切り込むと倍削れてしまうので注意が必要。
ダイヤルで目盛の精度を見てみましたが目盛も相当に正確ですね。
更に更に軸方向(長手方向)にはマイクロメーターヘッドを付けました。以前貰った古いマイクロを分解してクランプを作製し取り付け。
この方法も昔ながらの方法です。
旋盤は元々軸方向の精度は出しにくいものですが長谷川旋盤は特に出しにくいです。何せテーブルの縦送りに目盛が無いので正確に出すには目盛の付いている小さい刃物台送りを使うしかありません。
マイクロを使ったストッパーがあればかなり簡単に軸方向を高精度に仕上げられる筈です。


男だったら蒸気機関!スチームモーターサイクルは究極のメカ!
マジでカッコいいなぁ、これ。
  • やっぱ蒸気ですよね~さすが教頭。
    ダグラスはグダグダなんでこっち方向で検討されてみては?
    もっとグダグダか・・・。
    英国はレベルが違いますね。モータリゼーションを文化と捉えるには
    日本はまだまだ熟成度が足りないのでしょうかね? -- r12 (2012-03-21 00:54:45)
  • こういうネタに食いついてくるとは流石ですw
    蒸気機関は趣味の原動機という視点から見ると究極のような気がします。
    一度は乗ってみたいなぁ。つーか頑張れば作れそうなのでダグラス止めて蒸気バイクプロジェクトに変更するか?
    とは言えダグラスもほっておけないので何とかします。まずは今年の年末ボーナスが出たらそのお金で・・・←超グダグダw -- flattank (2012-03-21 19:46:02)
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最終更新:2012年03月21日 22:45