★マル3号計画の始動

  むさし級宇宙戦艦は、宇宙国家を自負するFVBのあらたなる剣として建造された可変型戦艦である。

  FVBはこれまでの戦訓から状況を分析し、要点整理をおこなった。当たり前の内容だが、これを明確に文言化することで状況を客観的に分析することができる。

 

  1. 宇宙の戦場は戦艦がいくら強力でも単艦で支えられるものではない。
  2. 主力戦艦と支援艦艇、I=Dらによる組み合わせが勝利に不可欠。
  3. 現在のFVBの国力では、これらすべてを編成することは不可能。

 

  そして軍艦奉行(宇宙軍艦政本部)が導き出した回答の1つが、支援艦艇やI=Dは他国の宇宙軍と聯合することを前提に切り捨て、戦艦群の充実のみを図るということであった。

  そしてその上で、国庫の大きな負担となっていた運用コストを少しでも引き下げるため、乗員数の削減と居住空間の圧縮を実施し、さらに対空防御兵器を撤去した。

  無謀である。

  無謀ではあるが、まったく根拠のないものではない。

  圧縮された(風呂さえついていない狭い)居住空間については、既にフラワー級駆逐艦で実証実験済みであり、もし長期的な作戦が前提であれば補助艦艇に一時待機するようにしていれば良い。対空火器を最低限にすることで、操作する人員を削減できるし、それこそ敵が懐に飛び込んできた場合の対空防御は僚艦に任せれば良い。必要なのは、味方が敵を駆逐するまで持ちこたえるのに必要な装甲だけだ。

  FVB戦艦に求められているのは、短期決戦力であり、ただ必要十分な大口径の主砲と、必要な大火力を必要とされる戦場の射撃位置につけるまでの装甲さえあれば良い。それはまさに宙の戦車というべき存在に違いない。

  こうして「第二号艦」と仮称された宇宙戦艦むさしの設計が開始された(機密保持のため、計画番号等は実際の数字とは合致していない)。

  

 ★可変戦艦

  その基本コンセプトが少人数で重装甲にして大火力のみを運用するという戦車的なものになった宇宙戦艦むさしでは、その解決策として可変機構が採用された。これは可変人型戦車「対馬」と同じコンセプトである。大浴場にて石鹸で足をすべらせた主任設計者が、その瞬間に対馬のアイデアを取り入れることを思いつき、浴場の床をバレリーナの様に大股開きで滑りながら「えうれか!えうれか!」と叫んでいたという真偽不明の逸話も伝わっている。

  これまでのFVB宇宙艦においても対艦攻撃力と装甲に重点が置かれた設計となっていたが、この対馬から着想した可変機構によって戦闘時と巡航時で推進機と主砲位置を置き換え、装甲を効率的に配置することが可能となった。しかし、各ブロックを連結する可動部分の耐久性と変形の際に使用する姿勢制御スラスターの能力に問題があり、設計がほぼ完成した段階で作業は中断していた。

  だが、帝國軍および宰相府藩国の方針策定会議における「人型で起動する戦闘艦を」という要請を受け、急遽作業が再開され、冒険艦の改装で得たノウハウを躊躇することなく叩き込んで設計が完成、建造に着手されることとなった。

  まさに「実戦投入を前提に建造された実験艦」といえよう。

 

 むさし機動形態(戦艦モード)

  大口径レールキャノン2門を搭載した戦闘ブロックが2基、艦体基部から突き出すように連結されており戦闘ブロックを旋回させて敵を攻撃するが、旋回に時間がかかるため通常は操艦で目標を射程圏内におさめることになり、旋回は微集成程度となる。

  その他の装備は小口径の対空火器が艦全体に配置され、さらに下部ドーム内に大型ミサイルが収納されている。

  主機関も2基あり、これは後尾から斜め上方に張り出す形になっている。
 

 

 むさし戦闘形態(人型モード)

 大戦  

 


