「7つの世界最後の希望を

貴方にレンタルします」

 


大逆転号、それはわんわん帝国の最新最鋭艦にして、プリンセス・ポチに他世界探索と"犬敵必殺"の令を受け、今日も今日とて旅を続ける冒険艦の名。


大逆転号、それは7つの世界の幾多もの危機に際してはせ参じ、乗り組むクルーとともに迫る危機から世界を救ってきた殊勲艦。


大逆転号、それこそは正義最後の砦、夜が暗ければ暗いほど、闇が深ければ深いほど燦然と輝き出す希望の船。


刮目せよ、これこそがあまたの英雄が集い、世界の危機に立ち向かう7つの世界最後の希望たる冒険艦、大逆転号なり!

 

 

  その名は<大逆転号>。
  「逆転」ではない。「大逆転」である。
  どんな苦境に陥っても、この1隻で起死回生の反撃を成し遂げ、勝利を勝ち取るぞという意気込みと自信のほどが、この銘には込められており、またそれを裏付けるだけの実力を備えている。

  この剣の形をした艦はもっとも古く発掘され、そしてもっとも新しく建造された冒険艦である。
  しかし、冒険艦として認識される艦艇の中では最大クラスというその巨大さと、発見された第3世界の技術らしい主機関、N.E.P.ドライブの再調整に手間がかかったことから、新造に匹敵する改修工事が後回しにされたためである。
  しかし、その間にFVBの国力も整い、蒼天号、蒼天号弐の建艦や以後の運用・修理によって造船廠の技術力も向上。いわば万全の態勢で<大逆転号>の建艦に臨んだのである。

  こうした艦船の設計の場合、さまざまな要素のバランスが問題となり、何を重視するか、何を目的に運用するかに左右されることになる。<蒼天号弐>の場合は、燃費と機動性の二者択一から機動性を重視した改装が行われたが、一般にはこの他に打撃力、防御力なども考慮される。
  FVBとしては、機動性に関しては<蒼天号弐>という名艦が存在し、またこの規模の艦を単独で複数同時に運用する国力もないため、まったく別の方向が指向された。
  打撃力である。

 

 

 

★兵装

  機動力を駆使し、7つの世界のあらゆる場所へ人や物資を送り届け、偵察し、戦場を駆け抜ける駿馬が<蒼天号弐>なら、決戦の戦場に投入され、一撃必殺の雷を叩きつけるのが<大逆転号>なのだ。
  その3000m級の艦影は剣を思わせるものだが、あまねく世界を翔けて正義を貫く翼であり、まさしく帝國の長き剣である。
  艦首主砲は、要塞攻略にも使用される大口径砲であり、その他にも3連装副砲3基、対空パルスレーザー砲群、対空・対艦ミサイル発射管を装備。その打撃力に対抗できる艦は決して多くはない。

 

  艦首主砲               1門
  三連装副砲(ビーム砲)       2基
  二連装レールガン(実体弾)    1基
  ミサイル発射管          12門
  小型ミサイル発射管       16門
  パルスレーザー対空機銃    28門

 

  艦首には、避け藩国の8000m級秘密戦艦と同様の大型ウェーブガンが主砲として装備されているが、互いに秘密兵器であるため性能比較は困難である。この艦首に大型砲というコンセプトは、発掘された大型戦艦に共通しており、どちらがどちらをマネしたということはないはずである。だが、FVBの技術者の中には「こちらの方が古い!」という説を唱える者が出てくるに至り、本家論議に発展しては面倒と、これに「究極の破壊砲」との意味を込めて「究砲(きゅうほう)」と命名し、「なにはともあれ、うちのはスゴイ」ということで国内世論を納得させることとなる。

  この「究砲」の威力は敵要塞を一撃粉砕することも可能だが、その大出力を維持するために、発射前後の5分間はその他の艦機能が停止するため、味方艦体や直援機の援護なしで使用することは、極めて困難である。

  ビーム砲三連装副砲の正式名称は、3連装48糎光線砲。最大仰角は45度。

  実体弾を撃ち出す二連装レールガンは、通常、艦下部に収納されている。威力はビーム砲に劣るため、敵がビーム障壁を展開している場合等に使用されることが多い。 

  

