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 「資源だ、資源を手に入れないと・・・・・」
  自国の資源消費量に青ざめる摂政。

 「資源がないなら掘ればいいじゃない?」

  平然と言い放って、開発計画にゴーサインを出す藩王。

 

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 L:資源採掘地 = {
 t:名称 = 資源採掘地(施設)
 t:要点 = 鉱山,露天掘り
 t:周辺環境 = 重機,作業用爆薬
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
 *資源採掘地の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。
 *毎ターン
資源+15万tされる。
 }
 t:→次のアイドレス = 鉱山夫(職業4),レトロライフの発掘(イベント),金山発見(イベント),発掘兵器の発掘(イベント),大鉱山(施設)
 }

 ※ 次世代宇宙輸送艦の派生として2008/05/30にマイルにて取得

 

 

 ★開発に至る経緯重機というか大型建設輸送車輌

  宇宙国家として冒険艦を建造し運用するFVBにおいて、そのために必要な資源の消費量が問題となっていた。

  なんといっても7つの世界を飛び回ることのできる冒険艦である。水や空気で動くわけがないし、そもそも宇宙においては水も空気も代価を支払って購入しなくてはならない貴重な資源である。それに冒険艦1隻だけでFVB宇宙軍が成立するわけでもない。宇宙開発センター、宇宙港、マスドライバー等さまざまな支援施設も建設し、運営していかなくてはならないのだ。

  そういうわけで、資源を燃料に変換する東国人の特性に加え、宇宙港の生産や冒険艦の運用コストを含めると、市場取引を含めても国が立ちゆかない状態であった。はっきりいって、保持しているだけで大赤字である。
  そこで藩王さくらつかさが国庫を開き(自分のお財布から出したという噂もあるが、あのオウサマならそれくらいポンッと使ってしまうというのもあり得る話だ)、マイルをどかんと支払うことで資源採掘地を取得することとなった。かなりの負担だが、それで宇宙軍が稼働するなら安いモノである。

  そういう経緯で資源採掘地ができた場所というのが、以前藩国逗留ACEであるイカナ=イカンと、FVBが誇る巨大植物「山の芋」が大格闘戦を繰り広げた山地であった。かなり荒れ果てており、どちらにせよ植樹から始めて山を再生しなければいけない状況だったから、渡りに船である。そして、ここで鉱石を採掘した残土を利用して海を埋め立て、マスドライバーを備えた宇宙港地上基地の再建・拡張工事をしたので、いわば一石二鳥であった。

 

 ★資源採掘と環境保全

 鉱物資源を採掘する手法の1つに露天掘りがある。鉱物資源を採掘するのに、坑道を掘らずに地上から地下に向かって渦巻き状に掘り進んでいく採掘法であり、大型の重機械の投入により効率的な大規模開発が可能な採掘法である。
  この方法は、自然破壊が顕著であり、一見自然と共生するFVBにはふさわしくない方法である。しかし、戦いによって山が崩落した箇所から鉱脈が露出したため、露天掘りが可能な鉱山であることが判明して開発が始まったこともあり、階段式の採掘場が動き始めたのである。
  もちろん、FVBの環境保全憲章に従って、採掘地から周辺の河川や地下水に有害物質が浸透しないよう耐水シートや雨水や地下水の浄化設備の設置を行なうなど、環境への配慮はされており、過去の世界各地で発生した採掘作業による環境破壊事例を参考に可能な限りの対策が取られている。
  しかし、産業革命から近現代までとは時代が違い、鉱害も含めた公害への社会的認知が徹底しており、また法律による規制も行われていることから、浄化設備などこうした環境保全に不可欠なシステムは開発から普及の段階に入っており、鉱山開発においてさほどの負担とはなっていない。また、定期的に藩国ACEであるイカナ=イカンが訪れ、検査していく……というか味見をしていく。そこでイカナが「ここの土、卵焼きの味がする」と言っているうちは大丈夫なのである。

  むしろ、流す余分な鉱物があるなら回収して精製しろというのが昨今の潮流であり、今後の採掘システム整備と運用の習熟によってはさらなる生産量の向上も望めるだろう。

 

