帝環新線組(鉄道警察)

 

 ★帝國環状鉄道新線廻り

  FVBにおける警察組織は、原則として町奉行所の支配下にありますが、幾つかの例外があります。
  その1つが鉄道警察、我が国ではより優雅に「宙港与力」と呼び、中央駅や各宇宙港に配置された交番を拠点として警察・税関業務をおこなっています。
  しかし、帝國環状鉄道が開通し、国際列車が頻繁に行き来するようになると、従来の枠組みでは十分に機能を活かせないおそれが出てきました。そこでFVBでは「新線」と呼ばれる帝國環状線を走る国際列車とその乗客の乗降や貨物の積み卸し施設を所轄とした特別警察機関が発足しました。
  それが帝國環状鉄道新線廻り、通称「帝環新線組」です。

 

 ★帝環新線組の使命と資格

  帝環新線組は、帝國環状線鉄道に係る公共の安全と秩序の維持を図るため、鉄道施設における巡回警備及び列車への警乗活動等の警察活動を行い、また宙奉行が特に命じた任務を遂行する組織です。
  その任務の範囲は、鉄道施設における、個人の生命財産の保護から事故防止、鉄道施設におけるテロ対策、痴漢やスリなどの犯罪の予防や捜査から迷い子の保護まで幅広く、テロリストと渡り合う戦闘力と小さな子供に泣き出されないコミュニケーション能力の双方が要求される職場となっています。

 

 ★326式軌上警邏車(ミブロー)

  鉄道警察である帝環新線組は、その特殊性から一般警察とは異なるさまざまな装備を与えられていますが、その中で最も特殊であり、また活躍しないことが期待されているものが、通称「ミブロー」と呼ばれる326式軌上警邏車です。
  これは簡単な(といっても15分から30分程度は必要ですが)換装作業で、道路と鉄道線路のどちらも走ることができるタイプの装甲パトロールカーです。
  これは放水銃と機関銃を装備した装甲車であり、まだクーリンガンによる争乱が続く地域での復旧作業の守りとして活躍しましたが、この時には一度も発砲したことはなかったといいます。これが宙港与力から帝環新線組へと与えられ、非常時に備えているということですが、最高時速が120Km程度であり、高速で鉄道が運行している新線そのものへ乗り入れることは今後もないでしょう。

 

最終更新:2008年11月01日 16:21