 


 ★可変戦艦の運用・戦術

  
対戦すれば、相手はきっと早いARから絶技か郡狼戦術みたいな技術で、攻撃してくるんだろうなと予想。

 

 

 

17:FVB:未開示
こんごう級宇宙巡洋艦(乗り物) ⇒ 宇宙艦船・むさし級宇宙戦艦の建造(イベント)

 


 

 

文章・設定:オカミチ,曲直瀬りま,菩鋳螺,光儀

イラスト原案・作成:オカミチ,曲直瀬りま

 

 *以下も含めて要点開示後に検討します

 

 菩鋳螺
あの口径では、弾があまり載りそうもない気がするな・・・
艦の大きさをかなり大きいものとして想定しています。

六連装電磁投射砲および中心軸のレーザー砲のパッケージジャケットを2門搭載した砲塔ブロックが2基搭載されている。
砲門を前から見るとガトリングのように見えるがこれは回転しない。

宇宙では直撃か至近弾にしなくてはならない、伝達する大気がないため爆発はすぐに拡散してしまうからである。
そして、大気による減速がなくのであれば、相対速度が十分に取れれば大口径よりも必要十分の口径で弾幕を張ったほうが有利ではないだろうか?

艦の大きさに対して一門あたりの口径は小さいが、十分な加速をつけるために口径長は可能な限り大きくとっている。
口径長が長いために一門だけで運用しようとするとその長さから歪みが出てしまい、
歪みを抑えるために砲身ジャケットを考案したところ、多砲身でジャケットを共有する現行のデザインとなった。

威力が必要な時のため、一つ飛ばしの砲身より発射した砲弾を同時起爆し衝撃波の干渉で威力を重ねるトライデントショット等の砲撃技法が研究されている。

中心軸のレーザー砲は、元々は歪み測定用であったが、レーザー通信(砲撃予告?)用として機能が追加されたが、
計算尺での出力計算時に単位を間違えたため兵器として必要十分な威力が保障されている。


光儀
/*/
ニュートン式空間湾曲シールド:FVBの艦艇に標準装備され始めた防御シールド(初出はhttp://blog.tendice.jp/201103/article_8.html)
反重力機関(仮)から発生した重力フィールドによって空間のある特定の場所を弯曲させる事でビームやレーザー等の光線系等の攻撃はほぼ無力化する事が可能である。
また、物理的な攻撃や宇宙塵や亜光速で飛んでくる岩石に対してもフィールドに接触すると強い反発力を発生させて船体を防護する事からもわかるように高い防御性を持っている。
これにより人型戦艦の脆弱な関節部位に対しても高い防護性能を獲得している。

重力フィールドは、メインとなる反重力機関と船体全体に散らばって多数配置された発振器により船を覆うように形成される。 また、任意の場所や攻撃を受けた箇所(自動)に対してエネルギーを集中させる事で一部分の防御性能をアップさせる事が可能。
余談だが、これを応用し海賊よろしく船正面にフィールドを集中させて突撃(ラム)アタックやら人型モードで腕に集中させてダ○ダロスアタックやらが一応可能であるが、元々そんな戦法は想定外なため船に相応のダメージが入ると思うと開発陣が笑いながら言ったとか何とか

ほぼ無敵に近いと思わるが弱点もある、戦闘時ではシールドの出力がほぼ最大になるためにエネルギー消費が激しい点が一つ。(平時の数倍になると予測されている模様)
攻撃を受けた場合それを食い止めるべくエネルギーはその部位に集中するが、エネルギー容量には限界があるので攻撃を受ける度にシールドの強度が減少するため最悪、エネルギーが無くなればシールドは消失するのである。
またシールドが受けた衝撃は間接的に船体に伝わるために、強い攻撃を何度も受ければ反重力機関も破損する事もある。

元々、短期決戦仕様でもあるため問題はないのかもしれない。

 

最終更新:2012年04月26日 08:54