 ★重機と爆薬

  本格的な採掘が開始されて以降、連日作業用爆薬による発破の音と発破によって崩された鉱石の固まりを運び出す重機の音で、賑やかな状態となっている。

  こうした採掘で活躍しているのが重機と火薬である。  とにかく露天掘り採鉱に使う機械はでかい。
  どのくらいでかいかというと、普通にいう大型トラックがミニカーに見えるくらいでかい。主力となるクレーン車もトラックも、乗り込む人間がリリパット人に見えるくらい大きい。それくらい巨大な機械ですくい取ってこそ採算がとれるだけの資源採掘が可能なのである。
  当然ながら、それら機械は量産を考えない特別設計で建造されている。量産してもせいぜい2~3機の特注品である。宇宙国家であるFVBが宇宙作業用に使用している機器を地上に降ろし、重力でへたり込みそうになるのを懸命に補強し、考えてみればI=Dのパーツも流用できる、エンジンは建造半ばで放棄された試作艦のものを宇宙開発センターから回収して使用と、ありとあらゆる技術が詰め込まれた陸のリヴァイアサンにしてキメラである。
  一方、作業においては爆薬を使って粉砕することも少なくない。件の大型機械を動かすくらいなら、発破で吹き飛ばす方が簡単ということもあるのだ。
  このとき使われるのは、ダイナマイトではなくスラリー爆薬と呼ばれる含水爆薬。この含水爆薬というのは、やわらかいゼリー状で扱いやすく、しかも直接火をつけただけではゆっくり燃えるだけだが信管によって起爆すると大爆発という、(爆薬としては)とても使いやすいシロモノである。これは通常爆弾やデイジーカッターにも使われているから、建設関係者だけではなく空軍関係者にも聞き覚えがある名前だろう。
  こうして、大型機械でガリガリ、爆薬でドカンッとにぎやかこの上なく、その音は遙か離れた山中の研修所においても聞こえるという。

 

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 ☆物語「蒼天の門」

  すり鉢型の資源採掘地のど真ん中に、巨大な採掘機械が鎮座していた。

  たぶん採掘機械だと思う。墜落した宇宙戦艦の残骸ではないはずだ。

 「お、あそこにトラックが走ってますよ。小さく見えるなあ。ゴリアテとダビデみたい」

  摂政の曲直瀬りまが仮設の展望台から採掘地を見下ろしながら、藩王さくらつかさに話しかけた。

  今日は起工式というか、あのデカブツに火が入る記念式典だ。あれだけ大きくなると艦船なみにシャンペンでもぶつけるのだろうか。

 「というか、あんな巨大な物、どこから入れたんでしょう?」

 「考えると夜も眠られません」

  疑問に思うのももっともである。

  場所はすり鉢の底。そこにつながる道は大穴をぐるぐる周りながら降りていく道だけだが、大型ダンプがすれ違うくらいの幅はあっても、それくらいではあのデカブツは通れない。あの3倍の道幅がないと無理だろう。

 「説明しましょう!」

  ぬっと現れた隻眼の剣士は、マイク片手に眼下の巨体を指し示した。

 「あの、スーパー・ウルトラ・ゴージャス・デラックス・バックホーは、ここで組み立てられたのです!」

 「はあ」

 「いわばボトルシップと同じ理屈!」

 「じゃあ、出すときもバラして……?」

 「ノン!ノン!ノンッ!」

  今日の栗田雷一はどこかヘンだ。

 「最終的には、この山すべて掘り崩して海へと向かいます! そしてそこでバラして船積みするなり、カタパルトでバビューンッと宙へ上げるなり!」

  なるほど。こんなデカブツ、そうあっちこっちで需要があるはずもない。どこか、有望な採掘地を見つけた藩国にでも売り飛ばして建造費の元を少しでも回収しようということだろう。

 「一応、リースなのよ」

  藩王の言葉に、摂政は眉をぴくりとあげた。

 「ああ、匿名組合出資法も規制しないといけませんね。会計のダブルスタンダードはいけない」

  何を連想したのか? 大型物件のリースにはなにやら苦い思いがあるようだ。なにやらぶつぶつ言い出した。ハイになっている栗田、ぶつぶつあらぬことをつぶやく摂政、いつも通りの藩王。ちょっと、この国の行方が心配になったが、そこはそれ。王犬○○が栗田の足をかぷっと咬んで正気づかせると、チッチと階段を指さした。

  うん、ああと復活した隻眼剣士はあわてて一同を階段へと導いた。

 「おー、いけません! 式典の時間でござる。ささ、オウサマ、摂政、みなさまこちらへ!」

  こうして、FVBに新たな鉱山が産声を上げたのである。

 

(イラスト:オカミチ、曲直瀬りま、阿部火深)

 


 

 ※2008/05/30マイルにて取得