★集中制御と整備性

  また建艦にあたっては、省力化と整備性の向上も重要な課題となり、これまでに運用実績が十分にあり、問題点も癖も洗い出され対応済の技術、つまり最先端ではない枯れた技術が積極的に取り込まれた。
  既に、高い攻撃力とその攻撃力にふさわしい敵の反撃を食い止めるための防御力が要求される以上、それによる機動力の低下と(最強の大国であっても使用を躊躇うであろう)膨大な燃料消費は避けられない。
  それならば、搭乗人員と整備は国内で、せめて聯合国とのやりとりで運用可能な範囲で収めなくてはならない、飾り物の戦艦、「大逆転ホテル」など要らないというのがFVB建艦スタッフの方針だった。

  そこで、兵装から電子装備まで、散々使いこなしてきた空母ミアキスや蒼天号、宇宙開発センターなどと同じ装備やシステムが採用された。規模こそ大きいものの、ノウハウが十分に蓄積され、補修用の予備部品や補強品の調達も容易なものとなっている。
  火器管制や機関制御についても、高性能コンピューターを活用すると共に、艦中央の第一艦橋にて集中管理することで省力化を図っており、これは4系統の予備回線を用意することで「艦の前半分、右半分が失われても、艦橋が残っている限り、残り半分は動かせる」ことを目標とした設計がされている。

  また、I=Dや宇宙戦闘機を運用できる汎用性も与えられており、空母ミアキスの艦橋をそのままコピーした、艦後方の第二艦橋にオペレーターを配置すれば、そのまま航空戦艦としての運用が可能となる。

 

【※配置図はクリック】 

 
    この船の中において運用実績が少なく、作動原理もわからない物が一つあった。

  それは発掘した物を再調整して使用している主機たるN.E.P.ドライブであ る。

  そのため、運用実績を積みその素性を把握して全力で運用が可能となったら改装しようと 計画がされているものの、今のところ使用可能な出力の50パーセントでロックをかけている。

/*/

「発進準備」
「機関出力50%」
  機関長の言葉に宇宙艦長は頷いた。
「補助エンジン始動」
「了解。補助エンジン始動します」
  主任パイロットが復唱し、主エンジンを始動プロセスに着手する。
「連動スイッチ作動」
「エンジン出力、100、700、1200、3000……」
  機関長がパネルに表示される数値を読み上げていく。
  次第に機関の駆動音が足もとから伝わってくる。
「NEPドライブ接続っ!」
「NEPドライブ接続します」
  震動が一気に激しくなったかと思うと急に静かになり、ただ空気に力が満ちあふれるのを感じられるようになった。
「機関出力異常なし」
「各部異常なし」
「FVBコントロールより入電。“貴艦の幸運を祈る。良い狩りを”」
  宇宙港の出港許可が、宇宙艦長手元のコンソールパネルに表記された。
「大逆転号、発進」
「発進します」
  新たなる冒険の航海が始まる!

 /*/

 その艦首甲板には、第2世界(歌が世界の命運を決するダンスドール)の文字で“正義最後の砦”と書かれているが、誰によって書かれたかは不明である。

  だが、それは艦全体を覆う魔法障壁の要とも言うべき存在であり、日々、乗員たちの手によって磨き上げられている。

 

★アンコウ部

  それは、藩国の古い記録からサルベージされた座標情 報であった。

  その情報に基づきアストロベルトを調査し発見した船体を元に、運用実績が十分にあり、問題点も癖も洗い出された対応済の技術、つまり最先端で はない枯れた技術を積極的に取り込み、省力化と整備性の向上も重要な課題として建艦された船であった。

  それが冒険艦<大逆転号>である。

  一見すると尻尾のように見える艦尾のブロックは、その姿から魚を連想した者によって「アンコウ」と呼ばれ、以後、それが通称となった。ここは、全損したのか基部が少量発見されただけにとどまったため既存の技術で丸ごと製造された部位である。

