★町奉行所

   FVBにおける行政機能の中枢は、勘定奉行(かんじょうぶぎょう)、町奉行(まちぶぎょう)、宙奉行(そらぶぎょう)の三奉行職にある。

  そのうち、国民生活にかかわる全般を所掌とする部署が町奉行であり、町奉行が管轄する行政府を「町奉行所」と称する。

 

 

 

★町奉行所の業務

 町奉行と一口に言うが、その所掌とする業務は幅広い。

 以下に主な業務担当部署を紹介するが、それぞれに担当責任者である「与力」、そして与力の部下となる「同心」が複数名任命され、交代で職務を遂行している。

 

  •  内与力……町奉行直轄の部署であり、全体の統括を行うと同時に、町奉行の秘書係も務めている。
  • 町火消人足改……消防署の管理監督を担当。
  • 町会所掛……福利厚生施設の整備や管理を担当。
  • 定橋掛……藩国が建設した橋梁の維持管理を担当。転じて、宇宙空間を除く藩国の道路交通網の管理を所轄とする。
  • 市中取締諸色調掛……物価の変動を監視し、商取引が適正に行われているか管理監督する。
  • 養生所見回り……元々は療養所・診療所の管理監督が任務であったが現在では藩国の公衆衛生の向上、労働条件や労働環境の整備、失業対策などまでが任務となった。
  • 年番方……事務経理などを担当する、町奉行の総務課であると同時に警察業務も担当。定町廻り同心(警邏担当警察官)、隠密廻り同心(捜査担当警察官)、牢屋同心(刑務所長)を配下としている。
  • 吟味方……公事訴訟(刑事民事)の審理審判を担当する、いわば検事
  • 例繰方……御仕置裁許帳(判例)を整備し、それに従って犯罪に相当する情状や断罪をおこなう、いわば裁判所
  • 当番方……特に所掌を定めず、庶務宿直を担当。

 

★町奉行

  町奉行職については。これまでの難民対策などにおける業績を評価され、不変空沙子が任命された。

 

★FVBの司法制度

  FVBの方は帝國法に準じており、帝國法で対応できない部分については慣習法を採用し、先例故格の堆積によって民事・刑事事件を処理していくのが基本システムではある。
  この
先例故格をまとめたものが『御定書百一カ条』であるが、これだけでは、激動するニューワールド情勢を反映し、科学技術の発展に迅速に対応することは困難である。

  幸いなことに、摂政曲直瀬りまは現在は執務多忙のため出仕が困難な状態ではあるが、もともと法官2級資格を持っており、その技能を活かして藩国内の法整備を進めている。

  その最新の例として、クローン規制法「クローン諸法度」が挙げられる。
  具体的には、
クローン技術の医療目的限定を明文化したものであり、軍事用途、犯罪用途への使用禁止が主眼である。
  FVB自体はまだクローン技術を積極的に活用できるような医療水準にはないが、現場レベルからは早期の実現を望む声があがっており、また臓器密売ビジネスを行う犯罪組織への圧力強化、クローン技術の悪用阻止などから「先手必勝。先んずれば人を制す」
と、いち早く法律が発布されることとなったのである。

 

 ★セキュリティとI=Dカード

  FVBには、既に2007年4月にIDカードが制作されていたが、予算の都合で国民への正式配布には至らず、一部フィクショノート用に限定されていた。

  しかし、昨今のテロの横行などから正式導入が決まっており、既に宇宙関連施設にはこのカードを保持できない者は立ち入れないようになっている。

  

★労働者の人権擁護

  昨今問題になっているのが、若年労働者を対象とした丁稚奉公制度である。

  正規の雇用として、適切な賃金と労働時間が保証されているのであれば問題ないが、FVB再生後になって人身売買的に長期の低報酬労働に従事させられる女子や児童の例が報告されるようになった。

  こうした状況を放置することは、健全な社会システムの構築にとって好ましくないのは当然であり、町奉行不変空沙子菩鋳螺養生所見回りに任じ、労働条件や労働環境の整備、失業対策、困窮家庭への生活保護行政にあたらせる一方、身売り同然で奉公させられる未成年については保護する使命を与えたのである。

「今までが法律が整備されていませんでしたからね。ただ、これからは許しません。法に反していないとは言わせません。身売りされた子女がいるならば、可能な限り王城に保護、行儀見習いとして試用して適性にあった道に進めるように支援をしていきます」(菩鋳螺・談)

  子供は国の宝であり、等しく健康な成長と適切な教育が与えられなければならないのである。しかし、一方では社会の変化に取り残され、子供を身売りせざるを得ない家庭が存在することも事実であり、職業訓練、雇用調整などの制度準備が進められている。

 

★最近の治安維持活動

通常の治安対策

  • 町奉行所内部にFVB第二動乱対策本部の設置
  • 「誉巳神社」周囲の重点パトロール。
  • 定町廻り同心(警察)による警邏での不審者の取り締まり強化。
  • 地元警察対策本部内に国民からの情報相談窓口を設置(窓口受付連絡先はこちらの緊急用の電話番号に)。
  • 隠密廻り同心(警察)、町火消人足(消防)、藩国政庁の連携を重視。状況が手に負えないと判断した場合は、ただちに上層部、あるいはISSへ報告、支援を求めること。万が一、誤認等があったとしても、見過ごして大事になるよりはマシであり、責任は藩王・摂政が取る。

 
★クーリンガン対策

  • ・中央駅(長距離輸送システム「天橋立」の国内駅舎、帝国環状線の駅舎及び、藩国ゲート出入口)、藩国主要施設等に、温熱感知装置、赤外線センサー等を設置し、アンデットやクーリンガンによるテロに備える。
  • クーリンガンとの遭遇した時の対処については、後ほねっこ藩国の「クーリンガン警戒対策ページ」を教本とすること。
  • クーリンガンの指名手配書を高札として国内各所に配置。クーリンガンの扇動による第二動乱の可能性がわずかながらもあることを示唆して警戒を呼びかける。(第二動乱がクーリンガンによるものかどうかは不明だが、このように呼びかけることにより「クーリンガンに協力するようなマネはするな」と訴えることができる)


--r:ここより先、藩王、摂政 等政府高官等以外は藩王、摂政からの許可がなければ閲覧出来ません--

 

★見回りについての注意点

  • 見回りにおいて使用される車両、警察用カカシロイド「与力」等に、熱感知装置、赤外線センサーを導入します。アンデットは体温が無く、熱感知装置により発見が可能です。クーリンガン、その他犯罪組織等の武器等の索敵に効果を発揮します。
  • 見回り組は、3名一組で行動し、うち、1名は指名手配の顔写真確認に加え、温熱感知によるアンデットの確認、及び危険物がないかを車内、または安全域から行ってください。
  • アンデット等に遭遇した場合、我々ではまず手に負えません。危険にならない程度に車内及び安全域から観察し、目撃情報を対策本部を通じて宰相府かISSに連絡し専門家を派遣してもらってください。

 

最終更新:2008年12月11日 16:16