テラ領域における宇宙開発の繁栄と安全を願い、FVBは以下のように宇宙開発の基本方針を定める。
 

 1.大量輸送網整備

  テラ領域の宇宙空間は急速な成長段階にあり、本国/テラと外惑星系をつなぐ銀河鉄道は人員や資源の大量輸送手段として有効であり、その他の輸送手段と合わせてなおも整備を続ける必要がある。
 

  1. 銀河鉄道を有する他藩国と協調し、相互乗入れの推進を図る。
  2. 駅機能を強化し、交通網のターミナル機能だけでなく産業拠点としても活用する。
  3. ダイヤ整備により、より快適かつ安全な運行をめざす。

 

 2.民間宇宙船の普及

  民間宇宙船に求められているものは、コストパフォーマンス(維持費・整備性・燃費)であり、操船のしやすさであり、安全性である。

  安価かつ利便性や安全性の高い宇宙船を開発し普及させることで民需を拡大し、新たな産業と雇用を創出する。
 

  1. 宇宙船への宇宙線対策の義務づける法整備。
  2. 民間造船企業への支援(税制優遇措置等)。
  3. 燃料補給システムの構築(燃料スタンドの整備)。
  4. 宇宙船の宇宙船舶検査規則の制定(宇宙車検)。
  5. 宇宙船の保守整備用の民間ドック(登録免許制)の普及。

 

 3.航路の安全管理

   宇宙船が増えれば、航路が混み合い、事故も増えることが予想される。また、デブリや小惑星との衝突事故や太陽フレアの異常活動等、宇宙災害の被害が増大することが予想される。そのため、今まで以上の安全管理が求められる。
 

  1. 宇宙開発センターの管制機能強化。
  2. 民間宇宙船パイロット資格の整備。
  3. 光学望遠鏡やレーダーによるデブリ監視能力の増強。
  4. 宇宙開発センターによる宇宙線予報サービスの提供。
  5. テラ近傍の小惑星監視と衝突予測。
  6. 救難用宇宙船や掃宙艇などの開発。

 

 4.宇宙港整備

  宇宙空間のインフラ全体の底上げを推進し、今後利用者が増えるであろう宇宙港のアクセス能力を向上させると共に、整備ドックや補給施設、検疫・通関体制を充実させる。

 

  1. 航路監視インフラの整備。
  2. 利用者の増大に合わせた宇宙港使用料金の引き下げ。
  3. より大規模な整備用ドックや燃料供給システムの整備。
  4. 宇宙港から他の輸送機関への乗り継ぎ機能の強化。

 

 5.犯罪対策

 宇宙空間を経由して不法に越境する犯罪者やテロを阻止するための、宇宙港や宇宙船・銀河鉄道における保安・安全関連施設や制度を整備する。
 

  1. 宙港与力らによる宇宙海賊対策。
  2. 宇宙港や中央駅での安全検査の徹底。

 

 6.環境保全

 

  1. 廃品(デブリ)回収船配備への補助。
  2. 宇宙空間におけるリサイクルシステムの構築。
  3. 廃船の不法投棄の禁止。

 

  いまだ門口に立っているにすぎないとしても、宇宙空間はあまりに広大であり、人の力は小さい。宙の民であるFVBであっても、短期間に単独で大きな成果をあげることはできないだろう。

  しかし、それでも宇宙開発は推進されなければ成らず、そのためには各藩国の協調が必要であり、また一足飛びに成果を求めず、一歩ずつ歩みを進める堅実な舵取りが必要なのだ。

 

 

最終更新:2010年09月03日 16:48