  船体基準面に対して 最上部からI=D等用のエアロックと第二艦橋、中層に格納庫と待機室を、そして最下層に船舶用の係留設備が配置されている。
   アンコウ部と冒険艦本体との人用通路の隔壁には”バケツや長距離輸送システムの列車等”で使用した「ドッキングユニット規格」を使用しており、エンジン ブロックの先頭の装甲下にも同じ配置でドッキングポートを準備をしている。そのため、もし大破したとしてもアンコウと左右どちらかのエンジンブロックが生 き残っていれば帰還用の臨時艦として最低限機能するように設計されている。

/*/

研究者A「なあ、この改装案って・・・」
研究者B「何も言うな、今の技術で丸ごと作れるブロックがそこだけなんだ」
研究者A「だがこの姿じゃ剣型じゃなくて、こう儀式とかで使用する手持ち方の燭台に見えないか・・・」
研究者B「ああ、そのままじゃいやだからこうして不明部位を研究して、発掘技術を収得を目指しているんだろ」
  こうして改装案をより良くするため研究に邁進していく研究者の姿がちらほら見られるのである。

 

 

★艦内施設

   大逆転号は艦内施設も充実しているが、それは大逆転号が7つの世界を駆け回ることを役目とする冒険艦であり、長期無寄港での航海を余儀なくされることが想定範囲であるため。

  以下に艦内施設の一部を紹介します。

 

メディカルセンター

  通常の診察室・手術室から、派遣先の世界で回収された物体の検疫・細菌やナノテクマシン検査までおこなえる設備や冷凍睡眠室などが用意されています。未知の世界で未知の細菌に感染するなんて最悪ですからね。

 

大食堂・調理室

  セルフサービス形式の食堂は、食事時間以外でも乗員の憩いの場であり、非常時には全乗員を呼集して会議を行う空間へと変わります。

 

大浴場・アスレチックセンター

  乗員を心身共に健康に保つために、浴場とアスレチック施設は不可欠。藩国的には、医務室無くても風呂があれば十分と言って良いくらいなのです。いや、いくらなんでも、温泉に浸かって傷を治せとは言わないで下さい……。

  また浴場とアスレチック施設共通の更衣室にはランドリーも用意されていますが、ICタグの利用によりパンツの忘れ物もすぐに持ち主の手に届くようになっています。

 
理髪センター
   船員達の身嗜みを整えるために(特に女性船員のために)艦内には理髪センターを完備。
   お客様の細かい指定にも対応し、ヒゲソリ、マッサージ、耳かきもしてくれます。

図書館
   電子書籍から、紙を使用した普通の書籍までを完備しております。ジャンルは、わんにゃんの歴史資料から現在判明している他世界の資料、兵器、戦術等の様々な資料まで。娯楽の一貫として、小説、マンガ、新聞等もあります。

土産屋・PX
  艦内売店も設置されています。酒保とかPXとか呼ばれていますが、艦内では「みやげものや」で通用します。

  イカナ饅頭から、大逆転号の模型等様々土産物や雑誌、嗜好品、衣料品などが販売されています。…秘密裏にACE、藩王、摂政等のプロマイドや、「海の男写真集」、「機甲侍の華麗なる肉体美写真集」も売ってるみたいですが……ヒミツですよ。
   ちなみに、当たり前ですが土産を買う時はお金は要ります。

展望室
  艦僑の一部を利用した施設です。外の風景を見ることができ、ちょっとした小さい公園として普段はみんなの憩いの場になってます。
   それ以外に火星の海も見渡せる望遠鏡もあり、戦闘時、目視で敵の姿を確認するのにも使われる事もあります。…とはいえ、戦闘時には少し危険ですから、使う事はないでしょうね多分。

 

大工場・鍛冶場

  艦内には、小型の乗り物程度なら製造可能な工房が用意されており、破損部品の製作やサムライの刀の研ぎ直しなどが行われています。

 

主計部

  真なる冒険艦の中枢。

  なんのかのといっても、この艦の運用には宰相府藩国でさえ投入をためらうほどの燃料が必要となります。切り詰めたとはいえ、その他の補給品の量も生半可ではありません。

  そのような艦をFVBが保持しようとするのなら、「ガソリンの一滴は血の一滴」「欲しがりません、勝つまでは」の標語を掲げる主計部によるコントロールが必須なのです。ここは「鬼のいる場所」として、皆に怖れられています。

