テラ領域における宇宙開発の繁栄と安全を願い、FVBは以下のように宇宙開発の基本方針を定める。
テラ領域の宇宙空間は急速な成長段階にあり、本国/テラと外惑星系をつなぐ銀河鉄道は人員や資源の大量輸送手段として有効であり、その他の輸送手段と合わせてなおも整備を続ける必要がある。
民間宇宙船に求められているものは、コストパフォーマンス(維持費・整備性・燃費)であり、操船のしやすさであり、安全性である。
安価かつ利便性や安全性の高い宇宙船を開発し普及させることで民需を拡大し、新たな産業と雇用を創出する。
宇宙船が増えれば、航路が混み合い、事故も増えることが予想される。また、デブリや小惑星との衝突事故や太陽フレアの異常活動等、宇宙災害の被害が増大することが予想される。そのため、今まで以上の安全管理が求められる。
宇宙空間のインフラ全体の底上げを推進し、今後利用者が増えるであろう宇宙港のアクセス能力を向上させると共に、整備ドックや補給施設、検疫・通関体制を充実させる。
宇宙空間を経由して不法に越境する犯罪者やテロを阻止するための、宇宙港や宇宙船・銀河鉄道における保安・安全関連施設や制度を整備する。
いまだ門口に立っているにすぎないとしても、宇宙空間はあまりに広大であり、人の力は小さい。宙の民であるFVBであっても、短期間に単独で大きな成果をあげることはできないだろう。
しかし、それでも宇宙開発は推進されなければ成らず、そのためには各藩国の協調が必要であり、また一足飛びに成果を求めず、一歩ずつ歩みを進める堅実な舵取りが必要なのだ。