   

 

 【※配置図はクリック】

 

 ★コンセプト

*燃費が悪い。(要点)
*速度が遅め。(要点)
*主砲が強力。(要点)
*対艦・対空能力あり。(要点/汎用性)
*航空戦艦程度のI=D等の運用が可能。(要点/汎用性)

*同クラスと比較して人機数が低下しており、整備性は良い。(藩国設定)

*消費資源は抑えめ。(藩国設定)

 


 

★FVBに大逆転号が来るまでの顛末

  時はシーズン1のT8まで遡る。その頃、FVBは冒険艦蒼天号の設計と作成を行い、申請して性能の開示を受けていた。
  蒼天号の次のアイドレスを見て、FVBの国民達は沸き立った。なぜならばそこには「大逆転号の開発」という文字が記されていたからだ。
  あの、大逆転号を呼ぶことができる。あの大逆転号に乗ることができるかも・・・。
  「大逆転号を呼びたい」いつしかそれはFVB国民達のささやかな望みとなっていた。
  しかし、既にゲームは終盤を迎えており、アイドレス取得枠を得られるT9が最終ターンととなっていたため、シーズン1で「大逆転号の開発」を取ることはできず、蒼天号もゲーム中に大破、シーズンオフで蒼天号が修復された時には、次のアイドレスから「大逆転号の開発」は消えていたため、その望みは潰えたかに見えた。
  「AD枠を使えば出てくるよ」蒼天号修復のゲームでそう告げられたことにより、望みはつながり、次のゲームが開始されるその時を待つこととなった。
  「大逆転号」を呼ぶことに反対意見がないわけではなかった。蒼天号だけでも多くの資源や人員を必要とするのに、「大逆転号」まで呼んだら国が立ちゆかなくなってしまうという、それはいわば当然の懸念であった。
  最終的には藩王さくらつかさが決断し、FVBは「大逆転号の開発」を取得。今ここに最強の冒険艦はFVBに姿を現すこととなった。

 


 

冒険艦大逆転号の開発(イベント)
L:冒険艦大逆転号の開発 = {
t:名称 = 冒険艦大逆転号の開発(イベント)
t:要点 = {冒険艦大逆転号は冒険艦としてはもっとも巨大なサイズと最大級の主砲を持つ船である。速度こそ遅めであるものの、広い汎用性があり、何 より打撃力が大きかった。その一撃は対要塞砲クラスであったが、莫大な燃料資源を消費するため、最強の国々ですらも、この発掘艦艇を遣うことをためらっ た。

t:周辺環境=宇宙

 

L:冒険艦大逆転号 = {
t:名称 = 冒険艦大逆転号(艦船)
t:評価 = 装甲34(HQにより+1),対空戦30,艦隊戦34,超遠距離戦40
t:特殊 = {
*冒険艦蒼天号弐の艦船カテゴリ = 宇宙艦船,冒険艦として扱う。
*1ターンに2航路移動が出来る。
*レムーリア、宇宙で活動できる。
200万t、400人機の輸送力を持つ。(1万tあたり2人機)
*運用に1隻1ターンにつき燃料50万t、資源15万tを使用する。(この使用は輸送物資の中に含めないでよい)
艦船操縦者6名の他、コパイロット14名を必要とする。
*冒険艦大逆転号の人機数 = 100人機として扱う。

t:→次のアイドレス = なし

 

★提出2008/07/20 23:07

クオリティチェック通過 2008/07/23(初回) 2008/814(再チェックHQ通過)

吏族チェック通過 2008/09/02

性能開示 2008/09/12

 

制作:栗田雷一、光儀、菩鋳螺、曲直瀬りま

 

関連質疑

敵大規模艦隊への奇襲(EV136-002)について

 

Q.
冒険艦<大逆転号>は宇宙とレムーリアで活動できるとのことでしたが、絢爛世界でも活動できるでしょうか?

ええ

 

最終更新:2009年01月05日 21:46